#学生時代

みんなの輪の中で
ﾉﾘ
必死に合わせても波長に乗れず

独りを感じたあの頃

私は学生時代
学校に友達がいなかったから
先生を友達代わりにしていた

それが学校に行く「たった1つの目的」だった

いつも眩し過ぎて

まともに顔も見れず

まともに話も出来なかった

そんな俺の

淡い憧れで片想いの女の子と

いつの間にか付き合ってた

同級生がいたな

喧嘩じゃ 負けたことなかったんだけどな

学生時代

短大のキャンパスで

いつもすれ違うのは

1号館の階段の踊り場


数人の男子と笑っているあなたに

「サークル遅れないでよ！」

私は言ったね

「先輩！わかってますよ～」

笑顔で会釈をしたあなた



本当はあなたに会いたくて

いつもそこを通っていたのは

今も内緒

学生時代の淡い想い出

いつもあなたが笑っていて
みんなから慕われていて
あぶなっかしくて
いたずら好きで
綺麗な彼女がいて
憎めないヤツだった

アニメ好きを必死で隠した中学時代

必死で垢抜けて「意外だね！」と
言われるように努力した高校時代

キャンパスライフが楽しくて
アニメへの興味が薄らいだ大学時代

程よい忙しさと遊びの充実さで
アニメを見なくなった社会人

いつの間にか大人になってしまったのね。
ふと、そんなことを思った。

学生時代の　わたしは

セーラー服に　　ポニーテールが

良く　似合う　　女の子　でした

想い出せば　　懐かしいね


桜の　季節が　　訪れたら……

あの　学校の

ペールピンクに　染まる　並木路を

あなたと　　一緒に　　歩きたいわ

学生時代のあなたと私

今のあなたと私

変わったのは

片想いが

両想いになって

歳を重ねたこと

学生時代美術サークルの研究室で
油絵を描きながら
あなたと過ごした頃を思い出す

あの時あなたと出会えなかったら
あの時告白していたら
あの時付き合えていたら


たくさんの『もしも？』を
想像して話してみたけれど

今一緒にいる事が事実だから
当たり前と思わずに
あなたとの日々を大切にしたい
これからもそばにいてね

敵だと思ってた先生は今となれば心に紡ぐ味方になる

隣の席で外ばかり見ている君
僕を見てよ!とおどけてみせた

あの日のはしゃぎ声を聴いて通勤してる

大学で君がサークルに入ってきたとき
初めて会った気がしなかった


講義で見かけるたびに話すようになって
君は「先輩先輩！」っていつも近くに来て
大人数で騒いでたね


教授と打ち上げにいったり
君のアパートに遊びに行ったり
馬鹿話して笑って飲みすぎて
次の日の講義で具合悪くて...



大学を卒業して職種は違うけど
同じ系列の会社で
年に数回顔会わせれば
いつもくだらない話をしてさ


お互い結婚して
子どもにも恵まれて
一生懸命だったね若い頃の私たちは

あなたを見る勇気がなくて
水溜まりに映る姿を見つめていた

あの日隣にいた彼女は
あなたの奥さんになって
幸せそうな二人を見て
私はホッとしながら
何故か少しだけ
寂しくなった

恋に墜ちた途中下車
そっと胸にしまい込む
二人が永遠を歌える日まで