海来・13時間前
ユリの花
【ユリの花】
彼女は言った。
「ユリの花を探す」
ぼくには意味がわからなかった。
理由を聞いた。
「ユリの花にはアルカロイドっていう有害物質がある。窓もドアも閉めきった状態で寝ると脈が落ちて死に至る。
最高じゃない?」
それを聞いて怖くなった。
今にも本当に
消えてしまいそうだったから。
でも止めることはできなかった。
「手伝うよ。ユリの花探すの。」
そう言ってしまった。
本当は手伝いたくなかった。
まだ一緒にいたい…
なかなか見つからなかった。
ありがとう。ユリの花。
なかなか見つからない花で。
ぼくはまだ、彼女がいる限り生きる意味があるのかもしれない。
親友は言った。
「ユリの花を探す。」
もちろん私には意味がわからなかった。
「どうゆうこと?」
理由を聞いた。
「ユリの花にはアルカロイドっていう有機物質があるの。窓もドアも閉め切った部屋にたくさんのユリの花を敷きつめて寝ると脈が落ちてそのまま死ねるんだって。最高だよね?笑」
私はそれを聞いた瞬間とても怖くなった。
親友がもう消えてしまうのではないか。
でも私には止める事ができなくて
「私も手伝うよ。ユリの花一緒に探そう。」
そう言った。
でも本当は手伝いたくもない。
まだずっと一緒にいて。
そう思った
けど中々見つからないユリの花。
ありがとう、ユリの花が中々見つからない花で。
私はまだ親友がいる限り生きる意味があるのかもしれない。