はじめる

#下手やけど感想待ってる((

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・















       『涙の水族館』

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僕は望まれてませんでした


僕の事は腫れ物扱いで


僕は要らない子でした


僕は、"親ガチャ"等の言葉言いません


失敗したなど思いません


きっと僕の親も愛情に飢えていたのでしょう


母は、精神状態が不安定な方でした


父は、酒癖が悪い方で暴君でした


僕の家庭は所謂


ネグレクトだったのでしょう


僕には、兄が1人居ました


僕は兄が大嫌いでした


兄は友達に恵まれ、秀才に育ち


顔立ちも良かったのです


それに比べ僕は、毎日独りで


頭も悪く、不細工に産まれたので


僕はきっと兄の事を


羨ましく妬ましく思っていたのでしょう


僕はその時兄が1人で


全部を抱え込んでいる事に


まだ気付いていなかったのです









まさかあの完璧な兄が自殺するとは


僕は夢にも思ってませんでした










兄が自殺した事を聞いたのは


僕が学校から帰ってる途中でした


兄は僕の唯一の味方でしたので


兄が死んだと聞かされた時は


僕も死のうかと思いました


その時丁度川沿いを歩いていたので


川の中に飛び込みました


当時は冬で雪も降っていましたので


川に入ればすぐに凍死出来ると考えました


僕が川に入って少し時間が経った後


兄の友達の方々が通りかかりました


その方々も兄の死を聞いて


僕の家に向かっている途中だったのでしょう


僕は、その方々に助けられ


沢山怒られ、泣かれ、


「俺達はお前の味方だ」と


言ってくれました


僕は何故か涙が出ました


"涙が出た理由"


それは僕が1番分かっていました


「味方」だと兄以外から


初めて言われたからだと思います







僕はその方々と兄の葬式に出ました


母と父は、兄の葬式に出ませんでした


兄の遺骨は、僕が預かりました


僕は、あまり泣く方じゃ無いのですが


兄の遺骨を抱いた時涙が出ました


あんなに逞しく羨ましく思っていた兄が


こんなに小さくなった事の驚きと


1人で抱え込んでいるのを


見抜けなかった僕の間抜けさに呆れ


涙が止まりませんでした


兄の友達の方々は


「我慢するな、沢山泣け」と


言ってくれました


こんなに暖かく信用出来る言葉は


今まで聞いた事が有りませんでした


『兄は凄く良い友達に恵まれているなあ』


と思いました


葬式が終わり、兄の遺品整理をしていた時


僕宛の手紙が引き出しの奥に


詰め込まれてました


僕は、手紙を取り出し


封を開け中の文を読みました


読んだ瞬間僕は涙が溢れました


兄が書いた文章が滲む程に


泣きました




僕は兄が書いた手紙を読み


兄は一体どこまでお人好し


なんだろうと思いました


兄は僕宛ての手紙に


「ごめん」と何回も書いていました


手紙に涙が滲んで乾いた跡も有りました


兄は僕が腫れ物扱いされているのを


自分のせいだと書いていました


僕が頑張らず曖昧に生きているから


腫れ物扱いを受けているのに


兄は自分のせいだと思い


自分を責めていました


僕はそのことを初めて


この手紙で知りました


僕は兄が自傷行為を


しているの知っていました


僕は兄が毎晩泣いているのを


知っていました


僕は兄が笑顔の練習をしているのを


知っていました


僕は兄が唯一本当の笑顔を


見せているのは僕を助けてくれた


友達の方々だけと知っていました







僕は兄がSOSを出していたのに


見抜けませんでした






僕は兄を助けられませんでした









僕は兄と1度も遊んだ事がありません


学校を休んででも


塾を休んででも兄と遊べば良かった


と後悔しています


僕は兄と2人で出掛けた事がありません


誕生日プレゼントもあげたことがありません


それでも兄は母と父に隠れてまで


僕に誕生日プレゼントと


「お誕生日おめでとう」と


毎年言ってくれていました


僕も意地を張らずに言えばよかった


『お誕生日おめでとう』と


1回ぐらい言えばよかった


『誕生日プレゼントありがとう』と


兄に言えばよかった


後悔しても遅いのは分かっています






僕は兄が生きてるのが


当たり前だと思っていました






後悔するぐらいなら


兄に伝えれば良かったと


5年経った今も思っています

・9時間前
涙の水族館
僕が此処から消えるまで
初小説
小説
長編小説
語彙力皆無
下手やけど感想待ってる((
独り言
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