はじめる

#名探偵コナン

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全801作品・

◻︎MIYOA
◻︎学生(中)
◻︎韓国大好き系
◻︎仲良くして
◻︎塩×砂糖=普通













最後に一言






























































ハラちゃんソルリちゃんありがとう

MIYOA・2021-04-06
ソルリちゃんありがとう
ハラちゃんありがとう
誹謗ざけんな
MIYOAのコナン話し
kpop
韓国ドラマ
韓国
自己紹介









⸜⸜ 推 し 様 紹 介 ⸝‍⸝‍





🐭 最 推 し 様



》 呪 術 廻 戦

_ 五 条 悟 ( 拒 否


》 S i x T O N E S

_ 田 中 樹 ( 拒 否


》 S n o w M a n

_ 渡 辺 翔 太 ( 拒 否






🐰 応 援 枠 様



》 な に わ 男 子

_ 高 橋 恭 平


》 S n o w M a n

_ 岩 本 照


》 T X T

_ チ ェ ・ ボ ム ギ ュ . チ ェ ・ ス ビ ン


》 名 探 偵 コ ナ ン

_ 怪 盗 キ ッ ド ( 黒 羽 快 斗 )


》 怪 物 事 変

_ 蓼 丸 織


》 ハイキュー!!

_ 北 信 介





拒 否 等 は 上 に 記 載 し た 通 り で す ➰

沢 山 の 方 々 と 仲 良 く で き た ら と
思 っ て い ま す ❕😻
気 軽 に お 声 が け 下 さ い 💬

え ぁ 〟・2021-04-05
推し紹介
King&Prince
SixTONES
SnowMan
呪術廻戦
なにわ男子
TXT
名探偵コナン
怪物事変
ハイキュー!!
에아에대해서_🐰

🍀自己紹介🍀

・名前 まる

・性格 女

・年齢 15歳(高1)

・血液型 O型

・誕生日 12月21日


👤性格など👤

・マイペース

・ツンデレ

・人見知り

・語彙力なし

・アホ

・ちょい天然

・真面目すぎる(悪い意味でw)

・推しの話をすると‎ニコッてなる

・掃除好き

・細かいこと気になる

・優柔不断
By友達


💓LOVE💓

・名探偵コナン
コナン君 キッド様 哀ちゃん

・僕のヒーローアカデミア
デクくん 轟さん

・なにわ男子
長尾謙杜くん💛

・King&Prince
永瀬廉くん🖤

まる・2021-04-01
自己紹介
まるの自己紹介
名探偵コナン
ヒロアカ
なにわ男子
長尾謙杜
King&Prince
永瀬廉

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に801作品あります

アプリでもっとみる

☆トーク募集のお知らせ☆

今までトークをしてこなかったけど、

これからしていこうと思いまーす(о^∇^о)

1、下野紘or梶裕貴or内田真礼 が好きな人!

2、名探偵コナンorまじっく快斗or怪物事変 が好きな人!

3、声優志望の方!

4、声優について詳しい方!

どれか1つでも当てはまったら、ぜひ贈り物ください!

贈り物に1から4の数字をあらかじめ書いてくれると話進めやすいです!

重い相談×

ちなみに私、コミュ障なので話題くれる人だと嬉しいです!

あと、返信遅めです💦

基本的に夜に返すので…!

あ、でも休日ならだいたいここにいます!

星輝(せら) ひとこと覗いてネ!・2021-04-16
星輝の募集
トーク募集
こんな人とトークしたい
下野紘
梶裕貴
内田真礼
名探偵コナン
まじっく快斗
怪物事変
声優志望
声優
コミュ障

『劇場版名探偵コナン』見てきました!
 
今回は、秀吉が1番かっこ良かった!ギャップがめちゃめちゃ良い!

世良ちゃんも女の子だけど、もうめちゃカッコイイ!好きです。

赤井さんの『了解した』は、死にます。

新一の『バーロウ。言わせんじゃねぇよ。』は、惚れるわ。照れ顔めちゃめちゃ好き。

毎年見に行ってますが、今回も最高でした。

私の中では、羽田秀吉優勝です!

🌻カイ🌻・2021-04-18
名探偵コナン
羽田秀吉
世良ちゃん
赤井秀一
工藤新一

ただひとりの戦場

この誇りは君に引鉄を引く

彼の国の春色が咲く頃に

君の影で光となろう

過ち全て抱いて逝く

心は君に預けてきた

闇夜を裂く銀弾

その蒼は世界を断罪する

地獄で先に君を待つ

果ての夜明けを探す者

消えゆく僕を愛さないで

東の国から愛を歌う

汚れた僕を君は嗤うか

秘密さん・2021-04-17
名探偵コナン
降谷零
安室透
君がいない

コナン君&新一
🎉ᎻᎯᎵᎵᎩ ᏴᎥᏒᎢᎻᎠᎪᎩ🎉

まる・2日前
名探偵コナン
江戸川コナン
工藤新一
誕生日








STRAWBERRY MOON
特別編
















嘘 4

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NOSide
AM4:10

夜が明け始める少し前。

華帆は目を覚ました。


腰に奔る痛み。

首元と胸元に赤くついた彼からの印。

全て、忘れなければいけないこと。


隣に眠る彼を見る。

交わってはいけないのに、私は彼を求めた。

……赤井さんを裏切った。

許してもらおうなんて、そんな軽いものなんかじゃない。
許されないこと。

それでも、拒もうとしなかった。


ジ「…華帆、」

目が覚めたのか、薄く目を開けたジンに腕を引かれた。

そして、抱きしめられる。

その温もりに応えるように、華帆は腕を回した。


ジ「…帰らねぇのか?」
『……帰れない、』
ジ「……」

薄く肌に触れる雫。

華帆は泣いていた。

目元を赤くしながら、声を殺すように泣いていた。

『……ごめんなさい、』
ジ「……なぜ謝る」
『…私は、誰かを傷つけることしかできない、』
ジ「……」
『…ジンさんのことも、私は、』

華帆の顔を上げさせる。

俺を見上げるように見つめている。


ジ「……利用したってことにしておけ」
『え、?』
ジ「……俺はお前に傷つけられた覚えはない。…勝手に一人で決めつけるんじゃねぇよ」
泣くな、そう言って涙を拭った。

彼なりの優しさか、その言葉に涙が溢れた。

『ジンさん、』
ジ「……」

彼は私に口づけた。

優しく、…でも深く。

顔が離れると、二人の間に銀の糸が見えた。

ジ「…浮気なんて勘違いするな。…俺達は互いに愛してなんかいねぇ」



そう、浮気なんかじゃない。

身体だけの関係。

互いに心なんてない。

そう偽って、現実から逃げればいい。


ジ「……」

華帆に覆いかぶさり、口づける。

最後まで堪能したかった。

もう、これが本当に最後になる。


偶然でも、必然でもない。

俺達を引き合わせたのは、この世に本当にあるかもわからない運命なのだ。


ジ「……次目が覚めるときは、俺はいない」
『……置いてくんですか、あの日みたいに、』

その言葉に目を逸らす。

こいつの側にいるのは、俺ではない。
こいつだってわかってるはずだ。

彼女がかけているシーツに手をかける。

ジ「……俺は、お前とはいられない」

華帆は顔を歪めた。

ジ「…最後だ、これが本当にな」
『…ジンさん、』

首に手を回してきた。

受け入れるのは、拒まないのは、。

問うこともせず、首元に吸いつく。

小さく反応する華帆をさらに攻める。

涙が滲む瞳。

吸い込まれそうなくらい深い黒。
純粋さがまだ残る彼女。

ジ「…お前は俺を愛せない」

口をつぐみ俺を見た。

華帆の瞳から涙が零れた。

ジ「…忘れろ、…わかったな?」
『……そんなの、無理だって、わかってますよね、』
ジ「……」
『…ずるいです、あなたは、』

涙を浮かべ、俺にそう言った。

……ずるい、か。

ジ「……罪悪感はないのか、あの男に」
『…っ、』
ジ「…あるのにも関わらず、他の男に抱かれるなんてな。…俺に期待させるお前もずるい女だな」

頬に手をあてる。

ジ「…抱いてほしいのか?」

そう問いかけると、少しの間の後、彼女は頷いた。

それに薄く笑う。

ジ「…華帆」
『…』

瞳を歪めた。

迷いのあるようなそれに気づかぬふりをし、口づける。

『…ジン、さん、』

呼び声に応えるようにもう一度口づけた。


夜が明け始めた。

別れまでの少しの時間、俺は華帆を求め続けた。


















AM6:20

微かに目を開ける。

カーテンの間から覗く眩しい太陽の光。

鳥のさえずりとシャワーを浴びる音がする。


左指を見ると、はずされたはずの指輪がつけられていた。

彼がつけてくれたのだろう。

本当に別れを意味しているということに、私はどんな顔をすればいいのかわからなかった。

私用に、と棚の隅に置かれた丈長めのパーカーを着て、再び寝台に腰掛けた。

シャワーの音が止み、浴室に続くドアが開いた。

ジ「……起きたのか」
『…私が起きてない時に帰るつもりだったんですか?』
ジ「…さあな」

まだ微かに髪が濡れている。
彼は私の隣へ腰掛けた。

そして私の腰を引き寄せ口づける。

その慣れたような行為になぜか気持ちが揺らいだ。


『……ジンさんって、慣れてますよね、こういうの、』

その言葉に驚き華帆を見る。

ジ「……てめぇに何がわかる」
『…なんとなくです』
ジ「…慣れてようが、関係ない」
仕事をするだけだ、そう言い、すぐ側にある煙草を手にとった。

『……仕事、ですか』
ジ「……なんだ、」
『…好きでもない人とそういうことしても、何も変わりませんよ、』
ジ「……」
『…嫌なら、断ればいいのに、』
ジ「…断らねぇだけだ」
『…え?』

煙草に火をつける。

煙が宙を舞う。

鼻をくすぐる匂い。


ジ「…好きでもねぇ女抱いて、それで欲を満たす、…男なら誰でもすることだ」
『そんなこと、』
ジ「ないって言えるのか?……お前のこともそう考えて抱いてるとしたらどうだ?…確実にないなんて言えるわけが」
『私のことも、ですか?』

言い終わる前にそう華帆は言った。

華帆の顔を見る。
俺は息を呑んだ。

彼女の頬に涙がつたっていたのだ。

『…なんとも、考えてなかったの?』
ジ「……華帆、」
『…私は、ジンさんのこと、』



“軽い気持ちで考えてないですよ”



消えいりそうな声でそう言った。

目を見開く。

軽い気持ちではない、か。

俯きながら泣く華帆に手を伸ばそうとした。

だが、寸前でその手を止めた。

…このままでは、確実に戻ることができなくなる。


ジ「……」
『…ジンさんは、私のこと見てはくれなかったの?』

答えられない。

真実も、嘘として偽らなくてはならない。

『…なんで、何も言ってくれないんですか、?』

止まらない涙を拭っている。

その姿に俺は何もしなかった。

することができなかった。


ジ「……愛も、言葉も、全て嘘の塊なんだよ、」

呟いた言葉は決して思ってはないこと。

華帆を前にしては思わなかったこと。

『……それが、ジンさんの本音ですか、?』

ジ「……ああ」

『………嘘つき、』

投げやりに呟く。

…わからなかった。

彼が本当は何を思っているのか。


私は私自身の気持ちには気づいていた。

初めて彼に会った時、…その時から私は一度も彼を忘れたことはなかった。

忘れられなかったのかもしれない。

特別な感情なんて芽生えてはいけなかったのに、。
赤井さんを、裏切るという意味だともわかっていたのに、。



ジ「お前はどうしたい、…」

頬を微かに擦れた指。

返事に迷い目を逸らす。

『……わからない、』
その言葉に彼はそうか、と呟いた。


ジ「………そろそろ帰れ」
『…でも、私は、』
ジ「…殺そうと思えばお前も殺せるということを忘れるな」

銃口を向ける先は華帆の額。

その行動に瞳が揺れる華帆。

これ以上俺とは関わってはいけない。

どんな風に思われようが、俺はこいつを突き放す。


持ちなれたはずのベレッタは不思議と重かった。

ジ「俺の気が変わらない内に消えろ」
『…ジンさん、』
ジ「……目障りだ、…帰らないと殺す」
『……ジンさんは、そんなことしない』
ジ「…俺は殺るときは殺る」
『…そんなことない』


『…こんなの向けないでください、ジンさん、』

ジ「っ、」

怖がっているはずの彼女は、ベレッタをそっと握った。
悲しそうに俺を見ている。

『ジンさん…』
ジ「…チッ、…ふざけるな」

彼女を押し倒す。
胸元に銃口を押し付けた。

ジ「…俺はお前が思っているような善人じゃねぇ」
『…』
ジ「優しい?…ふざけるな、何を馬鹿なことを言ってる。少なくとも一人、てめぇの目の前で男を殺したことだってある。疑わしきは罰する、俺は組織の為ならこの身を捧げる。………俺はお前を殺せる」

何も言わず、俺を見ている。

ジ「…早く消えろ、この場から」

壁にベレッタを向け、一発打ち込んだ。
空いた穴から煙が出ている。

『…っ、』
ジ「……次はお前の頭だ」


ここにいるのは本当の彼?

今まで見ていたのは偽りの彼?

私を愛してるって言ったのは、どっちの彼?


服の上からでもわかる銃の冷たさ。
そして、私を見つめる瞳。

言葉の本気さに、身が震える。

ジ「…忘れろ、俺のことも、今まであったことも」

ずるい言い方。

そんなのできないことくらいわかっているだろう。

なのに、彼はそう言って私の心を締め付ける。


どこか悲しそうなのは気のせい?

彼が本当に愛してくれているのなら、応えられるものなら応えたい。

『…好き』
ジ「っ、」

不意に言葉にされたそれ。

ジ「……やめろ、反吐が出る」
『……』
ジ「…あんなの嘘だって、わかんねぇのか」

強く言った言葉とは裏腹に、銃口は華帆の胸元からはずれ、寝台のシーツの上へとずれた。

ジ「……消えろ、」
『…ジンさん、』
ジ「…頼むから、消えてくれ」

初めて聞いた彼の弱い声。

悲しみのあまり涙が出た。

ジ「…お前は組織からはまだ認識されていない。…今のうちに早くこの場から去れ」
もうすぐ組織の奴が迎えに来る、そう言うと彼は私から離れた。

私を逃がそうとしてくれているのだ。

それは不器用な彼なりの、私に対する最後の優しさなのだろう。

ジ「…いいか、俺が指示したら1階に降り、裏口から出ろ。…真っ直ぐ通路を行くと大通りに出る、……後、40秒だ」

時計を確認し立ち上がった。

ジ「…35秒」
『…いいんですか、貴方は、』
ジ「……30秒」
『…組織の為なら、私を逃さないほうがいいのに、』
ジ「…25秒」
『…なんで逃してくれるの?』
ジ「……20秒」
『…ジンさん、』
ジ「……」

カウントダウンをやめた。

時計と見つめ合ったまま、彼は何も言わない。

『……私のこと、本当はどう思っているんですか、?』

ジ「……」

背を向けたままの彼にそう聞く。

『…嘘なんて、聞きたくないです』

ジ「……」

知りたい。
…これで別れならなおさら。

偽りの言葉じゃなくて、本当の彼自身から。

『…本当のこと、言って、』

私は、貴方にとって何なのか。


彼は私に近づくとそっと口づけた。


ジ「……これが答えだ、」

彼の後ろに見える時計の長針が、40秒を指した。

ジ「…帰れ」
『…っ、』

彼は鍵に手をかけ、部屋のドアを開けた。
真剣な眼差しが私に刺さる。

口づけが答えなんて、あまりにももどかしい。

それでも、もう聞くことはやめた。

『……さよなら、…ジンさん、』

別れなんて惜しんでいたら、きっと戻れなくなる。
だから一言だけの別れを告げた。

そして後ろを見ず、エレベーターに乗った。

エレベーターの扉が閉まる音が聞こえたと同時に泣いた。
頬をつたう涙を必死に拭いながら、今まで胸に秘めていた想いを全てさらけ出すように……。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーNEXT

冬みかん🍊・2021-04-18
赤井秀一
ジン
黒の組織
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編
4

緋色の弾丸観てきました。

赤井さんを意識した服で行ってきました←普通にヤバい奴(˙◁˙ )パァ

めちゃくちゃ良かったです。

哀ちゃん可愛かったです。

赤井さんカッコよすぎました。

もう1回みたい。。

たそがれ・3日前
名探偵コナン
緋色の弾丸








STRAWBERRY MOON
特別編
















幸せ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
華帆Side
AM10:30

どうしよう、。

控え室で、私は現在見とれている。

「……華帆」

目の前の赤井さんに。

でも、いつもの赤井さんではない。

ニット帽を被らず、タキシードを着こなしている。

そう。私達は、今日、これから結婚式なのだ。

夢にまで見た、彼の隣に立ってチャペルを歩くことが現実になったのだ。


「……顔、赤いぞ?」

熱くなっている頬に触れる彼の手。
無理だ、かっこいい。

『……どうしよう、赤井さんの隣に立てないかも、』
「今更緊張しているのか?」
『…緊張じゃないです。…私なんかが赤井さんの隣に立ったら、月とスッポンって思われます、』
「…そんなことか」
『重要なことですよ、』

はぁ、と溜息をつき控え室の床を見つめる。

『…逃げ出そうかな、』
「…俺が振られたみたいだろ」
『大丈夫ですよ、体調不良って言えば、』
「なんのためにここまで揃えた」

私の着るドレスを指した。
純白の、女の子なら誰もが憧れるような綺麗なドレスだ。
それを私は今着ている。
彼の、赤井さんの隣に立つから、。

『……なんか、不安だな……』
「不安?」
『…私で、いいのかなって、』
「……華帆じゃないと、意味がない」

私との距離を縮め、見つめてくる彼。

顔が近づき小さなリップ音がした。

「……安心しろ。…俺は華帆以外にいないから」
『…赤井さん、』

微笑んだ彼に抱きついた。
私を落ち着かせる、彼だけが持っている温もりに安心した。


ガチャ

母「あら、お取り込み中だった?」
父「あ、ごめん!」
『全然そんなことないから!』

控え室に入ってきたのは両親。

父「着替え終わったかなって思ってね。来ちゃった」
母「華帆かわいいわね。似合ってるわ」
父「…グスッ、本当に、大きくなって、」
泣き出した父に母は微笑む。
私もそう思ってた、と言った。
その目には、薄っすらと涙が滲んでいた。

父「…秀一くん、ありがとう、…グスッ、」
母「…華帆のこと、よろしくね」
「はい」
母達と向き合ってそう答える赤井さんに、私は素直に嬉しかった。
彼と、ずっと一緒にいれる、そういう関係になることを彼は叶えてくれたのだと思った。

母「…抜けてる所があって、まだまだ子供な一面が多くて大変かもしれないけど、…頼むわね、」
父「…優しく、受け止めてあげてほしい、」
「…わかりました。…大切にしていきます」

私の方を見て、彼は言った。
「…大切にする」

『…はい、』


店女「失礼します。お二方、準備の方はよろしいでしょうか?」
「はい」
店女「では、新郎はこちらへ。新婦とお父様はあの奥の方の扉の前にいてください。係の者が案内いたしますので」
『わかりました』


ウエディングプランナーの方に言われたとおりに、私と父は扉の前に立った。

『……お父さん、』
父「ん?」
『…今までありがとう』
今までの思い出を振り返ると、すべてがあっと言う間だった。
幸せでいられたのは、父と母、二人のおかげだ。

『……ずっと幸せだったけど、もっと幸せになるから』
父「……うん。美帆も、喜ぶよ」

さっきまで涙を流していた横顔は、お母さんと出会った頃のような顔をしていた。
優しく、強く、誰かを思いやるようなそんな顔を。

まだ小さい頃に聞いた二人の話。
仕事に終われ、一人で世界を飛び回っていた母。
凛々しく、仕事ばかりで、ほとんど男に縁のない、…そもそも男に興味がない母を世界でたった一人、父は振り向かせた。

“君には、僕しかいないよ”

と、すごくキメて言ったみたいだが、母は吹き出して笑ってしまったらしい。
でも、少し抜けてる父に母はこの人なら、と思ったと言っていた。

意外と、二人の恋はロマンがあったのだろう。
今の二人を見ていればそう思った。


いつまでも仲睦まじい母達のように、私も赤井さんとずっと一緒に時を過ごしていきたい。

そう思った時、ゆっくりと扉が開いた。

眩しい光。
結婚式定番の曲。
参列してくれた知り合い、親族。
母、おじ、夜桜。

そして、目の前には、私に微笑む彼の姿。

ゆっくりと歩き出した__










“華帆、愛してる”

“愛してます、秀一さん”

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーEND

冬みかん🍊・2021-03-19
赤井秀一
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編

昨日の話。

名探偵コナン 緋色の弾丸

見てきました!(やっと見れた😂)

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もう本当に最高でした✨

コ哀が最強すぎる…。

もう哀ちゃん推しになりそう…。
(ほぼもう哀ちゃん推してる)

いや本当に哀ちゃんが可愛くて可愛くて…。

あと赤井さんとかが

めっちゃかっこいいのはもちろんなんだけど

羽田さんもめっちゃかっこよかったです😊

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本当にもう一回見に行きたい😂

お れ お・2021-04-25
名探偵コナン
緋色の弾丸








STRAWBERRY MOON
特別編












雨と迎えと寝ぼけ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
華帆Side
PM4:20

パラパラ

窓の外は雨が降っている。

《5時以降、雨は強くなるでしょう》

よく見るニュースキャスターの女の人がそう言った。
ソファに座りながら、もう一度窓の外を見た。

『…赤井さん、大丈夫かな、』
夜「?」

仕事で出掛けた彼はまだ帰ってきていない。

私は夜桜と二人で留守番中。

《大雨警報は今の所出ておりません》
《早めの帰宅をおすすめします__》

早く帰って来れればいいのだが、そう思いながら夜桜とテレビを見ていた時、

ガチャ

玄関のドアが開く音がした。

リビングに歩いてくる足音。

ひょこっと顔を覗かせたのは、

『…おじさん?』
マ「華帆!大丈夫?」
『…何が』
マ「秀一くんまだ帰ってないって電話あってさ。暗くなってきたから心配で、」
『だからって、私に連絡もなしに、』

流石母によく似ているだけあるな、。
何度目か呆れた。

マ「あ!夜桜ちゃん!相変わらず華帆に似て可愛いね」
夜「まーくん」
マ「はーい!まーくんだよー!」
二人目の娘ができた気分だよ、とニヤニヤが止まらないおじに苦笑する。

フレンドリーなおじにはすぐに懐いたのか、いつの間にかおじと夜桜は仲良くなっていた。

『…雨、強かった?』
マ「そこそこ?…でも、これから強まるってニュースでやってたし、」
ひどくなるんじゃない?、そう言ったおじの言葉に不安になり窓の外を見つめる。

『……大丈夫かな、』
マ「秀一くん?」
『…うん、』
マ「そういえば、今日車あるよね。車じゃないんだ」
『うん、』
マ「…大丈夫だよ。秀一くん強いから」
『なんかパッとしない理由だね、』
マ「……そんなに心配なら迎えに行ってあげたら?」
夜桜を抱き上げ私を見たおじ。

『…でも、』
マ「いつもならこれくらいの時間に帰宅する頃だから」
『おじさん、』
マ「大丈夫。夜桜は僕がいるから安心して」
微笑むおじに微笑み返す。

『ありがとう、おじさん』
マ「早く行ってきな。転ばないようにね」
『うん』

傘を持ち家を出る。
小雨だったはずの雨が、少し強まっていた。











『赤井さんっ!』

あるカフェの軒下で雨宿りをしている彼を見つける。
降り止まない雨を見つめていた瞳は私の方へ向いた。

「…華帆、」

半分驚いたかのように彼は私を見た。

「…フッ、君は傘をさしていたのになぜそんなに濡れてる?」
『急いだんです!』

赤井さんが濡れていないか心配で、急いで家を出てきたのだ。
しかも、急ぎすぎて赤井さん用の傘を忘れてしまった。

「傘は二人でさせばいい話だろ?」
『…ごめんなさい、』
「気にするな」

歩き出そうとする彼を追いかけ傘を差し出す。

『濡れます!風邪ひきます!さしてください!』
「君は背が低いな」
嫌味のようなことを言い、傘を私から受け取り私も雨に濡れないように彼は傘をさした。

「迎え、ありがとう」

私の目線に合わせ屈んだ彼は、私に口づけた。

『っ、』
「行くぞ」
私の手を引く赤井さんに頬を赤くする。
心臓の音が大きくなる。

雨の中、私達は帰路についた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
赤井Side
PM5:10

「髪、濡れてる」
『わ、わかってます!』

タオルを彼女の頭にのせ、髪を拭いた。
恥ずかしいのか顔を赤くした華帆。

マ「仲いいねー、」
脱衣所で華帆の髪を拭く俺を見てそう言った雅紀。

「夜桜の面倒ありがとな」
マ「いえいえ、かわいい姪の娘ちゃんですから」
「フッ、そうか」

眠そうな顔をしている夜桜に微笑む。

雅紀に世話になっている分、また礼をしなければと思いリビングに戻った。


マ「それにしても、雨が強くなる前に帰って来れてよかったね」
『ほんとだよ、』

激しい雨と風の音。
弱いうちに迎えに来てくれた華帆に感謝しなければ。

『おじさん、帰らなくて大丈夫?』
マ「え?僕泊まるつもりなんだけど、」
『え?泊まるの?』
マ「え?なんかまずい?」
『え、いや、まずくはないと思うけど、』
大丈夫ですか?、と俺を見てきた華帆。

「着替えが俺ので大丈夫なら」
マ「ほんと?秀一くんありがとうー!」
「ああ」

相変わらずな雅紀に微笑む。
華帆は少し不安そうだが、うまくいくだろう。

雅紀に夜桜と一緒に風呂に入ってこい、と言い俺達は夕食の準備を始めた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
華帆Side
PM5:50

「……待て。君は何をしようとしている?」
『……、』

隣に立つ赤井さんに見つめられながら、レタスを切ろうとしたのだが、数秒で彼に止められた。

『…何か、だめでしょうか?』
「…はぁ、」

呆れたような溜息をついた彼に、少し落ち込む。
やっぱり、私には料理なんて無理だ。

……料理、学びに行こうかな、。

「包丁の持ち方が危ない。袖をまくらないと汚れる。…そもそもレタスは切らない」
『え?切らないんですか?』
「……1からやり直しだな」

私を見つめ、一歩、また一歩と距離を詰めてきた。


後ろには壁、目の前には赤井さん。
壁に手をつき私を逃げられないように捕えた。
その行動に顔が熱くなる。

……何か別のことが始まりそうだ…、。

「……」
『……あの、』
「…華帆、」
『は、はい』
「…明日は1日練習だ」
そう言った彼に、少しの安堵と何もなかったもどかしさがあった。

「…期待するな」
『なっ、!』
私の気持ちを見透かしたように微笑む彼に顔がさらに熱くなる。


カシャッ

『っ!おじさん、』
マ「あ、バレた、」
リビングに顔を覗かせ、スマホのカメラをこちらに向けていたおじ。
この壁ドン状態を撮られた。

『何してるの?!帰って!』
恥ずかしさを隠すため、テーブルに置いてあったティッシュケースをおじに投げつけた。

おじは見事ティッシュケースを避けた。

マ「怒らないでよ!あまりにも華帆が可愛すぎてつい。……しかも見て!秀一くんめちゃくちゃイケメン」
そんな趣味だったのかとおじに呆れる。

夜「マーマ、」
いつの間にか足元にいた夜桜を抱き上げる。
微かに石鹸の匂いがした。

『かわいい、』
マ「華帆もかわいいよ」
『…おじさん気持ち悪い、』
マ「そんなこと言わないでよ!本心だって!」
あんたは彼氏か、と身を引いた。



数分後。
黙々と一人料理を作っていた彼に声をかけられ、私達は席についた。

マ「お!オムライス!僕の好物覚えてくれてたの?」
「フッ、まあ、よく雅紀に作れと言われたからな」
マ「さすがですね」
笑顔でオムライスを食べていくおじ。
確かに、赤井さんの料理はおいしい。

少しだが、ご飯が食べられるようになった夜桜も嬉しそうな顔をした。

『おいしい、』
「フッ、そうか」
『私もちゃんと料理しないとな、』
「いつでも助けてやろう」
『ふふ、ありがとうございます』

マ「…夫婦だね、」
私達を見て、そう呟いたおじの言葉には気づかなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
赤井Side
PM10:30

「…雨、止んできたな」
マ「あ、ほんとだ、」

強かった風はおさまり、大雨だったのが今は小雨になっていた。

華帆は眠いからと、夜桜と一緒に2階へ行った。

今頃、二人とも寝ているだろうと思いながら雅紀と酒を交わした。

マ「育児大変?」
「いや、そんなことはない」
マ「幸せ?」
「フッ、ああ」
マ「そっか。なんか、嬉しいな」
「まるで父親だな」
マ「そりゃ、僕は華帆が小さい時から面倒見てるからさ。…華帆が初めて彼氏を作ったときなんて驚いちゃったよ、」

別れた男のことか、と思い出す。

マ「でも、最低なクソ男ってわけだったし。一生男見る目ないかもなって、華帆に思ってたとき、秀一くんがいたから良かったよ、安心した」
「…そうか」
マ「華帆、幸せそうだし、僕も嬉しいな。…ほんと、秀一くん、ありがとう」
抱きついてきた雅紀に微笑む。

俺も雅紀に礼を言おうとした時、寝息が聞こえてきた。
酒臭い雅紀は酔いが回ったのか眠っていた。

ソファに横に寝かせ、布団をかけ俺も寝ようと2階へ上がった。



寝室に入ると華帆はぐっすりと眠っていた。

隣へ腰掛け頬に触れる。

『ん…』
華帆はゆっくりと目を開けた。

『…ん…赤井、さん、』
起こしてしまっただろうか、少し申し訳なくなる。

「…華帆、」
『…お酒の匂いする、。…お酒飲んだ、?』
「雅紀とな」
『酔ってる?』
「酒には強い方だ」
『…ふふ、赤井さん』

起き上がり俺に抱きついてくる。
可愛らしいその行動に微笑む。

「どうした、」
『好き』
「そうか」
『ふふ』
「寝るぞ」
『うん』

横になり布団に入る。
隣にいる華帆は俺の胸に顔を埋めるかのように抱きついてきた。
それに答えるように、彼女を包み込んだ。

「おやすみ、華帆」
『おやすみなさい、』



外の雨はすっかり止み、雲の隙間からは星が覗いていた。

二人は互いの温もりを感じながらすぐに眠りについた。











NOSide
AM6:40

『な、何があった、』

赤井に抱きついて眠っていた華帆は、朝起きた時、この状況に頭を悩ませた。

寝ぼけていたのか、昨日自分から赤井に抱きついて眠りについたことを忘れていたのだ。


『赤井さん、起きて』

まだ眠っている赤井にそう言うが、目を覚ましそうにない彼に彼女は再び頭を悩ませた。

心臓の音が鳴り止まない中、華帆は顔を赤く染めながら、赤井が起きるのを静かに待っていた。

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冬みかん🍊・2021-03-29
赤井秀一
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編








STRAWBERRY MOON
特別編
















慣れと信頼

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
華帆Side
PM2:40

昴「…そんな顔で見つめないでください」
『…だって、…』
赤井さんの家のソファ。
隣で小説を読む昴さん。
なんともややこしい状況だ。
顔が険しくなるのも仕方ない。

今日は昴さんの姿に慣れるための練習をしていた。
休日に二人で過ごしてみようと。

まぁ、昴さんは赤井さんなのだが。

でも、中身は一緒でも外見が違う。
これじゃまるで浮気現場だ。

昴「そんなに不満ですか?」
『…慣れないですよ、やっぱ、』
昴「慣れてもらわないと困りますよ、」
出掛けれません、そう言って小説に目を移した。

そんなに私とデートしたいのだろうか、。
そう思うと勝手に頬を赤くした。

『……昴さん、』
昴「はい」
『……キス、してください』
昴「…は?」

驚いた様子で私の方を向く。
自分でも恥ずかしいことを言ったのはわかっている。
でも、慣れるならそっちからの方が、。

彼は少し黙った後、優しく私に口づけた。

昴「…積極的、ですね」
それとも、そう言いチョーカー型変声機のスイッチを切った。
「…俺ではなく昴の方を求めてるのか?」

威圧感のある言い方に少し身を引く。
どうしてそう理解するのか、。

『違いますっ!慣れろって言うから言っただけなのに、』
「今度からは、変装解いてから抱くからな」
『なっ!夜桜いるんですよ!そういう話しないでください!』

心配しながら、ソファの隣に敷いてあるクッションの上で眠る夜桜を見る。

「まだ1歳にもなってないんだぞ?言葉がわかるわけないだろ?それに今は眠っている」
『でも、起きてたときとかに言って、変なこと覚えたら困ります!』
「……そんなにかっとするな、」
まぁ、すまない、そう言って頭を撫でてくる彼。
変わらないのは、この手の温もりと優しさだな、と微笑む。

『……でも、昴さんの姿の赤井さんに夜桜が懐くなんて、驚きました、』
「ああ、確かに俺も驚いた」
初対面の人には懐くのが珍しい夜桜が、今朝、昴さんの姿の赤井さんに何もなしに抱っこをしろと手を開いたのだ。
その行動には、私の他、赤井さんも驚いた。

きっと、すぐ自分の父親だと感づいたのだろう。
少しの同じ動作で彼と昴さんが同一人物だと言うことを見抜くことができるなんて、私は夜桜に負けてしまった。

そう思っていると、家のチャイムが鳴った。

ピッ

昴「出てきますね」
声を昴さんに戻し、玄関へ向かった彼。

リビングのドアから顔を覗かせて玄関を見てみる。
そこには、昴さんと親しげに話す眼鏡の男の子。
コナン君だ。

こちらに気づいた彼はこっちを見た。
コ「あ!華帆さん!」
『コナン君、久しぶり』
コ「久しぶり!…二人って、」
私と昴さんの顔を交互に見る。

……。
ん?…この状況はやばくないか?
コナン君は昴さんが誰なのか知っているのだろうか?
知らなかったら、これは浮気現場だと解釈されてしまう、そう思うと一気に顔が青ざめた。
まだ純粋な小学生が浮気現場に来てしまうなんて、これからの教育上よくない。

『コ、コナン君!この人はね、』
コ「華帆さん、昴さんの正体教えてもらったの?」
『…え?』
コ「だって、仲良さそうに家に二人でいるわけだし、」
『あ、…コナン君、その事知ってるんだ』
昴「このボウヤにも手伝ってもらったんですよ」
『は、はあ、』
二人の関係はよくわからないと、首を傾げる。
仲が良いのとは違い、それよりも深く互いを信用しているようだ。

コ「じゃ、僕この前のデータ渡しに来ただけだから」
じゃあね、と昴さんにUSBを渡し、家から出ていったコナン君。


リビングに戻り、夜桜に布団を掛けてあげ、再びソファに座る。

昴「なんですか?その不満そうな顔は」
『……なんか、嫌です、』
昴「…なにが?」
『…夜桜は私と違ってすぐ昴さんが赤井さんってことに気づいたし、コナン君と赤井さんは…なんか、信頼し合ってて、私、嫉妬しました』
昴「……」
『私も、赤井さんのこと知りたいです、』
昴「……」

私を見つめてくる彼に、恥ずかしくなり、目を逸した。

『……黙るの、ずるくないですか?』
昴「……最近はすごく素直ですね」
『……だめ、ですか?』
昴「…いえ、…どんな華帆さんも好きですよ」
顔を近づけてきた彼を抑える。

昴「…嫌、ですか?」
『……赤井さんがいい、』
昴「フッ、」
彼は微笑むと変声機のスイッチを切った。

「…華帆、着替えてくるから待ってろ」
2階に上がっていった彼を私は静かに待っていた。


昴さんの姿から着替えてきた彼は、私の隣に座った。
「…フッ、待っていて偉いな」
『…やっぱり、赤井さんの方が落ち着きます、』
「そうか」
タバコを取り出した彼の肩にもたれる。
落ち着く彼の温もり。

私はそっと目を閉じた。

窓から心地よい風が吹いた。

いつしか私は眠りについていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
赤井Side
PM4:00

眠る華帆を見つめ微笑む。
あどけない寝顔はいつまでも変わらないのだろう。

夜「…とー、」
目が覚めた夜桜は俺の足元に座っていた。
夜桜を抱き上げ、膝に座らせる。

夜「マーマ、」
俺の肩で眠る華帆の頬を指で突く夜桜。
「華帆は眠いみたいだ。寝させてあげよう」
夜「ん」
「フッ、いい子だな」
頭を撫でてやると嬉しそうに俺に抱きついてきた。


春の風が終わり、夏に近づいてきた。

まだまだ1年は終わらない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーEND

冬みかん🍊・2021-03-21
赤井秀一
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編








STRAWBERRY MOON
特別編
















嘘 5

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NOSide


“…罪な女だな、”



“……華帆、”





PM5:40

目を開ける。

パーカー越しに身体に触れる布団をどけ、上半身だけ起こした。

いつの間に、彼の家に?

ここはよく知る赤井さんの家の寝室だ。


カーテンの隙間から見えるのは西日、…今は夕方だった。





エレベーターから降りたあと、私はジンさんに言われたとおりホテルの裏口へ行った。

悲しみのあまり、涙で前が見えにくかったのを覚えている。

涙を拭いながら歩いていて、前をちゃんと見ていなかったからか、私は男の人にぶつかってしまった。

怒鳴られたうえ、来いと言われ腕を取られそうになった時、怖さと疲れが同時に来て気を失ってしまったのだ。


最後に覚えているのは、優しい温もりと、懐かしいニット帽だけだった。




記憶をたどり、導いた答え。
彼が私を見つけ、家へと連れてきたということ。

1階から聞こえる料理をする音。

今はどうしても、自分から顔を合わせることはできなかった。

逃げるように寝台から立ち上がると、華帆は隣の部屋、夜桜がいつも寝ている部屋へと入った。
この時間帯なら、夜桜は寝ている頃だ。



手すりを握り、部屋へと入る。

小さなベットからは規則正しい寝息が聞こえた。

側へ寄り、夜桜の小さな手を握る。

彼に対する裏切りと、一人の子供の母親でありながら最低なことをした自分に嫌気がさし俯いた。

ポツ、ポツ、と夜桜のベットにシミができていく。

『……ごめんね、』

こんな私を許して、夜桜。


握る手に力がこもってしまう。
それに反応するかのように手が動く。

驚いて夜桜を見てみると目を開けて私を見ていた。

夜「?」
『…起こしちゃってごめんね、』
夜「…マーマ、」

そっと不器用に頭を撫でられた。

赤井さんがよくやることを真似しているのだろう。

それが心地よく、夜桜のベットに顔を伏せた。

時が経つのと同じくらいに、私は眠りについた。



頭に乗せられた手が、いつからか夜桜のものではなく彼のものに変わっているのには気づかず、深い眠りについていた。













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
NOSide
AM7:10

『はぁ、はぁ、』

裏口に出た。

別れが辛いなんてわかってた。
でも、それを実感すると想像以上に心にきた。

止まらない涙を拭う。

彼が言ったとおりに真っ直ぐ大通りに続く道を歩く。
視界が涙でぼやけている。


バタッ


『っ、……あ、ご、ごめんなさい、』

前から歩いてきた男とぶつかってしまった。
衝撃で尻餅をつく。

男「チッ、ふざけんなよ!」
『っ、』

腕を掴まれ立たされた。

男「怪我したらどうすんだ?あ?」
『ご、ごめんなさい、』
男「…許してほしいなら、ちょっと来てもらおうか?」

気持ち悪く笑う男に足がすくむ。

いきなり、恐怖と疲れがやってきた。
息が詰まり、頭痛がする。

目を閉じたと同時に華帆は気を失った。


男「…気絶、したのか?…フッ」
一瞬戸惑うが、また薄く笑い華帆に触れようとした男。

せっかく会った女で少し遊んでやろう、そう思いパーカーに手をかけようとした。

だが、それは制された。

男は背中に手を回され身動きが取れなくなった。

男「な、なんだ、」
「……」
男「…ふざけんなよ、誰だてめぇ」
「…彼女の知り合いだ」
男「あ”?」

睨みを利かす男に動じず、赤井は言った。

「……消えろ、この場から、…すぐに」

男「っ、」

少しの沈黙の後、赤井の圧に耐えかねた男はその場を早足で去った。


男が行った先を見つめた後、赤井は壁にもたれ気を失っている華帆の前にかがんだ。

頬に涙の跡。
そっとそこに手を触れる。

「……君は、罪な女だな」

そう呟くと、華帆を抱え歩き出した。

『……あか、い、さん、』

呼ぶ声に足を止める。
彼女を見るが、眠っていた。

「……華帆、」

俺はどんな顔をすればいい。

信じていたかった、。
絶対に奴の所へは行かないと。

その望みは悲しいくらいすぐに砕け散った。


高望みはするべきではないな、と薄く笑い再び歩き出した。
彼女が本来帰るはずの自分の家へと。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PM5:35
NOSide

トン、トン、トン、トン

静かなキッチンに響く野菜を切る音。

華帆を2階の寝室に寝させた後、赤井は一人夕食の支度をしていた。


「……、」

不注意なことに包丁で指を切ってしまった。
幸いにも浅い切り傷ですんだが、慣れたことでミスをするのは珍しかった。

ずっと華帆のことで悩まされている。

何を思い、誰を想っているのかがわからなかった。


できた料理をテーブルに置き、華帆と夜桜の様子を見に2階へ上がった。


「……?」

寝室を開け首を傾げる。
華帆がいなかった。

廊下へ出ると、隣の部屋の扉が微かに開いていることに気づいた。

近寄り、中を覗く。

夜桜の寝る寝台。
側に彼女の影がある。

華帆はそっと夜桜の手を握り、俯いた。

『……ごめんね、』

そう言った彼女を見つめる。

心からのそれに、俺はその場に立ち尽くした。

声をかけることも、動くこともせず、夜桜のベットに伏せた彼女をただひたすら見つめていた。




華帆の友人、菜々から華帆が消えたと連絡がきたのは昨日の夜遅く。
菜々から蒼夜に電話が代わり、ホテルの32階で会ったのが最後だと言うのを聞いた。

どこへ行ったのか、GPSが示したのはパーティー会場とは別のホテル。
まさか、と思い防犯カメラを調べるが、運悪く死角で彼女の姿、一緒にいるかもしれない人物の姿さえ確認はできなかった。

相当厳重な警備の建物。
ただのそういうことをする為のホテルではなさそうだ。

もし組織の何かがあるのだとしたら、彼女は奴と、。

朝が来るまでホテルを見張り続けた。
だが、彼女は出てこなかった。

帰ろうと歩き出したとき、ホテルの裏口から物音がした。

様子を伺いながら近づくと、そこに華帆がいたのだ。




眠ってしまったのか、顔を伏せたまま動かない彼女に近づく。

夜「…とー、」
「……大丈夫だ」

心配そうに俺達を交互に見る夜桜に微笑む。

先程まで夜桜がしていたように、彼女の頭に手を置いた。

怒りなんかよりも、悲しみのほうが大きい。

裏切られたなんて、思ってはいない。
攻めるつもりなんて、尚更ない。

「…少し、待っててくれるか?」
夜「…」
夜桜は小さく頷いた。

それを確認し、華帆を抱え寝室に運んだ。


起こさないようにそっと寝かせる。

出逢った頃と変わらない幼い寝顔。
少し赤い頬に触れる。

「……華帆、」

俺はどうすればいい?

問うように口づける。

何度も、何度も、華帆を求める。


『…ん、…赤井、さん、』

薄く目を開けた。

目の前には悲しそうな瞳の彼。

「……起こしたか、」
すまない、そう言って身を離した。

顔を背けた彼。

私のせいでどれ程傷ついたのか。

最低な自分が嫌になる。

『……ごめんなさい、』
「…」
『…自分勝手なことして、…赤井さんを傷つけて、』
「……連れ戻した、…君はどこにも行かない」
『…でも、わたしは、』
言い終わる前に彼は私に口づけた。

『…っ、』
何も言わせない、そう言われてるかのようだ。

「…怒ってない、攻めるつもりもない」

ただ、華帆の本当の気持ちが知りたい。
それだけのこと。

「……君は、誰を想っている」
『え、?』
「…少なくとも、今の君の心には俺以外の男が一人いる」

そうだろ、華帆。

だから、拒まなかった。

一緒にあの場所へ行った。

あの男と、。



「……ジンと、会ったんだろ?」
『…っ、』

否定しないということは、俺の読みは当たっていたということだろう。

「…抱かれて、君はどう思った」
『…なにも、』
「嘘なんか聞きたくない」

顔を背けようとする華帆を押さえる。

それでも口をつぐんでいる。

揺らぐ瞳は俺を見てはいないのか?

「……華帆、」
『………っ、』

私を呼ぶ彼の声。
悲しそうな目で私を真っ直ぐ見ている。

吸い込まれるかのようなそれに、目を逸らすことなどできなかった。

「……拒まないと、俺はこのまま、」

私に覆いかぶさり、服に手をかけた。

『…、』
「…無理やりはしたくない」

傷つけてもなお、彼は私を見てくれている。

その気持ちに涙が零れた。

『っ、…赤井さん、ごめんなさい、』
「……」
『…私は、赤井さんのこと、傷つけたくなんかなかった、…なのにっ、』

自分勝手で、どうしようもない私は、やっぱり誰かを傷つけることしかできなかった。

目の前のことしか見ていなくて、周りのことを考えない。
最低な人間だ。


『…ごめんなさい、』
「……」

謝る彼女を抱きしめる。

謝ってほしいわけではない。

泣くところも見たくない。


すれ違いなんて何度もあった。
それを何度も乗り越えた。

彼女を誰にも渡したくない。

傷つけたくない。

……だから、俺は華帆を守りたい。


腕の中で泣く彼女を抱きしめる手に力を籠める。

「…正直、…信じていた」
『…、』
「…いや、違うな、……今も信じている」
『……』
「…君は、俺では不満か?」

その言葉に首を振る。

不満なんて、思えない。
思うわけがない。

『……私は、赤井さんがいい、』
「…」
『…赤井さんを傷つけて、悲しませて、それでも、私を思ってくれる赤井さんが、好き、』

その言葉は嘘ではないか?

揺らがず俺を見る瞳。

フッ、と口端が上がる。

「…その言葉、忘れるなよ?」
『…はい、』

「……夜桜の所に行ってくる」

彼女を求めるのは、夕食の後にしよう。

ただ、少しだけ求めても悪くはないだろう。

顔を近づけ、そっと口づける。

「……愛してる」

顔を赤くする華帆に微笑み、隣の部屋へと向かった。


部屋のドアが閉まる。

『……私も、愛してます、』

静まり返っている寝室に木霊する声。

カーテンの隙間から夕日が垣間見える。

窓辺に近寄り、夕日を眺めた。


『……ジンさん、…私は、貴方を愛せなかった、』

手すりにかけた手に一粒涙が落ちた。

私は、やっぱり赤井さんを…。


彼のことは、忘れない。
大切な人、深い意味などない。

ただ、1つの思い出として記憶に刻むことくらい許されるだろう。

それだけは許してほしい。



「…華帆?」

その声に振り向く。

ドアを開け、夜桜を抱っこしている彼が私を見ていた。

「…食欲はあるか?」
『はい、』
「夕食ができている。準備できたら来い」

微笑み頷く。

彼も微笑むと部屋から出て一階へと向かった。


服を着替えようとクローゼットを開けた。
黒いパーカーを出しそれに着替えた。

『…あ、』

姿見に目がいく。
遠くからでもはっきりわかる首元の赤い印。

赤井さんは何も言わなかった。
気づいていたはずなのに。

口をつぐむ。

引出しから絆創膏を取り出す。
首元の印を隠すように貼った。


『…行こ、』

寝室を出てリビングへと向かった。

向き合うことを忘れてはいけない。

私を一番に思っている彼を裏切ることなど、決してしてはいけない。


『…赤井さん、』
「…どうした」

キッチンに立ち、洗い物をする彼に近寄る。

包丁を持っていて危険だというのに、私は彼の手に触れた。

『…怒って、』
「……」
『…優しく許されるのなんて嫌、』
「……」
『……っ、怒って、』

手を揺する華帆を見つめる。

怒れるものなら怒ってる。
それをしないのは、。

「……反省、してるんだろ?」
『…、』
「…その気持ちで十分だ」
『…っでも、』
「…できない、怒れるわけないだろ?」

先程まで見えていた首元の赤い印。
気づかぬふりをしたそれに、今は上から絆創膏が貼ってある。

「…君は君なりに、反省の意を表している」
『…、』
「……冷めてしまう、夕食を食べよう」

俯く私の手を引き椅子へと座らせた。

目の前には出来たてのオムライス。

「…食べれるか?」
『はい、』
いただきます、と呟き、口にそれを運ぶ。

なぜだろうか、とても懐かしく感じる。

『…おいしい、』
「フッ、そうか」
夜「ん!」

笑う夜桜に二人で微笑む。

家族らしい、家族の時間。

私には本当に大切なものが、まだ見えていなかったのかもしれない。


















PM9:20

『…あれ、…スマホどこだっけ、』

お風呂から出た後、スマホを取りに寝室へと来ていた。

『…クシュン、』
まだ髪を乾かしていないからか、少し体が冷えてしまった。

風邪を引いてしまう。
スマホは諦め、先に髪を乾かそう、と思った時、

「…華帆?」

呼び声に振り向いた。

「どうした、」
『…スマホが無くて、』

どこやったんですかね、そう周りを見ている彼女。


髪に水滴がついている。

どこか儚い華帆をなぜだか不意に抱きしめた。

『っ、』
「…もう慣れたらどうだ」
『な、慣れません、』

顔を赤くする華帆がとても愛おしい。

求めるように口づける。

『んっ、』
「……もう、いいだろ?」
『え、?……わっ、』

急に彼に抱き上げられ、ベットの上へと寝かされる。

突然のことに驚きが隠せない。

そんな私のことを気にせず何回も口づけてくる彼。

『ちょっ、ま、待って、』
「無理だ」

先程まで抑えていた理性。

だが、こんな顔をされて我慢しろとは卑怯だろ。


…抑えられない。

彼女が、……華帆が欲しい。


覆いかぶさり動きを封じる。

『あ、赤井さん、』

欲情している瞳。

触れればすぐにわかる熱い体温。

彼の唇が私のに触れる。

「…俺は2日、待っていた」
『…っ、』
「足りない分、求める」
覚悟しろ、そう囁いた声を聞いた後私はゆっくり目を閉じた。

求めてほしい。
彼に、。


それから時間は過ぎていった。

私は尽きない彼と何時間も時を過ごしていた。















PM11:50

もうすぐ日付が変わる。

彼の腕に抱きしめられながら、私は呼吸を整えていた。

「フッ、疲れたか?」
『…もう動けません、』
「華帆が可愛すぎたからだ」
『な、』

胸板に顔を埋めてきた。

それに薄く微笑む。
火照っている頬に触れ、顔を上げさせた。

「…かわいいな、」
『っ、』

彼の言葉攻めにはどうしても慣れない。

恥しく、逃げるように布団を被った。

それに彼は薄く笑い、布団がかかる私の頭に手を置いた。

『…なんで、いつも優しいんですか、』
「…好きだからだな」

布団から顔を出し、俺を見つめる。


「…そんなに俺に叱ってほしいか?」
『…だって、』
「…叱る代わりに、俺のだと、君に植え付けているつもりだが、」

え、?、と顔を赤くした。

その頬をそっと撫でる。

「…俺はいつでも二人目の準備はできているぞ」
『なっ、』

そ、それは、一体、。

そんなのを気にするよりも先に彼から口付けられた。

「…フッ」
『…もう、』

からかい半分の言葉だったのだろうか。

扱いがうまい彼には到底敵わない。

「……まぁ、華帆がもう少し大人になったらな」
『…はい、』

彼の言葉に小さく頷き、重くなった瞼を閉じた。


「…おやすみ、華帆、」

額にそっと口づけ、赤井も眠りについた。


抱き合い眠る二人。

互いの想いは、変わらずそこにあるのだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーNEXT

冬みかん🍊・2021-04-24
赤井秀一
ジン
黒の組織
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編
5







STRAWBERRY MOON
特別編













嫉妬

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
華帆Side
PM4:00

夜「……」

母「かわいい!」
父「すごい無表情だね、」

『……』
「……」

赤井さんが抱っこする夜桜に詰め寄る母と父。

数日前、私は無事赤ちゃんと一緒に退院できたのだ。
だが、それを待っていたかのように母と父が海外から戻ってきた。

母「夜桜ちゃんっ!笑って?」
夜「……」

父「夜桜ちゃん、おじいちゃんだよ」
夜「……」

母「……、」
父「……、」

『…ハハ、…どんまい、』
にこりともしない夜桜に落ち込むお母さん達。

夜桜は、初対面の人には少しも笑おうとしなかった。
生まれてから今日まで数週間経ったが、ほとんど赤井さんにしか笑ってはくれなかったのだ。
私なんて、ほんの数回。

それに、赤井さんのことは呼ぶのに、私のことを呼んでくれたことはまだないのだ。


「……夜桜」
夜「……」
『…赤井さんに似て警戒心強いんですよ』
「…そんなことはないと思うのだが…」
『…ポーカーフェイス、ですよね、』

夜桜の頬をフニッと突くと、頬を膨らました。

「フッ、華帆にそっくりだな」
『なっ、…もう、』
「ほら、似てる」

私がしたように頬を突いてきた彼。
その行動に顔が熱くなる。
微笑む彼に目をそらそうとしたとき、

夜「…や!」
『えっ?!』

私の頬から突き放すように、彼の手を叩いた夜桜。

夜「や!」
『…えっ?』
母「あら、夜桜ちゃん嫉妬?かわいいわね」
父「秀一くんの取り合いだね」

顔を見合わせて微笑む両親。

叩いてはだめだ、と頭を撫でる彼に満足そうに笑った夜桜。

母「やっと笑ったわね」
父「かわいい、」
母「秀一くんが大好きなのね」

『……赤井さんが、大好き、?』
そう呟く。
ギュウッと赤井さんから離れない夜桜に対し、微笑む赤井さん。


なんなんだ…、このモヤモヤは、。


母「華帆、夜桜に秀一くん取られちゃうわね」
悪態の笑みで私にそういう母。

『……取られる、?』

赤井さんが、?
夜桜に、?

そう思うと、夜桜が恨めしく思えてきてしまった。

赤井さんばかり呼んだりするのは赤井さんが好きだからなのか。

子供に嫉妬など、私こそ子供ではないか…。


チラッと私を見た母。
口角を上げた。
母「……ふふ。…秀一くん、こっちに不機嫌の子供がもう一人いるわよ」

「……」

父「おいで!夜桜ちゃん」
「…お願いします」

父に夜桜を渡し、私の方へ来た彼。

母「…ふふ、私達3人でショッピングモールでも行ってくるわね」
父「夜桜ちゃん行こうね。可愛い服買ってあげよっかな」
夜「…」
父の言葉に笑顔になった夜桜。

母「じゃあ、行ってくるわね」
父「ごゆっくり!」

向き合う私達にそう言い、3人は仲良く家を出ていった。


家には私と赤井さん二人だけ。

私の目の前で立つ彼。

「……フッ、」
大きな手が頬に触れる。

顔を上げ、彼を見つめる。

「…嫉妬、か?」
『……だめ、ですか、?』
「…かわいいな」
『……』
「おや?不服か?」
『……別にかわいいとか言って欲しいわけじゃないです、』
「……」
じゃあ言葉で言え、とでも言うような眼差しを向けてくる。
しかも、少し微笑んでいる。

『……』
「言ってくれないとわからない」
『…いじわる、』
「フッ、」
『……言わない』
「……そうか。…なら、俺も出かけてくる」
私に背を向け歩き出そうとする彼の袖をすっ、と掴む。

「……」
私に振り向き見つめてくる。
恥ずかしくなり俯く。

『……嫌、』
ボソッとそう呟いた。
「……なにが?」
『……夜桜ばっかなの嫌、』
「……俺にどうして欲しい?」
『……』

恥ずかしさを必死に抑え、熱くなっている頬を無視し、彼を見た。

『…私も、見てほしい』

ギュッと彼の袖を掴む力を強くした。


彼は薄く微笑み、私の目線に合わせ、かがんだ。

「……いいだろう、」
『…え、?』
「…時間は十分あるからな」

優しく口付けられ、私は2階の寝室に連れて行かれた。

馬乗りになる彼に囁かれる。
「君から誘ったんだからな」
『っ、』

母達がいない二人だけの時間。
私は彼から離れることができなかった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
赤井Said
PM8:40

今日の華帆はいつも以上に可愛かった。
嫉妬、とは滅多にないが悪くはなかった。
これははまりそうだ。

ぐったりと横になる華帆に微笑む。

「フッ、夜桜に嫉妬とはな、」
『…嫉妬するの、計算だったんじゃないんですか?』
「そんなことはない」
『……いつか夜桜に取られるかもって思っちゃった、』
「君は本当に子供だな」
『…そんな言い方しなくても、』
「確かに夜桜は愛らしい。…でも、それは華帆の子供だからだ。華帆に似て、可愛いからな」
『…赤井さん、』
「……安心しろ。俺はこの先華帆しかいないからな」

俺は余裕のある笑みを浮かべた。
それに彼女も微笑んだ。

『……赤井さん、好き』
「おや、今日の君はやけに素直だな」
『いつも素直です』
「そうか?今日はそっちから求めてきたが、いつもは嫌と言うのにか?」
『なっ!そ、それとこれとは別です!』

恥ずかしがり布団に顔を埋める彼女。
その姿がとても愛おしかった。

「もう十分休んだだろ?」
『え?』
「もう一回するか?」
『だ、だめですよ!早く着替えないとお母さん達帰ってきちゃいます!』

そう俺の肩を押し倒れないようにする彼女。

すると、玄関からドアの開く音がした。

母〈ただいまー!〉

華帆の母達が帰ってきたのだ。

『ど、どうしようっ!帰ってきちゃったじゃないですか!』
「まあ落ち着け、2階には来ないだろう」

父〈あれ?リビングにいないよ?〉
母〈あら、どこに行ったのかしら?華帆ー?〉
父〈あ、2階じゃない?〉

華帆の父の言葉に二人で顔を見合わせる。
ピンチだ。

『は、早く着替えてください!』
「君はどうする」
『私はパーカー着ます!赤井さんもそうしてください!』

父〈華帆ー?〉

階段を上がる足音がした。

俺は黒のパーカーを着て、急ぎ足で階段を降りた。
階段を降りた先には、華帆の父、誠さんの手を取る美帆さんがいた。

母「ふふ、ごめんね。急がせちゃって」
ゆっくりで良かったのよ、と微笑む姿に嘘はつけないと薄く笑った。

父「?…華帆は?」
「あ、今来ます」

夜「とー」
俺を見てくる夜桜を抱き上げる。

「…おかえり」
夜「とー」
「…フッ、」
俺を呼ぶ声に微笑んだ。

『あ、おかえり』
リビングに入ってきた彼女。
父「……髪、ボサボサじゃない?」
『え、?そ、そうかな、?』
母「ふふ」
二人目が楽しみね、と華帆に言った言葉は俺にも聞こえた。
それに対し、顔を赤く染める華帆。

父「え?なになに?どうしたの?」
『な、なんでもないから!…そんなことより、二人ともご飯食べたの?』
母「ええ、ショッピングしながらフードコートでね」
父「二人にも持ち帰ってきたよ!」
テーブルに乗せられたまだ温かい料理。

『ありがとう。食べよ、赤井さん』
「ああ」

席につき、食事をとる。

母「私達、今から観光してくるけど、…夜桜連れてこうか?」
『大丈夫だから!』
父「そんなに怒らないでよ、。…じゃあ美帆、行こっか」
そう言って、玄関に向かった華帆の母達。

『…ホテル泊まるの?』
父「うん。明日ベルツリーに行ったらそのまま空港行くから」
母「またね、」
父「秀一くん、これから先も華帆のことよろしくね」
「はい」
母「秀一くんなら安心ね」
父「うん。…夜桜ちゃんもまたね」
夜「ん!」
美帆さん達に笑いかける夜桜。
買い物に行ったときに、ちゃんと心を許したみたいで安心した。

『気をつけてね』
母「ありがとう」
「おやすみなさい」
父「おやすみ!」

家を出た華帆の母達を見送り、リビングに戻ろうとした。

夜「マーマ」
『えっ、?』
手を広げて華帆を見てる夜桜に驚く。
今、華帆を…。

「…フッ、華帆」
俺は夜桜を渡した。

『……夜桜』
やっと名前を呼んでくれたことが嬉しいのか笑顔な華帆。
すごく嬉しそうだった。

「俺は卒業か」
『寂しいですか?』
「まだ少ししか経ってないからな」
『…私は、赤井さんのこと卒業してくれるの嬉しいです』
「フッ、まったく君は、」
相変わらずあざとい華帆の頭を撫でる。

そして、喧嘩にならないように夜桜も。


「やっと、落ち着いてきたな」
『え?』
「夜桜も少しだが大きくなった」
『……』
首をかしげる華帆に微笑む。

「何の為に指輪つけてるんだ?」
『……赤井さん、』
「……華帆、」


“結婚しよう”


顔を染める彼女にそっと口づける。

『…本当に、いいの?』
「言っただろ?赤井家として迎えると。…約速は守る方なんだ」
『…嬉しい、です』
俺に抱きついてくる華帆を抱きしめ返す。

幸せになるのは、華帆とではないと無理なのだろう。
これからも、この先も…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーEND

冬みかん🍊・2021-03-14
赤井秀一
名探偵コナン
オリジナル
小説
STRAWBERRYMOON
特別編

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