詩文・2023-05-16
彷徨い詩
愛って いつだって
私の前から逃げていくの
いつの間にか
独りだったから
長いこと独りだったから
夢みるのはやめよって思いながら
何度も何度も夢をみて
目が覚めるたびに声を上げて泣いた
愛っていつだって
気がつけば私の近くにあるのに
壊れそうで上手に伝わらない
これが最後かもって思いながら
何度も何度も言葉探して
あなたの声を聴くたび愛おしさに泣く
おやすみの後の切なさが
私を寝らさない
闇の静けさは残酷
あなたの寝息を
感じていたいけれど
あなたが背を向けて
眠りにつくから
言いたくないけど
おやすみを言う
この夜明けが明けたら
また笑顔になれるのに
今は残酷な闇の中
おやすみの代わりに
愛してる
不安で仕方なくて
眠れないと思ってた夜
あなたの声を聴いただけで
こんなに安らぐ
あなたの声に抱かれて
私は眠る
束の間の夢に甘えて
悲しいから眠れないのか
眠れないと悲しい思いになるのか
こんな夜を何度も超えてきたのに
まだまだこんな夜があるんだね
この心に広がる虚しさを
何で埋めたらいいのか分からない
独りを思い知らされる
不安で仕方なくなる
何に迷っているのかさえ見えなくて
愛とはなんだろう?
誰かにとって
愛とは情熱より温もりで
誰かにとっては
長年積み重ねられた情で
また誰かにとっては
未練と後悔では
片付けられない恋しさだ
進む針
痛みを増しながら
悲しみを増幅させるのは
あの日を忘れられないから
それでも
それでも
歩いていこう
君がいれば
痛みも悲しみも
乗り越えていけるから
それが恋と言うのなら
恋の始まりはいつだったんだろ
初めから好きでした
不思議な感覚でした
初めて会うのに安心できるような
言葉では説明は出来ないけれど
重ねてく会話は懐かしいような
重ねてく会話は安心するような
いつしか愛しい存在になっていました
これが恋というのなら
恋の始まりは切なさの始まりで
伝えられるはずもない
切ない片想い