#愛を知らない

なんの価値もないものを
いくつもいくつも羅列され
『さぁ､どれが欲しい？？』
それがこの世の本質｡




どれにも何の価値も無い｡
それにもかかわらず､
そのどれを求めた場合も､
そのコストはおそろしく高く､
満足度は著しく低い｡




ようするに話全体がただの詐欺なのだが､
そのことに気がつく余地もないまま､
次々と何かを求めさせられる｡
手に入った場合も｡
手に入らなかった場合も｡
さぁ！次のなにかを！次のなにかを！！



そうやって
次から次へと
無意味で無価値なものを
求めさせられ､
なにひとつ価値のあるものには
触れられぬまま｡
老いさらばえて
人生は終わる｡
これが人間の本質｡

"愛"を知らない君を


僕は愛してしまった

おやすみなさい
暗い部屋の中で
ただ1人きり
愛されたいが溢れて
涙が止まらない

愛を知らずに育ったあたしが

あなたと出会い愛を知った

悲しみの中で育ったあたしが

涙を流すのはなぜだろうか

私の心は曇ってしまった
愛していたのに
いいえ、違うわね
愛していたはずだった
そう思い込んで
自分を励ましていたに違いないわ
分かってしまった今が辛い
貴方も気付いてしまったのね
私が知らない
私の本当の愛に
ごめんなさい、
そんな言葉じゃ許せないでしょう
愛してる、
なんて嘘くさいでしょう
心に深く刺さるのは
愛が分からない私の涙
滲み出す黒い感情
愛なんて
分かり切った感情だと思って
誰にでもある美しい感情なのに
そうよ、その通り
私だけ欠落してる
私だけ誰も愛せない
愛を知らない
貴方に愛してもらったのに
私は誰も愛せない
これから先もずっと
誰も愛せずに生きていく

誰かに愛されたい。人を素直に愛せたらどれだけ嬉しいか、私には愛される価値なんてないのかもしれない。それでも、愛して欲しいと願ってしまう。