お母さん。
お母さんは今、疲れてる。
とってもとっても疲れてる。
過去に嫌な思いしかしなかった
父方の祖父母がいて
その祖父が亡くなって
祖母が家に来た。
祖母は母方の祖母と2歳違いなのに
まともに歩きもできない。
病気のせいにしてても本当は
やる気がないだけなのは知ってる。
そんな祖母が家に来た日から
1階のリビングでくつろげず、
他人と一緒に暮らすことになり、
そして、仕事もあって、
世話のかかる3人の子供。
まだまだ我儘だから迷惑かけてばっかで
あれして、これして、
それで毎日大変そう。
なにもできなくてごめん。
最近、特に苛立っていて
何をすればいいのか、
何が正解なのか、
全然わからなくてごめん。
そばにいるだけでいいって言うけど
あんなに大変そうだもん。
本当にごめん。
お父さん。
最近、本当に話さないね。
自分の父が亡くなって
自分の母が家に来て
仕事も朝早くから夜遅くまである。
でも、少しは、
お母さんのこと考えてあげて。
自分は自分の親と暮らすから
なんの問題もないと思う。
でも、お母さんにとって
嫌な思いがある他人が
そばで暮らす身にもなってあげて。
母方の祖母、ばーちゃんから
最近、話は沢山聞いてる。
それを聞けば、今のお父さんにも納得。
あまり働いてこなかった両親、
母親の味を知らず、
何十万、何百万とする腕時計を
父にあげたけれど
壊れたかなんかで売られ
今もそのローンを払って、
車もテレビも買ってあげて、
時々、実家にものを送るが
それは使われず、
そんな話を聞いていて、
今のお父さんがいることがわかった。
お父さんはちゃんと仕事をしてる。
当たり前だけれど凄いこと。
いい思い出作りなんか
させてもらったことないけど
子供と接するのが苦手だけれど
裏でちゃんと考えてくれてる。
そうだと信じてる。
妹、次女。
機嫌がいい時はとことんいいけど
不機嫌な時は凄く悪い。
少し自分の思い通りに行かなければ
機嫌を損ね、人にあたる。
自分は叩いたり、悪口を言うのに、
自分がされると文句タラタラ。
そんな妹を時々、大嫌い。
けれど、家族以外とは
人間関係が苦手で
外面はいいと言われるけど
実際は、臆病なだけ。
だから、外でダメだったことを
大抵、家族にあたる。
でも、態度があまりにも悪すぎるから
お母さんとたまに大喧嘩。
もう、中学二年生なんだから。
もう少しだけ大人になって欲しい。
思い通りにいかないこともある、
誰もあんただけが悪いなんて言ってない、
大声出したからって解決しない、
もう少しだけ、周りを見て欲しい。
妹、三女。
小学一年生になったけれど
やっぱり、まだ、幼稚園が抜けてない。
もう少し小学生になろう。
次女に似てきて、
我儘言い放題、生意気、
そんな感じになってきている。
お母さんもね、
同じようなのが2人いると
苛立ちが2倍で大変なの。
次女とすぐ喧嘩するくせに
次女の方に行くんだから
喧嘩するくらいなら
近づかないでって言ってるでしょ。
次女があんな性格なのは知ってるはず、
三女も三女で対抗せず、
どちらかが引くことを覚える。
それがどちらにとっても最適だよ。
後、1ヶ月後ぐらいだろうか。
お母さんの方から
離婚話を告げられた。
お父さんにはまだ話していない。
父方の祖父の四十九日が終わってから。
そして、告げられたのは私のみ。
次女、三女はまだ
何だかんだで幼いし、
顔に出てしまうタイプである。
それで、私に告げられた。
驚かなかったかといえばそうでは無いが
とてもという程ではない。
とても仲の良い感じはなかったし、
前々から考えていたと
お母さんも言っていた。
この父方の祖父の1件があって
なお、決意が固まったのだろう。
この話は、担任の先生、
顧問の先生にはしたが、
それ以外にはしていない。
というか、話す人がいない。
今、私は不登校だ。
中学3年の後半から
自己嫌悪が酷くなっていった。
高校入学して、一学期は耐えたが、
二学期に突入してからしばらくして、
ついに心が折れてしまった。
自分の言葉が、
自分の行動が、
自分の全てが、
人の視線が、
人の言葉が、
人の行動が、
人の全てが、
何もかもが嫌いになって
何もかもが怖くなった。
ユーフォニアムが大好きなのは
変わることは無いが、
ユーフォニアムを吹くのは怖い。
自分の下手さが音に出てる。
練習を積まなければ
上手くならないことは分かってる。
けれど、練習すればするほど
何も変わらない自分が嫌だ。
不登校になったといっても
時々登校をして
保健室で勉強をしている。
死のうと思ってた。
こんな自分いらないんだって
けれど、お母さんが大変になった。
今、自分が死んだらどうなるか、
そんなことは分かる。
私じゃなくても、
次女でも三女でもお母さんは、
壊れてしまう。
不登校な自分をこんなクズな自分を
許してくれた、
こんな自分を優しく抱きしめてくれた。
そんなお母さんに
これ以上迷惑をかけるなんて
自分には決してできない。
けど、辛い。
お母さんは大変だから話ができない、
妹は口が軽いから信用出来ない、
友達とは自分から関わらないように
浅い関係を保っていて、
話せる人がいるか、
そんな人は自分にはいない。
嫌われたくなくて、
離れて欲しくなくて、
結局、1人になるのに怯えてる自分は
自分から心を開くのを辞めた。
心を開いた、信用してた、
初めて愛してた人物から教わった。
信頼関係なんて
物凄く脆くてすぐ崩れる。
絶対も約束も永遠もきっとも
全部一緒。
心を開いてなんになる、
信用してなんになる、
相手が開かなきゃ意味は無い、
続かなけりゃ意味が無い、
だから、無理。
言い訳に聞こえるかもしれない。
それでも、そう思ってる。