#救えなかった

『あなたのこと分かってるのは私』

『あなたのこと大切なのは私』

『あなたのこと救えるのは私』

全部全部

“つもり”でした＿

でもたった一つ確かなことは

　　　　　《愛してる》ってこと＿

日本人は死人に優しすぎる。

死んでからじゃもう遅いのに。

君が心から

「助けて」

そう願った時に手を差し伸べられていたら。




ごめんね、私は何も出来なかった。

あるところに少年がいました

その少年はみんなの

ムードメーカーで

周りにはいつも誰かがいました

いつでも誰かといて

ずっと笑っている少年でした

男女問わず人気がある子で

恋人もいました。

お互いちゃんと好意を持っていて

幸せな日々を送っていました



そんなある日｡

少年は恋人に振られてしまった


みんなにはわからなかった｡

なぜこんなにいい少年を

手放してしまうのかと


少年は復縁を求めるも

女の子はよりを戻してはくれず

距離をとるようになった｡

みんなはそんな女の子が嫌いだった



そんな時｡無意識ではあるが

女の子をいじめてしまった者がいた

その子を見て止める人は

誰1人としておらず

大半の人は便乗して

女の子のいじめに加担した

でもいじめに臆することなく


学校に通い続けた｡

するとやはり

いじめはエスカレートしていく


女の子は次第に

学校に来なくなってしまった

いつも欠席するのは

あの女の子ただ1人｡


でもいじめの加害者達は

平然と学校に来ていて｡

普通に少年と話していて｡


そんな日々が続いた頃

女の子が欠席しても

担任が確認をしなくなった

みんな気づいていなかったけど

たった1人｡少年だけは

その事に気がついていた


｢先生｡あいつは来てるんですか｣



担任は複雑そうな顔をし

教室全体を見回した｡

いじめの加害者達は

担任と視線が

交わることを恐れ下を向いた｡



























担任はなにかを決断し口を開いた























｢あの子は｡学校には来ない｣































その場にいる全員が驚いた

欠席すると言っても

週に1度は来ていた女の子｡

なのにいきなり来ないと断言され

誰もなにも言葉を発せずにいた


担任はまた

言いずらそうに口を開いた































｢あの子はもう生きていない



昨日の昼頃に命を絶ったそうだ｣






















少年は頭の理解が追いつかない

いじめの加害者達は

やり過ぎてしまったと思った｡

その反面嘲笑う者もいた



｢この後全校集会が開かれる

各自すぐ準備をして

体育館に行くように｡｣





そう言葉を言い残して担任は去った



















あんな重い話をされたのに

少年以外はみな

いつも通り笑っていて

楽しそうに話していて

少年に話しかけに行って｡

一緒に体育館へ向かおうとした｡


その時少年の頭にふと｡

女の子と別れた時の言葉が

浮かんできた




































｢君の周りにみんながいるよ


私が居なくても大丈夫そうだね


1人じゃないから大丈夫だよ


みんながいてくれるのなら


君に私は必要ないから｡別れよ｣




















その時は意味がわからなかった

なぜ女の子がそんなことを言うのか

少年の生きている意味は

女の子がいるからなのに

なぜそれをわかってくれないのか

わからなかった｡

でも今｡やっとわかった
























〝俺の周りに人がいる〟


そういう意味だったんだね


わからなくてごめん

気づかなくて｡

彼氏失格だな｡























少年はある決意をした｡



｢なぁ｡体育館一緒に行こうぜ｣



｢先に行っててすぐ向かうから｣



｢おう｣





































少年は体育館には向かわず

1人｡屋上へ向かった

心の容量は人それぞれ違うから


無理する必要なんてないんだよ

僕の生きる意味だった君は

もうこの世界に居ない

救えなかった罪悪感は捨てて

どう生きていくかはもうどうでもいい

生き延びる為だけに僕は生きる

君を救えなかった

後悔が胸に押し寄せ

ボクは滂沱の涙を零した

陰口悪口飛び交うこの世界は､
もしかしたら誰かが救えなかった
badendの世界なのかもしれない

どれだけ誰かの救いになっても、自分だけは救えなかった。

- 命をもってしか伝わらない -


あの子はあんなにも泣いて
辛いと訴え続けていたのに
軋んだ叫び声は握り潰され

もう今さら 遅すぎる。


教室には,因果応報のスケープゴート
あの子が望んだ平穏は 何処に

やっぱりあの子は

また死のうとするんだ

遺書書いてるってよ…

救えてなかった…

キミが死んだら

僕も死のうかな…笑

でもさ、こう言うこと良くあるけど

生きてたって事もあるんだよね

だから、大丈夫だよね…？

怖いや…笑

もし、キミが死ぬって言って

数週間も帰って来なかったら

僕も死ぬよ…

キミが居ない世界なんて

嫌だからね…

止める勇気なんてないさ…

だって、キミの人生だから

僕は決めてはいけないんだ、

・所詮自分は人間の失敗作。

・死ぬことはゴミを捨てることと
同じくらい簡単。

・自分が生きる意味なんてない。

・自分には生きる価値などない。

・引き止めた先に目的のない、
救いがないのに言葉や物理で
引き止めても知らぬ間に
死んでいる。

救いたかった。
でも遅かった。



いなくなってからじゃ
遅いんだよ。






少しでも多くの人が
このメッセージを見て
後悔しない人生を
おくれますように…。

貴方のSOS
本当は気付いてた

分かってて
見てないふりをした

私は最低だ。

泣いてる君のそばに居れなくて
ごめんなさい…

救えなかった命は

帰ってこない