ハルユー・2025-05-19
持て余す感情に
振り向いたって
ロクな思い出なんて
ありゃしない なんて
黒歴史ばかり並べて
ハッピーな自分から
目を背けて生きてた
自分が嫌いで許せなくて
それを誰かのせいにして
だから目の前に広がる世界すら
無機質にしか見えてなかった
100の人生のうち99が
不幸だったとしても
たったひとつの幸せを
噛み締めて手の中で温めて
行けたなら
明日は 明日の明日は
違うのかもしれない
振り向くことがもう
怖くなんかなくなるさ
消えてしまいたい…なんて
いつも心の底に隠してる
みんなきっと。
それでも下手くそな
笑顔や強がりや悪あがきで
なんとか
陽の当たる場所へと
歩いて歩いて
それなのに、お日様は時に残酷に
その隠したものを
浮かびあがらせるんだ
一緒だよ、いつだって一緒に
歩いてるんだ
その弱さや苦しみが
少しずつキミの光に変わっていくよ
影は囁く
心の中に
渦巻く思いからみれば
言葉に変えられる思いなんて
ほんの一欠片
駄々漏れの感情
なんて愚かしい…
リラ冷えの街に
雨…
僕の心にも雨
涙流せないくせに
笑顔の仮面に嘘を飾って
溜め息隠して背筋伸ばして
自分の傷を嘲笑うんだ
今朝は雨 冷たい雨
雨に紛れて今日は
泣いてしまおうか
振り回してごめん
最後のワガママ
振り回されるのに疲れたから
心に密かに決めた
別れの日に向けて
あなたが望む私を演じるのはやめて
本当の私とこれからの私に
変わってゆく為に
ほんの少しの意地悪を…
都合のいい私はもうここで
サヨナラするよ
海と空が
重なる場所で いつか
ワタシでは無い
ただのヒトとして
溶けてしまえたなら…
月明かり
グラス越しに揺れる光は
私の惑う思いをわらう
涙を掬い取る
優しい手にそっと頬をよせて
たったひと言
隠していた言葉を囁けば
見えない星の瞬きですら
私に語りかけてくる
笑顔はうまくつくれるのに
素直なキモチが
うまく伝えられない
わかってなんてくれなくていい…
そんな諦めに似たキモチで
生きてこられたのに
あなたに出逢ってしまった
どんな言葉だったか
どんなシチュエーションだったのか
忘れてしまったけど
いつのまにか
あなたがいた
心の真ん中に
気づいてしまった
だから怖かったの
自分の弱さが
あなたに甘えてしまうことが
好きだよ…
そんな精一杯の思いを
戯言だなんて
笑わないでよ
俯いた足元に
ひと雫
傘の下で泣いた
声をあげて泣いた
誰かに気づいて欲しくて
なのに誰にも知られたくなくて…
弱かったんだね
おろかだったね
自分が大嫌いだった
言葉にならない思い
言葉にできない思い
張り裂けそうで
涙ばかり溢れた
少し困った笑顔で
頭の上にのせられた手が
温かすぎて
また留められぬ思いばかり溢れて
何気ない日常の
なんの変哲もない日に
時折ふと
何かに引き戻されたように
振り返る
瘡蓋が疼くように
訳もわからず涙があふれて。
突然会いたくなるのは
サヨナラがちゃんと
出来なかったからかな
魔法の言葉をワタシにください
あなたを記憶の中から
消してしまうほどの…
ココロ踊るハルなのに
踊れない
立ち尽くしてる
月明かりの下
朝を待ち侘び
揺れる花
逃げ出したい衝動も
隠れてしまいたい
閉塞感も
影のように私の中に
棲みついてる
春だというのに…
やれそうでやれない
行けそうでいけない
カタチにできない思いばかり
見送ってどこへ
私の目には私が見えない
静寂を破る一滴の雫
心を揺さぶる風の音
空っぽだと思っていた
私の心の中にはまだ…
残っていたんだなぁ
感じるチカラが。
心が動き出した時
私の世界には色が溢れ
時を刻む音が聞こえてくる
壊れた心でも心を失くした
わけじゃない
それに気がついたなら
きっと見えてくる
心の居場所が