はじめる

#今皆さんが見ているものは何でしょうか。

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・






『君の死骸に花束を』






「ねぇ、私って笑うと気持ち悪い?」



 目の前に座る彼氏にそう言った。

 自分を好いてくれる人にそんなこと聞くなんて愚問かもしれない、そう思った矢先。



「そうだね」

と即答されてしまった。




 じゃあ、なんで付き合ってんだよ!

 と言い返したくなるのを堪えていると、彼氏は続けて「理解はできるけど共感はしないよ」と言った。




 一瞬、その言葉の意味を飲み込めなくて、時間経過で私の頭に入ってきた。


「私の彼氏なら理解もしなくていいよ!」





「あのなー。俺がお前を好きになった理由を理解するなって、困ったことを言う彼女さんですね」



 私は一度、呼吸をし直した。

 なんだそのセリフは。両手に鞭かと思ったら、口の中に飴を隠してましたみたいな。





 私はチラッと彼氏の様子を窺うと、すぐそばにいる人物は少しだけ拗ねた顔で頬杖をつきながら、こちらをじっと見据えている。


 その瞳は私というよりも、今の私を通して過去の私を見つめていた気がした。





「言っとくけど。自分のスマホを見つめながらニヤニヤしてる奴が近くにいたら、誰でも気になるから」

 怒っている訳でもなく、ただ私に語りかけるようにそう言う。





「でも、気持ち悪いって思う人もいるよ?」



「俺にとっての恋愛は自分の気持ちが最優先じゃなくて、好きな人が何に喜んで、何が楽しいかを見てるんだよ。

他の人の恋愛なんて興味ないけど、少なくとも俺がお前に惚れたときはそうだったんだよ」




 彼氏の手が私の髪に触れて、揺れる毛先が指に絡む。
 散髪をしてから一年が経ち、すっかり胸元に届くくらいまで伸びていた。




 自分の中で熱が溜まっていくのを感じる。



 彼氏の頬には紅色が灯る。その表情を見ると、君に初めて話しかけられたときの表情と似ている気がした。














 そこに君が居て、少しだけ嬉しかったんだ。

灰宮 凪・2022-09-05
あれ、小説の書き方を忘れました。
今皆さんが見ているものは何でしょうか。
信じるも信じるもあなた次第ですよ。
感想くれる人にはアメちゃんあげるよ。
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