#君に届け

"大切に扱いなさい"なんて

ずっと言われてきたけれど、

"大切にしすぎると弱くなる"なんて、

誰からも教わってないよ＿

もう迷わない悔しくて涙こぼれる夜も
微笑む朝にも柔らかいアナタの

声に抱かれてる

報われない努力もあるけど

何かに頑張る貴方は美しい

君がいてくれたから、
学校が楽しくなれました。
ありがとう。

何色にだって染まれるから

君らしい唯一に輝いて

呆気なく終わったこの恋に、

今更なにを望んでいるの。

今日が昨日になって、

来て欲しくなかった明日が

容赦なく今日になった。


貴方と会えれば、望んだ今日に

なったのかな。

7ー4

キミをマネして

ボクも口を開けて

空を眺めていたら

キミはボクの頬をつねって

アンタも考えるんだよ

いつものように

怒鳴られます

雲を地上に降ろすなんて

できっこないよ

ボクがそう言ったら

筋斗雲は降りてくるよ

サルでもできるから

人間にだって

できるはずだよ

キミは物語と現実を

同じように考えています

キミに無理だと言っても

承知しないので

一生懸命考えたら

ある方法を思いつきました

凧を揚げて

雲に引っかけて

引っ張り降ろせるかも

そう言ったらキミは

じゃあ家に帰って

凧を持って

公園に行くよ

そう言ってキミは

ボクの家へと走ります

ここで出会った人たちへ。
こんな自分の何気ない一言を、
何気ない一節を
読んでくれて、
好き　をくれて
贈り物をくれて
ありがとう
お返しはあまりできていないけれど
感謝しています
この小さな世界で
自分という存在が認められたことが
少し
嬉しかったです。
ありがとう
これからも
よろしくお願いします

今日も終わりが近づいてきた。

今日を終わらせるついでに、

私の恋も終わらせて。

7ー3

昨日はあんな雲が

いくつも空に

浮かんでいたのに

今日はあの雲しか

浮かんでいません

きっと他の雲は

どこかへ行ったのに

あの雲だけ迷子になって

動けないんだね

キミは雲がみんなから

はぐれたと

思っているようです

可哀想だから

助けてあげたいね

でもどうすれば

空から降ろせるか

分からないよ

キミはまた

口をポカンと開けて

考えています

7ー5

ボクたちは凧を持って

公園につきました

キミは糸巻きを持って

ボクは凧を持っています

じゃあ揚げるよ

キミはそう言って

勢いよく走りだします

キミの素早い動きに

ボクはついていけず

思わず凧から

手を離してしまいました

キミは勢い余って

地面に張りつくように

倒れてしまいました

雲じゃなくって

キミが地上に

降りてきたよ

キミに怒られる前に

ボクが冗談を言ったら

キミはゆっくりと

起き上がって

アンタはワタシに

ケガをさせたいの

そう叫んで

両方の頬をつまんで

力いっぱい引っ張ります

痛いからやめてよ

そう言ったらキミは

ボクの頬を

引っ張ったり

緩めたりして

ケラケラと笑っています

7ー7

キミは破れた凧を見て

何でこれは

凧って言うんだろうね

赤くないし

足が八本ないし

丸くもないし

全くタコには見えないよ

そう言ってキミは

ボクの顔を見ます

どうして凧と言うのか

ボクも不思議に思います

そしてボクは

思い出しました

去年の夏休みに

家族で海水浴に行った時

浜でタコが干されて

ぺちゃんこになっていたよ

キミにそう言ったら

それこそが本物の凧だよ

これから魚屋さんに行って

タコを買って

本物の凧を作るよ

颯爽と駆けていくキミを

雲が笑って見ています

7ー6

そんなことしていると

日が暮れるよ

ボクがそう叫んだら

やっとキミは手を離して

今度こそ凧を揚げるよ

そう言って糸巻きを持って

走りだします

ボクは同じ失敗をしないよう

しっかりと両手で

凧を持っていたけど

キミがあまりに

勢いよく走るので

凧が破れてしまい

キミはまた地面に

張りつくように

倒れました

ボクは怖くなって

逃げようとしたけれど

キミはすぐに起き上がって

ダッシュでボクに駆けつけて

シャツの首を掴まえました

ワザとじゃないよ

ボクは泣きそうな声で

叫んでいたら

明日の給食のプリン

ワタシにくれたら

許してあげる

低い声でゆっくりと

ボクの耳もとで言います

たまらずボクは

あげるから許して

そう言ってようやく

キミは怒りを収めました

「ありがとう」は簡単に言えて

「ごめんね」は言えない

なんでなんだろうね