#初恋

風鈴の音を聞きながら

素麺食べたいねって

君の隣で笑う夢世界の私

ラブソングは恋の余韻

失恋ソングは恋の未練

浜辺に映る君の姿が

余りに似合いすぎたから

夏色に染まった耳は隠せなくて

窓ガラスに反射した君の影

薄い君の気配にも

脈の早まる恋を知った心臓

たとえ姿が見えずとも

貴方の幸せを

願い続けることは出来るから

大好きだった貴方の優しさが

炎天下の中で汗に負けずと

私に届いたのも束の間だった

流れたのは涙で失恋した高2の夏

好きだって、簡単に言えたら

その恋は偽物に変わる

形に出来ないから、本命なんだ

一瞬でも隙を見せたから

貴方に漬け込まれたのかな

頬を伝って落ちる汗と

反比例する心拍数

暑いのは身体だけじゃないの

初恋に

熱を上げ

我を忘れ

愛に溺れ

飽きられて

サヨウナラ

初めての恋
初めて感じた青春
全てが新鮮で
あなたといると
全てが楽しくなった

頭では理解出来ていても

身についた習慣は治らなくて

涼しさを求めた身体には

少し刺激が強すぎたみたい

海の底に置いていこう

貴方への気持ちも

反射した私の涙も

塗り直した日常を生きても

酸化する想い出たち