翔輝・2023-09-23
一緒に帰ろう
花束を君に
ポエム
君の白い自転車を探したよ
一緒に帰ろうって言いたくて
「一緒に帰ろう」
いつもは言えないこの言葉
やっと君に伝えられた
「一緒に帰ろう」って
君は誘ってくれた
だけど私の答えはあいまい…
そんな時は強引に手を取って
君の隣に連れてって
付き合い始めて少し経った頃
それでも君に話しかけることに
いつも緊張していた私
一緒に帰りたいけど
それを誘うことすら緊張して
心の中でいちいち「よしっ」て
気合いを入れなきゃいけなくて
「今日一緒に帰れない?」
付き合ってたらそんなやりとり
当たり前なのかもしれないけど
私たちにはそんな当たり前も
なかなか成り立たないくらい
すべてのことが初々しくて
恋人としてのスタートにすら
まだ立てていなかったのかもしれない
一緒に帰りたいなんて
そんな誘いの言葉をかけるのは
その頃の私にとってすごく
勇気のいることだった
そんな私に返ってきた君の言葉
「今日は用事があるから」
勇気を出したのに断られると
思った以上に衝撃がくるなと
ぼんやり考えながらも
「そうなんだ」って
笑って答えるしかなくて
用事があるなら仕方ないけど
少しだけ悲しい気持ちが
込み上げてきたのは事実で
でも迷惑かけたくないなとかって
勝手に頭の中でいろんなことを
ぐるぐる考えてたら
「だから明日は一緒に帰ろう?」って
滅多に話しかけてくれない君から
そんな言葉が聞こえたもんだから
さっきのぐるぐる考えてたことも
一瞬でぜんぶ吹き飛んじゃった
口数が少なくたって
好きって気持ちがいまいち
よく見えなくたって
傍から見たら冷たくたって
私はそんな優しい君が
世界でいちばん大好きだったんだ
❀
君に
「またね」
じゃなくて
「一緒に帰ろう」
が言える日がくるといいな
2月17日
君と一緒に帰った部活終わり。
「付き合ってるんでしょ?」
冷やかす、別のクラスの女子。
「ん?なに??」
笑って誤魔化す私を通り越して
『見ればわかるだろ』
そう言ってくれた君の頬は
少し赤くなったように見えた。
『一緒に帰るよね?』
毎週水曜日
いつもなら僕が誘いに行く
ごめん
君を試してた
その一言が嬉しくて
僕はどうしようもなく君のが事好きなんだ
「一緒に帰ろう」
そう君に言われた瞬間、心臓が止まった気がした
頭の上にはたくさんのはてなマーク
君は先に友だちと行っちゃったから
冗談だったのかなとか思いながら
自転車置き場へ向かった
だけど…
「一緒に帰ろう」
ってもう1回言われた
「うん」って言えばいいのに
1歩が踏み出せない
素直になれば…
勇気を出せ!
だから…
私は「うん」って言った
これが私の精一杯
君に「好き」がバレないように
どきどきを抑えて…
坂の下までの数十メートル
たった数十メートルだけだけど
私にとって特別な数十メートル
これが今日だけじゃないことを願ってる
雨音を聞きながらあなたを待つ
それもこの季節ならではかもしれないね
ほら 一緒に帰ろうよ
あったかいご飯が待ってるよ
今日、好きな人が「一緒に帰ろう」って言ってくれた夢を見た…。
遅刻しそうになった所で終わったけど…。
めっちゃ悲しいなぁ……。
夢なら覚めないでほしかった………。
まぁ、夢見てる時は超絶幸せだったからいっかぁ……。
……いつか現実にしてやるけど………。
広がっていく悲しみを横目に、
色の濃さはどのくらいかと、
あなたは冷静に見つめていた。
「このサヨナラは、
速度が速くはないな。」
あなたはスッと立ち上がり、
先回りをして、
「キミじゃなきゃダメなんだ。」と、
言葉を置いた。
この言葉が放たれると、
振り向いた彼女は、
泣いていたんだ。
青空が見える日は
日差しが柔らかくそそぐ
眩しいから背を向ける
背中が温かい
太陽の温もり
そんな日は
公園で咲く花を見ながら
寄りかかっていたいな
夕日が見えたら
一緒に帰ろう