鈴宮・3日前
亡き人
成人おめでと
お兄ちゃん
忘れたい
そう思ってる時点で僕の負けだ
貴方の存在が
私の涙を明るく彩っていたのに…
貴方が静かに逝って
これから私は
どう生きていけばいいんですか。
言葉だけでは
表現出来ない気持ちを
沢山教えてくれたのは
いつも貴方でした…
白い肌
長い髪
透る声に
冷たい手
全部、全部、覚えているのに、
それなのに_。
空の向こうにいる貴方に
この想いを届けるため
頼りなく消えいりそうな風を信じた…
人・生き物の「死」は2度あるんだよ。
1度目は、この世を去る。
2度目は、全員の記憶から存在が無くなる。
だから、貴方が覚えていたら死なないんだよ
覚えててあげて
苦しいかもしれない。
辛いかもしれない。
早く忘れたいかもしれない。
それでも、覚えててあげてください。
今まで耐えれた事が偉い
そのまま『お疲れ様』と言って
良くやった、頑張ったんだねって
もし君が星になったのなら
流れないでずっと
僕を照らしていて_。
亡き人を案じることで
亡き人から案じられている
(亡き人を心配することで
亡き人からも心配されている)
今の生き方は本当に正しいのかいつも
問いかけられている
『あの雲に乗って』
〜
あの雲に乗って
あの人の場所へ。
愛する今亡き人に
会いに行きたい。
死にたいわけじゃないんだ
だが
別に死んでもいいかなと思うんだ
きっと数年後は僕も笑っている
だからそれまでまた僕は頑張り続ける
目を閉じるとふと、あなたの笑顔が浮かんでくる。
会いたい。そう思ってもあなたには会えない。
だって…………あなたは、なにを思っても会えない人だから
どうしても君を忘れられない
誰と付き合っても忘れることなんてできなかった
だめだよな…
寂しくて、心の穴埋めようとして付き合って
でも、結局君以外の人を愛せなくて
たくさん傷つけて
ほんと最低だよな…
もう1年半経つのに…
ばかだよな…
情けないよな…
生きてたら、もう高二か…
当時はまだ中学生で
生意気なクソガキだったな
そこも含めて大好きだった
ツンデレで素直じゃないとこも
たまに大好きって言ってくれるとこも
全部、全部、大好きだった
髪染めて、チャラチャラしてたくせに
サッカー大好きで
俺より上手くてびびったw
引退してからも助っ人として行ったり
受験生のくせに勉強もろくにしないで
サッカーばっかやってたよな
12月20日、君は俺に言った
「彼女いないのー?」
いねーよ、ばーか
「クリぼっちやんwwwwwwwww」
ってめっちゃバカにしたよな
クリスマスまでに恋人作ったるわってお互い笑ってたね
それで結局できなくてさw
28日、君からの告白で付き合った
おせーよ、ばーか、クリスマス前に言えよな
って言ったり、
ほんと、あの時は楽しかった
1番幸せだった
突然、1月の途中から音信不通になった
家に行っても誰もいなくて
いろんな人に聞いても何も知らなくて
結局、戻ってくるのを待つしかなかった
2月の中旬、やっと返事きたと思ったら
「ごめん、寝てた」
いや、1ヶ月ずっと寝てたんかいw
って言って笑いあったね
その時は知らなかった、君が病気だったなんて
君が言った「ごめん、寝てた」は、容態が悪化して病室で寝てたってことだったんだよね
1ヶ月何をしていたのか聞きたかったけど、聞いちゃだめな気がして聞けなかった
あの時聞いていればよかったんだ
そうすれば、なにかしてあげられたのかな…
2月29日、君と喧嘩した
喧嘩の内容は些細なことだった
お互いムキになって今までにないくらいの喧嘩をした
もういい、勝手にしろ
ムキになってた俺はごめんねが言えなかった
こんな言葉言うはずじゃなかったのに…
『ごめんね。』
1粒の涙を流して君が言った
これが、最後の会話になった
3月3日、遅くなったけど、謝ろうと思って連絡をした
意外と早く既読がついた
思いもしない返信がきた
「初羅くんだよね、〇〇の兄です、いつも〇〇がお世話になっております」
お兄さんからだった
「今から家に行ってもいいかな」
君を傷つけてしまったから怒られるんだろうなって思って覚悟を決めてお兄さんと会うことにした
家に来たお兄さんは目が真っ赤で腫れていた
俺を見た瞬間泣いてしまった
動揺していた俺は泣き止むのを待つことしかできなかった
泣きながら震えた声でお兄さんは言った
「昨晩、〇〇が亡くなった」
頭が真っ白になった
お兄さんが何を言っているのか分からなかった
理解できなかった
「〇〇ね、昔から心臓が弱かったんだ
1月の中旬、容態が悪化して入院することになった
初羅くんには黙っててくれって言われて…
心配かけてしまって申し訳なかった」
他にも何か言っていたけれど、話が頭に入ってこなかった
信じられなかった
その後、君からの手紙を渡された
手紙を読んでも信じられなかった
君のお葬式でも泣くことができなかった
現実を受け止められなかった
君が亡くなって半年、ようやく現実を受け止めた
君の声、君の笑顔、君の涙
見れない、聞けない、会えない
君はもういない
泣いて、泣いて、泣いて、泣きじゃくった
どうしようもない悲しみが襲ってきた
目が腫れるくらいまで泣いた
君に謝れなかった後悔と、悲しみでいっぱいだった
『大好きでした。』
君からの手紙は全部過去形だった
それが余計に辛かった、苦しかった
頭が狂いそうだった
なんでもっと大事にしなかったんだろ
なんでもっと素直にならなかったんだろ
なんであの時謝らなかったんだろ
なんで?なんで?なんで?
毎日自分を責め続けた
君を大切にできなかった自分が大嫌いだ
今も君を思い出しては後悔して、泣いての繰り返し
君に謝りたかった「ごめんね」
君にお礼を言いたかった「たくさんの幸せありがとう」
君に会いたい…君と話したい…
情けなくてごめんね…
きっとバカにしてるんだろうな…w
もっと一緒にいたかった…
なんて、長々と書いても君に届かないんだよな…
ほんと何してんだろ、w
あの時きつい言い方してごめんな
今までたくさんの幸せありがとう
君との時間が何よりも楽しかった
ゆっくり休んでな
ほんまありがとう
死の「先」へ行っても、あなたは消えない
あなたの存在も、思い出も、愛しい声も消えない
私の心の中にずっといる
永遠にそばにいる