はじめる

#小説

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全16104作品・

小説や映画の物語に憧れたとしても

それが自分の身に起こることは決してない

𝑆𝑡𝑒𝐼𝐼𝑎𝐿𝑢𝑎𖤐*̩̩͙⸝⋆☾·̩͙꙳・2024-01-11
憧れ
空を見上げて
物語
小説
映画
ストーリー
人生
恋愛
奇跡
生きる意味
生きる理由
運命
独り言
ポエム
悲しい
辛い
苦しい
つまらない
月に照らされた星
輝き煌めく流星群

なん

18歳 / 男 / 黒髪

気だるけ・人見知り・重愛

詩によって女子目線と男子目線変えてます
出来るだけ多くの人に共感してもらえれば
嬉しいです!

もし良ければお話ししたいです!

なん・2024-01-08
自己紹介
漫画
絵本
小説
芸人
バレーボール
学生
トーク募集
こんな人とトークしたい

可愛らしい動物の表紙
こんな絵が描けたらいいな
憧れに胸をときめかせ
選びとった1冊の本
世界観にどっぷりと浸かり
他の人生を体験してみる

ろむ・2024-02-15
読書
感情移入
楽しい
小説
表紙
人生
体験
思い出
ろむ視点での日常

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に16104作品あります

アプリでもっとみる

自己紹介
お久しぶりです。

名前  星奈 出戻りです
年齢  20歳
誕生日 2月19日
血液型 О型


多趣味

◯小説 凪良ゆう先生が大好き
 よく作家買いします

◯漫画
ちいかわ 星旅少年 葬送のフリーレン 薬屋のひとりごと 

◯アニメ
約ネバ 鬼滅 ウマ娘

◯声優さん
斉藤壮馬さんをとても尊敬しております!!


◯すとぷりすなー
莉犬くん推し❤


◯競走馬が好き
ソダシ メロディーレーン 
メイケイエール リバティアイランド
イクイノックス タイトルホルダー






…腐女子です




覚えてる方いましたら、また仲良くしてださると嬉しいです!
こんな私ですがよろしくお願いします。

星奈・2024-01-01
出戻り
自己紹介
すとぷりすなー
アニメ
小説
競馬
声優
斉藤壮馬
星旅少年
漫画
腐女子



第一章-番外①「転機」





 四年前の今日のことであった。介護に疲れたとある二十六歳の女性が、車椅子の母親と一緒に自ら大型バスが来る道へ突っ込むという悲しい事件が起こる。母親は元々弱っていたのもあって亡くなったが、娘の方は二週間の昏睡の末、眠りから覚めた。その娘の行方は誰も知らない。


 誰も。


 私以外、誰も。


 あの後住んでいた街にはいられなくなり、私は遠くの県へ引っ越した。そして一人暮らしを始めた。父親はとうの昔に亡くなっている。親戚は会ったことがなく、いないも同然。学生時代から陰な性格だったので友人もいない。無論、恋人も。だから生活を一新しやすかったのかもしれない。


 後遺症でまだ体が動かしにくく、生活には支障がある。何とか支援を受けながら働いている。その不自由さに、母親の後を追おうかと思うが、一度それを試みて多方面に迷惑をかけるということや自分自身もこうして苦労することを思い知ったので今は行動には移さないでいる。


 私は母をころしたのに、まだ現世にいる。


 送る人がいないので、年賀状も書くことはない。今日は大晦日だ。明日は正月で、色んな家庭に年賀状が届く日。私はそういう季節のイベントなどに興味が無い。というかやろうにも虚しくなるだけ。


 たった一人で寒い部屋で布団にくるまって寝る。今はそれだけでいい。それだけが心地いい。


 週に四日の、とある会社での事務仕事。正直体を起こすだけでも精神的肉体的にしんどいような毎日で、電車に乗り通勤している。同僚は、漫画のようなイケメンでもなくただのフツメン。年が近い社長は小太りで、個人的に苦手な顔の人。


 いつものように、パソコンに向かう。今日のノルマを達成できるか不安だ。眼鏡を外して、目のくぼみあたりをマッサージする。



「蓮見(はすみ)さん」



 社長に呼ばれる。何かミスをしただろうか。キーボードをたたく手を止めて社長の後ろを歩く。



「実はね、__」


「引き抜き!?」



 引き抜きなんて、私がされるとは思ってもみなかった。とても嬉しい。だが引き抜き先が〝摩訶不思議株式会社〟という名の怪しい会社だった。面白そうなので、とりあえず行ってみようと思った。しぬまでの暇つぶしに。










(終わり)


















































-登場人物-


●蓮見

読み:はすみ

主人公の女性。下の名前は不明。

眼鏡をかけている。

二十六歳で母親と心中をはかる。自分だけ生き残る。後遺症で苦労しながらも四年後、働いていた会社から摩訶不思議株式会社に引き抜かれる。



































-あとがき-


昨日は久々の浮上で、今日は久々の小説執筆です。こちら一日で書き上げたものです。短めですね。最近よく書いている『こんな夜には星屋がひらく。』略してこん星の番外編です。


初の番外。祝、蓮見さん初登場。蓮見さんが今後どう本編に関わっていくのか。本編より先に番外編でキャラを初出しするっていうね。てかすごいキャラ設定にしちゃったね!


正直、なんとなく執筆してたものが、こん星に繋げられそうだなと思いついて急遽番外ってことにしたんです。最初は全く関係ない大晦日短編小説にしようと書いてました。


実は蓮見さんは今回の番外で作ったキャラではなくて。蓮見さん自体は、現在執筆中(多分一月中に投稿予定)のこん星本編の四話の方に先に登場させてるんです。その四話から名前だけ引っ張ってきて、大晦日短編小説として書いてた心中未遂の話を蓮見さんの設定ってことにしたっていうね。


だから、四話(執筆中/未投稿)→大晦日短編小説を執筆→蓮見さんの名前だけ四話から引っ張ってきて大晦日短編小説内に出す→結果こん星の小説になる、という順。


しっかり今回も女性の後ろ姿の背景写真です(こん星の投稿全部そういう写真)。この人が蓮見さんなんでしょうかね。自分的にはもっとズーンとした人を想像してます。


てか大晦日にすごい話書くよな私。元のそれ単体の小説だとしても、蓮見さんの設定の話だとしても。大晦日にだよ。


でもまあ私らしい大晦日と言えるかもね。来年はなるべく今年よりいい年にしたいね。ここまで見て下さりありがとうございました。もしよろしければこの小説の感想をいただけると嬉しいです。それでは。

筧沙織>短編投稿・2023-12-31
『こんな夜には星屋がひらく。』
番外編
小説
小説/from:沙織
蓮見さん初登場!
憂鬱
大晦日
短編小説
創作
独り言
辛い
人生
過去
別れ
想いを刻みながら
タグ使用/from:沙織

飛ばし読みできる小説みたく

この人生を少し飛ばして

君と近い未来にいきたいよ

灯彩・2024-01-19
小説
未来
花が散る
灯彩




-短編小説-

『猫と学ラン』






















「体験入部でやってきました!! 一年の山田サトシ!! 好きな動物は猫!! 嫌いな人は、嘘をつく人!! 特技は、人の嘘を見破ることです!! 足の速さなら誰にも負けないと自負してます!! ぜひお役に立ちたいです!!」




その笑顔が眩しい少年・山田は、学ランのボタンを上までぴっちりと閉めていた。背筋をこれでもかと伸ばして、真面目だと伺える。




「うんー、元気でよろしい。でもね、ここは美術部なんだよね」


「はいっ」




目に少しかかるほどの前髪を揺らし、笑顔のまま、部長らしき丸刈りの生徒に顔を向ける。




「美術部は、走ることがないんだよねー」


「はいっ!!」




山田は元気に叫ぶと、楽しそうに飛び跳ねる。




「元気でよろしい。あと、嘘つく人が嫌いで嘘を見破れるっていうところは一旦無視するね」


「すごい丸刈りですね! 野球部ですか?」




山田は前屈みになって、興味深そうにその丸い頭を見つめる。




「美術部だよー」


「あっ、失礼しました!! 小野寺さん!!」


「部長の植上シゲトです。まだ名乗ってなかったねごめんねー」




植上は冷静にぺこりと山田に会釈した。




「はい!! 僕は山田」


「サトシくんだよね」


「はい!! 急に下の名前で呼ばれるのは嫌いです!!」




山田はまた真っ直ぐ背筋を伸ばし、指先を体の真横に揃えて気をつけの格好をする。




「それはごめんねー」


「シゲトさんは」


「呼ぶのは嫌いじゃないんだね。うん、まあ続けて?」


「校舎裏で猫を●したことあります!?」




その明るい表情からは想像もできないようなことを言われた植上は、思わず黙ってしまう。周りの美術部員も少しザワザワし始めた。


植上は、やはりこいつはおかしいと思った。この高校の制服はブレザーのはずなのに、学ランを着ている。この部室にやってきた時から内心少し怖かった。




「……えっとー、ないね」


「なるほど、そういう人なんですね! また一つシゲトさんのこと知れて嬉しいです。じゃあ解剖して内臓をスケッチしたことは!?」


「ちょっと待って! 君は、それをやったことあるの?」


「はい!!」


「……そうかー、かける言葉が見つからないな」


「で、ありますか? やったこと。天才部長さんのことだからありそうですね!」


「うーんとね」




植上は、ここで同類のふりをしなければと考えた。でなければ何か恐ろしいことをされるような気がして。




「あるー……よ」


「山田サトシ!! 僕の嫌いな人は、嘘をつく人です! 特技は、人の嘘を見破ることです!!」


「あ……」


「シゲトさんのことは尊敬してるし、下の名前で呼ばれても嘘ついてもシゲトさんのことは嫌いにならないですよ。むしろ人間味のある駄目なところが見れて嬉しいし、好きです!! あれ、逃げようとしてますか?」


「いや、あの」


「足の速さなら誰にも負けないと自負してます!!」




植上は廊下まで全力疾走する。山田はそれに一秒ですぐ追いつきそうな勢いで、笑顔のまま走っていった。










(終わり)

























































































-あとがき-


ラブレターズのコント「机上旅行部」に影響されてる奴ですどうも。コントに影響されてるから、こんなに地の文少ないのかもしれない。でも本家にはなかったはずの会話だと思います。初恋のネタも混ざってる。


学ランが好きです。


この小説は今日、溜めてた限定写真の中にこの可愛い背景写真があったので、何となく『猫と学ラン』と書いてみたら、美術部部長植上と変な新入生山田の会話のセリフが自然と浮かんできて、1時間くらいで完成したものです。


最初らへんの会話の雰囲気は完全にコントに影響されてる(内容自体は全てオリジナルです)。だけどオチが物騒だね。最初のセリフが最後に戻ってくるっていう。まあ下手な伏線だけども。


(終わり)ってのがダブルミーニングになってるのかな。今気づいたわ作者なのに。


投稿する時に、後半のセリフが禁止ワードに引っかかってこの投稿が見えんようになるのが1番怖い。


慧兎さんと萃蘭さんより、タグを2つお借りしました。


そういえば私は黒猫を飼っているのですが、最近寒いからかよく寝るようになりました。冬眠的なそれでしょうか。可愛いです。だけどこんな話を書いてしまいました。なんかごめんなさい、うちの猫。


もし良ければの話ですが、この小説の感想をいただけたら嬉しいです。ここまで読んでくださりありがとうございました。

筧沙織>短編投稿・2024-01-25
小説
短編小説『学ラン』シリーズ
短編小説
こちらココロ難破船
後味の悪さも愛おしい
小説/from:沙織
タグ紹介/from:沙織
独り言
しんどい
苦しい
辛い
先輩
後輩
怖い
学ラン
一人になると






-短編小説 その二-

『紙と学ラン』

























































いつもの昼休み。昼飯も終わり、俺含めた友人グループ三人は、近い席にかたまりながらもぼーっと各々の時間を過ごしていた。


するとその友人のうち一人の植上ヨシトが「なあジンタ」と俺に話しかける。



「隣町の高校の生徒の、山田って奴のウワサ、知ってる?」


「え? 誰。男? 野郎の話には興味ないね」


「まあきけって」



そう笑ってヨシトが俺の肩を叩く。



「男なんだな」


「そいつ、めっちゃ変な奴らしくって」


「ふうん」



心霊体験を話すような声で、ヨシトは前のめりになり話し出す。



「その学校は俺らと違ってブレザーの高校なのに、山田って奴は学ランで登校したり、とある上級生の男につきまとったり、猫を解剖したりしてたんだって」



ある意味、心霊体験より怖い話だった。



「それ変な奴とか通り越して怖いわ。なんか今この制服の学ラン着てるの嫌になってきた」


「だろ? んで、一番怖いのがな」


「二人とも何してんのー」



友人グループ三人のうちのもう一人、日丸ケイサクが割って入ってくる。



「おーいー! いいとこだったのに!」



そう云いヨシトが体を反る。



「お前、これからってところで入ってくんなよ」



俺も残念な気持ちになり、ケイサクを睨んだ。




「何。お前は興味なさそうだったじゃん」


「オチっぽいとこの直前で話遮られたら誰でも続き気になるだろうが!」


「あー僕、完全に二人の邪魔しちゃった感じ?」



すごい顔をした俺に言われて、やっとケイサクはばつの悪そうな顔をする。



「こいつの顔見れば分かるだろ」



と、ヨシトが俺を見たあとにケイサクへ視線を戻す。



「あはは……でも僕もさっきから盗み聞きしてたけど、続き気になるよ。きかせてくれないかな」


「ああ、そのな、怖いことばっかりする山田って奴が」



そうヨシトが話すのを再開した途端、ガラガラと教室の扉が開いて担任が入ってくる。と同時に授業が始まるチャイムが鳴った。



「おおい……」


「ヨシト、運がないね」


「そのうちの一つはお前のせいだろうが」



ケイサクにヨシトが突っかかる、いつもの光景だった。



「もういいわ。ノートの端っこちぎってそこにオチ書くから読んで。二回書くのは面倒だし、席ちけえからジンタにだけ渡す」



 とヨシトが提案した。



「おう、サンキュ」


「ええ、僕は」


「ケイサクは授業終わりに俺んとこ来い、話してやるから」



早口気味で会話したあと、急いでそれぞれが席についた。うちのクラスの席順は現在、出席番号順関係なく、男女が縦横交互に並び完全にバラバラの状態である。


俺は一番窓側で一番前の席だ。右斜め後ろにヨシトの席、四つ後ろにケイサクの席がある。


「授業を始めます!」と担任の声がした。俺は教科書とノートを開く。だが実際、今右斜め後ろ側から聞こえる必死な筆記音にしか意識は向いていなかった。


ゆっくりと紙を破る音が聞こえる。


担任が黒板に文字を書いている隙に、右手を伸ばした。すると紙切れが手のひらに乗っかる感覚がしたので握る。


太ももの上に手を起き、担任やクラスメイトの視線を気にしながらぐちゃぐちゃになった紙をひらく。意外と長い文章が書いてあった。その代わりヨシトの書いた字はいつもに増して汚いけれど。


そこにはこう書いてあった。



〝そのやばい奴・山田ってのが、うちの担任の山田だったんだよ!さっき話したのは全部うちのオヤジからきいた話。〟


〝山田がつきまとってた上級生が俺のオヤジだったらしい。三者面談で会ってから山田があの山田だって気づいたんだって。〟



驚きで声が出なかった。今そこにいる山田先生が昔、当時学校で上級生だったヨシトの父親につきまとったり、猫を解剖していたとは、とても信じられなかった。


山田先生は少し声が高めで少し背が低いけど、どこも変ではない普通に元気ないい先生という印象だ。


そろそろ授業に参加しなくてはと、ポケットに紙をしまって顔をあげた。心臓が止まりそうだった。


なぜなら、目の前に山田先生が立っていて、こちらをじっと見ていたからだ。恐怖で「あ」と震えた声が出る。


吸い込まれそうな黒い目で、数秒無言のまま見つめられる。山田先生に何度か怒られたことはあるけれど、その時とは違った意味で恐怖を感じている。



「十島ジンタくん。授業、ききましょうねっ」



 その笑顔と元気さが、今だけは俺を逃げ出したいような気分にさせた。










(終わり)






















































































































-登場人物(一応)-



●十島(トオシマ)ジンタ

●植上(ウエカミ)ヨシト

●日丸(ニチマル)ケイサク


★山田○○○

★植上○○○



★の二人のフルネームは、前回の短編『猫と学ラン』に出てきます。二個目のタグから飛んで、ぜひ確認してみてくださいね。


















































































-あとがき-


何となく短編が書きたくなって、書き始めたら自分でもびっくりした。まさかの、前回の短編『猫と学ラン』と繋がってたっていう。


本当にその気なかったのに、いつの間にか最初っからヨシトに山田の話させてるし。まじでキャラが私の先を歩いてる。元はコントに影響されて作った小説のキャラなんだけどね。


植上ヨシト。前回の『猫と学ラン』で主人公だった子と苗字を同じにしてしまいました。そして親子関係に。完全思いつき。


もうこれもはや、学ランシリーズだよ。一応この話単体だけでも読めるようになってますけども。一応前回『猫と学ラン』と今回『紙と学ラン』両方に共通のタグつけときました。二個目のタグです。


シリーズっつっても「その三」があるかどうかは分からないけど。


ここまで読んでくださりありがとうございました!今回の小説の感想をいただけたら幸いです。


連載小説(と言うのも恐れ多い文章力ですが今は便宜上そう言わせてください)の方も執筆しております。もし良ければ読んでみてください。


その連載小説か、または全く別の短編、もしくはこの短編小説学ランのシリーズが更新されるかもしれません。作者にも分からない。

筧沙織>短編投稿・2024-01-30
小説
短編小説『学ラン』シリーズ
小説/from:沙織
短編小説
創作
物語
独り言
学ラン
高校生
友達
先輩
先生
思い出の欠片
想い出の欠片



第一章-五話「時戻り」





 赤い花が広がった。


 数時間前、金属バットで親父を殴った。親父はまだ生きている。そのことに僕は安心するわけでもなく、救急車を呼んだ込山って男を恨むわけでもなかった。何故かはっきりと残念とは思えなかった。


 下しか見れない。警察官が、硬く丈夫そうな手で僕を外に連れていく。その制服の厚い生地が背中にあたって、現実感が増す。拳銃、暴発しないかななんて考える。


 春夏秋冬、母さんがしんだ時も、通ったいつもの出入口が、とてつもなく嫌に感じた。



    *




「藤竹!」



そう云って赤い光の奥から大きく手を振りながら近づいてくる人影の一人は、摩訶不思議株式会社営業課、込山さんだった。最初に会った時と同じスーツ姿だ。思わず藤竹と私は「えっ」と声を揃えて驚く。



「ねえ、なんで込山さんいるの」



 分かるはずもないのに混乱して藤竹に訊く。



「さ、さあ……俺なんか怖い」と、この寒さからか少しの怖さからか自分の腕を抱いて目を細める藤竹。



 ここは県内、摩訶不思議株式会社の本社もこの県内にあると藤竹から聞いた。単なる偶然だと思う。というか、あちらの込山さん側からすれば、黒装束という怪しい格好をしている藤竹を見つけられない方が変か。



「込山さんはあんたのストーカーとかじゃなく同期さんでしょうが。ただの偶然でしょ」


「同期っていうか俺あんま出勤してないから会った回数少ないし……」



 車内でも同じようなことを言っていた気がする。込山さんはいつも藤竹に心の距離をとられている。そんなことは露知らず込山さんは駆け足のスピードを緩めながら、切れ長な目を細めて笑っている。



「それでもあっちは気にかけてくれてるってことじゃないの。前に家まで来てくれたし」


「藤竹! なんでここに?」



 膝に手をついて少し息を切らしながらも笑顔を崩さず込山さんは云う。走ったことによるものとは別で、疲れているように見えるのは気のせいだろうか。その後ろから眼鏡をかけた同じくスーツ姿の女性が早足でやってきている。



「あー、知り合いに会いに来たってとこかな?」と、藤竹は分かりやすく込山さんから目線を外して誤魔化す。


「へえ……あっ、あの時の! 藤竹のお友達ですよね!」


「ええ……まあ」



 込山さんが私に気づき、〝お友達〟なんて余計なことを云う。実は藤竹の家で込山さんと初めて会った時、本人が寝ているのをいいことに、調子に乗って自分のことを込山さんに『藤竹の友達です』なんて説明をしてしまったのだ。



「ちょ、込山に俺と友達って言ってくれたの!?」


「うっさい!」


「理不尽」



 嬉しそうな顔をする藤竹に、完全な否定はできなかった。



「ふっ」



 いつの間にか込山の隣にいた、眼鏡の女性が静かに笑う。向き合ってくだらない会話をしていた私と藤竹が同時にその女性を見る。



「あ、この人は最近入ってきた人でね。でも年齢的には俺の二個上の」


「蓮見鷹世といいます。どうぞよろしく」



 女性ではあるけれど、中性的な人だった。一見すると自分で切ったかのような長めのショートカット。前髪が右目を隠していて、残りの前髪を左耳にかけている。ずり落ち気味の半月型の眼鏡の奥に、三白眼の目が力強くあった。怖い印象の見た目だが、その落ち着いた声を聞くと不思議と怖いとは思わない。けれど哀しい雰囲気を漂わせていた。



「藤竹骨です! 一応込山と同期です」


「一応って言うな。あっ、馬瀬千寿子と申します。私は、こいつの……えっと」



 なんと言うべきか考えてしまって言葉に詰まる。



「お友達、ですよね」



 耳から垂れ下がった前髪をひっかけ直しながら、微笑んで云われた。年上の、大人の余裕だろうか。一応私も成人済みだがそれでもどこか遠く感じた。



「……まあ、正確には隣にいるだけというか。〝見つけてもらった〟というか。家がお向かいさんってだけで。今も、連れてこられただけですし。その、違いますけど。一応そんな感じです」



 恥ずかしさと、〝思い出してしまう〟つらさを、抑え込もうと早口になる。顔が熱い。



「一応って言うなよーっ!」



 言い返されてしまった。



「ところで、二人はこの夜中に何を? 正直言って隈すごいけど」



 真面目な声になって訊く藤竹。だが深く被った黒装束のフードに隠れてその横顔が見えない。車の中でも感じたようにいつもだけれど、こういう時の藤竹はどこか既視感があって。


 確かに藤竹の言う通り、二人の目の下には隈がくっきりとあった。瞼も半分落ちきっている。どことなく言葉も消え入るようで心配だ。



「あーやっぱ分かる? 残業ってやつだな。時間も忘れてそこらじゅう訪ねてた。それにあんま寝てねえんだ」


「だろうね。睡眠は大事だよ」



 無理はしていない様子だが、明らかに声がかすれている込山さん。藤竹は返答が早く、いつの間にか二人を観察するような目をしていた。



「そうだよな……。しかもこんな寝てない状態で限定品売りまくっちまうし。俺クビかなあ」


「限定品を粗末に売るのは、開発に携わった人間としていただけないけど。クビにはならないと思うよ」



 〝限定品〟それを二人はこの夜中に売っていたようだった。私から見ても駄目ではあると思うが、ボロボロな二人を見て責める気にはなれなかった。というかほぼ初対面だし。藤竹もそれほど怒ってはいないようだ。



「お前優しいな。ほんとごめんな。あーこんままさっきのこと忘れられそう」


「さっき?」と私に問われ、込山さんは顔をさらに暗くして、背後のマンションやパトカーを振り返って見た。



 それにつられ、蓮見さんも目を細め、黙って振り返る。四人のデコボコの影が、薄く長く伸びている。



「限定品である〝時戻りの石〟を、さっき訪問販売で売ってたんですよ。熊川緑郎って中学生の男の子に。まあこれも若干だめだったと思うんだけど」



 静かに込山さんが語り出す。



「家に上がらせてもらって商品説明しててさ。俺蓮見さんの所謂教育係っていうか。だから一緒に行動してたんだけど。時戻りの石買ってもらって、さあ帰ろうって時に蓮見さんが見ちゃって。その……倒れて気を失ってる緑郎くんのお父さんを」


「うわあ」と、藤竹は無意識に声を出しているようだった。


「混乱したけど、緑郎くんに訊いたら『僕がやりました、殴りました』って言うもんだからさ。警察呼んどいた方がいいよねってことになって。蓮見さんに通報は頼んで、俺は緑郎くんが逃げないように腕掴んでたんだけど。何故か緑郎くん逃げようとも隠れようともしないし。暴れたりもしなくて」


「あのパトカー込山たちが呼んだの!?」



 注目するところがおかしい。その緑郎という男の子が父親を殴ってしまった方よりも、パトカーを込山さんと蓮見さんが呼んだことに驚いている。やはり藤竹は時々ずれている。



「ああ。緑郎くんのお父さん幸いにもまだ息があって、さっき救急車で運ばれていったよ。緑郎くんはまだ家ん中。俺たちさっきまで色々警察に訊かれててな。正直言って疲れてる。寝たい。ただでさえ寝不足なのに」


「それはしんどいな。お疲れ。蓮見さんもお疲れ様です」


「いえ」と、どこか遠くを眺めていた蓮見さんが、向き直って藤竹に少し頭を下げた。


「というか、その時戻りの石? ってなんなんです」



 純粋な疑問が口に出ていた。なんだか一人置いてけぼりな私に、藤竹が私に云う。



「ああそれはな」



・・・



 藤竹と摩訶不思議株式会社が共同開発した期間限定販売の商品であることなど改めてざっと、〝時戻りの石〟についての説明を受けた。



「ああ、さっき車の中で言ってたやつがこれか。なんだか難しいな。私には無理。名前まんま時戻りできるものってことだけ頭に入れとく」


「ああ、それでいい。まあ馬瀬は俺の作るもんに興味ないもんな!」


「覚えたって無駄っちゃあ無駄かな」


「おおい、なんてこと云うんだ! 覚えといて損はないぞ? 事前知識ありで誰かが時戻りするのを見てると、他の人とは違って時間が改変されても記憶を失わないんだぜ! しかも記憶があることで行動に関しても改変の影響を受けず、その日の行動がなかったことにはならないで、自分や物がどっかに消えたりせず、立ってる場所も変わらずだ」


「あー……でもだんだん事前知識ってやつを持ってる人が増えると記憶を保持できちゃう人が増えるわけだから、時戻りの石の意味がなくなってきそう。あ、だから期間限定?」


「そうなんだ。ここが難所でね。今の俺の技術じゃこの部分が取り除けなかった。意外と難しかったんだ。思えば今まで作ってきた商品たちは、使用者個人の身体や内面に焦点を当てるようなものが多かった気がする。だが、過去へ意識が飛んで行くタイムリープをするこの時戻りの石は、改変などで周りに大きな影響を及ぼす。こういうのを作るのは苦手分野かな。悪用される可能性も増えちゃうしさ。まあ期間限定だからこそ、この商品は輝くのかもしれないね」



 藤竹は嬉しそうに語る。



「出てくるぞ」と、込山さんがマンションの方向を指差した。



 見ると、警察官に肩を掴まれて俯きながら出てくる少年の姿があった。部屋着のような姿だ。胸が痛む。それは熊川という少年やその父親への同情の気持ちなのかは分からなかった。



「嘘だろ、下駄少年」



 藤竹の一言で分かった。今すぐそこで連行されている熊川緑郎と、藤竹を呼び出した下駄少年は同一人物だと。



「え、何知り合いだった?」


「俺らをここに呼んだ、少年だよ」


「は? え、藤竹と馬瀬さんは緑郎くんに呼び出されたって? ……まじか」



 込山さんは混乱した様子で、髪の毛をわしゃわしゃと掻く。



「……まずいな」



 藤竹が視線を逸らさないまま、身構えた。


 私にはその意味がよく分からなかったが、込山さんも蓮見さんも何かを察したように、じっと少年を見ていた。


 熊川少年が、ズボンのポケットから何かを取り出す。桃色の、石のような塊だ。それを自分の口に運んだ。


 藤竹が叫ぶ。



「くそ、時戻りだ!!」









(終わり)

















































-登場人物-


●馬瀬千寿子

読み:ませ ちずこ

主人公「私」。女性。少し下向きな性格。二話から藤竹に借りた大きいパーカーを羽織っている。藤竹と友人の仲。藤竹のことを「変人」「馬鹿」と言うことが多い。だがなんだかんだで一緒にいる。

太陽が出ている時間のことを夜と呼ぶ。


●藤竹骨

読み:ふじたけ こつ

謎が多い男性。推定二十代?少々天然(馬鹿)。だが薬を開発するほどの頭脳は持ち合わせている。

摩訶不思議株式会社営業課所属(だが幽霊社員)。それとは別に星屋という看板を掲げ、自身で開発した不思議な薬を夜な夜な売っている売人。運転免許取得済。

昔、昼夜の概念が今とは逆だったと言い、自身も太陽が出ている昼に起きて月が浮かぶ夜に寝る。この説はこの世界ではおかしい、そんな藤竹を周りは変人と呼ぶ。


●熊川緑郎

読み:くまがわ ろくろう

一話で主人公「僕」だった「下駄少年」。男性。中学二年生(成長期)。わりと冷静で達観しているけど、少し精神的に不安定。サンダル感覚で下駄を履く。父親が嫌い。

一人だけ友達がいる。その友人はオカルト好きで「昔は昼と夜が逆だったんだよ」と藤竹のようなことを言う、そこらをフラフラしているような人間らしい(一話参照)。

馬瀬と同じく、太陽が出ている時間のことを夜と呼ぶ。


●込山蛇蓮

読み:こみやま じゃれん

摩訶不思議株式会社営業課勤務の男性。年齢不明。藤竹とは会社の同期。だが藤竹にはそんなに仲良いとは思われてない。そのことは込山本人は知らない。

蛇っぽい顔らしい。


●蓮見鷹世

読み:はすみ たかよ

摩訶不思議株式会社営業課所属。女性。番外編「転機」で主人公だった。年齢は番外編冒頭の描写からして少なくとも三十は越えている。

眼鏡をかけている。



































-あとがき-


ここまで読んで下さりありがとうございました!


毎回振り返れるように登場人物まとめてるけど、ちょっと長いからもっと短くしないとな。


この小説が昼夜の概念逆な世界観なのは、ファンタジー感を出したかったからです。普通の私たちが住んでいるような世界の中で藤竹みたいな奴がいては違和感がすごいので。いやどちらにせよ変な人だから違和感すごいか。


ちなみにですが、この次の投稿で、とあるキャラクターの心情のポエム?詩?を書きました。タグからも飛べます。誰の話なのかは秘密です。いずれ分かるようにしてあります。


最後に。もし良ければですが、感想をいただけたら幸いです。六話はまた投稿すると思います。そちらも良ければ見てください。ありがとうございました。

筧沙織>短編投稿・2024-01-18
『こんな夜には星屋がひらく。』
小説
創作
物語
小説/from:沙織
独り言
憂鬱
辛い
バディ
友人
大丈夫
父親
ファンタジー
花が散る

小説書いてみました。
コメントは(ギリ)OKですが、誹謗中傷等は受け付けておりません。
読みたい方だけどうぞ。


  ↓




いつものサッカーの練習が終わった後、僕と篤希は夕日が照らす道路を2人並んで歩いていた。
「そういえばさ、颯汰って今年の体力テスト、50m走何秒だった?」
と篤希が僕に聞く。
「7秒3だった。」
「うわ!負けた!僕、7秒6だったんだけど!」
「速いじゃん。てか、そんな〝負けた〟とか言っても0.3秒しか変わらないじゃん。」
そう言って僕は篤希を励ます。
「颯汰、そんなこと言ったら監督に『試合で0.3秒速く動いただけで、其が勝利に繋がることもある。』みたいなこと言われるって。」
と篤希は最もなことを言う。
(そうか...0.3秒ってすごく短いけど、それだけ貴重なんだな。僕も、あと0.3秒速ければ、7秒ぴったりだったんだ。)
この時、僕は初めて、〝0.3秒〟という刹那の大切さを知った。
□■ ■□ □■

数日後ーーー。
この日は、サッカーの試合でサッカー専用スタジアムに来ている。
バスで来る途中に、フォーメーションの確認や、アディショナルタイムの選手交代の把握をして来た。
あと、1時間後。
あと、1時間後に、試合が始まる。
そう思うと、試合に出られる喜びや、緊張などの色々な気持ちが混ざりあって、少し気分が悪くなった。
とりあえず、気持ちを落ち着かせようと、篤希に話しかける。
「...篤希。」
そう言うと同時に彼の背中に両手をあてる。
こうすると、少し安心するのだ。
さっき、普通に話しかけたつもりが、緊張からか、微妙に声が震えてしまった。
「どうしたの?颯汰。声、震えてるよ。」
篤希は勘が鋭く、変化にすぐ気付くため、一発でそれに気付かれた。
「うん。ちょっと緊張してて。」
そう言うと、篤希は僕の背中を2、3回さすると、
「大丈夫。いつも通りでいいよ。」
と言ってくれた。
「あぁ。」
□■ ■□ □■

試合開始1分前ーーー。
僕は今、猛烈な緊張に襲われている。
手汗がひどいし、足は、左足を曲げないと立っていられない。
冷や汗がこめかみをつたる。
心臓が体内で暴れ回り、恐らく隣にいる篤希に心音が聞こえているだろう。
あと30秒。
胸が締め付けられるように苦しい。
篤希の手が僕の背中に触れる。
「大丈夫...。」
と篤希が小声で言った。
そして、笛が鳴り、試合が始まった。
一つのボールだけを見て、走る。
その時、篤希が一瞬僕を見て、「いくよ」と目で言った後、僕にパスをくれた。
でも、緊張からか、すぐに相手にボールを取られてしまった。
一歩先をいかれる。まさに、そんな感覚だった。
---------「颯汰、何食べた?また、上手くなってんじゃん!」
「何も食べてないよ。てか、何か食べて上手くなるくらいなら、練習しないって。」
「そりゃそうか。」---------
篤希、僕には、まだまだ課題はたくさんあるし、もっと練習しないとって思うよ。
お前からのボールをしっかり受け取れないなら、僕にはこのコートに立つ資格はない。
そんなことを考えているうちに、前半戦終了の笛がコートに鳴り響いた。
前半戦は、1-1で引き分けだった。
もし、篤希からのボールを必死で守っていれば、一点取れていたのかもしれないと考えると、責任の重さが僕の胸を締め付けた。
ベンチに座って、ポ○リを飲んでいると、篤希が僕の左隣に座った。
そして、
「颯汰はこの試合勝ちたい?」
と聞いてきた。
「何言ったんの。当たり前じゃん。勝ちたいに決まってる。」
とタオルを頭に被りながら言った。
「〝勝ちたい〟んじゃなくて、〝勝つ〟んだよ。」
と篤希が僕の目をまっすぐに見つめて言った。
「でも、勝負はまだ----。」
「颯汰、何であの時、僕のパスを相手にボールを取られたの?」
思わず黙ってしまった。
何と言って良いのか分からなかった。
「そ...それは、緊張してて...。」
となんとか話をつなげた。
すると、篤希から思いがけない言葉が返ってきた。
「相手はいるんだけど、〝敵〟ってやっぱり自分自身なんだよね。僕、いつもの颯汰ならあのボール敵から奪い返せてたと思う。でも、颯汰は諦めた。違う?..........颯汰の友達から聞いたけどさ、体育でシャトルランの練習した時、本当はもっと走れたけど、苦しかったから、途中でやめたって。だからさ、諦める理由を探すんじゃなくて、諦めない理由を探してみたら?そしたらさ、〝勝ちたい〟が〝勝つ〟に変わるかもよ。後半戦、絶対に諦めないで。あと、ーーーーーーーー。」

そう言って僕の方をトン、と叩いて立ち上がった。
その言葉は、僕の心臓に突き刺さった。
今まで、つかなかった電球がピカッと光ってついた。
そんな感じがした。
「...。分かった。」
そう言って、僕はコートに向かって歩き出した。
後半戦開始ーーー。
僕は篤希からのパスを素早く受け取り、敵を掻い潜ってシュートを決めた。
その瞬間、前半戦の悔いや緊張、全てが吹き飛んだ。
後半戦終了のホイッスルの音が、コート全体にこだまする。
シュートが決まったのが嬉しくて、篤希とハイタッチをして笑い合った。
試合は、1-2で僕たちのチームが勝利を飾った。
■□
「篤希、ありがとう。僕、篤希があのことを言ってくれたから、諦めなかったし、またお前のパスを受け取れたよ。本当にありがとう。」
シュートを決められたことの喜びで、心はすっかり晴れやかになっていた。
「僕は、何もしてないよ。..........ごめん。颯汰。さっきはちょっと言い過ぎた。〝諦めてる〟なんて言ったけど、颯汰なりに頑張ってたのに...。」
「全然。気にしてないよ。篤希が言ったことは事実だし、〝0.3秒〟本当に短いけど、僕が後半戦で0.3秒遅れてたら、シュートを決められなかったかもしれない。.......やっぱり僕たち、二人で最強だね。」
「それな。」


ーーー『後半戦、絶対に諦めないで。あと〝0.3秒〟だよ。頑張ってね。』ーーー
ふと空を見上げると、僕らの心を映し出しているかのような、澄みきった青空が広がっていた。


【完】

青空・2024-01-23
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【初雪】ー長編小説ー
一章


大人になると恋愛というものをしなくなる。慌ただしく過ぎる毎日に必死にしがみついて自分の生活のために全力で働く。

そんなことをしていたら恋愛をすることどころかしかたすらも忘れてしまった。

高校生の時はそれなりに恋愛をしていたと思う。彼女もいたし片思いもしていた。

でも今になってそんなドキドキを忘れてしまった。

飯田俊介 25歳。彼女はもうここ数年できていない独り身。今は一人暮らしをしておりそれなりの職場に務めている。ルックスも、、そこまで悪い訳ではない、はず。

なんてことを思いながら家に帰る。だがなんとなく家に帰るのは気が引けたので近くの居酒屋に入ることにした。

居酒屋 莇。入って一番端のカウンターに座りとりあえず生中を頼んだ。

とりあえず飲みながらつまみとして頼んだ砂肝を食べる。

それなりに酔って来た時に隣に誰かが座った。その人は俺を見るやいなや飯田くん?と話しかけてきた。見るとそこには四宮雪がいた。

高校時代彼女を知らない人はいないだろう。容姿端麗で成績も優秀。親は市で有名な病院の先生だ。そんな四宮さんがなぜここに?そもそもなぜ俺の名前を?と疑問は募ったがとりあえず久しぶりとだけ返しその場から離れようとした。

「まって。久しぶりに会ったんだから話そ?」

昔も今も変わらない容姿でそんなことを言われたら世の男は留まるだろう。だが明日も朝が早いのでさっさとお風呂に入りたかった俺は急いでいるからと言ってその場から離れた。

まぁ、その場から離れたのはそれだけが理由ではないのだけど。

俺は思い出したくない記憶と汗を洗い流すため自宅へ急いだ――――――。

國龍・2023-12-18
小説
長編
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好きな人
続く
初雪

【青春アンチテーゼ②】



すっかり日が暮れるのが早くなった。歩く度に顔にぶつかる空気が寒い。


吐いた白い息を見て、あぁ冬だな、と思う。


「ねえこの肉まん超おいしい~!冬って感じする!!」


・・・隣にいる君は、肉まんで冬を感じるらしいけど。


ついさっきまであんなに泣いてたくせに、今ではすっかり元気になって、肉まんを美味そうに頬張っている。


しかも二個。僕のお金で。



「よくそんなに食べれるね、晩ご飯とか大丈夫なの?」

「失礼な。これは軽食!晩ご飯とは別物だよ」


何が違うのか僕にはちょっと分からない。肉まんもじゅうぶんお腹いっぱいにならないか?


疑わしげな目線が癪に障ったのか、君が僕の右半身に体当たりしてくる。普通に痛い。


「ちょ、やめ」

「うるせ~!最近我慢してたんだからちょっとくらい大目に見てよ!」


その何気ない一言に、僕は一瞬立ち止まりそうになる。


「・・・あいつのために?」

「そう!やっぱりかわいく思われたいでしょ?一緒にいるときはちっちゃいケーキとかドーナツとかばっかり買ってたんだよね」

「へえ」


なんてことのないように君は言う。多分、さっき散々泣いたおかげで、気持ちに区切りをつけられたのだろう。


少しほっとする。もう、君はあいつのために泣いたりしないんだ。きっともう、好きではない。


単純なやつだ。けど、その単純さに僕はずっと救われている。



君はすごい。好きな人ができたら、そいつのためにとにかく努力できる。

髪の毛もメイクも制服も、どうすれば可愛く見えるか考えているし、仲良くなるきっかけは絶対に逃さないようにって、いつも話しかけるタイミングを待っている。


僕にはできない。僕は、現状に甘んじてしまうタイプだ。




せいぜい、君の告白が成功しないように、祈ることしかできないんだから。




お互い何も喋らずに、二人きりの道を歩く。


今日こそは、君に初めての彼氏ができてしまうだろうと思っていた。だってあいつはいい奴だし、僕より背も高くて性格もいい。


今までは幸か不幸か、僕の呪いめいた願い事が叶い続けていたけれど、それも今日で終わりだろうと、そう思っていたのに。



まさかまた駄目だったなんて。



君を盗み見る。いつもとは違う、ゆるく巻いた髪の毛。詳しくは分からないけれど、おそらくメイクもしているんだろう。


本当に、あいつらは見る目がない。こんなに健気でかわいいやつを振るなんて。


・・・きっと、少女漫画だったら、今ここで僕が告白するんだろう。そして君は顔を赤くして、照れながら頷くんだ。『私も好きだった』って。


けれど、そうならないことを僕は知っている。


そんな勇気が僕にないことも、君は僕のことを友達としか思っていないことも、青春なんてのは現実と対立してるってことも。


それでも、君にだけは幸せになってほしいから。



僕はきっとこれからも、君の恋を見守ってしまう。





「あ、そうだ」


不意に君が立ち止まる。数歩進んで、僕も足を止めた。後ろを向くと、君は学生鞄の中を漁ってなにか探している。


「どうしたの」

「えーっとね、はいこれ」


目当てのものを見つけたのか、君は右手をこっちに差し出してきた。


「これあげる」

「・・・飴?」


君がいつも好きで舐めてるやつだ。いちごミルク味。でもなんで?


「今日、お世話になったから・・・その、ありがと」


声につられて前を向くと、君が少し恥ずかしそうに笑っていた。


その顔に、今まで抑えていたものが溢れ出たような、火花が目の前で散ったような、そんな気持ちになった。


「・・・そう、じゃあもらう。今後ともよろしく」


君の手から飴をとって、向きを変えてすぐ歩き出す。


絶対、顔が赤くなってる。寒さのせいにはできないくらい。



胸が高鳴って苦しくて、それでも笑みが零れてしまいそうだった。



「え、照れてる?歩くの速いよ~?」

「うるさい黙って」


かわいいヤツめ、とかなんとか言いながら、君が後ろから追いかけてくる音が聞こえる。


早歩きになって、小走りをして、最後には二人で走って、そうして僕達は笑い合いながら家路を辿った。







・・・あぁ、せめて今だけは、君の隣にいさせてほしい。


君がいないと、きっと僕はもうだめなんだ。




















『君から貰った飴はちょっと溶けていて、それすら僕は、しょうがないなって笑って許してしまうんだ。』

無月・2024-01-13
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【初雪】ー長編小説ー
二章



毎朝六時に起きて仕事場に行く準備をする。昨日の出来事を振り返り酷いことをしたなと少し反省をした。

四宮さんは高校入学当初から有名だった。可愛い子がいると男子の間では話題になっており四宮さんのいるクラスには人集りが出来るほどだった。

毎日お昼と放課後には告白をされるらしい。そんな四宮さんと俺は高校二年生の時に同じクラスになった。

相変わらずな人気で休み時間になると廊下に四宮さんを一目見ようと人が集まる。男女関係なくくるので凄いななんて思いながら友達と話していたのを思い出す。

ある日俺は下駄箱に四宮さんからの手紙を見つけた。『放課後。教室で待ってます。』四宮さんこんな綺麗な字を書くのかなんて思いながら俺は自分の教室に戻った。

行くとそこには四宮さんがいた。長くて艶やかな髪が風でなびいていた。

『どうし、、『好きです。好きなんです、、!!!』俺の声に被せるように四宮さんは告白をした。

その日から俺は四宮さんと話していない。あの時なんて返事をしたかも覚えていない。

覚えているのは泣きそうな顔をしている四宮さんと次の日から男子たちに虐められた記憶だけだ。

だから四宮さんと会うのは嫌だった。四宮さんの顔を見たら思い出したくない記憶も蘇ってくるからだ。

俺は昨日の失態を反省しつつ過去のこともあり仕方ないと言い訳しながら仕事場へ向かった。





昼休憩になり昼飯を買いに行こうとした。

「飯田先輩!一緒に飯食いに行きませんか?今日は俺が奢っちゃいますよ〜!」

こいつは後輩の隅田だ。今は一緒に企画を考えており共に行動することが多くなったが何かと話が合うため仲良くさせてもらっている。

お言葉に甘えて隅田とご飯に行くことにした。どうやら近くにできたカフェが気になっていたらしくそこに行くみたいだ。

カフェなんて行くことないから少しワクワクしながら向かった。

街角にあるこじんまりとした昔ながら風のカフェだった。カフェというか喫茶店のような外観をしている。

中に入るとコーヒーのいい匂いが香ってきた。隅田もいい匂いっすね!とキラキラした目で言ってきた。

とりあえず角の席に座り俺はオムライスを隅田はたまごサンドを頼んだ。飲み物は二人ともアイスコーヒーにした。

肌寒い季節にはなったが俺も隅田も猫舌ということもありアイスにしたのだ。

ご飯が来るまで企画の話をした。隅田は頭の回転が早いので毎回良い企画を持ち出してくる。俺は隅田の出した案をより現実的にしているだけなので隅田がほとんど作っていると言っても過言じゃない。

以前二人で飲んだ時にこのことを伝えると隅田は飯田先輩が現実的にしてくれるおかげでなりたってるんすよ俺は飯田先輩に感謝してます。と言ってくれた。我ながら良い後輩を持ったなと思う。


話をしていると頼んでいたものが来た。体感15分ほどで意外と早くびっくりした。俺が頼んだオムライスはデミグラスソースがかかっており卵もふわふわで美味しそうだった。隅田のたまごサンドも溢れんばかりのたまごが入っておりすごく美味しそうだった。

二人で美味しそうっすねといいながら食べた。アイスコーヒーもとても美味しかった。

ぺろりと食べ終わりお会計に行こうとしたらふと誰かに話しかけられ振り向く。するとそこには四宮さんがいた。

隅田は誰っすか?知り合いっすか!?先輩!お先に帰っときます!と言い先に帰った。変に気を使わせたなと言う気持ちとなにか勘違いをしたんだろうなと思った。

「昨日は悪かった。せっかく話しかけてくれたのに帰っちまって。」

そういうと四宮さんはいいのと顔の前で手を軽く振った。そんなしぐさも可愛らしいのかと思った。

「あの、、飯田くんの連絡先しりたい、です、!」

少しもごりながらも四宮さんは伝えてくれた。きっと勇気を振り絞って言ったのだろう。

まぁ連絡先ならと思い交換した。まかさ自分の連絡先に四宮雪という名前が増えるとは思いもしなかった。

その日の夜さっそく四宮さんから連絡が来た。俺は返すか一瞬迷い先にお風呂に入ることにした。

だから気づかなかった。四宮さんからのお誘いに――――――。

國龍・2023-12-18
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『他人の声が聞こえたら』



他人の声が聞こえたらどうなるだろう

「あの人、ほんとかっこいいな。
でも話しかける勇気でないや。」

「あの子、授業中なのに寝ちゃってるわ。
こっくり舟こいでてめっちゃ可愛いやん」

そういう声が聞こえたら、
世界中に恋人が一気に増えるだろう。


ここからは、あるいはの話をしようか

「友達として接してるけどさ、本当さっきのは無いわ。男子に色目ばっか使いやがって。」

「同じグループのあの子、声超音波で苦手なんだよな。人を見下して踏み台にするし。」

こういう声が聞こえたら、
私たちは人間不信になって、
世界中の誰のことも
信じられなくなるだろう。

私たちの心の声が
自分だけのものじゃなくなったら
世界は終わるのよ。

夕焼けネコ・2024-02-10
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もしも
他人の声
心の声

【ほしをなぞる】



今でも偶に、夜空を見上げてしまう。

白い息が空気と溶ける。三つ並んだ星が見えた。


「・・・あそこが肩で、あっちが頭」


そうやって人差し指で星をなぞれば、オリオン座になる。あの人が教えてくれた、星座の作り方。

機械的に、指を動かす。何回も、何回も、教えてもらった。そうやってあの人と、笑いあってきた。


「・・・できた」



そう言って隣を見ても、微笑んでくれる君はもういない。









ベテルギウスがどこだったかは、もう忘れた。

無月・2024-02-08
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