寧々・2025-09-28
ポエム
儚い
花は散るからこそ美しい
不安纏う身体を抱きしめて、
弱い僕の脆く儚い命に口付けを
「大丈夫」を願うから儚い笑顔を作って
「大丈夫」を願うから弱音は吐かないの
言葉足らずの「愛してる」と
君の淋しそうな「ごめんね」は
オーロラの様な光を纏っていて
白い月の儚さで微笑んでは消え
優しい心の貴方それ故に
傷つきやすく脆く儚い
霧が覆い被さり見えなくなった君
その残像だけを眺めて輪舞の音が
波紋の様に広がっては消えてゆく
散らばった雨粒の繋がりに君と私
貴方と出会う72億分の1は叶えられたのに
両思いになる400分の1が叶わないままで
炭酸のように儚い青春の標識
過去も今も信号の色はずっと青色で
舞い上がる火花と線香花火
思い出と一緒に散ってゆく
いつかは無くなってしまうと
分かっていたら好きになんて
ならなかったのにな
君と浴衣と線香花火
儚く燃ゆる夏の恋三角
冬の線香花火よりも、
君は何倍もずっと綺麗で、
すぐ消えないで
ずっと横にいてくれる。
胸に咲く花は
儚くて。哀しくて。
散り菊は儚き終焉を奏で
笑みをたたえて消えてゆく
煌めく雫は涙のように
儚く消える晩夏光