꒰ঌ し ょ り 。・2022-07-17
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
𝐏𝐫𝐨𝐥𝐨𝐠 .. 🪄💭
_『なんか、、気になるなぁって、』
_『もっともっと君のいろんなこと、知りたい。』
ちょっと不器用でツンデレな彼と、
_「えっ!!⸝⸝⸝いっ、今、なんて..?!」
_「勝利くんになら私の全部、教えます!!」
照れ屋でとにかく彼のことが大好きな私。
こ れ は 私 た ち が 付 き 合 う 前 の
お 互 い 両 片 想 い の 時 期 の お 話 .. 𓈒𓏸
「 両 片 想 い だ い あ り ー 。 」
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸
⦿ 登 場 人 物 🎀 💭
🫧⌇佐 伯 ゆ い さ / 大 学 生
( さ は く ゆ い さ )
佐藤勝利にリアコしてるジャニヲタ。
とにかく勝利くんが大好き🫰🏻💞
勝利くんを前にすると落ち着いて
いられなくなる。
🫧⌇佐 藤 勝 利 / ジ ャ ニ ー ズ
( さ と う し ょ う り )
𝐒𝐞𝐱𝐲 𝐙𝐨𝐧𝐞のセンター🧒🏻❤️
とある公演で一目惚れした白宮に
急接近する。
本人は相手から"推し"として好き
なんだと思っている💭𓈒𓂂𓏸
🫧⌇明 日 海 ゆ め / 大 学 生
( あ す み ゆ め )
白宮と同い年の同学年。
白宮の良き理解者であり親友🫶🏻💞
勝利くんと白宮が接触してることを
知っている唯一の人物。
ジャニーズなどアイドル関係には疎い。
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸
毎 週 水 曜 日 更 新 _ ໒꒱
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟐📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
髪型整えて、着替えも済ませて..。
「..うん、完璧!!」
全身鏡に映った自分を見て笑顔で
そう呟く。
今、目の前の鏡に映っている私は
自分で言うのもなんだけど、清楚系女子って
雰囲気の感じ。
シンプルな白のワンピースに、パステルピンクの
まるでポーチみたいな小さめのバッグ。
いかにも、勝利くんが好きそうだなって
思って考えた今のこの組み合わせ。
..大丈夫だよね、変、、じゃないかな、
さっき自分で"完璧"って呟いたくせに
やっぱり段々自信がなくなってくる。
元が自己肯定感低い私だから仕方ないや、
((ピロンッ♪
" 『ねぇ、今どこにいる?』 "
" 『迎え、行くから。』 "
「...え??」
続けてなる通知音に不思議に思った私は、
テーブルに置いといたスマホに手を伸ばす。
..画面を付けてみたらそこには衝撃的な文が。
" 迎え、行くから。 "
む か え い く か ら ?
ん?? あれ、なにこれ私の見間違いかな..??
目をゴシゴシ擦ってもう一度見てみるも、
そこには変わらないさっきも見た同じ文。
迎え行く、って..私のとこにお迎え来るの??
勝利くんが?? 私の家に??
チョットマッテドウイウコト
別に送られてきた文は難しいものじゃないし、
普通誰でもすぐに理解出来る文なのに。
..私の頭はフリーズしてなかなか状況を
理解しようとしてくれない。
この7文字にこんなにも驚いたのは
今日が人生初だよ??
しばらくロック画面に表示された
ステータスバーのメッセージを見つめて..、
液晶画面の光が消えた時、私は はっ と
そこでやっと我に返る。
「返信..しなきゃ、」
" 「今、家にいるよ!」 "
" 「てか、お迎え申し訳ないから私行くよ?!
位置情報教えて!」 "
「..はやっ!」
私が送った途端、吹き出しの横に付く
既読マーク。
きっと、私の返信を待っててくれたんだろうな。
" 『いいよ、俺が迎えに行くから。
ゆいさちゃんの位置情報送って。』 "
...きゅんっ
なんだろう、ちょっとしたこの強引さ..!!
他の人だったら確実に嫌だなぁ、とか
不快感を感じるけど、、
勝利くんは別。
むしろ、この強引さにきゅんとしてしまう。
もはや、好きすぎて私は勝利くんに
溺れてしまってるだけなんだろうけど..、笑
" 「じゃあ、お願いします..!!」 "
" (位置情報を送る) "
私の家の位置情報を送ったあと、
すぐさま勝利くんから"了解。"って
送られてきて、それを確認した私は
スマホの電源を落とした。
今からあの勝利くんが私の家に
迎えに、来る..。
「...やっぱり、これって夢??」
そう言ってほっぺを強く摘んでみるけど、
「いたたたたっ!!!! いったー、!!」
じんじん痛むほっぺが私にこれは
現実だと教えてくれる。
「夢じゃないんだなぁ、」
まぁ夢は夢で悲しいけどさ、、
((ピンポーンッ♪
「っ!!!」
私の家に軽快なチャイムの音が響く。
このタイミングでチャイムが鳴るのは..
もうあの人しかいないじゃん?!
「は、はーいっ、」
ドキドキで冷や汗が..!!!
昨日会ったからって緊張しない訳じゃないし、
なんか昨日以上にドキドキしてる気がするし、?!
『..迎え、来た。』
きゅんっっ
不器用な言い方の勝利くんにまたもや
きゅんって高鳴る胸。
しかも、なんか顔赤いの可愛すぎるし!!!
なんで赤いのかは分からないけど、
今日も気温高かったし、そのせいかなぁ、
「えっと、あ、、ありがとうっ!!」
『..乗って。あ、助手席ね??』
「えっ、っじょ、助手席?!」
『そうだけど、』
ちょい待ちちょい待ち!!!
助手席って..私が乗ったらだめなやつなのでは、??
ほら、週刊誌とかに取られちゃったり..!!!
「わ、私、後部座席の方に行くからだいじょうb..」
『..気にしないで。
俺、ここまで人気の少ないルート
通ってきたから。
だから、ゆいさちゃんは問答無用で助手席。』
「う、、うん、」
あれー、、勝利くんってこんなに
ガードゆるゆるなんだっけ、??
それほど私のことを信頼してくれてるのかな、、
それはそれで嬉しいけど!!
うーん、、勝利くんが言うならいいのかなぁ、
「じゃあ、、、助手席、お邪魔します、!!」
結局、私は勝利くんの言葉に甘えて
助手席に乗ることにした。
──────────
座席に座りシートベルトをカチャッと。
隣には..
『じゃ、行きますか。』
「うんっ、!!」
大好きな人。
うわぁ、もうこれって私がずっと
夢見てたシチュエーションその1だよ?!
まさか..まさか、勝利くんの運転する車に
乗れる日が来るだなんて思わなかったよ..。
しかも、助手席にまで乗らせてもらっちゃって。
今の私はもう既にこれだけでも幸せ満開だ。
『..なんか聴く??』
無言で静かな空間を破った勝利くん。
彼は前を向いて運転しながら私に
そう問いかけた。
「えっ、あ、、いいのっ??」
『もちろん。なに聴きたい??』
「んーっと..セクゾ、、が聴きたいな~...
ってさすがに入れてないよねっ。笑」
『きゅひひっ、言うと思ってた。』
「..へ??」
勝利くん特有の"きゅひひ"って笑い方。
可愛い..じゃなくて!!
そのあとの発言..まさか私がこう言うことを
既に見越してた?!
『実は昨日ね、ゆいさちゃんと出かける時に
掛ける音楽ってどれが良いかなーって思ってさ。
でも、洋楽とかあんまり聴かないかなって
思ったからセクゾの曲はどうだろうって。笑』
「えぇっ、わざわざ、!!」
『..ふふ、』
私のことを考えて、ってこと..??
つまり、その時勝利くんの頭の中にいたのは
私ってことで..、えぇ?!
なんだろ..今めっちゃ優越感に浸ってる感じ..、
『俺チョイスのセクゾの曲、掛けてもいい??』
「あ、どうぞどうぞ!!」
『じゃあ...これで、』
赤信号で車が止まると、勝利くんは
カーナビをMusic Trackの画面に切り替えて
綺麗な指で操作し始める。
やっぱり勝利くんの指、細長いし
肌白いからめちゃ綺麗だなぁ..なんて
見惚れていたら、
~♪
「..あっ、これって..、夏のハイドレンジア!!」
『今の時期にぴったりだからね。』
私のお気に入り曲で何度もリピっていた
夏のハイドレンジア のイントロが流れ出す。
それと同時に青信号に切り替わり、
再び走り出す車。
青空の下、勝利くんが言った通り
人が少ない..と言うよりもはや人がいない
このルートはなんだか私たち2人だけの
世界だと錯覚してしまう程。
「..そう言えば勝利くん、今日私の家に来るの
早かったね。」
『なんかね、たまたま俺の撮影場所が
ゆいさちゃんの家から近くて。笑
位置情報見たら車で行けばすぐのとこ
だったから、案外早く着いたんだ。』
「そうだったんだ!!」
私が住んでる場所は東京。
去年、高校を卒業してこっちの東京の
大学に入学するために1人で上京してきた。
まさか、私の行きたい大学が東京だなんて
思わなくて、最初場所を知った時はほんとに
びっくりしたんだけどね、、
でも、大好きな勝利くんの出身地であり
住んでるところだし、私がすごく行きたい
大学だったから上京してきた訳で。
最初はド田舎からの上京だったから、
そこら中に建つビルに困惑した程だったけど
今になったらだいぶ慣れた。
そこでまさかライブ以外で出逢うはずの、
交わるはずのないはずだった私たちが
出逢って..
まぁ今がある、、と。
やっぱり、最近なんか私の家の駅近で
人混みが出来てるなぁ、なんて思ってたけど
勝利くんの撮影場所だっただなんて。
..そりゃあ、人混みだって出来る訳ですよ。
「..って、わざわざ撮影終わりに今日私と、?!」
『ん?? うん、そうだよ。』
すごく平然とした顔で返答する勝利くんだけど、
私からしたらなんだか申し訳ないのですが、!!
「撮影あったなら、別に今日じゃなくたって
良かったのに..、」
『いーの。..俺が、会いたいって思っただけだから。』
「っ!!⸝⸝⸝」
きゅんっっっ
え、え、え、、、勝利くんが私に??
会いたいって_??
『...ゆいさちゃんは??』
「えっ??」
『 ... 』
「..しょ、、勝利くん??」
突然黙り込む彼に少し戸惑う。
今、勝利くんは一体なにを..、
『思ってた??』
「なにを??」
『..俺とおんなじ気持ち。
だから、そのー、、っ会いたいな、って。』
「!!!
わ、たし、、だって、」
「勝利くんに会いたい、って思ってた、!!!」
~ ハイドレンジア そう雨に ..♪
ちょうど流れるラスサビ。
これラブソングだから..なんだか
恥ずかしくてくすぐったい気持ちになる。
『そ、、か。⸝⸝』
「..ねぇ、顔真っ赤だよ、?? 暑い?」
『ばっ、、違う、』
「そう、??」
顔が赤い理由を教えてくれなさそうな
勝利くんに不思議さを抱きながら私は
窓の景色を見ようと顔を巡らせた、その時。
「うわぁ..!! すごい、海だ、!!」
私の視界に映ったのは太陽でキラキラと
光っている真っ青な海。
『..そ。ここにドライブしに来たくて。
ゆいさちゃんもどうかな~、なんてさ。』
「すごい!! 海めっちゃ綺麗だよ、!!」
『きゅひっ、喜んでもらえたのなら良かった。』
嬉しそうな顔で笑う彼に私も自然と
笑顔になる。
『はい、着いた。』
「涼しーっ、、」
サーッと優しく吹き付ける潮風。
それがまたすごく心地いい。
『..ね、波打ち際のとこ行ってみようよ。』
「うんっ!! 行こ!」
勝利くんと波打ち際まで行く。
「わ、冷たいっ。」
『冷たいね~。』
「..えいやっ。」
『うわっ?!..やったなぁ??笑』
「ちょ、わわ?!?!」
『きゅひひっ。笑』
「もう~、私もまたまたお返しだっ!!笑」
それから2人で水の掛け合いが始まって
何度目かのやり取りのあと。
「わ、、夕日だ..、」
『もう夕方かぁ、、あっという間だったね。』
「ほんと、笑」
私たちが来た時はまだ太陽が輝いてたのに
気づけば夕日で空が茜色に染まっていた。
すっかり水の掛け合いではしゃぎまくった
私たちは砂浜に座った。
「..楽しかった。」
『ふふ、良かった。』
「...また、、」
『..行こう。ね、約束。』
「!!!
うん、!!」
私たちはまるで小さい子供がやるような
指切りげんまんをしたあとそのまま
地平線に沈んでいく夕日を眺めて、
初めての勝利くんとのドキドキデート(仮)は
あっという間に終わったんだ。
──────────
꒰ 🫧 ꒱
待ってなんかデートシーン少なくない❕❔
(今更)
なんか動作とかを細かく書きすぎちゃって
デートシーンめちゃ少なくなっちゃいました🥲💧
ドライブシーンが多かった気が👀💭
まぁドライブデートってことで良し❕❕(
結構長くなっちゃったから読みづらくて
申し訳ないです(߹𖥦߹)
それと、前回とーくや贈り物で感想くれて
ありがとう~~❕❕😿💞
まさか感想くれるとは思わなくてめちゃ
モチベ上がりました✊🏻🎶
これからも楽しみにしてくれたら嬉しいな♪
次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟑はデートの翌日の
お話になります☕️💭
まだ内容はほぼ未定なのですが…😹💧(
それではっ、お楽しみに~❕🤚🏻🎶
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -
『あぁぁぁぁぁっっ、聡くんんんんっ、、!!!』
《うわぁ?! って、ちょっとそれやめて~!!!!笑》
聡くんの肩をもってぐわんぐわん
揺らしながらSOSを求めてる俺。
《...これはまさか、、ゆいさちゃん関連でしょ??》
『は、』
《あー!! そうなんだぁ!!》
『ちょっ、!!⸝⸝⸝』
あっさりバレて恥ずかしくなった俺を
聡くんはニヤニヤしながら見てくる。
...なんなんですか、その顔は。
《まぁ勝利はグイグイ行くタイプじゃないからね~..、》
『いや、そうなんだけど、問題はそこじゃなくて!!』
《え??》
どゆこと?? なんて首を傾げてる聡くんに
俺はスマホの画面を見せる。
《..あれ、ゆいさちゃんの連絡先??
やっと交換出来たんだ!!》
『それはそうなんだけどさぁ..、』
《なにか不満でもあるの??》
『やっ、不満なんてそんなのないけど!!
ただ...、』
《...ただ??》
『...俺、ジャニーズだし大丈夫かなぁって..、』
一瞬ぽかんとした顔をした聡くん。
けど、次はなにか必死な表情で
俺の肩をガシッと掴んでくる。
『そ..聡くん??..おーい、』
《もう!! 勝利ったらそんなこと思ってたの?!》
『え?? まぁ、』
《別にジャニーズだから、それで恋愛しちゃ
いけない訳じゃないんだし!!
..まぁ確かにバレちゃったらいろいろ
大変なことにはなっちゃうし、リスクも
十分にあるけどさ..、》
俺らの立場はジャニーズという名のアイドル。
いつどこで文春とか、そう言ったマスコミが
俺らのことを撮るかなんて分かったもんじゃない。
もし、どこかで写真なんか撮られたりしたら。
もし、熱愛なんてのが報道されてしまったら。
俺のアイドル人生の死活問題になってしまう。
そんなことを悶々と考えてたら
"でも!!"と聡くんが口を開く。
《そーゆーのは気をつければなんとかなると
思うし、きっと大丈夫だと思うんだ。
まぁ勝利が気になってる子なんて、僕初めて
聞いたし、この恋愛を無駄になんかしてほしく
ないし!!》
『お互いに、気をつける..、』
《それに、なにより!!!
僕たちにはもう素敵なカップルがいるでしょ??》
『..あ、、、そう言えばそうじゃん!!!』
テンパってたからつい忘れちゃってたけど..、
そうです。
俺らには既に彼女持ちのメンバーがいました。
《風磨くんだって1度も撮られたことないでしょ??》
『..確かに。』
《それはお互いがちゃんと気をつけてるから!!
だから、勝利たちもちゃんと気をつければ
大丈夫だと思うよ♪》
お互い気をつければ、か..。
...うん。きっと大丈夫な気がする。
というか、そんな気がしてきた。
スキャンダルのこととか、もし報道されて
しまった時の今後のこととかすっげー
マイナスのこと考えてたけどさ。
..やっぱり、どうしても気になるんだよ、
あの子が...ゆいさちゃんが。
多分もう恋に落ちかけてるんだろうね、俺。
もうこの気持ちに正直コントロールなんて
出来てないし。
『ありがと。俺、聡くんに相談して正解だったわ。』
《おっ、なら良かった。僕、応援してるから!!》
『きゅひっ、ありがと。笑』
ゆいさちゃんの好きが果たして
"推し"
としての好きなのか、はたまたヲタクの
みんながよく言ってるリアコ..ならぬ
"恋愛"
としての好きなのかは、、分からない。
どちらにせよ、好きでいてくれてるのは
すごく嬉しい。
でも、俺の気持ち的に"推し"としての
好きだったら、ちょっとショック、、かも。
あー、、なんかこう考えてる時点で
もしかしたらもう恋に落ちてたりして。
とにかく俺は自分のゆいさちゃんに対する
この感情をもう少し探りながら、
_ゆいさちゃんの好きを変えてみせる。
──────────
- ゆ い さ 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -
(大学1年生の設定です❕)
「ゆめ~~!!泣」
[んわ?! ちょ、どうした!!]
2限目が終わったあと、斜めの机に
座ってたゆめに私はなんとか助けを求める。
それもこれも..うん、全て昨日のせい。
[なに、また推しがどうかしたの??]
「そう、、なんですけど..、」
今回のことは推しがどうかした、とか
そんなレベルじゃない。
むしろ、..推しと2回目のコミニュケーションを
取ってしまったのだから。
...ちなみに1回目は私がライブ会場の
天井席からドジやって落ちちゃって頭が
床に激突する寸前のところで、、
彼が、勝利くんが助けてくれた時。
あの時も"どうして大好きな推しが?!"
ってすごいパニクったけど。
と言うより、勝利くんは私の中で
推しと言うより、私の好きな人なもので、、
いわゆる"リアコ"ヲタクなのです。
だから、パニックよりもその上、
大パニック..って表現の方が合ってるかな。
「ちょっと、ここじゃ話しづらいから..、」
私はまだ勝利くんと会話出来たこの話を、
そして、_昨日まさかの勝利くんと
連絡先を交換出来たことも。
なんにも話していないのです。
つまり、誰かにこれを聞いてもらいたい!!
..という状況。
でも、相手はあのジャニーズだし、
Sexy Zoneの佐藤勝利な訳で...。
大学内では容易に話せる内容でなくて。
誰に話そうとかもすっごく悩んだけど、
悩みに悩みまくって、私の中で1番信頼してる
親友のゆめに話すことにした。
──────────
꒰ カ フ ェ ☕️ 𓈒𓏸 ꒱
[ぶふっ、ちょっと待って、どーゆーこと?!]
「ちょっ!! ゆめ声大きいってば、、!!!」
あ、ごめんごめん。って咄嗟に
口に手を当てるゆめ。
もう..いくら店内だからって油断は
出来ないのに、
もう少し場所考えれば良かったかな、、
[ん"ん"っ、、えーと、一旦話整理するよ??]
「はい、」
[えっと、ライブ行った時に天井席の階段から
落ちて勝利くんに助けてもらった。
そこで初めて会話したんだね??]
「そうそう。」
[で、、昨日。偶然たまたま遭遇した際に..
勝利くんと2度目の会話をして、しばらく
話したあと連絡先を交換した..と。]
「そ、、です。」
私は曖昧に相槌を打つ。
今になって話しても良かったのかななんて
思いが頭をよぎってちょっと後ろめたい
感情に襲われた。
[んー、、、私はその、勝利くんって人、
名前しか聞いたことないからあまりよく
分かんないけど..いい人なんでしょ??]
「それはもちろん!!
今までだって、熱愛だとかスキャンダルだとか
1度も撮られたことないし、性格だって
ほんとにほんとにいい人だよっ!!」
[ちょちょちょ、熱入りすぎよ、笑]
「あ..、笑」
つい、熱弁してしまったあまりに
ゆめも苦笑いを浮かべる。
「ごめん、つい本気になっちゃって..、」
[いーの、いーの!!
でも..そんなアイドルがただの一般人の
大学生と連絡先交換するとは..、
なーんか、ありそうだなぁ??]
「なんか..って??」
ふふんって意味ありげに笑うゆめだけど
"なーいしょっ!!"だなんて、その先を
教えてくれない。
まぁ芸能人でもなんでもない、ただの
勝利くんのファンってだけの一般人と
連絡先交換..ってのも確かになにか
ありそうな気はするけど。
でも、彼はそんなことをするタイプの
人間じゃないから、もしかしたらゆめは
勝利くんのなにかに気づいてる??
その時、
"ピロンッ♪"
「...???」
少し賑やかな店内に響いた軽やかな通知音が
誰かからのメッセージを受信したことを
知らせてくれる。
_でも、相手は予想外の人物からだった。
「...え、」
[ん?? なになに、誰からっ??]
きらきらっとした目で私を見てくるゆめ。
..貴方の予想通りの相手だと思いますけど、、
「えっと...、勝利くん、から。」
[えっ、噂をすれば?! なんて来たのっ?!]
なんでだろう、私よりゆめが興奮してるのは。
、、とりあえずそんなのはさておき、
ロック画面に表示されたステータスバーの
メッセージを見てみる。
" 『午後、空いてますか?』 "
そう何故か敬語で送ってきた彼に
私はつい ぷっ と吹き出してしまいそうになる。
[えぇ、なんのお誘い?!
やっぱり私の考えに間違いはないわね..、]
「お誘いもなにも..、ってゆめのその考えってなに。笑」
[別になんでもないよー!!
きっとゆいさもその内分かるはずだからっ♪]
「..うん、??」
私は曖昧な返事を返してもう一度スマホの
ロック画面を見た。
午後から、か..。
ほんとになんのお誘いなんだろう。
とりあえずこの後の予定はないし、
勝利くんに行けるって返そう!!
私も..会いたい、し。
" 「空いてますよ!!」 "
「..ふぅ、」
相手も敬語で聞いてきたし、ここは
私も敬語で返した。
それに、相手はあのアイドル様だからね、、
ただLINEの返信を送るのに
こんなに緊張したのは初めて。
おかげで送信したあと緊張からの解放感で
ため息が出ちゃった。
[..よしっ、それじゃ帰ろっか!!]
「え、今日早いね。ゆめ予定でもあるの??」
[え?? いやいや、予定は私じゃなくてゆいさ!!
貴方、午後から予定入れてたでしょ!!!]
「いや、そうだけど!!
こんなに早くなくても..、」
とゆーか、私はもう少しゆめと一緒にいて
この緊張を紛らわしたいんだけど、、
...それより、私よりゆめの方が
楽しみにしてるのは気のせいですか??
[いーからいーからっ。
好きな人に会うんだったら準備の時間が
必要でしょ??
だからだよっ。さ、早く行こ!!]
「えへへ、、そうだねっ。」
ゆめもそう言ってるならば、
ここは恋する乙女の力( ? )を
発揮するべきかなっ。
ただ、メイクはナチュラルでokだから
問題は服装と髪型だけ。
そこさえやれば大丈夫かな。
[じゃあ、明日!! 話聞かせてよ♪]
「いいよ! じゃあ、またカフェでいい??」
[おっけー♪じゃ、楽しんで!!]
「あはは、ありがとっ。」
お互いカフェの入口付近で手を振りあって
私たちは自宅に向かうためお互い反対方向
へと歩いていった。
──────────
꒰ 🫧 ꒱
うわぁ、なんかめちゃ文才力なさすぎて
読みやすいかどうか心配🫠💧
とりあえずキリがいいであろう場所で
今回は終わしましたっ🤚🏻💭
次回の𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞𝟐はしょりくんとの
ドキドキデート(仮)のお話になります𓃠⸝⸝꙳
どこまで続くか、どんな展開になるのか
まだゆいさ自身も見えてないところは
あるし、未知数なことだらけですが
みんなに楽しんでもらえたら、しょりゆいの
ちょっとした過去を知ってもらえたらなと
思います🙌🏻💞
それでは、また次回でっ✊🏻🤍
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟑📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
- 翌 日 -
[さぁさぁさぁ、ゆいささん!!
昨日のお話を聞きましょう!!]
「ゆめ、ここお店..!!!」
あ、ごめんごめん。って慌てて手で口を
抑えるゆめ。
..あれ、このくだりどこかでやったような、、
デジャブ??
[..で、どうだったのっ??]
「うーん、ドライブデートみたいな感じだったよ。
あ、海に行った!!」
[へぇ、そう来たか..、]
「いや、どーゆーこと??」
最近のゆめはなんか意味深発言が多いなぁ、
[んー?? 別になんでも!!
..ってか、それよりなにか進展なかった訳?!]
「え、進展??」
進展..進展...、
「...いや、特には、、」
[えぇぇぇぇぇぇ?!?!?!]
「ちょっ、ゆめ!!!」
突然大きな声を出して驚くゆめの口を私の手で
慌てて抑える。
その内なにかをもごもごと話し出したから、
聞き取れなかった私は手を外す。
「あ、ごめん。なにか言った??」
[ぷはっ...だからぁ、、]
((プルルルルルルッ
「あ、電話鳴ってる。」
[あー、もういいとこなのに!!
ごめん、ちょっと電話してくる!]
「りょうか~い。」
ゆめがなにかを話しかけた時、タイミングが
良いんだか悪いんだかゆめのスマホから
電話の着信音が鳴り響いた。
スマホを耳に"もしもし~??"って言いながら
席を立ってカフェの入口へと向かうゆめ。
「..なんだったんだろ、」
ストローでクルクル掻き回してから
ちゅー っとメロンソーダを口に含む。
..ゆめが電話から戻ってきたあと、
もう一度聞こうとしたけど"あー、、"
って言葉を濁されて"それよりもさ!!"
だなんて話を逸らされた。
結局、ゆめがなにを言おうとしたのかは
分からないままだった。
──────────
[んじゃ、また明日~!!]
「うん、またね~!!」
昨日と同様、カフェの入口付近でお互い
手を振りあって家へと向かう。
...そう言えば、明日が夏休み前
最後の講義か、、
夏休みなにしようかなー、
あ、ゆめでも誘ってまたどこか遊びにでも
行こうかな。
それ以外ほぼ暇だし..。
って、頭の中で今年の夏休みどうしよう
なんて考えてたらカフェに近いアパートに
住んでる私はもう目の前に着いていた。
ほんとはね、一軒家で一人暮らし..とか
したかったんだけど。
さすがに1人でそんな広い家に住んでも
なんか寂しくなるし、掃除とか大変だしって
思ったからアパートに住んでる。
まぁちょうどいい広さだしね。
広すぎず、かと言って狭すぎずで。
彼氏がいない私にとってはこれくらいの
広さがぴったり。
私には勝利くんが彼女とか作って
熱愛だとか結婚だとか、、そーゆー報道が
出ない限りは彼氏を作る気なんて更々ない。
まず、リアコヲタクの私にリアルで
ちゃんと恋愛が出来るかどうかもだし、
..実際、プライベートで会うはずのない
大好きな人とコミュニケーション取ってるし。
連絡先まで交換して昨日はドライブ..!!!
しかも、昨日のドライブデート(仮)は
いろんな勝利くんにきゅんきゅんしまくって、、
..こんなんで勝利くん以外との恋愛とか
出来る訳ないです。
あっちはどんな気持ちで私と連絡先交換
したり、ドライブに誘ってるのかは
分かりませんが..。
「ただいまぁ、」
ガチャッて扉を開いて、誰もいない部屋に
1人"ただいま"を呟いた。
..毎日誰もいないのに律儀に呟いてるけどさ、
さすがに慣れても寂しい気持ちって消えては
くれないんだよね。
前に比べたらマシになった方だけど、
「あ~~~、早く夏休み来い~~、」
部屋に入った途端、リビングのソファにダイブ。
今日はすんごく暑くてもうなんもやる気が
出てこない..。
今朝のニュースの天気予報で今日は猛暑日だって
言ってたけど、これは相当だ..、
「..って、やば、手洗わなきゃ。」
ソファから立ち上がって洗面所へと向かった。
⸒⸒
「あー、なんか動画でも観よ、」
手を洗い終わった私は洗面所から
戻ってくるなり、再びソファへとダイブ。
なにもやる気が起きない私は今日のとこを
復習する気になんてなれず、ソファの横に
置いてある鞄の中に手を伸ばした。
ガサゴソと鞄の中を漁ってると
手元には毎日触ってるあの硬い感触。
..あ、これスマホだ。
感触でスマホだと予想した私はスマホであろう
ものを取って上に持ち上げた。
「はい、当たってた。」
..なんて、しょうもないことやってるのは
暑さと疲れのせいにして。
さてさて、YouTube開きますかと電源を
入れると同時に光る画面。
でも、パスワードを入れようとした私の指を
止めたのはロック画面に表示された2件の通知。
それはどちらもLINEからで。
誰だ誰だ..、、
「んわ?!」
ついびっくりして変な声を出してしまった。
..良かった、ここが家で、、
って、それにしてもまさかの送り主が..!!
「はーたんからだっ!!!!」
勝利くんと同じSexy Zoneのメンバー、
風磨くんの彼女 はーたん ことはるなちゃん。
セクラバと言う共通点で仲良くなって
今じゃお互いあだ名で呼び合うほど仲良し。
わぁ、久しぶりの連絡嬉しすぎる..!!
ここ最近お互い忙しくて連絡出来なかったから、、
"久しぶり~!!"とかそんな感じかなぁ??
まぁ世間話出来るんならいいやっ!!
「んーっと、...Sexy Zoneで集まってバーベキュー、??
良ければ一緒に来ない、??」
「...えぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
おっと。ご近所迷惑になっちゃう..。
いや、でもまさかのお誘い..!!!
今日一大きな声を出して驚いた私はしばらく
その文章を何往復も読む。
まさか..夏休みも少しだけ勝利くんと過ごせる、?!
" 「私も行っていいの?!」 "
" [もちろん、おいでよ! 風磨もみんなもいいって
言ってるよ♪] "
まさかのみんなから許可が貰い済み..、
でも、はーたんもこう言ってることだし、
みんなから許可が下りてるなら行こうかな。
..てゆーか、もはや行きたい、!!!
あのセクゾとバーベキュー出来るとか
夢のまた夢だよ..。
" 「じゃあ、行かせてもらいます!!
それに久しぶりにはーたんにも会いたいし!!」 "
" [りょーかい♪わ、はるなもゆっちに会いたい!!] "
" [あ、ちなみに日付は明後日ね!!] "
「楽しみだなぁ...、ん?? 明後日?!」
ずいぶんと急な..まぁ良いんですけど!!
早く会えるんだったらそっちの方がいいしっ。
" 「りょーかい!!」 "
そのあとも何度かやり取りをして..、
場所は海。
私は勝利くんに迎えに来てもらうことになった。
またまたお迎え来てもらっちゃうなんて、
ドキドキするけどちょっと申し訳ないかも、
なんて。
ちなみに、もちろんではーたんは風磨くんと
一緒に来る。
その他のメンバーは各自で来るんだそう。
「今年の夏休みは良いことが起きる予感しか
しないのは..気のせい、??」
カーテンの隙間から見える雲ひとつない青空が
まるで今の私の気持ちを表してるようだった。
──────────
꒰ 🫧 ꒱
前回は長すぎたので、今回はちょこっと
短めに書いてみました…❕❕
(果たしてこれは短いの方に入るのか😵💫💭)
とゆーことで、次回𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞𝟒からは
バーベキュー編が始まります🫶🏻🎶
長くなると思うから何回かに分けて
書くつもりです🙌🏻♡︎
そして、気づいた人もいるでしょう、
はーたんを出演させてもらいました~~❕🫰🏻💜
また友情出演として、ゆいさの仲良い子たちに
出てほしいなと思ってるので他G担の子もお話に
出すかもです🎀🤍
それでは、次回からのバーベキュー編
お楽しみにっ🪄𓈒𓂂𓏸
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟔📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -
『 ... 』
💚《あの、、勝利?? 顔...死んでるよ、》
『 ... 』
💚《..うん、ごめん。そっとしとくね。(苦笑》
横目に聡くんが苦笑いを浮かべてるのが見える。
そりゃあ、隣で死んだ顔しながら作業してる奴が
いたら気を遣うよなぁ、ましてや聡くんなんだし。
..少し気を遣わせて申し訳ないかも。
ただ、俺はそれ以上にピンチなんだよなぁ、
[ゆっちー!! こっち手伝ってもらってもいいかな??]
「あっ、はーい!! 今行く!!」
『 ...、 』
💜《...なぁ、まじで大丈夫??》
『..まぁ、』
💚《珍しいよね、こんなにも分かりやすく
落ち込んでるの!》
『別に..、』
別にって訳でもないんだけど、、
今はなんか素直に認めたくないと言うか..??
変な意地張ってるな、俺。
💜《まっ、そんなに落ち込むな!》
『あー、、うん、』
💚《ゆいさちゃんも元通りだしさ!!》
..まぁ言われてみれば確かに。
ただ、直後はなんとなく落ち着かない様子
だったけど、??
でも、それもそっか。
突然抱きしめられたりすれば..ね、
俺もゆいさちゃんからそんなことされたら
さすがに落ち着かないと思うし。
🧡《そちゃんたちー!!》
💚《はーい??》
💙《こっちは準備おっけー!!》
💜《うしっ、じゃあ持ってくか!》
『だね。』
向こう側がどうやら準備が終わったらしいから、
俺たちも切った食材を持ってけんてぃーたちが
いる方へと向かう。
...とりあえず、俺も気を取り直さなきゃ。
──────────
「うわ、めちゃいい感じー!!」
[ほんとにね~!!]
『(可愛い、)』
💚《勝利、、頬がめっちゃ緩んでるよ、笑》
『!!!
..うるさいってば、』
ごめんごめん。
そう笑いながら謝る彼は多分もう
分かってるんだろうな。
ん"んっ、って分かりやすく咳払いをして
平然とした表情を浮かべる。
💜《そろそろ食べられっかな。》
[わーいっ!! あと少しだって~!!]
「やったぁ!!」
💜《...あれ、ここって幼稚園だっけ??》
[ちょ、幼稚園な訳あるか!!!!]
「てか、どこに幼稚園児要素が?!」
『..ふふ、』
💚《..ほんとに好きなんだねぇ、、ゆいさちゃn、》
『ちょっと!! ..聞こえたらどうすんの、』
💚《あ、そうだったそうだった、笑》
なんか今日の聡くんはいつもと違う気が。
..ま、そういう日もあるよね。
それにしても、風磨くんからイジられてるの
面白いなぁ、、
ゆいさちゃん、からかわれた時の反応も
面白かったし。
案外いじられキャラだったりして??
💙《あ、もうちょうどいい感じじゃない??》
🧡《ほんとだー!!》
💜《んじゃ、お皿盛り付けてくぞ~。》
風磨くんがそう言うと同時にみんなが
一気に紙皿を差し出す。
💜《おぉ、一気に来たな、笑
じゃあ、中島に半分頼むわ。》
💙《はいよ~!!》
⸒⸒
💚《それじゃあ、みんな手を合わせてー??》
《[「いただきまーす!!」]》
『(なんだろう、この幼稚園感..)』
ここにいるメンバーってみんな精神年齢低いの??
とか思いながら俺も紙皿に乗っけてあるカルビを
1枚口に入れる。
『「めっちゃ美味しい、!!」』
『え、』
「あっ、」
...ハモった。
まさかのまさかで感想一致。
🧡《勝利くんたちハモったー!!笑》
💜《仲良しだねぇ。》
『いやっ..まぁ仲良しなのは合ってるけど!!!』
「ま、まぁこれくらい被ることなんて普通だよ!!」
︎[..隠しきれてないね、2人とも。]
💚《動揺してるのバレバレだよ~..、笑》
💙《珍しいねぇ、勝利が動揺してんの。笑》
..あの聞こえてるんですけど、そこの3人。
まぁそれは置いとくとして。
ハモったのは嬉しいんだけど、少し恥ずい。
今日はかくれんぼの時からなにかしら
あるなぁ、、俺たち。
🧡《まぁ食べよ食べよ!! まだまだあるし♪》
『そうだよ、マリの言う通り。』
⸒⸒
そんなこんなでみんなも最初の頃に比べて
わいわいし始めてきた頃。
💚《ん!! このお肉美味しっ!!》
「聡ちゃん、何食べてるの??」
💚《んーとね、鶏もも!!》
「え!! 鶏もも?! 私も食べたい、!!」
鶏もも..あぁ、そうださっき風磨くんたちが
焼き始めてくれたやつ。
多分、まだ全然あるはず..取ってこようかな。
そう思って席を立とう..とした時だった。
💚《あ、じゃあ僕の1個あげる!》
「へ..っ?!」
『...え??』
咄嗟にゆいさちゃんと同時に俺までマヌケな声を
出してしまう。
いやだってさ..、今取りに行こうとしてたし、
何故聡くんの??
そこの隣が俺だったら..!!!
って考えたって意味がない。
💚《はい、あーん♪》
「えっ、え、、」
『ぁっ?!?!』
💚《???
やっぱり食べない??》
「あ、いや...えっと、じゃあお言葉に甘えて、」
パクッとぎこちなくお箸で挟まれてた
鶏ももを食べた。
..その顔は誰が見ても分かるぐらい、赤い。
💚《..どう??》
「ん!! ほんとに美味しい!!」
けど、それも一瞬の出来事で。
聡くんに味の感想を求められたゆいさちゃんの
表情はすっかり元通りになっていた。
..鶏もものおかげか??
『 ... 』
💙《勝利もやってきたら??》
『え??』
💙《え?? だって、もやっとしてない?
勝利の表情めっちゃ曇ってるよ??》
『まじか、』
落ち込みがこれまた顔に出てたらしい。..
てかさ、ゆいさちゃんにあーんするのが
簡単ならばこんなに悩んでないんだっての..、
💙《勝利もグイグイ行かなきゃ!!
..悔しいでしょ??》
『..まぁ、そりゃあ..ね、』
💙《よし、なら行ってこいっ!!》
『はぁ、??』
半ば強制的にけんてぃーに送り出された俺は
しぶしぶゆいさちゃんの元へ。
嬉しいけど..嬉しいけど!!
心の準備出来てないんだってば、
『..ね、』
「んー?? どうしたの?」
『...俺のもあげる。』
「..へ??」
💚《お、》
きょとんとした顔のゆいさちゃんと、
にやにやして事の成り行きを見守る聡くん。
..あー、なんか罠に引っかかった気分、!!!
『ほら、はい。..あーん、』
「!!!!!⸝⸝」
さっきの聡くんの時と同様、いやそれ以上に
ぎこちない動きでパクッと食べたゆいさちゃん。
その顔がまた赤くなっている。
『..さっきのとおんなじだけど、、どう?』
「うん..美味しい、よ??」
味の感想を伝えてくれたものの、
さっきと違って顔の赤さがなかなか引かない。
あれ、俺と聡くんでそんなに違いあったっけかなぁ、??
推し?? からされたらそんな感じなのかな。
..俺、全然分かんないや。
💚《ふふふ。良かったね、ゆいさちゃん!》
「~!!!」
すっかり茹でダコみたいな顔の赤さに
なったゆいさちゃんは手で顔を覆う。
..なんか聡くんと反応違くて優越感。
💙《勝利ナイスー!!》
『いや、何がよ。』
💙《いやいや、何がってそんなの反応見りゃ
一発でしょ!》
『えぇ??』
💙《(勝利ってこんなに鈍感だったっけ、??)》
けんてぃーに言われた言葉の意味が分からず
まぁいいやってとりあえず保留。
けんてぃーが俺のことを鈍感だとか
思ってることも知らずに。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
今回は𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟭振りのしょりくんさいど❕
たまにはしょりくん目線でも👀❤️𓈒𓏸
少しずつ動き出してると言うか…
まぁそんな感じです⸜🙌🏻⸝((適当
しょりくんそこまで鈍感じゃないと思うけど
このお話限定と言うことで…😹💧(
次回、𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟳はついに𝗕𝗕𝗤編、最終回❕
最後はみんなで花火をするお話ですෆ ̖́-
次回もお楽しみに~🎶💭
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟕📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
「うわ、もう暗くなってきてる..、」
みんなが焼いてくれたお肉をたくさん
食べてお腹が満杯になってきた頃。
ふと空を見上げたら、そこにはさっきまで
見えていた太陽がなくて代わりにお月様が
姿を現していた。
[んわ、ほんとだー...いつの間にか夕方に
なってたね、笑]
🧡《僕、楽しすぎて時間とか
全然気にしてなかった...。笑》
💜《まぁ時間忘れるくらい楽しめてたんなら
良かったっしょ!》
確かにー!!
なんて、みんなで風磨くんの発言に
共感の声をあげる。
もう少しで終わっちゃうのか..、
そう考えたらなんだか寂しくなってきたな。
[ふふふ..、ゆっち、これで終わりだと
思ってるでしょ!]
「えっ??」
[実はまだこれで終わりじゃないんだよなぁ。]
意味深な笑みを浮かべたはーたんと、
頭にはてなマークしか浮かばない私。
このあとなにかやるっけ、、
💚《じゃーんっ!! 花火持ってきた~!!》
「!!!」
『お、いいじゃん。』
💙《やっぱり夏と言えば!!..みたいなもんじゃん?》
なるほど、花火か!!
聡ちゃんが持ってる花火セットを見て、
"まだ終わらない"の意味を理解した。
💜《花火だから..少し距離取るか。》
[火はライターで付ける??]
💜《ん、持ってきたからこれで付けよ。
..あー、でもはるなは危なっかしいから
俺が付ける!》
[えっ、それくらい自分で出来るんだけど!!]
💜《いーや、それで怪我したら俺にとっちゃ
大変なのよ!! ね、分かった???》
[...まぁいいけどっ。]
いいな..これぞ仲良しカップルって感じ。
私も勝利くんとああなれたら..!!!
って思うけど、まぁ100%無理ですよね。
相手がどう思ってるか分かんないんだから...。
「、!!」
『 ... 』
不意に横を向いたらたまたま隣にいた
勝利くんと目が ぱちっ と合う。
もしかして、勝利くんも同じ方を見てた..??
[ゆっち!]
「へっ、あ、はい!!!」
[..ゆっちは、勝利くんと2人でやってきなっ。
((小声]
「え、っ。」
唐突に耳に吹き込まれた言葉に私は
意図も間抜けな声が出てしまう。
[ふふ、遠慮はなし!! さ、行ってこーいっ!!]
「え、ちょ?!」
そう言って半ば強引に私に花火セットを
渡したあと、最後に にこっ と微笑んで
風磨くんの元へと駆けていった彼女。
私は隣にいた勝利くんの方を見ると、
彼はどこか遠くを見つめていて。
..その姿があまりにも儚かったから、この空気に
いつか消えてしまいそうで少し、怖くなった。
──────────
「あ...あのっ、勝利くん!!」
『わっ..て、びっくりした、』
私が思い切って声を掛けたら思った以上に
声が大きくなってしまい勝利くんは肩を
ビクッと揺らした。
そんな彼に私は
あ、ごめんなさい..、
って一歩後ろに下がる。
『なんで謝るの。』
「いや、、あのー..驚かせちゃった、から??」
『きゅひっ、疑問形なんだね、笑』
顔をクシャッとさせながら笑った彼は
いつも通り。
なんかそれがやけに安心した。
『..それでどうしたの?』
「あー、、っと、花火を..、」
そう言ってチラッと後ろを見る。
..けど、各自楽しそうに花火をやっていて。
"一緒にやろう"って言うのこんなに難しかったっけ?!
『...一緒に、やる??』
「..へ、」
『てか、やろうよ。..2人で。』
"2人で"をなんだか強調された感じするけど、、
それって私の勘違いですか??
どうしよって私が言えなかった言葉を
ぎこちなく言った彼は一体どういう気持ち
だったんだろう。
勝利くんも私と一緒にやりたかったから?
..そう思いたいな。
⸒⸒
『ん、ここにしよっか。』
「真っ暗、」
勝利くんに"行こ"って言われ
着いていった場所はみんなと少し離れた砂浜。
今日はどうやら私たち以外誰もいなくて
なんだか貸切みたいな感じだ。
『暗いの、苦手??』
「ううん...ちょっと怖いなってのはあるけどね、
今はなんだろ、、全然怖くないの。
..勝利くんと一緒だからかな、笑」
『...!!!』
..あれ、、
急にそっぽ向いちゃった。
ん?? 私、なんか変なこと言ったかな...。
「..勝利くん?」
『ちょっ、今は見んな..、』
「わっ、」
彼の顔を覗き込もうとしたら、突然なんにも
見えなくなる。
..けど、それが彼の手だと気づいたのは数秒後。
なんだろ、、この状況が少し恥ずかしくて
顔が かぁぁぁっ て熱くなってくる。
なんなの、これって青春映画か何か?!
私いつ映画のヒロインになったの..、(
『..ほら、早くやろ。って、なんでゆいさちゃんまで
顔真っ赤なの。笑』
「なっ、!!」
どうして暗いのにバレた..!!
って言ってもまだ視界が見える範囲の暗さだから
見えるのか。
「そ、、それはいいとして早くやろ! 花火!!」
『うん、やろっか。笑』
なかなか顔の熱が引かない私を見てなのか
まだ尚笑っている勝利くん。
あーもう!!!! 恥ずかしすぎるんだけど!!!!
穴があったら入りたいって、
どっかで同じこと思った日あったなぁ、、
『んー、どれやる??』
「えっと、なんかこう、ぶわーってなる花火!!」
『うーん..多分これ??』
「てか待って..どれがどれ??」
いま思った。
..分かってから言おうよ自分...。
いやでもさ?!
花火ってどれがどれだか分からなくない?!
だって、デザインは違くてもだからこれが
どういうタイプの花火かとか分からないし..、
かろうじて分かるのは線香花火??
『俺も分かんないな、笑
..まぁこれにしてみようよ。』
「んー、それもそうだね!」
とりあえず付けなきゃ分からないので
いざ点火します。
「あ、勝利くんライター持ってる??」
『風磨くんから貰ったからあるよ。』
「じゃあ、私つけr、」
『だめ!! 絶対だめ。』
「私それくらい大丈夫..、」
『だとしてもだめ。
..ほら、俺がやるから貸してくださいな??』
「..じゃあ、お願いします、?」
謎に疑問形になりながらも勝利くんに
花火を渡す。
勝利くんって過保護なのかな。
そんな私、危なっかしいように見える?!
火くらい大丈夫なんだけどなぁ..とか
思いつつ、でもなんか嬉しくて頬が
少し緩んでしまう。
..いけないいけない、
変ににやけてたらキモがられる、!!
『はい、付いたよ。』
「わ!! すごーいっ!! 綺麗、!!」
花火からぶわぁって溢れる光がキラキラしてて
すごく綺麗。
光のシャワーみたい..。
しかもカラフルに色が変わっていくタイプの
花火で見てても全然飽きない!
赤から緑、そして青、紫、オレンジ...、
あ、
「セクゾのメンカラ..、」
ついぽろっと呟いた言葉。
それが勝利くんの耳にも届いていたようで。
『..ほんとだ。すごいね、これ。』
「、っ。」
私の真横で花火を見つめている彼。
その距離がすごく、近い。
集中、集中..今は花火だけを考えるんだ...。
そう心の中で唱えるけど心臓バックバクだし、
また顔が熱くなってきたし少しも花火に
集中出来てない。
てか、こんな状況で誰が集中出来るの..、
「しょ、、りくんはやらないの、?」
『んー、、線香花火だけでいっかなとか
思ってたけど、ゆいさちゃんの花火見て
ちょっとやりたくなったかも。』
「じゃ、じゃあやろっ!!」
ちょうど私がそう言った時、徐々に
弱まっていた花火がついに消えた。
私は使い切った花火を水の入ったバケツに入れる。
ぷしゅ、って音がなんか好きなんだよね、笑
それから2人でたくさん花火で遊んだあと。
『あ、線香花火、』
「最後に残ったね、笑」
自然と最後に残してた線香花火。
私たちはそれを手に取って火をつけて..、
お互いに向き合ってしゃがむとパチパチと
小さく弾ける線香花火。
なんだろ、夏の終わりを感じるような..、
なんかもう夏休み後半って感じがしてならない。
まだ一応始まったばっかなんだけど、
お互いに無言のこの空間が落ち着くようで
落ち着かない。..変な感覚だ。
そんな中、私の前にいた彼が
無言の空間を切り裂いた。
『..ねぇ、突然なんだけどさ。』
「うん、?」
『ゆいさちゃんは、俺のどこを好きになってくれたの?』
「勝利くんのどこを..??」
これをご本人様に質問される世界線とは。
いやまさか存在してただなんて...。
『そう。少し気になるな..って。』
「えー..っとね。
...私は勝利くんの周りに気を配れるところ、
常に周りを見てるところ、あ、それと好きな物が
親子丼って言う可愛いとことか、オーディションも
親子丼に釣られて受けたって言う可愛いエピが
存在するくらい可愛いとことか、少し不器用で
ツンデレなところとか、メンバーとファン想い
なとことか..、」
..私いま本人様目の前にして語ってる、、
分かってはいるけどこうなったらもう止まらない。
だって、勝利くんの好きなとことか余裕で1時間は
語れるんだよ?!
『あー..っ、なんか聞いてて恥ずくなってきた、、
いいよ、ありがと、笑』
「んぇ、まだあるんですけど、、」
『いやいや、これ以上聞いたらいろんな意味で
頭パンクしちゃう!!笑』
そう言って笑った線香花火に照らされた
彼の顔は赤い。
..もしかして、照れた??
「もうパンクしてるんじゃ、、笑」
『うるさいうるさーい。』
「あー!! 都合のいい時だけ!!」
そんなとこも好きなんだけどさ、
ってさすがに言える訳ないよ。
『..でも、俺のことたくさん知ってるんだね。』
「それはもちろん、!!
勝利くんの1人のファンとして当然ですっ。」
『んふふ、嬉しいなぁ..、』
優しい表情で目を細める勝利くん。
う、、心臓に悪い..、
「えへへ、」
『..俺も、もっとゆいさちゃんのこと、知りたい。』
「えっ、」
『俺、改めて思い返してみたらゆいさちゃんのこと
全然知らないなって。好きな物とか趣味とか
嫌いな物とか。
..あ、でも暗いとこが怖いってのは覚えた!!』
嬉しそうな顔で覚えたと言ってくれたのが、
私もなんだかすごく嬉しく感じた。
勝利くんも..こんな私のことをもっと知りたいって
思っててくれてるの不思議な感じだし..
でも、なにより"嬉しい"って気持ちの方が勝つ。
「..私、勝利くんになら全部教えます!!」
『ほんと??』
「もちろんっ!」
私、勝利くんが知りたいって思っててくれてること
全部教えてあげたい。
..そして、全部知ってもらいたい。
もう既に推しに完全認知されてるのに、
そう思ってしまう私は欲張りですか??
別に全部じゃなくても、少しだけ覚えてて
くれるだけでもいいの。
贅沢なことは望みすぎちゃいけないから。
『やった、いっぱい教えてもらお。』
「へへっ、たくさん教える!!」
私たちがそう笑いあった時、線香花火の
光が徐々に弱まっていって..静かに地面に落ちた。
『あー、終わっちゃった。』
「..なんかあっという間だったね、」
私は少々名残惜しかったけど、火が消えた
線香花火をゆっくりバケツに入れた。
『...んね、ゆいさちゃん。』
「なに?」
『楽しかった?』
「そりゃあもちろん!!
久しぶりだった、こんなに楽しかったの。」
時間を気にせずこんなに楽しめたのって
いつぶりだろう。
別に今まで誰かと過ごしてきた時間が
どうとかそういう問題ではないんだけれど。
..ただ、ほんとにすごく楽しかったなぁって。
『それなら良かった。』
「..ありがとう、誘ってくれて!」
『んふ、いーえ。また来年は俺から誘うから。』
「分かった、待ってるねっ。」
『あ、バケツ俺も一緒に持つ。』
私がバケツの取っ手を持とうとしたら、
勝利くんも隣に来て2人でバケツの取っ手を持つ。
[楽しかったねー!!!]
💜《まじはるながはしゃぎまくっててさぁ、》
[ちょ、風磨もじゃん!!
てか、なんならはるな以上にはしゃいでたよね?!]
💜《え、なんのこと??》
[とぼけるな!!]
💜《んは、ごめんごめーん。
..けど、はしゃいでたはるなめっちゃ
かあいかったよ。》
[んな!!!⸝⸝⸝]
みんなの元へと近づくと、風磨くんとはーたんの
微笑ましいやり取りが聞こえてくる。
やっぱりこの2人は私の推しだ..(滝涙
💚《久しぶりにやったねー!! 花火!》
🧡《めっちゃ楽しかった!!》
💙《また来年もやろうよ、このメンバーで!!》
《《さんせーい!!》》
「また来年も..楽しみだねっ。」
『俺も。』
2人でみんなの楽しそうな会話を聞きながら
微笑みあった。
やっぱり今日が終わってほしくないなって。
そう強く思った日だった。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
𝐁𝐁𝐐編、これにて終わりです…❕
どうだったでしょうかっ>𖥦<♪
次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟖は少し飛んで
夏休み後半のお話になります🍧💭
勝利くんとの再びデート(仮)第𝟐弾です😹💞
ちなみに、いろいろ考えてたら
ふと新作小説を思いついちゃって…😵💫💭
この「両片想いだいありー。」はまだ
続く予定だから完結は少し先なんですけど、
これが完結して少し経ったら新作小説の
お知らせをしようかと思ってます🫰🏻🎶
ちなみに学パロのお話ですꕀ 🏫 𐨢
なのでまだ先にはなりますが、ぜひ
楽しみにしていてくれたなと、❕
それでは長くなりましたが、
次回もお楽しみにですっ🎶💭
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟒📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
ついにこの日が...!!!
朝からばっちり可愛くして、気合い充分な私。
なんてたって今日は..、
「勝利くんたちとのバーベキュー、!!!」
しかも、勝利くんだけじゃない、他の
セクゾメンバーやはーたんにも会える!!
一昨日、はーたんからの連絡があってから
ずっと待ちわびていた今日。
予定が"明後日"だったからだいぶ急だな、
とか思ってたけど、案外楽しみにしてると
時の流れも遅く感じる。
あーっ、LIVEぶりのセクゾ..!!
楽しみすぎる、、♪
((ピンポーンッ♪
...!!!
このタイミングでのチャイムは..
きっと勝利くんだ!!
「はーいっ、!!」
ドキドキ高鳴る胸を抑えて玄関まで小走り。
((ガチャッ
『..久しぶり。ゆいさちゃん。((ニコッ』
..どきゅんっっ
うぅぅぅぅ!!! ここで にこっ てするのは反則..!!
「あ、あっ、ひさし、ぶり..!!!」
『???
どうかした??』
「!!! な、なんでも!!
そんなことはいいから、行こっか、」
話を無理やりだが逸らして、一緒に車まで
向かおうとする。
『...、でしょ。』
「え、??」
『だーかーら。今、照れたでしょ??』
「っ、!!!」
...バレてた。話を逸らさずともバレてた!!
私、照れるとすぐ顔真っ赤になるから..、
って誰でもそうか。
それにしても、勝利くんにバレてたって
恥ずかしすぎて、、!!!
穴があったら入りたい、とはこのことか..。
『..ふふ、そっかぁ。』
「だ、だから、」
『はいはーい、行きましょう~!!』
「あっ、ちょ!!」
問いただそうとしても、はぐらかされてしまい
車へと向かっていってしまう。
もう..!! からかわれた感じがすごい、、
ただでさえ恥ずかしいってのにっ。
熱くなった頬を手でひらひら仰いで
吹っ切るように頭を振ってから急いで
勝利くんの元へと向かった。
勝 利(照れてんの可愛い..、)
──────────
「..スーパー??」
『うん、俺買い出し担当だからさ。』
「あぁ!! そーゆーことっ!!」
BBQの場所へと向かうかと思いきや、
今私たちの目の前に見えるのはいつも私が
夕飯などの買い出しで行っている家から
近いスーパー。
そっか、材料ないと始まらないもんね。
きっとみんなで分担したんだろう。
料理が得意だから勝利くんが買い出し担当に
なったのかな??
..まぁ料理が得意が関係しているのかは
分からないけど..。
「..わ、涼しいー、」
『今日も暑いもんねー、車の中も冷房掛けてたけど
地味にムシムシしてたし!』
勝利くんは入口入ってすぐにあるカゴを
取って、まずは野菜コーナーへと向かっていく。
入口からまた別の自動ドアが開くと
さっきよりも更に涼しい空気が身体を包む。
『んー、ネギととうもろこしは絶対でしょ、
あとは..、』
買う野菜の名前を呟きながらテンポよく
カゴの中に野菜が入っていく。
あー、もしも勝利くんのお嫁さんになれるのなら
毎日こうして買い物の様子とか見られるのかなぁ..
って、ちょーっと待った!!!!
私、今 何考えてた、?! お嫁さんになれたらな
とか考えてた?! うわ、待って本人いるのに!!!
勝手に妄想してて恥ずかしい..、!!
「うあああ...、」
(頭抱える)
『ゆいさちゃん..って、どうした?!』
「はっ!! え、あのー、えっとー、、うん、
なんでもない!!!」
『そ??..体調悪かったりしたら無理せず
すぐ言うんだよ~??』
私の顔を覗き込みながら"ね"って優しく
微笑む勝利くん。
あああああああ、その微笑みで私の心臓
止まります..。
『あ、ゆいさちゃんってさ、食べられない野菜
ってある??』
「食べられない野菜...、」
なんだろう..しいたけとか??
トマトもだめだな..あ、でもBBQに使うか
どうかだし、うーん..まぁとりあえず自分の
苦手な野菜の名前言えばいっか。
「んと、トマトとしいたけ..が食べられないかな、」
『トマトとしいたけね。
どっちもバーベキューには使わないから
大丈夫!!』
『他は平気??』
「もちろん!」
じゃあ、次お肉コーナー行くよ~。
と、言った勝利くんは方向をクルッと変えて
反対にあるお肉コーナーへと向かう。
「なんのお肉使うの??」
『んー、とりあえず牛肉と豚肉でみんなが
食べる部位のお肉買うつもり。』
「部位かぁ..、」
私、何回か家族とかでBBQやったことあるけど
あんまりお肉食べられなくて玉ねぎとか野菜
ばっか食べてたなぁ。
唯一食べられたのが焼き鳥で使うような
鶏肉と誰でも食べやすいカルビしかなくて。
食べられる部位が少ないんだよね..。
1回、全然噛み切れなくて無理やり飲み下そうと
したら、それで喉に詰まりかけた覚えあるし。
..嫌な思い出、、ってのはさておき。
昔のことを思い出してる場合じゃなくて、
今は勝利くんと一生に一度しかないかもしれない
買い物に集中しなくては..!!((大袈裟
『ゆいさちゃんは、どっか食べられない部位とか
あったりする??』
「あっ、えっと..私、カルビくらいしか
食べられなくて、、笑
あと、焼き鳥とかでよく食べる鶏肉とか..、」
『じゃあ、カルビ多めに買おっか!
鶏肉もついでに。』
「えっ、いいの?!
なんかその、私優先みたいなのなんだか
申し訳ないと言うか、!!」
『はいはい、そういうのは気にしないの。
食べられる人より、そうじゃない人に
合わせなきゃ。』
『それに、俺らもカルビ好きだし!』
「う、勝利くん..、」
『え、ちょ、今の泣くとこだった?!?!』
いや、私は貴方の優しさに感動してます..。
勝利くんって思った以上にほんとに優しい。
その優しさがまた好きになっていくんだよなぁ、
「あの、勝利くんがあまりにも優しすぎて..、」
『もう、大袈裟だなぁ、笑』
そんなことで泣かなくても良いのに、
って、優しい微笑みを浮かべながら
親指で目に溜まってた涙を拭ってくれる。
う"っ..ちょっと待ってよ、その行動いくらなんでも
反則すぎるしなにより顔近いんだが、?!
『ほら、お会計行くよ??』
「うんっ!」
さりげなく手を繋いできて2人で
セルフレジの方へと向かう。
え、何、なんでこんなサラッと..?!
ドキドキ。
そんな心臓の音が聞こえてくる。
無意識?? 私が突然泣いちゃったから
落ち着かせるため??
それとも..??
いや、それはないか。
うーん、けど無意識だとしたら危ない気が、
『おっも...、』
「あ、、あの、勝利くん、」
『レジ袋どこだっけー??』
「そっち!..じゃなくて、!!」
『ん?? あれ、なんか買い忘れたのある??』
「えー、っと..、」
無意識??
え、無意識??(2回目
勝利くん、変なとこ抜けてるな..、()
私は視線を今繋いでいる手に向ける。
私の目線を追った勝利くんは、..
『っ!!!
やべ、ごめん!!』
「いやあの、うん!! 大丈夫!!」
繋いでいた手を見るなり、慌ててパッと
手を離す。
その顔は何故か赤い。
...てか、私の返答の仕方明らか挙動不審だよね??
『ほんとごめん、』
「いいからいいから、!! 私は大丈夫!!
それより、ほらっ。荷物入れちゃお!!」
グイグイ明るくテンション上げて、
私は勝利くんに荷物を入れるよう促す。
気まづい空気はさすがに嫌だからね..、
せっかく大好きな人と一緒にいるんだから!!
『..あ、そう言えば時間、』
「あ、」
時間ー!!!!
勝利くんとのお買い物のことで頭が
いっぱいいっぱいですっかり忘れてたよ..、
「時間、大丈夫、??」
指定より遅れてないといいんだけど、、
『ちょっと待ってて、..
...11時40分、うん、まだ大丈夫!
12時30分からだから全然間に合うよ。』
「良かったぁ、!!」
全然時間はあるから、ゆっくり行っても
間に合いそう。
まぁ予め早く行きますけど!!(当たり前
『..よしっ、車乗って海行くよ!』
「らじゃ!」
『きゅひひ、何その返事。笑
幼稚園生がするみたいな感じの、』
「なっ!!! 幼稚園生じゃないんですけど!!」
『冗談、冗談!!笑』
いや、あの冗談に聞こえなかったんですけど
気のせい??
また勝利くんにからかわれたよ..、
でも、好きな人からからかわれるって
全然嫌な気しないし、むしろ少しでも
距離が縮まってる感じがして嬉しい。
こういうやり取りも心を少しでも
開いてくれなきゃ出来ないような気がするから。
「わ~..、今日もいい天気だね、!!」
『そうだね~、絶好のバーベキュー日和!』
「..私、家族以外としたことなくて、、
だからっ、すごく楽しみ!!」
『そっかぁ。..じゃあ、ゆいさちゃんの
楽しい思い出の一部になれるようなそんな日に
してあげる!』
私の楽しい思い出の一部、かぁ..。
「えへへ、ありがとうっ。」
私は君とこの夏を過ごせる時点で、
楽しい素敵な思い出を貰ってるよ。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
今日から「両片想いだいありー。」、
投稿再開します…❕
しょりくんも無事に戻ってきたので🙌🏻❤️´-
今回は𝗕𝗕𝗤編、最初ということで🎶💭
買い出しの様子を書きました🧺♡︎
次回𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟱からメンバー&はーたんと
合流して、𝗕𝗕𝗤スタート❕🙌🏻🎶
そして、しょりゆいラジオも今週の土曜から
投稿再開します~❕🤚🏻❤️
大好きな子からお便り貰ってるので、それを
読んでいこうと思ってます💌𓈒𓏸
次回とラジオお楽しみにっ♪
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟖📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -
「~~♪」
車内に響く俺らの曲。
ゆいさちゃんはるんるん気分で鼻歌なんか
歌っちゃって。
そんなに楽しみにしててくれてたんだな、って
思ったら俺まで嬉しくなってくる。
そう、今日は2回目のお出かけ。
ゆいさちゃんとの関係を少しずつ
動かしたいなと思って俺からも積極的に
行動している。
「私、勝利くんの運転好きだな~..、」
『ほんと??』
「うん! だって、なんかすごく落ち着くもん。」
『きゅひひっ。嬉し、笑』
運転褒められたのって..メンバーくらいだったかな。
好きな子に運転褒められるとか思わなくて
さらに気分が上がる。
「..あっ、そう言えば今日はどこに、??」
『んーとね、今日は買い物に行こうと思って。
あ、ショッピングモールにね??』
「わ、楽しみ!!」
『ふふ、あと少しで着くから、』
あー、めっちゃ可愛い...頭抱えそうなレベル。
心の中でその可愛さに悶絶しながらなんとか
平常心を保って運転する。
⸒⸒
だんだんと見えてくる建物。
そう、今回の目的地であるショッピングモール。
「わ、見えてきたー、!!」
『やっぱり人多いねぇ、』
今日は休日だからか、やけに駐車場に
停まってる車の数が多い気がする。
停めるとこを探していたらちょうど端の方が
空いてたからそこに停車。
『じゃあ、行こっか。』
「うん!..、あっ、でも、」
『ん?? どうかした?』
車のドアを開きかけた俺はゆいさちゃんの方を
振り向くと じーっ と俺を見つめてる。
..ん、、??
俺の顔なんか付いてる?
『えっと、??』
「あっ、ごめん。その、、勝利くんオーラ
すごいからバレないかなぁって...。」
『..え。』
オーラ..あ、そっか。
ゆいさちゃんはバレるんじゃないかと
不安になってるってことね、
『そこら辺は大丈夫。俺もね、ちゃんと
バレないようにお洒落しすぎずで来たから。笑』
とか言っても俺元々お洒落とかする方じゃ
ないんだけどね。
まぁいつもよりさらにシンプル、、みたいな??
「そっか。それなら良かった!」
『んふ、あとは大丈夫??』
「うんっ!」
『じゃ、行きますよ??』
ドアを開いて俺らは車から降りる。
まぁ正直バレたら大変だしな..と思って
比較的人が少ない平日にしようかなと
思ってはいたんだけど..、
平日は収録だったり撮影だったりで忙しくて
結局、休日だけしか空いてなかったから
予定を今日にした、ってこと。
もうバレないことを祈るしかないよね~...。
『どこに行こっかなぁ、』
「一階はフードコートとかレストラン系のお店が
多くて..二階が服とかゲームセンターとかの
お店って感じだね。」
『..あ、じゃあ服見に行こうよ。』
「だね!」
一階はお昼に行くとして、まずは二階で
いろいろ見てみることにしよう。
⸒⸒
服 屋 さ ん に て 👕 𓈒𓏸
「あ、これ可愛い、、」
『ん、どれ??』
「これ! このパーカー可愛いなぁって。」
ゆいさちゃんが俺の前に見せたのは
白いシンプルなパーカー。
『確かに。..ゆいさちゃんに似合いそう。』
「えっ、⸝⸝」
ゆいさちゃんが顔を真っ赤にしてそっぽを
向いてしまう。
あれ、俺なにか..と思った時さっきの自分の
発言を思い出して遅れて恥ずかしくなる。
..思ったことがつい無意識に口から出てた、、
『えっと...あ、それ買おうか??』
「え!! いやいや、大丈夫だよ!!!」
ゆいさちゃんは首をブンブン振ってから
パーカーをラックに掛け直した。
『別に遠慮しなくていいのに。』
「ううん、贅沢しすぎてるのもあれだし!
今度自分で買うからほんと大丈夫っ。」
『..そっか。』
そう言ってるけど、俺を見ている視線は
パーカーに戻る。
..欲しいなら素直に言ってくれても
いいのになぁ、、全然買ってあげるし。
「ほら、他のも見に行こ!」
『そうだね。』
俺は彼女が別の方に行ったのを見計らって、
さっき彼女が欲しがっていたパーカーを
手に取った。
⸒⸒
〈ありがとうございました~。〉
『ゆいさちゃん、』
「えっ、あ、ごめん! つい他の服見ちゃってた、笑」
『んーん、いいのいいの。笑
さ、他のとこ行こ?』
俺は片手に服が入った袋をぶら下げて
辺りをきょろきょろ見渡す。
「あ、ゲーセンとか、、」
『いいね、まだ全然時間あるし行こ!』
「うん!」
俺らは少し離れたゲーセンへと歩く。
近づくにつれてどんどん大きくなっていく音。
いろんなゲームの音が混ざっていて
なにがなんだか聞き取れないくらい。
『どれやる??』
「んー..、あ!! UFOキャッチャーとか!」
『UFOキャッチャー..ん、あれとかは?』
俺が指差したのはぐでっとした卵..??
みたいなキャラのぬいぐるみのUFOキャッチャー。
いかにもやる気のなさそうな顔をしてるけど、
ゆいさちゃんはあんまり好きじゃないかな、、??
「あーっ!!! ぐでたま!!」
『えっ、、と、好き..なの??』
「もちろん! 私、ぐでたまのおっきいぬいぐるみ
持ってるし可愛いし大好き!」
まさかの好きなキャラだったなんて。
俺はなかなかシュールなキャラだとは
思うけど、あのぐでっとした感じとか
やる気のなさそうな顔がむしろ可愛く
見えるのかな。
『じゃあ、あれやろっか。』
「やるやる!」
小走りで駆けてく彼女のあとを追って
ぐでたまという名のキャラのUFOキャッチャーの
前にたどり着く。
「うわ、これもおっきいぬいぐるみ..!!
絶対にげっとするっ。」
100円を入れるとゆっくり動くアーム。
少々ここだけ緊張感が漂う。
「..ここだっ!!」
ゆいさちゃんがボタンを ポチッ と押した途端
下へと降りていくアーム。
それがぬいぐるみを持ち上げていって..、
あと少しのところで下に落ちてしまった。
「あー!! 絶対行けたと思ったのに..、」
『でも、結構いいとこいってたし、大丈夫!』
「..こうなったら絶対最後までやってやる!」
⸒⸒
「...取れたぁーっ!!!」
『きゅひっ、良かったね。』
10回目、ようやくぬいぐるみが取れた。
ほんと今どきのUFOキャッチャーは
ゲットするのが難しいこと..。
「取れたのはいいんだけど..、1000円も消費
しちゃった、笑」
『あー、そっか10回やったから、笑』
結構夢中になると気づかないんだよね~..、
これがUFOキャッチャーの怖いところ。
「まぁでも取れたしいっか!
..やっぱりもふもふしててちょー可愛い!!」
『ふふ、』
「!!!
なんか変にテンション高くなってたかも、、」
ゆいさちゃんは一瞬 はっ としたような顔を
すると、ぬいぐるみで顔を隠してしまう。
『なんで隠すの。』
「は、、恥ずかしいから、」
『..俺は嬉しいけどね、いろんなゆいさちゃんが
見れてさ。』
そう言うとさらに耳を赤くさせた彼女は
顔を隠したまま"ほんとに恥ずかしいから!!"
って軽く腕をパシパシ叩いてくる。
..うん、可愛い。
『かわい、』
「へ、」
『ん??』
「えっ、や、あの今..、」
『...あ、』
気づいた時には時すでに遅し。
また無意識に思ってたことが口に出てたらしい、、
..あれ、俺ってこんなにポロッと言うような奴
だったっけ??
『..てか、もうお昼回ってる。』
「あっ!! ほんとじゃん!」
俺は腕時計を見て話を逸らす。
さすがに心の中で思ってたことがつい口に
出ちゃいましたとか恥ずかしすぎて言えないし、
「じゃあ、一階行く?」
『ん、そうしよっか。』
俺らはお昼を食べにゲーセンを後にした。
──────────
「楽しかったぁ...!!!」
『きゅひっ、楽しんでもらえてなによりです。』
ショッピングモールを出たあと
数時間ぶりに車に乗り込んだ俺たち。
ゆいさちゃんも俺もお互いに満足出来た
時間になった。
「..勝利くん、」
『ん?』
「今日はありがとう!」
『..いーえ、⸝⸝』
お礼にプラスしてニコッて微笑まれたら
さすがに俺のハート撃ち抜かれるって..、
エンジンを付けかけた手を止めて、
『..俺も、すごい楽しかった。』
ゆいさちゃんの方に向き直って
素直に感想を伝えた。
「...!!!!
私も、っ。」
『ん、また行こうね。』
「うん!」
じゃ、帰りますよ。
って一度付けかけたエンジンを次は
しっかり付けてゆいさちゃんの家へと
車を走らせた。
⸒⸒
『..はい、着いたよ。』
「運転も送り迎えもありがとねっ。」
『んーん、全然。笑』
来た時と同様、アパートの駐車場のちょうど
空いてた同じ場所に車を停める。
..なんかすごい名残惜しいって言うか、、
寂しい気持ち。
「じゃあ、またねっ。」
『...あのさ!』
「えっ? どうかした?」
俺は咄嗟にドアを開きかけたゆいさちゃんを
呼び止めてしまう。
勢いで「好き」って言いそうになったけど、
そこをなんとか踏みとどまる。
そもそも、まだ告白するには早いんじゃ、、??
それにゆいさちゃんの捉えようによっては
別の意味の「好き」として捉えられても
おかしくない、、気がする。
「...勝利くん?」
『えーっ、と...あ! これ、渡そうと思って!!』
俺はしばらく目を泳がせたあと、空いてる
スペースに置いておいたパーカーの入ってる袋を
思い出す。
..危ない、すっかり忘れるところだった、
「えっ?? いいの?!」
『もちろん。』
「じゃあ、家帰ったら開けるねっ!」
『ん、』
まだ中身を見てはいないが、俺からの
プレゼントで喜んでくれてるその姿が
やっぱり、好きだなって。
早く伝えたいけど、臆病な俺は
もう少し時間が必要みたい。
「じゃあ、、今度こそまたね!笑」
『またね!笑』
お互いに少し笑いながら手を振りあう。
ゆいさちゃんが出たらすぐに車を
出そうかと思ったけど、やっぱり少し
不安があった俺は結局ゆいさちゃんの姿が
見えなくなるまで見届けていた。
『あー、、、』
いつ、言えるかな。
この気持ち。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
「両片想いだいありー。」も
後半に入りました~~🙌🏻❤️´-
あと数話くらいで完結かな…❔
って感じです☝🏻🤍
けど、完結したあとにスピンオフも
𝟭話投稿しようかなーって思ってます🎀🫧
次回の𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟵は少し波乱の予感かも、❔
恋のライバル的存在が現れてお互いに
大変なことに…😖🌀
ということで最後は
恋のライバル編&物語後半になります⋆⸜🌷⸝⋆
次回もぜひお楽しみにっ🎶💭
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟓📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
「着いたー!!..って、あれ??」
『ん??どうした?』
「ここ、なんか見覚えあるような、、
てか、なんなら最近行ったことあるようなk..、
あー!! ここって前回私たちが来た、!!」
見覚えのある海の景色にいつだっけと記憶を
遡っていくと、つい最近勝利くんと
ドライブデート(仮)でここの海に来た記憶が
フラッシュバックした。
まさか、私のちょっとした思い入れもある
この海でBBQをやるとは思いもよらなかった..、
『そそ。前回ゆいさちゃんを連れてきた時にさ、
どうせならやるんだったらここの海がいいなって
思って、それでみんなに話したの。』
「そうだったんだ、!!」
てことは既にBBQの話はもう出ていたってことなのね。
『..さ、みんなも多分向こう側行けばいるだろうし
俺らも行こっか。』
「あっ、そうだね!」
私たちはトランクに乗せておいたレジ袋を
持って砂浜を歩き始めた。
こうして勝利くんと海を来られるのは2回目かぁ...
まさかこんなに早くまた来られるなんて
思わなかったな。
『...実はさ、俺がゆいさちゃんのこと
誘おうと思ってて、』
「えっ??」
『でも、なんか分かんないけど緊張しちゃって。
だからはるなちゃんに頼んだの、俺が。』
なんてこった、勝利くんが頼んでいたとは...!!
私、初耳学ですよ。(
てか、私のことを勝利くんが誘おうと思ってたって
それはそれで嬉しいし、考えててくれたってこと
だよねやばいんですけど!!
「そうだったんだ!」
『うん。笑
まぁはるなちゃんもゆいさちゃんのこと元から
誘おうとしてたらしくて、頼まれなくてもってさ!』
うわわ、元から私のこと誘おうとしてくれてたって
はーたんさすがすぎて..!!
勝利くんからそんな裏話的なのを聞きながら
歩くこと5分。
💚《勝利たちそろそろ来るかな~??》
[..あっ、あれ、勝利くんとゆっちじゃない?!]
💜《お、来たか。》
「..あ、なんか手振ってるけどあれって、、」
『あぁ、やっぱり先に来てたんだ。笑』
少し離れたとこから手を振ってくれる人たち。
まさか..??と思っていたのが勝利くんの発言で
一気に確信へと変わった。
[ゆっちー!!!!]
「!!! はーたんー!!!!」
[うわ、ちょー久しぶりじゃん!!]
「ほんと!! 久しぶりだよ~~!!」
私たちはキャッキャしながら久しぶりに
会えたことを喜び合う。
うわぁ、この感じも久しぶり、、!!
ずっと会えてなくて話したいことたくさんだよっ。
『集合時間より早めに集まっちゃったね。笑』
💜《まぁいいっしょ! 早く始めた方が長く
出来るじゃん??》
『まぁね、』
💙《あ、勝利買い出しさんきゅ!》
🧡《あれ、けんてぃーいつものは??》
💙《...Sexy thankyou☆》
💚《なにこのくだり!!笑》
『ほんと聡くんの言う通りよ。笑』
わお...今 私、生のセクゾの絡みを見れてるの?!
え、これって夢じゃないよね、、
「..はーたん、これって夢??」
[えっ、いやいや急にどうしたの!!笑
夢じゃなくてちゃんと現実だよ??]
「あはは、ですよねー!! 」
まぁそりゃそうか。夢な訳ないか..うん、、
でも、やっぱりこうしてプライベートで
勝利くん以外のセクゾメンバーとも会えてること
自体信じられない..。
いや、まず勝利くんと会えてることすらも
実はまだ夢なんじゃないかとか思ってますけど!!
💜《よっし、準備するぞー!!》
[おー!!]
💚《あ、勝利とゆいさちゃんは食材の準備
頼んでもいい??》
『もちろん。』
「えっっ、あっ、任せてください、!!」
どの分担に振り分けられるかと思いきや、
予想だにしなかった勝利くんと同じ
食事準備担当...!!!
💙《じゃあ、俺と聡ちゃんとマリウスで
バーベキューコンロの準備するか!!》
🧡《ok~!!》
💜《んじゃ、俺らは飲み物とその他諸々準備
しますかぁ。》
[そうだね!!]
スムーズに進んでいく分担分け。
全員の分担が決まると早速各自の行動に移った。
「あ、食べ物どこに置こう..、」
『んー、、っと...あ!! あっちにテーブル
あるからあそこに置こ。』
「あ、ほんとだ!!」
レジ袋の中身を手にどこに置こうかとキョロキョロ
していたら勝利くんが見つけた小さめのテーブル。
予め先に来てくれてたメンバーが物を置けるように
準備しておいてくれたのかな。
『いや~、だいぶ買ったね、俺ら。笑』
「まぁでも、みんな結構食べるし量的には
ぴったりなんじゃないかな??」
『ま、男女の比率的に言えば俺らの方が圧倒的に
多いからねぇ。』
「だねぇ、笑」
謎に語尾を伸ばしながら返答しつつ、袋から
買った商品をある程度出していく。
『ん、こんくらいにしとく??』
「だね! 出しすぎちゃってもあれだし。」
[あっ、ゆっちと勝利くん!!]
「はーたん!! どうしたの??」
[なんかね、食べるのは夜だからそれまでみんなで
遊ばないかって。だから、呼びに来た!]
えっ、セクゾと遊べる..?! とは何事!!!!!
めっちゃ遊びたいんですけど、!!
『あー、なるほどね。』
「いいね!! 私は賛成ーっ♪」
『俺も。あんまりプライベートでこういう機会
なにかと少ないしね、笑』
[よし、じゃあ行こ!!]
ルンルン気分のはーたんに着いていって、
BBQの場所より離れたところにいるみんなが
こっちに手を振った。
💜《..よし!! みんな揃ったな。》
🧡《遊ぶって何で遊ぶの??》
💜《うーん。..かくれんぼとか??》
💚《え、隠れられる場所ある?!》
『なくはないけど、』
💙《ま、いいんじゃない?? 鬼ごっことかじゃ
体力無駄に削っちゃうしさ。》
そう言って一瞬こちらに顔を向けた健人くん。
..あ、多分私たちの体力の心配してくれてる??
確かに体力皆無の私からしたら鬼ごっこなんて
ほんとにキツいから、かくれんぼの方がめちゃ
有難い...!!!
🧡《ゆいさちゃんとはるなちゃんもかくれんぼで
大丈夫??》
[「もちろん!!」]
💚《じゃあ、決まり!!..ってことで鬼決めよ!!》
💜《ちょちょ、その前に範囲決めなきゃ!》
💚《..あ、確かに。》
聡ちゃん..、笑
やっぱりテレビの世界とまんまで何故か安心した
自分がいる。
周りのみんなもクスクス笑ってて。
聡ちゃんの無意識なとこでもみんなを
こうして和ませている..と言うか。
落ち着く空間を作ってくれてるのかなって。
💙《まぁ範囲はとりあえずここの砂浜全体って
ことで!》
💜《いや、ひろっ!!!》
💙《狭すぎてもあれじゃん。笑》
💜《うん、まぁそうなんだけど、》
💙《はい、次鬼決めるよー!!》
💜《ねぇ、最後まで聞いて?!》
「ふまけん..!!」
間近でふまけんの絡みを見れたことに感動。
プライベートでもこんな感じなの、
さすがふまけんって感じだなぁ...、( ? )
💚《風磨くん..、笑》
🧡《じゃんけんで決めようよ!》
『じゃあ、行くよ??』
💙《ちょっと待って、もちろんやるじゃんけんは??》
『え、セクシージャンケン??笑』
💙《もちろん!!》
「え、え、セクシージャンケンも見られるの?!」
[はるなたち、盛大のサービス見られちゃってるね!!]
私たち、世界で1番幸せなファンだって
言えちゃうぐらいほんとに幸せ..、
もうこんなのファンサ超えまくってるんですが!!!
『行くよ?? せーの、』
《『最初はセクシージャンケン ポンッ!』》
💚《うっわ、1人負けしたぁ、笑》
『じゃあ、聡くん鬼にする??笑』
💜《てことで鬼は松島です!!》
💚《頑張って全員見つけるからね!!!》
『じゃあ、10秒数えて。その間に俺らは
範囲内の場所に隠れるよ。』
「おっけい!!」
勝利くんの的確な指示と聡くんのカウントダウンで
かくれんぼが始まった。
──────────
「もう10秒経った..から、見つかるかどうかも
時間の問題だ、」
さっきいた場所より離れたとこにあった岩陰。
他に隠れられそうな場所があったけど、
なんとなくイマイチだったからここにした。
まぁ日陰があるからってのも
理由の一つではあるんだけど、、
💚《はい、けんてぃー見っけ!!》
💙《うわ、まじかよ~~、笑》
聡くんが見つけたと声を上げる。
まだ開始して間もないけど声近いし
私も見つかりそう..、
ちなみに、はーたんは風磨くんと一緒に
隠れてて健人くん、マリちゃん、勝利くん、私は
単独で隠れてる。
それにしてもはーたんが羨ましいなぁ、、
私も勝利くんと隠れられたらなとかそんな
都合のいいこと考えてたけど、まぁそんなこと
有り得ませんよねぇ...。
「場所、今のうちに移動しちゃおっかな、」
ずっとここに留まってても時間の問題、
定期的に場所を変えてかないと。
これが小学生の頃に私が使ってたかくれんぼの戦略。
よく使って昼休み終わっても見つからなかったこと
結構あったからめちゃ使えるんだよねっ。
岩陰からそっと顔を出して周りを伺う。
どうやら聡くんは別の方向へと行ったみたい。
よし、鬼がいない今のうちに..!!!
そう思った瞬間。
(トンッ
「ひ..っ?!」
『しっ。』
突然肩を叩かれて声を上げそうになった時、
誰かによって手で口を塞がれる。
だれだれ、誰なんですか..?!?!
もしかして、不審者?!
だって、明らか聡くんじゃないよ、
「誰..??」
『俺。勝利だよ。』
「えっ、勝利くん?!」
だから静かに。
そう言って ひたっ と勝利くんの冷たい
細長い人差し指が私の唇に触れる。
ドキッ。
心臓が飛び跳ねる。こんなの..こんなの、
少女漫画でしか見たことない...!!!
『場所、移動するの??』
「うん、長くいてもそのうち見つかっちゃうだろうから。」
『俺もちょうど場所移動するとこだったんだよね。
..んね、単独じゃなくてここからは一緒に
行動しない??』
「えっ、」
まさかの私が妄想してた展開来たー!!!!
都合良すぎるよなぁ、なんて思ってた展開が
ちょっと妄想とは違うけど来ちゃったよ、
「え、あのえっと、勝利くんが良ければ、!!」
『もちろん。笑
さ、移動するよ。』
立ち上がって"着いてきて"って言う勝利くんの
後ろに着いていく。
聡くんが来てるかどうかをチラチラ確認
しながら先を進んでいく。
さすがにまだ見つかりたくないな、
「うわ、大きな木..、」
『ここだよ。意外と見つかりづらいと思ってさ。』
確かにこれだけ大きかったら見つかりづらいかも。
『それに日陰だし。』
「確かに! 日焼けしないで済むねっ。」
『そうそう。だから、一石二鳥なんだよね。笑』
2人でそんな会話をしながら木の根元に座る。
「..あ、そう言えばね私がさっきあの場所に
隠れてたら聡ちゃんが誰か見つけたっぽくて。」
『まじか。誰なんだろ、』
「うーん..声がした限り近かった気はしたけど
名前までは聞こえなかったかも、」
『意外とけんてぃーだったりしてね。笑』
「あ、でもマリちゃんだったり??」
誰が聡ちゃんに捕まったんだろうなんてお互いに
予想し合う。
まぁ結局誰だかは分からずじまいだったけど。
💚《はい、マリちゃん見っけ!!》
🧡《えぇ、見つかっちゃったぁ、笑》
「!!!」
『結構近くに来てるかも、』
2人でのんびりしてたら、いつの間にか近くに
迫ってきていたらしい聡ちゃん。
近くでマリちゃんの声が聞こえる。
あ、てことは私の予想外れか..と言うことは
やっぱり最初に捕まったのは健人くん??
...って、1人で予想の続きしてる場合じゃなくて!!
💚《まだ2人だけかぁ、見つかってるの。》
『来る、』
「しょうりく...っ?!」
名前を呼ぼうとしたら、突然私の視界が
暗くなる。
..いや、正確には私の視界に大きく映ってるのは
勝利くんの胸板。
私が勝利くんに抱きしめられてると気づくのに
10秒もいらなかった。
ちょっと待ってよ、ねぇなんでどんな状況、?!
💚《他のメンバーどこだろ、》
(ザッ、ザッ
『 ... 』
「っ、」
砂浜を歩く音がやけに大きく聞こえる。
ドキドキドキ...、
心拍数がまた別の意味でどんどん上昇していく。
どうしよう、心臓の音聞こえちゃってない、よね..??
💚《あっ!! 風磨くんとはるなちゃん見っけー!!》
💜《うわ、まじかぁ!!!》
[もうちょっと見つけにくいとこ隠れば
良かったねー、笑]
風磨くんとはーたん見つかったみたい、、
それも結構近くだし、!!!
これじゃあ、私たちが見つかるのも
そう遅くはなさそう。
てゆーか、まずこの状態で見つかったら
いろいろとやばくないか?!
「あ、あの、勝利くん一旦..!!」
💚《あ、見つけたー...え"ぇぇぇ?!》
「!!!!!!!」
『あー、、』
はい、無事見つかりました。(白目
オーバーリアクションなんじゃないかとぐらい
驚いた聡ちゃんの声にみんながどうしたと一斉に
駆けつけてくる。
みんなが来る前にサッと慌てて離れる私たち。
お互いに顔が赤かった。
──────────
💜《へぇ~???》
🧡《そっかぁ。勝利くん、そうなんだね!》
『っだから!! これは!!』
💜《いーよいーよ!! もうね、俺らちゃーんと
分かってるから☆》
💙《勝利もついに..、》
💚《僕は前から知ってたからね!!》
『あのさぁ、!!!』
「うわぁぁぁぁぁ、!!」
[落ち着こう。一旦落ち着こうね~..、]
たった今の状況。カオスです。
メンバーから事情聴取を受けたあと、なにかを
察したような表情の風磨くんたちと、ついさっきの
勝利くんに抱きしめられてた状況をちゃんと整理
出来てない私は少し離れた場所で頭を抱えて
はーたんと一緒にいる。
[いやー、それにしてもまさかねぇ、]
「どうしようどうしよう!!
てか、どうして勝利くんはだっ、抱きしめたり
なんか..!!」
考えれば考えるほど分からなくなってくる。
なんでなんだろう、抱きしめる状況だったのかな
あれって、、
[...まぁさっ!! ゆっちもそのうち分かると思うよ!]
「えぇ、」
そのうち、ですか..。
[これはくっつくにはまだまだかな、笑((ボソッ]
「..はーたん、さっきなんか言った??」
[んーん!! なんでもっ。]
💜《...ま、状況とかその他諸々は理解したし、
かくれんぼは終わりにして他ので遊ぼーぜ!》
💚🧡💙《賛成!!》
『えぇ、まぁいいけどさ、笑』
[あっ、ゆっちまだ遊ぶみたいだから
はるなたちも行こっ!!]
「あ、うんっ。」
はーたんに連れられて私も少しの距離を
走っていく。
まぁそのうち分かるってのは、時間の問題??
なんだろうし..今は深く考えないでおこう。
それに勝利くんに抱きしめられたとかほんとに
幸せでしかなかったんだから、プラスに捉えて
いいのか分からないけど私はプラスに捉える!!(
みんなの輪に入っていって次はどれで遊ぶか
話し合って。
今がすごく楽しい、そう思えたんだ。
..私たちの夏はまだまだこれから。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
𝗕𝗕𝗤お昼編~~❕🔅💭
今回はかくれんぼで楽しく遊んでる回でした🙌🏻🎶
途中はしょりくんのまさかの行動もあり…
ドキドキ要素を個人的に今までより強めに
書いてみましたっ^ ̳> < ̳^♡︎
ちなみにセクゾは全員いる世界線です🌹💍
ここからどんどん動き始めてきます👀𓈒𓏸
次回、𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲𝟲は夜で、𝗕𝗕𝗤編後半です🌙🎶
ぜひ次回もお楽しみに~❕❕
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
両 片 想 い だ い あ り ー 。
𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟗📖ଓ
🫧𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃🫧
(ピロンッ
「んー、?? だれだれ...うわっ?!?!?!」
[ちょっ、ゆいさここ大学!!]
うわ、ごめんっ
って慌てて口を塞いだ私。
あれ、いつかのゆめみたいだな..って
頭の片隅でそんなことを思ったりしたけど。
今の私、緊急事態です。
[..それで、どうしました?]
「む、、むかえ、、、」
[え? 迎え??]
「うん。」
[えっと..それがどうしたのよ。]
「だから、!! お迎え来てくれるって!!
..その、、」
周りに聞こえないようゆめの耳元に
顔を近づけて、
勝利くん
って答える。
..きっと今の私の顔、絶対に真っ赤なんだろうな、
[..あー、そーゆーことね!!
なぁんだ、良かったじゃん??]
「...まぁ、、、それは、そうなんだけど、」
何故かドヤ顔気味のゆめ。
確かに良かったのは良かったんだけど..!!!
さすがに、その..心の準備が、、ね、??
[..ゆいさ、まさか"心の準備が出来てない"
とでも言うつもり??]
「!!!
なっ、なんで分かったの?!」
[いや、そんなんゆいさの顔見てれば一発よ。
あとは、、親友の勘ってやつ??]
なんちゃってー!!
ってゆめは茶目っ気たっぷりの顔で笑った。
さすがゆめだなぁ、、
やっぱりなんでもお見通しか、笑
[ま、帰りの時間までまだ全然あるしさ??
それまでリラックスしなよ。]
「うぅ、、ゆめ~~~っ、!!」
[全く大袈裟なんだからほんとに..、笑]
そんな私たちの上で呑気なチャイムの音が
次の講義が始まることを知らせてくれる。
帰るまであとまだ数時間、、
なのにもう既に私の心臓はバックバク。
今から人前にでも出るのかぐらい...
いや、それ以上かも。
ゆめの言う通り、リラックスして過ごそ..、
でも、私はこのあとあんな光景を
見ることになるなんて知らなかったんだ。
──────────
" 「講義、今終わったよ!」 "
" 『分かった。今向かうから位置送って。』 "
「..よし。」
勝利くんからの返信を見て位置情報を送る。
それからすぐ横に着いた既読マーク。
でも、なかなか返信が返ってこないのは
きっと今向かい始めてるから..なのかな。
[私さ、改めて思ったんだけど。]
「???
なになに?」
[...ほんと、鈍感だよね。ゆいさって。]
「..へ?」
鈍感..??
一体何を思ってゆめがそう言ってるのかが
私にはさっぱり分からない。
[あー、ほらそーゆーとことか!!]
「ん~、??」
[...まぁいいよ、笑]
「え!! ちゃんと教えてよー!!」
[いや、言ったけど理解してないのはそっちでしょ!!笑]
いや、だって自分のこと鈍感とか
普通思わないし...。
まぁ確かにゆめの言ってることを私は
理解出来てないけど!!(
鈍感はさすがに言われるの初めてだし、
てかまずどんな意味でなのかさっぱり、、
[はぁ..こりゃあ勝利くんも大変だな、笑]
「えぇ、?? それこそどーゆー意味..、」
[まっ、私は応援してるから!!]
「うん?? えっと..あ、ありがとう?」
話が全く分からない私は全部疑問形に
なって返事をしてしまう。
そんな私を見てなのか少しだけゆめが
呆れたように笑った。
⸒⸒
[...あ、話してたらもうこんな時間。
多分来てるんじゃないかな??]
「特に何も連絡来てないけど、、そろそろ
行ってくるね!」
[はいよー、また明日!]
勝利くんからのお迎えを待つべく、中庭で
会話をして時間を潰していた私たち。
気づけば最後の講義が終わってから
もう既に10分回っていた。
まだ何も連絡来てないけどもう来てるのかな、、
「..あっ、あの車って多分勝利くんの..、」
大学のすぐ近くにある駐車場に停めてあった
ちょっと小洒落た車。
多分あれは勝利くんので間違いないはず..!!
私はとりあえずその車に向かっていく。
人違いじゃないといいけど..。
_なんて多少の不安を抱きつつ歩いていた
その時だった。
「...え?」
私から少し遠くの距離にいる男女2人組。
しかも女性の方は腕なんて絡めちゃってる。
それがただの仲良しカップルとかなら
良かったのに、、私は男性の後ろ姿を見て
一瞬で言葉を失った。
だって...腕を絡められてた男性は、
「勝利くん..??」
私の、大好きな人だったから。
やっぱり彼女さんいたんじゃん。..とか
これ文春に撮られるんじゃ、??..とか。
思考が途端に混乱し始める。
いや、まずプラベで私とも友達みたいな
関係になってるけどさ。
だから、私が文春どうこう考えられる存在では
ないけど!!!
...ないけど、
「っ、」
勝利くんの様子なんてそれ以上見れやしなくて
私はクルッと踵を返して家まで突っ走った。
〈 ... 〉
私が勝利くんの後ろ姿から視線を逸らした時に
一瞬、勝利くんの彼女さん..??だと思う腕を
絡めてた女性と目が合った。
あの人見たことある気がするけど、今の私は
そんなことを考えてる余裕すらなくて。
ただ、綺麗だったなって。
勝利くんにお似合いだなって、
もうそれしか思えなかった。
──────────
꒰ ☕️ ꒱
恋のライバル編が今回からスタートですが、
早速もう不穏な空気が漂っています…😵💫💧
書いててしんどくなりそうだけど、😖🌀((
でも、こう言う展開も書いてみたい気持ちは
あったし挑戦みたいな感じで頑張って書こうと
思います(ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ)
ここから少しすれ違い始める2人ですが、
もちろんちゃんと最後はハッピーエンドなので
安心してくださいっ✊🏻💞
次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟎は勝利くんに腕を絡めていた
謎の女性が明らかになります👀💭
ぜひお楽しみに( ? )ですっ🤝🏻⋆͛