はじめる

#愛しさ

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全108作品・








    君の優しさに触れるたびに、


   不安と愛しさが入り混じってた。

なっちゃん* ※現在このアカウントは使われていません・2020-12-30
独り言
独り言,
元カレ
優しさ
不安
愛しさ
好きでした
ごめんね
蛙化現象
2020年
終わった恋
恋の破片
大丈夫だから愛さないで。
タグお借りします
背中合わせで夢を見よう
おすすめ載った投稿(o^^o)
好き100超えた投稿(o^^o)
なっちゃんのお気に入り
どうか未来で笑っていて
好き200超えた投稿(o^^o)
好き300超えた投稿(o^^o)

当たり前が無くなった世界で


貴方に会えない"愛しさ"

心咲.さよなら・2020-05-02
会えない1ヶ月半の道のり
当たり前が無い世界
消えた日常
崩れた生活
崩壊間近の医療
会えない
切なさ
世界
コロナウイルス
愛しさ
好きな人
友達
友人
幸せとは
ポエム
独り言
🌈オススメ載った
100人突破
200人突破
300人突破



逢いたくて


逢えない時間は


何を育てるのでしょう



俺ははにかんで


「大好きです」と伝え



あなたは照れ笑い


「ありがとう」と答えた




逢いたくて


逢えなくて


寂しくて


辛い時間の中に



ふと気付けばほら


全てにあなたが存在してる



好きなんです


大好きなんです


逢いたいんです


寂しいんです



だからほら


やっと逢えたその時に



愛しさは


涙となって


こんなにも


溢れるのでしょう

ひとひら☘☽・2020-03-11
幸介
幸介の恋心
幸介による疲れた人へのメッセージ
愛しさ
逢いたい
逢えない
独り言
入院
退院
逢えない時間は愛を育てる
大好き
ポエム
時間
寂しい
辛い
学校での想い出
先生
学生
天然晴人さん

これらの作品は
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「もう俺のことなんか、放っておけ!」


「せ、な」


ようやく呟いた言葉に


世名は自嘲して私を睨んだ。





「……世名じゃ、ねえよ」




やがて煙草を吹かし始める世名は



私が知るどんな彼より


冷たい目を……していた。



「残念だったな…嘘つかれてて」



「……嘘?」


私が、震える声を絞ると


全てを諦めたように


世名は……こう言った。



「俺の名前は、すぎうらともき、世名は……親友の名前だ」




【Looking for Myself 分岐にゃん編~愛した人】





「世名、ねえ!世名、待って、速いよ、待って」




楠木さん、と呼んだ男性と会ってから


転げるように先を急ぐ世名に追いつけず


私は彼に向かって


声を投げ掛けることしか出来ずにいた。




「世名っ、ねえ、待って」



赤信号で、やっと追いついて


腕を掴んでも


あえなく振り払い


信号無視を繰り返した。




意味も理由もわからない。



ただ尋常ではない何かが


世名を取り巻いている感覚だけはあって


世名を1人にしたくない


その一心で駆けるようにして


彼に食らいついた。




ガタガタと震える手で


鍵を開け


家に入って行った世名に


息を切らせようやく追いついた時



彼は、あの服を抱き締めて



泣いていた……。




女物の黒のパーカーを


ぎゅっと握り締め


子どもより小さくまるまって




「六花……六花っ、六花……っ」



確かに、そう呟き続けていた。




世名の後ろにずっと


見え隠れしていた女の姿。



六花さんって……言うんだ。



心が引き裂かれるように


痛かった。



その人を想いながら


声を抑え込んで泣く世名に


胸が切なさで満ちていく。



それでも、放っておけなかった。



私は、世名が好きだから。




「大丈夫…?」


大丈夫じゃないことくらい


わかるのに


そうとしか声がかけられない。



何を言っても


きっと無駄だとわかるから。


でも


ただ突っ立っている事も出来なくて



「世名……大丈夫、だよ」


世名に寄り添う。



だけど世名は


そんな私を受け入れては


くれなかった。



「もう俺なんか放っておけっ」


世名は手近にあったグラスを


手で勢いよく払い落とした。


ガシャン、グラスは一直線に飛び


壁に当たると砕け散る。



凄まじい音が耳を劈いた。


今まで見たどんな世名より


その姿は荒んでいて


私は、言葉を無くしてしまった。




「せ、な」


ようやく呟いた言葉に


世名は自嘲して私を睨んだ。





「……世名じゃ、ねえよ」




やがて煙草を吹かし始める世名は



私が知るどんな彼より


冷たい目を……していた。



「残念だったな…嘘つかれてて」



「……嘘?」


私が、震える声を絞ると


全てを諦めたように


世名は……こう言った。



「俺の名前は、すぎうらともき、世名は……親友の名前だ」



杉浦、友紀



それが、世名の本当の名。


打ち明けられてもすぐには呼べない。


頭の中が爆ぜてしまいそうな程


混乱していた。



何故だろう


涙が溢れるのは……。



「どうして、親友の名前、語ったの……?」


「……面倒だったから」


「めん、どう?」


「だって…そうだろ?自殺志願者にわざわざ本名…教えるか馬鹿」


「嘘!」


「嘘じゃ、ねえよ」


「おうちに、連れて帰ってきて……くれたじゃない」


あの時、世名は


私を助けてくれた



身を呈して


橋から飛ぶ事がどういう事か


教えてくれた



ずぶ濡れになった私を


1晩泊めてくれると言った



濡れた私を誘う工口オヤジを


一喝して


手を結んでくれた……



「面倒だったら、あんな事しない」


信じたかった


例え、名前は親友の名を


借りたのだとしても


あの優しさは


あの温もりは


本物だと。




「六花さん、のこと…聞かせて」



「なんで……お前なんかに」



「お前なんかな私だから…聞けることもあるよね」



お前なんか


その言葉は辛いけれど


近しい誰かより


心の側にいられる、


“お前”で在りたかった。



真っ直ぐに


彼を見る。


彼はソファの上で


膝を抱える様にしながら


ひと言ひと言


呟き始めた。



「六花は……俺の妻だ」


「奥さん……」



抱き締めた彼女の服の裾を


見つめながら彼は眉間に皺を溜め


涙をひとつぶ、零した。




「4年前の、事件……覚えてるか」



「4年前、前?」


「さつ人鬼が、逮捕された事件」


「……あ」



そこで私は思い当たった。



“黒須世名”


その名を初めて聞いた時


何処かで聞いた名だとそう思った。



あれは四年前の……


事件の報道を見たからだ。




20人もの男女をころした、


犯人を逮捕の際


警官の兄妹が


反撃を受けて重体。



彼らの名は


黒須世名巡査
黒須六花巡査




俄な焦点が合致する。



「せ、……友紀さんも……警察官、なの?」



「……もう、辞めた」



項垂れた彼は


そう蚊の鳴くように呟いた。




きっと……


彼は重体になった二人と


一緒に行動していたんだ。


だけど、何か、があった。


世名が毎晩自傷行為をする程の


何かがあった。



繋がろうとしている、点と点。





「六花とは事件の後に結婚して」


「……うん」


「癌が見つかった」


「え……?」


「事件で怪我を負った時…犯人の男は、六花の腹の中を散々いじくった挙句、腹の中に農薬をぶちまきやがった。手術をしてダメになったもん全部摘出したが……結局その時の損傷が元で、細胞が癌化したらしい」


彼は、涙に暮れながら


次第に怒りを露わにしていく。



「たった、たった1年だ、たった1年で癌になって……、10ヶ月で死んだ……っ」


何度も、何度も、力一杯


足を叩く彼の拳に私は縋る。



「世名っ、世名、やめて。ねえお願い」



半月間、呼び続けた名前…


必死に呼びかけても


彼には届かない。



「俺が……、あの時気付いていれば。六花もクロも……俺が……っ、俺の、俺の!」




ずっと、世名は


四年間ずっと


苦しんできたんだ。



私が考えていたより


ずっとずっと深い傷を


たったひとりで抱えて。





「大好きだったのに……っ」





我を失ったように


彼らしからぬ言葉を吐く彼が


涙を落とし続ける彼が


ひどく辛くて……愛しくて


思わず涙が零れ落ちた。

ひとひら☘☽・2020-06-03
幸介
幸介による小さな物語
LookingforMyself
LookingforMyself~分岐にゃん編
死別
片想い
好きな人
事件
愛した人
警察官
秘密
愛しさ
辛さ
苦しい
こんな僕を受け入れてくれますか
失恋
夫婦
辛い
ポエム
独り言
自殺
自殺志願者
自傷行為
自傷
死にたい
小説
物語

その優しい温もりの中で

ずっと愛を唄っていたかった

豹瀬 夏椰・2020-04-22
あの日に戻りたい
片想い
好きな人
唄声
響く
優しさ
笑顔
愛しさ
身体
『別れなんて言葉も知らずに』
没になった台詞
かも、じゃないといいな




そこはきっと私が知る世界の中で


いちばん天国に近い場所だった。




縁は私の手のひらを



痛いくらいに繋ぎ止め



「結月、生きろよ」



そう、告げた。


私も、生きたい。


縁と、生きたい。


思わず、涙が零れ落ちた。



それでも縁の手のひらを私は


強く、強く握り返す。



それは決意の表れだった。




【surgicalmask~第四話 ありふれた奇跡】




大きな遊園地じゃない。


小さな遊園地。



コーヒーカップに


メリーゴーランド


ゴーカートと


ジェットコースター


それから観覧車。



目新しいアトラクションなんて



ひとつもないありきたりの遊園地。




でもそこは


私達が住む街のシンボルだった。




古びたスピーカーから聴こえる、


陽気な音楽。



心は嫌でもうずうずと踊り出す。



それは、縁も同じ事だったらしい。


勢いよく、私の手を引くと


「行くぞ、結月っ」


と、マスクの中の目が笑う。



「うん!まずはゴーカートっ」


「いいよ、結月の席は助手席な」


「えー、運転席がいいー」


「だめ、結月下手っぴだもん」


そんな意地悪を言う縁の力は


ゆるりと私を導いた。



好き。


好き、縁、好き。


何度も何度も


心が呟く。


繋いだ手から


心の熱が伝わるといいのに。


そんな事、想う。



こんなに恋しく思うのは


生命の危機にあるからじゃない。


生命の奇跡を信じるからだ。




ゴーカート


私は縁の隣にちょこんと座る。


運転する、縁の横顔は


私の中でイチオシの俳優


中島凱斗よりもずっとかっこいい。


思わず、息を飲んで


見とれていると縁は


照れくさそうに言った。



「なー結月ぃー」


「ん?何?」


「結月の…視線が熱い」


「あ…ご、ごめ」


「いーよ、嬉しい」



私の方が、恥ずかしいよ…。



顔が熱くて


ウィッグを風にさらさら


靡かせて空を眺める。


すると、今度は縁の視線を感じた。



見ようか見まいか悩んだけれど


縁はゴーカートの運転中だ。


「ねえ、危ないよ、ちゃんと前見て?」


「あ、うん」


「……何見てたの?」


そう尋ねる。


風にしなった枝が若葉を揺らした。



縁は言う。


「俺さ、18になったら即免許とるよ。そしたら結月の特等席は俺の隣ね」


「えー?私の特等席?他の子乗せたりしないー?」



そんな可愛くない台詞言いながら


心はよく弾むボールみたいに跳ねてる。


「しないしない、二人で色んなとこ行くのってさ」


「うん」


「きっとすげー楽しいよ」


「うん」


「だから、早く体治そうな」


「うん」


穏やかな幸せが湧く。


こういう時に


早く体治せよ、そう言われるより


早く体治そうな、この言葉が力強い。


ひとりぼっちじゃない。


俺も一緒にいる、


シャイでなかなか


そうは言えない縁だけど


言葉の端々にそんな想いを


感じることが出来るから。



だから私は


この人と生きたいって


思うことが出来る。





「結月結月!あれ、今度あれ乗ろ」



メリーゴーランドも


コーヒーカップも


小さい頃から


飽きるくらい乗ってるのに


縁と一緒だと


生まれて初めてのことのように


新鮮だった。



視線が触れるだけで


心臓はドキドキと高鳴る。


名前を呼ばれるだけで


熱があがりそうなくらい


心の中が熱くなる。



私たちは遊園地を


思う存分に楽しんだ。



そして、午後二時。


観覧車に乗り込む。



どんどん高くなっていくゴンドラ。


自分がどんなに頑張っても


到底見えない景色。



「なあ結月、初デートん時はさ」


ゴン、ゴン、と


規則的な音が聴こえる中で


縁が笑い声を張った。


つられて私も声を弾ませた。



「うん、夕方だったよね」


「そーそー、そんでさ街がすんげえオレンジ色に染まってさ」


「綺麗だったねぇ」


「だよなー、懐かしい」


「でも、今日の青空だってすごーく綺麗だよ、また来れてよかったあ」


いつ、病気が


ひどくなるかわからない



そんな恐怖は


どんなに前を向いていたって


いつも付きまとう。



やりたいことは山ほどあって


気持ちばかりを焦らせても


どうしようもないことは


わかっていた。



だから、今日の日が


すごく、すごく嬉しい。



「これからだって、何度でも来ようよ」



向かい合った席に座っていた縁は


照れくさそうに私の隣へと移動した。


ふたりの重たさが


ゴンドラをぐらぐらと揺らす。


思わず不安になって


私から縁の手を握った。



「恐い?」


「ちょっと、だけ」


縁は、微笑む私を


「あー、もうっ、やべえ可愛い」


と、抱き締めた。


妙な、雰囲気。


感じる、縁の温もりと息遣い。


耳が熱い。


キス、したいな…。


その衝動の邪魔をする、


マスクのゴムを私は


くるくるといたずらした。



「結月……、キスしたい」


「うん…」


「うがいしなきゃ、まずい?」


泣き出しそうな縁の声に


胸がつきん、と痛む。



縁の誕生日プレゼント


やっぱり自分で買いたくて


今日までに用意出来なかった。



せめて、キスくらい



「いいよ」


そう、笑ってあげたい。


私は、マスクを外した。


メイクは、間違いなく


とれているだろうけど


そんなの構わない。


縁もほら


マスクをとったら


少し赤くなった顔で


笑ってくれる。



「するよ?」


「いいよ」


私たちの唇はちょうど


観覧車がてっぺんに登ったその時


触れ合った。


そこはきっと私が知る世界の中で


いちばん天国に近い場所だった。



おずおずと


触れるだけの口づけを繰り返して


次第に深く、なっていく。


「大丈夫?…苦しくない?」


途中、縁は


息継ぎの度に何度も


私を気遣う。



こんなに優しい縁だから


私は多少苦しくたって


うん、って笑って


頷きたくなるんだろう。


蕩けるような時間が


終わりを告げる。



すると縁は私の手のひらを



痛いくらいに繋ぎ止め



「結月、生きろよ」



そう、告げる。



縁の顔を窺うと


その目は涙に潤んでいた。



思わず私の視界も涙で霞む。



「病気なんかに負けんなよ」



「うん…」



「絶対、絶対だぞ」


「うん…」



私も、生きたい。


縁と、生きたい。



縁の手のひらを私は


強く、強く握り返す。



それは決意の表れだった。



【surgicalmask~第四話 ありふれた奇跡(終)】

ひとひら☘☽・2020-03-19
幸介
幸介による小さな物語
surgicalmask
病気
独り言
白血病
生きたい
闘う
外出許可
デート
キス
口づけ
気遣い
愛しさ
好き
片想い
両想い
生きたい
手のひら
観覧車
ゴーカート
小説
物語
ポエム
死にたい
あの時伝えたかったこと

【RealMe 性別のない人~第二十三話 和解】



「先生、さようなら」


「おー、もう課題忘れんなよ」


「はぁい、失礼しまぁす」



土曜日の昼下がり。



俺は提出期限に間に合わなかった、


プリントを提出しにきたのだ。



俺がMTFだと知った両親の計らいで


高校から私服登校が認められた。



今まで、制服が苦痛だった。



毎朝、男子のブレザーに袖を通して


ズボンを履いてネクタイを絞める


姿鏡に映る俺が嫌いだった。



制服の中にぽつんと


私服を着る俺が登校すると


生徒からの好奇な目に


晒されることもあるけれど


制服を着るよりもずっと


気持ちは晴れ晴れしていた。




今日は膝上まである長めの


ドルマンスリーブパーカーに


スパッツみたいに


ぴっちりしたくるぶし丈の


ズボンを履いてきた。



ボーイッシュな女の子って感じの


お気に入りのファッションだ。



本当はスカートが


穿きたかったりもするけれど、


まだホルモン治療が出来ない俺に


まだそこまでの勇気はない。



いつか体が整ったら


はじめてのスカートを


千祐さんの前で穿こう。


そんな事を心に誓う。





俺がMTFだと、


クラスメイトに知られたのも


両親に知られたのも


半ば事故のようなものだけど


知られた今、


もう隠すものは何一つない。



むしろ、前より


堂々と生きられている。



何も気にすることなく


クラスメイトに話しかけ続けたら


だんだんと差別的な目も


なくなってきている事が嬉しかった。





今日は土曜日だ。


両親との時間をとったり


課題が忙しかったり…


行きたくても行けなかった、


ジェンダーレスの会に


ようやく出席できる。



千祐さんが学校の近くまで



迎えに来てくれているはずだ。




「あー、やばっ、時間過ぎてるっ」


スマホで時間を確認すると


ちょうどその時

ピロロンとLINEの通知が鳴った。




“待ちくたびれて死ぬ 早く来い”


“死なないで笑 今行く!”


“いーち、にー、さーん……”


“待って待って笑”




恋人同士の会話にも


だいぶ慣れたけど…


やっぱり彼氏からの


早く来いLINEは


会いたいって


言ってくれてるみたいで


すごく嬉しい。



「へへ…」


俺はそっと、微笑んで



上履きを外靴に換えようと


シューズボックスを開いた。



「あれ……手紙?」


朝には確かになかったはずの


白い封筒が


俺の外靴の上に


乗せられていた。



裏を見て、


目を見開く。



それは


あの日、うやむやなまま


別れてしまった、


奈々からのものだったのだ。




何が書いてあるんだろう…


ドク、ドク、


俺が傷つけた子からの手紙に


心臓は否応なく、脈打った。



悩みあぐねて


結局俺は、封を切れずに


重たい足取りのまま


千祐さんを求めて


待ち合わせ場所へと赴いた。





「おー、きたきた」



俺が来ないことに


業を煮やした千祐さんは


車の外に出て


煙草を吸っていた。



俺が駆け寄ると


当たり前のようにその手は


俺の頭の上へと添え付けられる。



「課題ちゃんと出してきたか?」


「うん」


「お疲れさん」


大袈裟に労う千祐さんの笑顔に


思わず、涙が溜まった。




「想……?おい、どうした?」



千祐さんは


ただならぬ雰囲気を察したのか


慌てて咥えていた煙草を


ポケット灰皿へ放り込み


俺の顔を覗き込んだ。




「元カノからの手紙が……シューズボックスに入ってて」


「んで?」


「何が書いてあるか恐くて……封切れなくて」


しとしとと、涙の雨が


アスファルトを濡らす。



あの時の奈々の


泣き出しそうな顔が


今も頭から離れない。



あれだけ傷付けた…。



恨み言でも綴ってあったなら


どうしよう…


そんな想いに駆られた。



千祐さんは


眉を下げて言う。





「読んでみりゃいいじゃん」


「でも…」


「でも?」


「……恐い」


俺が呟くと、


くしゃくしゃと頭を


無造作に撫でた千祐さんは


「想が一度は、この子ならって思った子なんだろ?」


「それは……そうだけど」


煮え切らない俺の頬を両手で挟んで


ぐにぃーっと潰した千祐さんは


吹き出して笑った。



「なら、大丈夫だよ」



千祐さんはそう言うと


震える俺の手の中から


奈々の手紙をひょいと取り上げた。


「あ…っ」


「開けるぞ、いいか?」


「……うん」


千祐さんは


糊付けされてあった封筒を


丁寧にあけ、中の便箋を


俺の手のひらの上に


乗せてくれた。




「便箋開いて中読むのは、お前がやんなきゃな」




千祐さんの強い眼差しが


勇気をくれた。



「うん、そうだよね…」



俺はそう言い、


便箋を開いた。



そこには懐かしい、


奈々の丸文字が連なっている。








想くんへ


あの時は本当にごめんなさい。


私はみちるに相談してるつもりで


でもきっとあれは


相談してはいけない事だったと思う。


私が自分で想くんと


向き合わなきゃ


いけなかった事なんだよね


大事なことをあんな形で


みんなにバラすことになってしまって


本当にごめんなさい。



想くんと付き合ってる時ね


ずっと不安だった。



ラブラブしてても


想くんの心がどこか


遠くにあるような気がして


いつか


別れようって言われるんじゃないかって


いつも怖かった気がする。




ジェンダーレスの会に行った時


全部、わかった気がした。


想くんは女の子だったんだって


私、あの時、ほんとはわかってたの。


でも、認めたくなくて


たとえ関わりがなくても


想くんの彼女でいたくて


結局こじれて…。



想くんは何度も何度も


私と向き合おうとしてくれたのに


私は最後の気持ちも伝えずに


終わらせたことがずっと


気になっててこの手紙を


書いています。



待たせてごめんね。


想くんはありのままの


想くんが1番だと思う。



私は心から笑える、


そんな想くんが好きだよ。





頑張れ、想ちゃん。




奈々






「……っ、奈々っ」



涙が、零れて止まらない。


言葉にならない想い。





やっと、俺は……やっと


許された気がした。



「想……?」



心配そうに見つめる千祐さんに



思わず抱きついた。




「おっ…と、想、どうした?」


「な、奈々がっ、奈々が、想ちゃん、って。頑張れって」



千祐さんは安堵したように


大きく息をつき


俺の頭を優しく撫でる。



「よかったな…想」


千祐さんのその声は、笑んでいた。


「うん」



「あー…でもさ」


「え…?」


「もう、彼女んとこには戻るなよ」


変なところで


千祐さんのやきもちが


顔を出す。


男という性を


手放した俺にはもう


千祐さんしか見えないのに。




可愛い人。



「私には、千祐さんだけだよ」


「ふーん?」


俺の頭の上で千祐さんが


ニヤついたのがわかった。





俺は、幸せ者だ。



こんな素敵な人が


側にいてくれるんだから。

ひとひら☘☽・2020-05-14
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ひとひら☘☽・2020-05-19
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通話
私の本心
ふとした瞬間

俺の毎日に
あんたがいる奇跡

生きててよかった
生きてきてくれてよかった

そう想える愛しさは
何物にも変え難いやね


この幸せは時を重ねて
愛しさを積み上げた証


もっと幸せんなろ


きっと二人で
ずっと一緒に

ひとひら☘☽・2020-04-16
riyu
DEAR眠り姫
ExchangePoem/M⇋R
愛しさ
大切な人に伝えたい事
遠距離
遠距離恋愛
ずっと一緒に
きっと
ずっと
もっと
姉さん大好きだよ

君に恋をして

世界に色が着きました

君と恋をして

感情に名前が着きました

誰にも見られない僕を

君はまっすぐ見て

幸せを教えてくれました

ある時気づきました

"これが愛なんだ"と

ヘッダーlook・2020-11-08
恋も積もれば愛となる
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創作物語()
なんだこれ
最後に君と
愛しさ
好き
言葉
夜の霧に溶けてく

不安・悲しみ・幸福・愛しさ
どんな感情だって極限に達すれば
「涙」に変わる

泣いたっていい
また笑える日が必ず来るから
その時の君はきっと
虹のように輝いているから

夜空ノ彼方・2020-05-11
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なくなって初めて

その愛しさに気づく。

❦夏帆❦・2020-03-19
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愛だったのだ、と。

留まりたい
逃げ出したい

それぞれの
想いがあるけれど
気づいてほしい

いつかは
終わり
想い出だけ

それすら
忘れてしまうんだってね。

艶月☽・2021-02-09
愛って何だろう
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終わり
渦中
寂しさ
嫉妬
すれ違い
温もり
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愛しさ
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態々井の中の蛙の様に
志等多くを語らずとも
己の背で語れば良いのだ

その志に過ちさえなければ
後ろに人波は出来るもの



愛しさ等、我は
所構わず語れぬものだから
御前を此の腕に抱きて語ろうか


愛していると、一言
口付けの一つでもくれてやろう

ひとひら☘☽・2020-03-28
genji
genjiとtoki
独り言
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後輩
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