大好きな『ふく』
今から書くのは現実に起こったこと。
私がその子猫に出会ったのは、父の実家でした。
この子は、父の実家に引き取られる前は野良猫でした。
父の会社の車の機械の中?から子猫の声がしていたそうで調べてみるとこの子が中にいたそうです。
その時この子は衰弱していたそうで、動物病院に連れていかれ、一命を取り留めました。
それでも長くは生きられないかもと、言われていたそうです。
さらに、この子を飼うことができる人が会社に居なく、困っていたところを、私の父方の祖父が引き取ると言ってくれました。
そして、まだ弱っていたその子を、祖父が丁寧に世話をし、嘘のように元気になりました。
それからは、元気で、なんでも食べる、人懐っこいとても可愛い子になりました。
この子の名前は、祖父が、「死んでもおかしくなかったのに元気になり今生きていけてるから、幸福な子」という意味で『ふく』と、名ずけられました。
ふくは人懐っこい子なので私達が時々実家に来ると、甘えてくれました。
特に当時まだ幼かった私の弟のことがふくは大好きでした。まだ幼かったので、乱暴だったところがあったんですが、ふくは上手く逃げて、回避しながらも弟にべったりでした。
弟が昼寝の時間になり、2階に上がるとふくはそっと部屋の中に入ってきて弟の近くで一緒に寝ていました。
私もふくが大好きだったので、少し弟が羨ましかったです笑。
そんな穏やかな日が私はずっと続くと思っていました。
でも、それは唐突に終わりを告げました。
私達は、父方の実家には住んでいなかったので、あまりふくには会えませんでした。
なのでふくの最後には会えていません。
ふくは、夜外に遊びに行き、朝祖父が起きると帰ってきているのが当たり前でした。
でも、その日は朝になってもふくの姿はなく、どんなに待っても帰ってこないので祖父は、探しに行ったそうです。
すると、動物のわな?に首がハマってしまって、抜けなくなってそのまま亡くなってしまっていたのを見つけたそうです。
そのことを私は、朝、父から聞きました。初めは信じられませんでした。でもそれは本当のことで、、私は泣きました。
その後、祖父がお墓をつくって埋めてきたのだと聞いたので、私はふくへ手紙を書きました。
その手紙は祖父が墓へ埋めてくれたそうです。
手紙まで書いて最後の挨拶をしたのに、まだ信じたくないと思っている自分が居ました。
でも、それは実家に帰るとやっぱりどこにも姿が見えなくて、現実だと突きつけられました。
弟はまだ幼かったので、なぜ突然居なくなったのか、わかっていませんでした。
でも何となくわかっていた気もします。
祖父は悲しんでいました。
手紙はふくが喜ぶと言ってくれました。
「ふくはあの時死んでいてもおかしくなかった、なのにこんなに大きく元気に生きていた。だから、少しでも長く生きられたから良かったんだよ。」と、祖父は言っていました。
確かに、少しは長く生きられたのかもしれません。それでも、まだ若かったので生きていてほしかった。
祖父もふくのことは大事にしていたので、ふくに似た猫が写っていた写真を見つけ、「似ているだろう?」と言って飾っていました。やっぱり祖父も悲しかったんです。もっと一緒に居たかったんです。みんなふくのことは大好きでした。
ふくは、茶トラでした。
とっても毛はフカフカしてて、可愛かったぁ。笑
私は今でもふくが忘れられません。今でも大泣きしてしまいます。私はそれでもいいと思ってます^^。だって今でもふくが大好きですから!忘れられません!
ふくを元気にしてくれた祖父ももう、この世には居ません。ふくに会えてると思います笑ほかの子もきっと待ってたと思います。
居なくなってしまうと、会えなくなると、やっぱりとても悲しいです。動物でも人でも、私にとって大切なのは変わりありませんから。お別れはとても悲しいけど、記憶は残るので、忘れないようにずっと残します。幸せな時間をもらえました。ありがとうございました!大好きです。
この拙い長文を書いたのは、『ふく』という猫が生きていたことを知ってもらいたかったから...。
※文がおかしくなっているところはすみません。
※泣きながら書いてしまいました。