#文章力

_僕の言葉と君の理由_
〔第1話_耳に響く音と荒い息遣い〕
長編小説のつもりで書いていきます。
文章力を鍛えるために描き始めました。
あえて内容は決めていません。
少しずつ更新していく予定です。(1話ずつ)
ここに新しく書き足すのでは無く、また別で新しく投稿します。
タグにまとめていきます。
あくまで文章力、語彙力等を鍛える目的として書いているので、内容につきましては保証致しません。
100%自己満です。

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｢ごめんさよなら｣
君はそう言って街に消えていった。
｢待っ…!!｣
つい口から出た言葉も、必死に伸ばした手も届くこと無く、空を撫でた。
鈍い音が僕の耳に劈く。
沢山の悲鳴が響き渡る。
僕は聞きたくなくて咄嗟に耳を塞いだ。
塞いだ筈なのに悲鳴もサイレンの音も鮮明に聞こえて何もかも嫌になり遠くへ逃げた。
君と過した日々も、君と住んでいたあの家ともお別れだ。
良いんだ。
君が居なければあの場所にはなんの価値も無い。
君が居なければ僕の毎日は真っ暗なんだ。
だから遠くへ、ただただ遠くへ行きたい。
君のことなんて考えなくても済む場所へ。
｢っ……はぁはぁ……｣
走った。転んでも、涙で目の前が滲んでも、ただひたすらに走った。
もう、良いんだ。
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