はじめる

#人殺し

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全61作品・




【あの夏が飽和する】












































-あれは、君と過ごした最後の夏の話。
この狭い狭い世界から逃げ出した
ダメ人間の僕と人殺しの君の物語。












「昨日人を殺したんだ。」



6月の雨にかき消されそうな
鳴咽混じりの震えた声で、
確かに君はそう言っていた。



僕の目に映ったのは肩を抱えて
目から大粒の涙を溢す君の姿-
肩まで伸ばした髪と、整った顔立ちの

僕の唯一の『友達』、「紗綾」だ。












そんな記憶から始まるあの夏の出来事。









たっぷり1分くらい経っただろうか。

続いて君はまだ震える唇から言葉を紡いだ。






「殺したのは、、、
となりの席の、いつもいじめてくるアイツ。」



「私、それにいやになって肩を突き飛ばしたんだ。そうしたらアイツ吹っ飛んで机の角にぶつけて、、、、それで、、、、」




「そしたら先生が来て、、私が一方的に殺したみたいになってちゃんと説明したのに、、、、」





「そして自分の親と相手の親が来たけど、、、、全員向こうに味方で同情もされなくて、、、少年院にいくことになって
親からも『なんでそんな事したんだ。この事が表に出たらどうなるかわかるだろうな』ってそれでここまで、、、、」


















10代の少女が人を殺した。

その事実が本来なら思考停止のものだ。










なのに何故だろう。平常心が保てているのは。無論、彼女は


"そんなこと"をするような人ではない。


それでも平常心を保てている理由には、
薄々察しはついていた。









それは、この世界は─、












「平和」と言う名の、残酷な地獄だからだ。











「もう、私には居場所はないんだ。もう、もう、いっそどこかで。どこか遠いところで…」


少しの間。君は無理矢理笑みをつくって、



「─死んでくるよ。」


と、そう口を紡がせた。


そして彼女は走りさろうとしていた。

その時なぜそうしようと思ったのかわからないけど
気づいたら僕は「それじゃ僕も連れてって」
そう言っていた。



彼女は驚いたような顔をしていたが、
すぐに淡い笑みを浮かべた。


ああ、やっぱり一人は寂しいんだな、
なんて思ってみたり。



「それなら準備をしないとね。」


涙を拭いて再び僕に背を向けた君に

「待ってろ」と、言葉を投げた。



勢いよく階段を駆け上がり、
少しして白色のフードつきのパーカーを片手に握って駆け下りてくる。


「これ、貸してやる。気付かれんなよ。」


彼女は「ありがとう」と、短い返事を返し、また背を向ける。


─その顔にはさっきの乾いた笑みとは違い、本当の笑みをこぼしていたことを僕は、彼女すらも気づかなかった。



















『そして僕らは逃げ出した
この狭い狭い世界から。』


















カバンの中には僕の全財産の入ったお財布、



僕が悪いことをしたら『躾』するようのナイフ、


携帯ゲーム、そして少しの勇気。


要らないものはすべて壊した






・笑顔だけ取り繕った上辺だけの家族写真

・親の『躾』について書き綴った日記

それに

・紗綾を虐めていたクラスのやつとそれを見て見ぬ振りをした教師


・ナイフを使って『躾』をした親



すべて捨てて『2人で』









僕たちは当てもなくただ必死に走った。










すぐ発車するバスに乗った。


僕は言った。



「遠い遠い誰もいない場所で2人で死のうよ。」


「人殺しとダメ人間にはこの世界の価値などない。」


「それに人殺しなんてそこら中湧いてるじゃん。」


『だから君は何も悪くないよ』



「うん…」


君は寂しそうな表情を浮かべ、俯いてしまった。


お互いにあまり喋ったりするタイプではなかったが、それにしても重い空気が漂っていた。



































、、、どれくらい経っただろうか。

ゲームの時計を見てみるとまだ30分も経ってない。




すると「次は終点です」というアナウンスが流れた。





僕たちはそこで降りた。


雨は止んでいて空が少し赤みがかっている。



「ぐううう」お腹が鳴った僕は恥ずかしくて笑ってしまった。


すると紗綾も笑った。少し空気が和んだ気がした。





─ぁ。僕は何かを思い出したように間抜けな声を漏らした。



「…リュックに食べ物入れたっけ」


なにも言わない君に背を向け、リュックの中を漁る。

案の定、口にできるものはなかった。



君と目を合わせると、ようやく笑いを堪えているのが分かった。



君はポケットから駄菓子をいくつか取り出した。





「…知ってたろ」





君は尚も笑いを堪えたまま首を縦に動かし、肯定。


こいつ。リアクションを楽しんでたらしい。





近くに公園のベンチがあった

そして僕たちはそのベンチで駄菓子を食べた。

よく食べている駄菓子のはずなのに今日はいつもより少し美味しくて、


いつもと違う味の気がした。




宿泊先忘れやすいものランキング上位の
歯磨きセットをリュックに入れていた
という謎現象に助けられた。



公園内の蛇口を捻り、水を出し、歯みがき粉をつけて歯を磨いた。



もう18時を回っただろうか。

夏だから分かりにくいが、日が落ちてきて、

僕らの影が細長く傾いている。



あまり外に出て遊ぶという経験がなかった僕は、


既に疲れがたまっていた。

そして何かを思い出したように僕は「あっ」と言って立ち上がった。



「夜、どうしようか。」




寝る場所について、小さな会議が始まった。



所持金は5000円、


どこかカプセルホテルに泊まったとしても2泊で終わる。


公園で泊まってもすぐ警察に見つかって終わり。


「うーん」


と考えていると優しそうなおばさんが話しかけてきた。


「あんたたち2人でどうしたん?」


「、、、」


「まさか家出か?」


そして僕たちは少し頷いた。


「そうか泊まるところがないんやな。
じゃあ安心し、
おばさんが1日だけ泊めてあげるわ」


普段ならこういう話は危ないと思うのだが


その時僕たちは疲れていたのと

そのおばさんの優しさが心に染みたから
泊めてもらうことにした。



年期の入った家で、妙な安心感があった。


6畳の和室に案内され、そこに荷物を下ろす。


2人でひとつの部屋、

ということに僕は気づかなかったが、

紗綾は気づいたらしく、少し頬を赤らめた。



「あんたら、ご飯は?」

一応食べたので、

「はi…ぐぅぅー」

「はい」と言おうとしたが
空気の読めない僕のお腹がまた鳴った。


おばさんはにっこりして晩御飯を作るため、

台所へと足を運ばせた。



1分くらいすると味噌汁のいい匂いがしてきた。



おばさんの名前は村田と言った。



紗綾が村田さんの手伝いをしようとしたら

村田さんは


「ええよ。昨日の残りものと味噌汁やし」


と言った。


10分くらいして肉じゃがと味噌汁とご飯が出てきた。



「ごめんな。おばさん1人暮らしやから少なくて」


「いいですよ。こちらこそお邪魔して」


手を合わせてご飯を食べる。

すると頬を伝う何かが机の上に落ちた


「えっ」


僕は泣いていたのだ。


慣れないことをしてとても疲れたのだろう、

すると紗綾は「クスッ」と笑って

みんな笑った。


食べ終わり、また歯を磨いた。

流石に皿洗いくらいは手伝った。



21時を時計の針が回り、
少し早いが布団に入った。


紗綾とは違う布団だったけど、

妙に心臓が高鳴ったのは
きっと知らない人の家で緊張しているのだろう。


寝巻きはおばさんが貸してくれた。

おばさんはまだ起きていた。洗濯をしていた。

するとおばさんはこう言ってきた。



「あんたら服これだけか?」

「はい」

「これ結構汚れてんな」

「おばさん洗っといてあげるわ」

「いえ、そんな」

「ええから、ええから」


そう言っておばさんは洗濯機を回し始めた。


洗濯機の音を何処か遠くに感じながら

2人で布団を並べて横になる。


するとすぐに眠気が襲ってくる。



考えなくてもわかる程、僕らは疲れていた。












嫌いだったけど殺すつもりはなかったのに

運悪く殺してしまったということに、

見たことない場所で

知らない人の家に上げてもらいご飯を頂き、

汚れた服を洗濯までして貰うということに、

これからどうするか、行く宛ても無く、

ただ死に場所を求めて歩いて行くという事に。









寝息ではない息が虫達の鳴き声と共に微かに聴こえる。


まだ紗綾も起きているようだ。


「…紗綾…」


「なに…?」


(特に言いたいことも無く、
ただ無性に君の名前が呼びたかった。)



なんて言えるはずも無く、


「ううん…何でもない」


と言った。








いつの間にか寝ていたようで朝になっていた。






するとおばさんが

「おはようさんよう寝れたか?」


と言って扉を開けた。



「はい、お陰様で」


視界と頭がぼんやりする中で、軽い嘘をつく。


いろんな事があったからか、

少しまだ疲れが残っていた。




本当に、いろいろと。





カーテンの隙間から射し込む太陽光が顔にあたり、

眼鏡も取っていたから余計に眩しかった。



まだ寝ている紗綾を起こし、

そのまま村田さんに別れを告げ、家を出た。

しばらく歩いた時、ふと




「いつか夢見た優しくて、
誰にも好かれる主人公なら汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな?」




と言った。


紗綾は




「そんな夢なら、もう捨てたよ。だって現実を見てよ。『シアワセ』の4文字なんてなかった。今までの人生で、思い知ったじゃん。」





と言った。それもそうだと思った。



「自分は何も悪くないと、誰もがきっと思ってる。」




そのまま、僕たちはまた黙って歩き出した。




─ふと、紗綾の目元に薄いクマができているのに気づいた。


「あんまり寝られなかったのか?」


「うん、ちょっとね。」




嘘をつけない性格故か、

顔も少し悲しそうな─否、

哀しそうな表情になっていた。





紗綾は少し考えると、

歩く速さを少し落として話し始めた。


「私、昨日ちょっと寝付けなくってね。
トイレに行ったんだ。
そしたら1つ前の部屋に明かりがついてたんだ」



紗綾は目をつむって、1拍。また口を紡ぐ。




「案の定、村田さんはそこに座ってたよ。
─仏壇の前にね。そこにはやっぱり、
お祖父さんの写真があって、話しかけてた。
多分、毎日ああやってるんだろうね。
それを見てたら、流石に色々考えさせられたよ。布団に戻ってもモヤモヤしてさ」




彼女の瞳には遠く、空を映した。



そして君は空を眺めたままポツリと呟いた。



「…もうやめにしない?」




僕はその言葉の意味が理解できず何も言えないでいた。



すると紗綾は僕のリュックを取り上げて

ゴソゴソと漁り出した。

なんだろうと思っていたら






























彼女はナイフを手にして言った。




























「私ね、君が…蒼月くんが今まで傍にいたからここまでこれたんだ。」



すると彼女はふっと息を吸って、




「だからもういいよ。もういいよ。」




「死ぬのは私1人でいいよ。」







すると紗綾は手にしていたナイフを

自分の首につきつけ、


僕が止める間もなく自分の首を切った。



僕が彼女に貸していた白いパーカーは既に

彼女の赤い血の色で染まっていた。






1瞬何が起こったのかわからなかった。






紗綾は死に際に笑っていたのだ
まるで映画のワンシーンのようで ─




白昼夢を見ている気がした。
















僕はやっと何が起きたのか理解し

横たわっている彼女に駆け寄った。



「紗綾…なあ紗綾…?」



何度体を揺さぶっても目を覚まさない

溢れる涙が僕の頬を伝わっていった。


「起きろよ…起きろよッッ!!!」



______________________________









それから何分が経つだろうか。

気づけば僕は大人に捕まり、

周りには大勢の人だかりができていた。








君がどこにも見つからなくって、
君だけがどこにもいなくって─











警察から


「何があったの?」


やら


「どこから来たの?」


なんて色々聞かれるけど、


何があったかなんて、言ったって…

どこから来たか言ってしまえば…


僕は紗綾の居ないあの場所に戻されてしまうだろう。






なんて考えられるはずも無く、
















ただただ君の血の色が忘れられなくて、

思い出したくなくて、

でも忘れたくなくて、

矛盾した騒ぐ心を抑えるのに必死で、

何も答えられずに俯いていた。














しばらくして絞り出した言葉が






「どうして、僕らがこんな目にあわなきゃいけないんですか…?」






掌に落ちた水滴が涙とわかるまでに時間がかかった。



警察の人は何も言わなかった。

ただ、僕の頭を優しく撫でてくれた。



本当はもうあんな場所に戻りたくない

紗綾がいない世界なんて…

でもこのままここにいるわけにもいかず、

仕方なく警察にすべてを話した。






「そうか、辛かったね。」







そしてまたゆっくりと僕の頭を撫でた。




また戻ってくることになってしまったこの場所。



色々なことがあった所の為かひどく久しぶりに感じる。




─紗綾が殺したアイツの席には
花が置かれてあった。


______________________________




あの日、紗綾がいなくなった日から2ヶ月が経とうとしていた。



僕はまたあの夏の日のことを思い出して授業中もずっと上の空だった。


ここには家族もクラスの奴らもいるのに

なぜか君だけはどこにもいない。







─ねぇ、紗綾…君をずっと探してるんだ。君に言いたいことがあるんだ。













9月下旬。

花粉症の僕たちは

同じタイミングでくしゃみをしたことがあったよね。





6月は雨の湿った空気を吸いながら

紫陽花を眺めていたあの日を思い出す。






…その時間を、もう2度と君と繰り返して過ごすことが出来ないんだ。




くだらない話で笑いあったあの日。

辛くて泣いたあの夜。

ただただ走ったあの時間。




君の笑った顔は、

君のその子供みたいな無邪気さは、




僕の心を満たしてく。


頭の中を飽和している。







君の存在に僕が救われたことなんて、

君は考えてもいなかっただろう?
















愛してくれなかった家族も、

それを見て見ぬふりした周りも

誰も悪くない。

愛されなかった僕も、

君も悪いはずがないじゃないか。













そう言って欲しかったのだろ…?

なぁ、答えてくれよ…。

[END]

夜影詩空 ヘッダーlook・2021-01-23
あの夏が飽和する
長編小説
暇つぶし
にどうぞ
オリジナル
友と合作
友、7私、3しかやってない笑
私は修正役?みたいな感じだった笑
辛い
苦しい
虐待
人殺し
殺人
小説
ボカロ
その一言だけで
1789.

「頑張れ」→「あなたはまだまだ頑張ってない」
「大丈夫だよ」→「今よりももっと辛いことがあるよ」
「無理しないで」→「死んでもいいよ」
「なんでも言って」→「人事だしこっちは何も感じない」
「死なないで」→「もっと辛くなれ」
「どうしたの?何があったの?」→「心配より何があったのかになる」

悩んでいる人みんなが私のように受け取ってしまうかは分かりませんが私にはこのようにしか聞こえません。

あなたの言った無責任な綺麗事で悩んでる人をさらに傷つけ死に追いやっている場合もあります。
あなたは友達や知り合いをさらに傷つけてませんか?
死に追いやってませんか?
綺麗事では癒えない傷を持っているから信頼しているあなたに相談しているんです。
言葉で人を殺すことは簡単です。


共感や反論 言葉の贈り物でお願いします。

オキラ人生。・2018-03-26
死にたい
死にたい人へ
病み
相談
無責任
綺麗事
人殺し
殺す











【僕と君と世界と】




















これは僕と君の物語。



これはあの夏の日の記憶。

















































ヤヨイ ライ
弥生 徠side










「早く酒を買ってこい!!」










父の怒鳴り声も聞き飽きた。










毎日酒に溺れている父を見ても、

何も思わなくなった。










「…分かりました。」










ただ言われたことをこなすだけ。










父にとって僕の存在は

操り人形と同じだろう。










散らかった部屋を出て

傘を手にアパートを出る。










ふと、近所の公園に人影を見つけた。










興味本位で近づいてみると、

クラスメイトの七海が

ブランコに腰掛けて傘も差さず、

雨に打たれていた。










「…風邪ひくよ。」










声をかけると異常な程に肩をビクつかせ

恐る恐るこちらを見てきた。










「弥生くん。」










俯いていたから分からなかったが

目からは涙が溢れ、

顔はぐしゃぐしゃになっていた。










「大丈夫か?」










傘を七海に傾ける。










「…あー、ごめん。

何でもないよ。ありがとう。」










涙を腕で強引に拭いて

くしゃっと笑う七海を見ると

何故か、胸が苦しくなった。










「何も無いわけないだろ。」










「何も無いよ。」










頑なに言い張る彼女にも

何か事情があるのだろう。










誰にだって、聞かれたくない事は

あるものだ。










「そう。これから帰るとこ?」










話題を変えると

彼女は目を丸くさせて首を傾げた。










「何があったの、とか聞かないの?」










「話してくれるなら聞くよ。

話したくないことなら

無理に言う必要はない。」










「ふーん。優しいね、君は。」










「普通だろ。」










控えめに笑ってみせると、

彼女も自然に笑ってくれた。










「じゃあ、優しい君に

話を聞いてもらおうかな。」










「その前に、場所を変えよう。

びしょ濡れのまま公園で

話すわけにもいかないだろ。」










彼女に傘を譲った所為で

僕も彼女と同じくらい

濡れてしまっていた。










「それもそうだね。

じゃあ、私の家でもいいかな。

すぐそこだから。」










「別にいいけど、

親御さんは大丈夫なの?

急に僕を連れて行っても

迷惑なんじゃ…。」










「大丈夫だよ。親は居ないから。」

そう笑って言った。






























「お邪魔します。」










「はい、どうぞ上がって。

あ、このタオル使ってね。」










家はごく普通の一軒家で

部屋も綺麗に片付けられていた。










「まずお風呂入って。

服はお父さんが

置いて行ったのあるから、それ着て。

今着てる服は私に頂戴。

乾かしとくから。」










テキパキと飛ぶ指示に素直に従って

お風呂を借りたのが数十分前。










今は七海が入浴中だ。










暇潰しにリビングを見渡すと

1つの写真立てが目に入った。










写真の中の明るく笑っている

少女は七海で、その両端で愛おしそうに

少女を見ているのは

七海のご両親だろう。










僕の家族とは違う

絵に描いたような家族の写真に

思わず羨ましいと思ってしまった。










「お待たせしましたーっ。」










能天気な声と同時に

僕の視線が写真から彼女に移る。










「早速だけど、話していい?」










先程のふわふわとした雰囲気が

嘘のように、彼女の目が

真剣なものに変わる。










「いいよ。」










「ありがとう。

私ね、今日、」









「…人を殺した。」







































ナナウミ ミウ
七海 深雨side










梅雨時の放課後。










曇天から降り注ぐ雨が

私の頭を冷やしていく。










目の前には

ピクリとも動かなくなってしまった

私を虐めていた女。










数分前まで、彼女は

いつもの様に私を

殴り、蹴り、罵倒していた。










痛くて苦しくて辛くて悔しくて。










全てが嫌になって

彼女の肩を突き飛ばすと、倒れた彼女は

傍にあった鉢に頭を打って…。










打ちどころが悪かったのか、

彼女は息絶えてしまった。










「だから、私が彼女を

殺してしまったの。」










全て話してしまった。










きっと彼は私を警察に通報するだろう。










だって人殺しだもの、

誰だってそうするでしょう。










少しの沈黙の後、彼は口を開いて

「…それってさ、

七海は何も悪くなくない?」

さも当たり前だとでも言うように

彼は言った。










「…私が悪いに決まってるじゃない。

私が殺した、殺してしまった。」










例えそれが、事故だとしても、

意図的なものだとしても

私が殺したことに

変わりは無いのだから。










「だからね、もうここには

居られないと思うし

何処か遠い場所で

死んでしまおうかなって思ってる。」










そう言って笑って見せた。










「…じゃあ、僕も連れて行ってよ。」










「え。」










彼は何を言っているのだろう。










死にに行くと言った私に

連れて行けと君は言ったのか。










「…駄目だよ。

君には友達も家族も居るんだし、

人殺しの私に着いてきちゃ駄目。」










厳しめに言う私に

彼は考えるような素振りをして言った。










「友達は居ない。

家族は酒に溺れた父さんだけ。

別に問題無いだろ?」










これでどうだ、

とでも言いたげな顔で言うものだから

思わず吹き出して笑ってしまった。










「あはは。

弥生くんも大変な人生

歩んでるんだね。」










「まーね。

人を殺した君には負けるかもだけど。

で、連れて行ってくれるの?」










「どうせ、駄目だって言っても

着いて来るだろうし。

いいよ、弥生くんがいいなら。」










そう言った後、

彼の服が乾くまで雑談をして

弥生くんは帰って行った。










〝明日の午前8時、駅に集合〟

とメモに書いて荷物をカバンに詰める。










ナイフ、財布、スマホ。

これだけで十分だ。










明日、人殺しの私と

ダメ人間の君の旅が始まる。





























-----------------------------

ここまで読んでくださり、

ありがとうございました。

この作品は、カンザキイオリ様の

〝あの夏が飽和する〟の歌詞を参考に

書かせていただいたものです。

素敵な曲なので、興味がございましたら

是非聴いてみてください。


また、気まぐれで書いたので

続きを書くかは気分ですので

ご了承ください。((殴

桃瀬 兎薇_小説・2021-10-02
僕と君と世界と
感想ください
あの夏が飽和する
歌詞小説
短編小説
小説
独り言
溢れ出る感情
虐め
人殺し
虐待

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に61作品あります

アプリでもっとみる

鳴り響く歓声

響き渡る悲鳴

花火のスポットライトを浴びて

舞台で踊り狂う

刃物を持って

右へ左へ

わん つー すりー

標的定めて

一気に突き刺す

秘密さん・2018-08-05
絵の具の創作
スポットライト
踊る
歓声
悲鳴
殺人
人殺し
助けて
快感
優越感
自虐的
浴衣
ドレス
狂気

私は失敗作。

いらない子だ。

価値のない。

重いと喧嘩になったり、

嫌われたりするんだよ…。

どうすれば、いい…の…?

わかんないよ。

全部…全部わかんない……

私もう無理だよ…、

私弱いよ…

強い人間なんていない。

強がってるだけ。



私を助けてよ。

癒して?

救って。

暗いところから出させて。

死にたい。

偽り少女・2018-04-22
必死片想いチャンの投稿
死にたい
病み
独りぼっち
人殺し
夢女
うそ
助けて

私は人殺し。

人を殺したんだ。

みんな、離れた方がいいですよ。

偽り少女・2018-04-21
必死片想いチャンの投稿
人殺し
病み
心の底
メンヘラ
クズ

『僕は自殺者で人殺し』


屋上の手すりを跨がり
空を見上げる
ため息の出そうな綺麗な空
だけど、僕はそんな空を見に来たわけじゃない

カッターを持つ手に力を込める
そのカッターを首に食い込ませるようにする
そして、思いっきり切る

その後 鋭い痛みがはしり
それと同時に体を投げだす

一瞬 「生きたかったな」と思ってしまった後

「仕方がない」その一言

気づけば涙が溢れ 「ごめんなさい」


死因は 自殺__,


僕は学校で普通の生活を送っていた
だけど、ある気になる子が居る
気になるって言っても自分とは少し変わった
雰囲気を持つ子

それでも気になるからって
ちょっかいを出してしまった
ソレからちょっとづつ行動が激しくなる
自分でもやり過ぎじゃないかと思った事もある
だけど止まらなかった……周りも自分も

いつからかその子は学校に来なくなる
不登校ってヤツ……

ソレから月日も経って
その子は僕の頭からも他の子からも
気になるような存在より忘れ去られる存在
になっていて僕も忘れかけていた

いじめはまだ見つかって無いみたいで
僕らは怒られていない
あの子は親にも教師にも言って居ないのだろう


ソレから1週間
その子は__自殺したらしい


その子を発見したのは通行人
その子は自分の家のベランダから身を投げた
みたいだった

そこには、いじめられていた事
死にたい と思っている事
悩みや辛い事苦しい事を書きしらすノートが
あり

ソレから、僕らは怒られた

いじめていた僕は
いじめられるようになっていた


「お前が殺した」
「人殺し」
「お前が死ね」


ソレから僕は自分がやってしまった事に
後悔をした
そして自分は人殺しだとあの子がされていた事
を今自分もされている

ソレで思い知った自分がやっていた事を

ソレから僕は不登校に


後 死ぬまでは早かった


僕ね後悔してる   死んだ事

でも自分やった事は謝っても謝っても
後悔して後悔しても過去の事だから
今にやったとしても何も出来ない


人を殺す事なんて簡単


言葉とは凶器 人を殺す道具にもなる


死ぬ事だって簡単


苦しくても辛くても 後悔は余り無い方が良い

でも死ぬ事も生きる事も
自分の人生
自分の命

勝手にするといい


自分のものなんだから



僕は自殺者で人殺し

こんな僕の言葉なんて聞いてくれないと思う

もし聞いてくれる人が居てくれれば

こういうのもあるんだよって

1つの方法として知っててほしい


長くなっちゃったけど


僕の話しを聞いてくれて

ありがとう

そして

さようなら


『僕は自殺者で人殺し』

鬼條縁操 辞めた。・2021-02-13
独り言
創作
物語
自殺
人殺し
フィクション

他に61作品あります

アプリでもっとみる

その他のポエム

独り言
845077件

バレンタイン
11941件

チョコの渡し方
2256件

好きな人
252013件

自己紹介
66614件

391586件

ポエム
467175件

ほっと一息
1431件

トーク募集
53172件

46670件

恋愛
160360件

片想い
198089件

辛い
140124件

片思い
161018件

好き
180776件

失恋
90556件

死にたい
71685件

彼氏
70229件

バレンタインデー
2331件

歌詞
113155件

大好き
85898件

すべてのタグ