#妃那の軌跡

急に切り出された別れと

降り出す雨のアイロニー

切れ細やかな雨が降ったら

私の心は少しでも潤うから

自分のためって吐き捨てた嘘が

糸のように絡まって解けないや

せーのっで手を繋いで

この世界を降りれたら

幸せなままいけますか

この物語に名前を付けたら

"作品"になってしまうでしょう

私の人生は作品じゃなくて

消える思い出になりたいの

褪せる想い出に刻みたいの

ねぇ二人で

空に逃げよっか

心が震えるから

僕と星を数えよっか

僕らは見えない未来を拒み

冷めた傷を空に掲げて慰む

『Our Dawn』


明けない夜はないと願いながら

僕ら二人手を繋いで夜明けを待ったね

あの日星が降った日覚えてますか

綺麗だねと言う君の笑顔に釣られたよ


夢ばかり語って何も出来ないな

後悔の数だけ押し寄せてくるんだ

あの日流した涙さえも

空に舞って繰り返すだけだ


涙の数だけお別れしよう

二人で歩んだ道だけ消そう

僕らの涙はこんな夜の中

ただ輝いてた


星の瞬きが増えるたびに思うよ

神様がお人好しなら幸せだったろう

確かあの日の空もこんなのだっけな

満天の空の下で二人手を合わせたね


想いだけ溢れて心が痛いな

二人の想いが重なっていくたび

あの日翳した希望さえも

空に舞って繰り返すだけだ


想いの数だけお別れしよう

二人で歩いた道だけ消そう

僕らの想いはこんな夜の中

だだ重なってた

さよならにいつまでも泣いていたら

またねが恋しくなってしまうでしょう

引き摺ったその先に

シアワセを探してる

それでも貴方に恋をして

嫌いな明日も克服しようと

季節に関係ないこの寒さと

痛いくらいに大きな孤独が

生きてるって教えてくれる

苦しくて地面に吐いた溜息も

泣くまいと空に浮かべた涙も

ぜんぶ君が救ってくれるなら

太陽が笑う朝に笑えない君と

真夜中の旅をしてみたかった