はじめる

#サックス

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全195作品・




『自己紹介』

⿻名前 乙女座の恋する乙女ちゃん
   (結構頻度高く名前変えます)

⿻年齢 非公開(トークしたら教えます)

⿻部活 元吹奏楽部(サックス)

⿻ 血液型 A型

⿻星座 乙女座

⿻性格 共感性羞恥

⿻趣味&特技 サックス,折り鶴

⿻好き うさぎ、海鮮(牡蠣·蟹·魚卵)

⿻嫌い ジェットコースター,電車
熊,ヤーコン

『NOTE15』

⿻好き ありがとうございます!!

⿻好き連 別になんとも思いません

⿻贈り物 なんという幸せ…
ありがとうございます!!

⿻トーク 誘ってください!!
是非したいです!!

乙女座のおとちゃん🐴・2020-07-31
自己紹介
共感性羞恥
うさぎ
サックス
A型

“西遊記~天竺への道 ”
広瀬 勇人:作曲





中学校最後の夏を捧げる。

ふうか!!!!・2020-03-28
西遊記〜天竺への道
吹奏楽コンクール
自由曲
吹奏楽
吹奏楽部
クラリネット
Solo
ソロ
頑張る
部長
フルート
サックス
トランペット
トロンボーン
ユーフォニアム
チューバ
パーカッション
大好き
ポエム

「ぐ、ぐへぇ…」


配られた楽譜は

32分音符と16分音符の連符で

真っ黒に埋めつくされていた


まぁ、しょうがない

私、琴里(ことり)は

フルートという装飾専門の楽器の

担当なのだから


『何だ琴里。お前すっげー声出てたぞ』


おかしそうにクスクス笑うのは

サックス担当の

私の幼なじみである冬夜(とうや)だ


「見てよ!この連符の数!」


私はムスッとした顔のまま

彼の目の前に楽譜を突き出した


この楽譜は、

今年の夏に行われる

別称『吹奏楽の甲子園』である

全国吹奏楽コンクールの

今年の私たちが吹く課題曲

…といっても、

私たちは弱小校なのだが……


『うっわぁ…こりゃやべーな……』


「でしょー?どれどれ冬夜のは…うっわメロディばっか!」


『ザンネンでしたー!譜読みしやすくて良いわぁ』


「うっわサイテー」


なんちゃ言って

私といる時の冬夜はこんなんだけど

基本コイツはモテる

根はいい奴で大体優しいし

頭良いしスポーツできるし

オマケに背も高くて顔も悪くない

つまり、完璧人間


……な・ん・だ・け・ど・ね?


私に対しての対応は

かなりガキっぽくて

コイツのどこがモテるのか

まったくもって理解できんのよ


ま、私もコイツといる時は

気楽だから良いんだけどね


まぁ、そうは言っても


『冬夜くぅーん。ちょっと来てぇ?』


ってまぁ、こんな具合で

彼と喋っていると

いつも女子の誰かがチャチャ入れてくる

そして、大抵の場合

その女子はキッと私を睨んで

その後、彼に猫なで声になるんだけど


……はぁ、女子ってホント…


「めんどくさ…」


心の底からそう思う


それでも不思議なことに

こんな風にクドーく

敵意むき出しにされていても

今まで嫌がらせの類は

一切受けたことが無かった


ただ私の何かの運が異常に強いのか

それとももしかすると冬夜が……


とか思ってはみたけど、

まぁそれは無いだろう

あいつは根っから鈍感だ

自分に向けられる好意に

全然気付かない


「冬夜ってモテるよねぇ」


ってなことを話した暁には


『は?お前どっか打った?』


なんて言われる始末

……もう二度と言ってやんねぇよ


とかまぁさておき、

冬夜と私はごく普通の友達で

友達以上の好意はないと思ってた











……あの、本番1週間前までは













その日は、突然やってきた


「無い!無い!私の楽譜が無い!」


あの日、冬夜と見せ合っていた

大事な要点が沢山書き込まれた楽譜が

部室に行くと失くなっていた


別のバインダーとかに

間違えて入れたのかもと思い

2年前の中一の頃の譜面挟みも

すみからすみまで見てみたが

ある気配は無かった


「どうしよう……」


情けなくなって、

グッと唇を噛む


今年は、弱小校ながらに

みんなよく頑張ったと思う


中三の卒業の年になって

ようやく長年埋まっていた

銅賞の沼から脱出できそうな

……そんな希望のある

コンクールだったのに……


そのまま私は

その場に崩れ落ちて

しゃくりあげながら

静かに泣いた


ただ、みんなに申し訳なかった


『きっと琴里ならできるよ!』と

励ましてくれた顧問の先生にも


『絶対金賞獲ろうね!』と

笑いあった仲間にも


そして…


『今年は最後だし、最後まで頑張ろうな』

そう言って笑っていた冬夜にも


私のせいで潰してしまうのかと

ぎゅっと胸が苦しくなった


と、その時


『アハハ!これでアイツもどうなるかなぁ?』


『どーせぐずぐず泣きながら冬夜くんに頼んじゃない?』


『うっわみっともねぇなぁ』


微かに聞こえた

廊下での話し声


そっと音楽室のドアの隙間から

外を覗くと


「……え?あれって…」


彼女たちの1人が手に持っていたのは、

紛れもなく私の楽譜


『これ、どーする?』


『バラバラにして、音楽室のゴミ箱に捨ててやるとか?』


『それべそかきながら拾い集めるんでしょ?』


ケラケラゲラゲラ

可笑しそうに笑う彼女たち


恐怖で、私の身体が震える


『ウザかったんだよ、ホント。冬夜くんの彼女振りやがって』


『冬夜くんも冬夜くんよ。私たちのこと睨んでさー』


『アイツに手出したら許さない、でしょ?』


え、うそ…

アイツがそんなこと言うわけ……


『ん?アンタ、何覗き見してんの?』


ふと、その内の1人が

私と目が合った


最悪だ


気付かれた


気付かれたからには隠れてもいられないので

彼女たちの前に進み出る


「……その楽譜、返して」


私は恐怖心を悟られないように

彼女たちの目を見て言った


『返してもなにも…ねぇ?』


ニヤニヤする彼女たち

正直、私がよく知らない人たちだけど

しつこく冬夜に付き纏っている三人衆


「それがなきゃ困るの……」


『へぇ?どう困るのぉ?』


ニヤニヤした顔が崩れないまま

彼女の手が楽譜の端に伸びる


そして、ゆっくり


それでも、着実に


楽譜は、ビリビリと


まるで見せしめのように


破られていく


「返してっ!」


私が楽譜に手を伸ばしても

彼女たちは、自分たちの手渡りで

ヒョイヒョイとそれを交わす


そして、数分後


「っざけんな……」


散々動き疲れて、

取り返す体力も無くなって

絶望感のどん底にいた


『あれれ?もう終わり?』


その言葉が屈辱だった


あんなに練習頑張ったのに…

みんなに迷惑かけたくない…


色々な思いが交差して

涙が出そうになった


すると、その時


『何してんの?お前ら』


聞き覚えのありすぎる声


「……冬夜ぁ…」


涙でぐずぐずの私の顔を見て

彼は顔色を変えて、私に駆け寄ってきた


そして、さっきまで

私の楽譜をビリビリにしていた人たちを

ギッと睨んだ


彼女たちは、ビクッと肩を震わせる


『お前ら…言ったよなぁ…?』


空気を震わせる冬夜の声が、低い

これまでないほどに、低くて重い

……間違いない

これは…

(冬夜、もしやものすごく怒ってる…?)


そう

あの無自覚天然タラシ冬夜が

自分のことのように

……いや、むしろ

自分のこと以上に

ものすごく怒ってる


『え、えぇっと…その……』


しどろもどろになった彼女たちは

やがてその楽譜のちりを手放して

バタバタ去っていった


『……これ、もしかして』


さっきの声色とうって変わって

いつも通りの落ち着いた声に戻った冬夜


……の、はずなのに


『これって、課題曲の…あれ?琴里、聞いてる?』


やばい

ものすごく優しい声に聞こえる


しかもなんか

ものすごく胸がドクドクいってる


え、何これ?


いや本当に何?


『……とり、琴里?』


「ひぇあっ!はっ、ふぁい!」


うっわなんか変な声出た

最悪…


それに対して、

やっぱりクスクス笑う冬夜


そしてやっぱり、

ちょっとムカッと…あれ?来ない


それどころか…


『アホだなぁ、琴里って』


そう言って笑うアンタに

……ちょっと、ドキドキするなんて














そんなこんなで、1週間後


ついにやってきた

コンクール当日


結局あのバラバラになった楽譜は

器用な冬夜が

パズルのピースみたいに

全てをくっつけてくれた


そしてこの1週間


本番へのドキドキと

冬夜へのドキドキが入り交じって

ずっと緊張しっぱなし


おかげで練習が全然だったけど、

最終確認でバッチリだったし

どうにかなるでしょという

謎の緩さが出てきた

まぁ、ちゃんと頑張るけど


そして本番


課題曲は、三拍子のワルツ


ゆったりとしたオーボエソロから始まり、

フルートの私にそのままソロが引き継がれて

そのまま全体にメロディが移行する

といった少し難易度の高い曲


自由曲にはサックスのソロがあって、

冬夜お得意のハイトーンが

会場に響き渡る



演奏が終わって

ひな壇から楽譜や譜面台を

撤収している途中、

冬夜がふと私の方を見て

ニヤッと笑った


『成功したな』


そう言わんばかりの顔で

私は思わず小さく笑ってしまった


そしてまた、胸が高鳴る


……なんだか、苦しい


大体その正体には気付いていた

…でも、気付かない振りだ

しょうがない

彼は高嶺の花だ


……私は、釣り合わない



コンクールの結果は、

なんと金賞


さすがに支部まではいけなかったけど

何年もはまっていた銅賞の沼から

ようやくの脱出


発表された時、

私たち部員は

みんな泣いて喜んだ




帰りは、会場で解散になった


『一緒に帰らない?』


と、冬夜に誘われて

特に仲良い友だちもいない私は

自分の気持ちを抑えながら

頷いた


しばらく2人で

駅の方へ歩いていると


『…今日お前、無口だよな』


少し、気に食わなさそうな声が

隣から聞こえた


「え?あ、ごめっ……」


『いや…最近ほとんど話さないし、俺なんか悪いことしたのかなって』


声色からして、

結構落ち込んでいるみたい


「……ごめん、冬夜は悪くないから」


『じゃあ何でそんな風に元気なさそうな態度とるんだよ』


今度はイライラしたような声


私の対応は、

冬夜が嫌になるものばかりなんだと思う


……でも


「…しょうがないんだよ」


『え?何が』


「冬夜が助けてくれた日から、私なんかおかしいの…」


やっぱり黙っておけなくて

立ち止まって

顔を上げて、冬夜の目を見る


それに応じるように、

自然と冬夜の足も止まった


私は、自分の頬が紅潮していくのを

感じたけれど

そんなのお構いなしに、


「いつもは何ともなかったのに、急に冬夜の行動とか表情とかかけてくる言葉とかにドキドキして、冬夜のせいで自分が自分じゃないみたいになってるの」


一気に言い切る


対する冬夜は

あまりの私の早口にポカンとしてて

意味がわかってくると、

徐々に顔が赤くなっていった


『おまっ…それって…』


手の甲で口元を抑えて、俯く彼は

みるみる耳まで真っ赤になっていた


「……どうして私より冬夜の方が真っ赤なの」


私が訊くと、耐えられないとばかりに

彼が首を横に振る


『だって…ずーっと片想いだと思ってたのに……』


彼の言葉に、「へ!?」と

すっとんきょうな声が出てしまった


片想いって、もしかして……


「……もしかして、冬夜って私のこと…」


『ずっと前から好きだわ、ばーかっ!この鈍感琴里!じゃなかったら、あの時あんなに怒ったりしねーだろ!』


「はぁ!?鈍感ってなに鈍感って!アンタのが鈍感じゃない!」


ゆでだこみたいに真っ赤な顔で

道の端っこで言い争う中学生2人


傍から見れば、変な光景だろう


ふとそう考えて、

言い争いをやめる


冬夜も自然に

口を閉じた


そのままおもむろに

2人で近くのカフェに入る


「……ねぇ」


カプチーノが来たところで、

私はまた話を切り出した


『何だよ』


それに応える冬夜


「あの3人が言ってたけど…冬夜って、私に手出したら許さない…的なこと言ってたの?」


『!?……ゴホッゴホッ』


思い切り冬夜がむせ込む

……本当だったらしい


「まさか鈍感冬夜があの人たちの私への敵意に気付くとは……」


『お前なぁ…好きな奴に関して敏感にならない奴がいると思うか?』


サラッと『好きな奴』呼ばわりされて

今度は私がむせる


「今のは…反則…」


キッと睨むけど


『そんなことしても可愛いだけだから』


これまた爆弾発言飛んでくる


「……やめて、ものすごく心臓に悪いの」


そんなことを言うと、

テーブル越しに頭を撫でられる


『そういや…付き合うんだよな?俺たち』


「へ!?待って、今年受験だし、多分高校も……」


『受験だろうが高校分かれようが、何年も片想いしてきたこっちからすりゃ全然問題ねーよ』


いつものニヤッとした笑みに

何か甘いものを足したような笑顔の冬夜


……完全に負けた


そう思って、


「じゃあ…よろしくお願いします」


私は、ドキドキを抑えられないまま

小さな声で、そう呟いた

零-Яei-・2020-02-24
小説『バラバラ楽譜が繋いだ糸』
episode0
シリーズ
に、できたらな
吹奏楽コンクール
吹奏楽
フルート
サックス
片想い
独り言
物語
小説
好きな人
彼氏

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今の時期
本当はコンクールに出るはずだったんだ
金賞とって嬉し涙を流すはずだったんだ

そう、はずだったんだ

コンクールがなくなって、3年最後の夏なのに、中学最後の夏なのに流れてくるのは悔し涙なんだ

黒猫れん・2020-08-02
吹奏楽部
吹部
フルート
クラリネット
サックス
トランペット
ホルン
トロンボーン
チューバ
ユウホニアム
パーカッション
金賞
悔し涙
コンクール

3年ぶりにあった友達に、

サックスって笛?
金管でしょ?

って言われた。

どっちもちがーーう(*`Д´)ノ!!!

おフル💫・2020-05-25
サックス


僕たちはいつだって
7人でひとつだった。

A.Minako・2020-02-17
吹奏楽
中学時代
トランペット
チューバ
ホルン
クラリネット
サックス
フルート
パーカッション
青春
大切な人

「まだ、楽器に頼ってる。もっとお前自身を出せ。絶対自分はこうしてやるって思って吹きなさい」

腑に落ちた。つっかえが取れた気がした

でも、同時に迷いが出た
"私自身"って?
その迷いが、全部音になった

吹くのが怖くなって、でも、逃げられなくて…

全部見透かされてる私が情けなくなった。

藍花・2020-08-18
吹奏楽部
サックス
ソロ
迷い
独り言

吹奏楽部でサックスを吹き
先輩と楽しくお喋りをし
みんなで音楽を奏でるため

琴音(ことね)・2020-04-05
学校に行く理由
サックス
吹奏楽

いつかまた
あの時みたいに吹きたい。

M☆*。・2020-02-24
吹奏楽
サックス
音楽
楽器

もう一度中学の先生の指揮で演奏できる喜び、、

またあのメンバーで演奏できる喜び、、

たったの5分だけどその喜び噛みしめたい


叶わぬ夢物語だと思っていたけど実現した
2年たった今でもあの時の思い出は鮮明に思い出される

おフル💫・2021-10-11
宝島
サックス
青春
吹奏楽

好きな人って難しい


部内恋愛したいな

𝑛𝑜・2020-03-04
吹奏楽
サックス
ラスト一年
好き

吹奏楽の夏のコンクール
今年こそ金賞取りたい
先輩と喜びたい。

さや🍒・2020-02-25
楽器
コンクール
吹奏楽
吹奏楽部
吹奏楽コンクール
金賞
先輩
願い
サックス
sax
テナーサックス





「どうしたら先輩みたいな音が出ますか?」

「・・道具に頼れ」





あなたは言った。

音をよくしたかったら楽器を買えと、

そういうわけだ

そう言っている先輩は、アルトとテナーどっちとも

自分の楽器だ。

「音は買える」

確かに自分の楽器を買うに越したこと

はないけど、、

そりゃそうだよな

学校の楽器じゃ、「いい音」にも限界がある

ならわたしは、学校の楽器で

どこまで音色を良くできるかやってみようじゃないか

秘密さん・2020-03-06
吹奏楽
サックス

同じだと思ってた

楽器を始めた日は一緒

お互い意識しはじめたのも一緒

専門教科が苦手なのも一緒









でも今は違う

楽器が上手と誉められるのは

まず君

私は2番手

君は学年トップレベルのイケメン

私は普通以下

専門教科を頑張っている君

諦めきっている私









でも

繋がる方法はひとつある

それは「音楽」

あのミュージシャンの支え

二人の大好きな歌

絶対に大切にしていく

𝑛𝑜・2020-03-04
ポエム
音楽
サックス
同じ
青春

大好きだったサックスの金色も

今は色褪せている

ごめんね、相棒

日高ナツメ・2020-02-26
サックス
相棒へ
独り言
日高ナツメ

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