#幻

あれほど忘れないでと願ったのに

今はただ全て捨てて

忘れられたいなんてわがままね

終わらないでと願いながら

”ずっと”なんてないと

知っているのです

優しい幻に囚われた私を

慈しむような貴方だから好きだった

こうしていると
別世界にいるみたいだね
生きてる事って
幻みたいな
奇跡だね

ねえ、幻影でもいいから

君の隣にいたいと願うの

いっそ壊れて取り残されたら

幻の貴方が逢いに来てくれたかも

偽りの幻想を永遠に消さないで…

「初めまして」の一言で、

過去の私の恋心は

一瞬にしてなかったことになる。


そんなこと分かってるよ。

分かってるはずなのに、

涙を抑えるのも難しくて。

私は追いかけている

貴方と言う名の

『蜃気楼』を_

どうせ幻聴が聞こえるなら
貴方の声が聞きたい
どうせ幻覚が見えるなら
貴方の姿が見たい
どうせ幻臭が香るなら
貴方の香りに包まれたい

どうせ幻だとしても………

あの人と過ごした、素晴らしい時間…

その幻の記憶を消したくないのなら、

練るのをやめればいい。

しかし

賢いあなたは

練り続ける。

あなたは

正しい判断が

できるのだ。

幻みたいだった日々
今はただ思い返す事もない
早く気づけて良かったと
心から思う
幸せになる為に
生きる事を決めたなら
立ち止まったり
しちゃいけない
待っていてくれて
いる人達がいるのだから
休憩は大事だよ
ゆっくり休んでから
愛のある方向へ
向かっていこう

もしかしたら、
私が練ったのは
幻だったのか。

だとしたら、
あの色も、
あの人の存在も、
幻ということに
なってしまうのだ。

いつか振り向いてと

貴方を強請る度

時計を見る癖がついた

ねぇ、そろそろ

『ただいま』って

言っても良い頃なんじゃない？