#夏の夜に想いを馳せて

君 側
に 大 に
必 丈 い
要 本 夫 る
な 当 っ よ
言 は て が
葉 知 言 正
っ 葉 解
て は だ
い 不 っ
た 正 て
解 こ
で と

君を探して見上げた空

君との距離は変わらずとも

言葉と心に距離などなくて＿。

夏の夜に
妖艶な花を咲かせる
月下美人
麗しき君のように
甘くて切ない香りがする

夜空には綺麗な月が浮かぶから
指を絡ませて帰ろうか

夏の夜に
妖艶な花をつける
月下美人
麗しき君のように
甘くて切ない香りがする
夜空には綺麗な月が浮かぶから
指を絡ませて帰ろうか

しじら織りの甚平に
身を包み

縁側で熟れたスイカを
頬張る

片手には
金魚のうちわ
耳を触る
凛とした風鈴の音色

どこか遠くでドーンと
重たい花火が響く

巾着をぶらさげ
練乳のような白いうなじが
見返って

爽やかな横顔を見せる
君の後ろ姿が

どうだか涼しげに
真夏の暑苦しい蝉の鳴き声を
掻き消してくれる

楚々として
妖艶な月下美人

夏の夜に
一晩だけ花をつけ

誰しもが
そのおぼろな光を放つ姿に
魅せられる

どんなに命が儚くて
涙が枯れても
冷たい朝露に濡れても

耳元で「ぷーん」
部屋の明かりが
始まりのゴング
さぁ、はじめよう
今日がお前の命日だ。