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#星の言ノ葉

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3作品・

刹那、星は微笑んだ

これはある日の夜のことだった。空いっぱいに満天の星空が見えた夜。

「星、綺麗だね」

そっと君は微笑んだ。私たちはいわゆる“幼馴染”で私は彼に片想いしている。彼は私の気持ちなんかつゆ知らず、好意にも気付いていない。

「綺麗だね」

私は気持ちを隠して当たり障りのない言葉を返した。来春からは別々の進路に進む。会いに行こうと言って会える距離ではない。会える機会も減ってくる。想いを伝えることが出来るのは今年がラストチャンスと言ったところだろうか。

(好きです、なんて言えない……)

好きの2文字が言えたら苦労しないけど言ったことでこの関係が壊れてしまうことが少し怖かった。

(彼とどういう関係になればいいの?)

幼馴染のままで心地いい関係がいいのか、彼氏彼女の関係で愛した方がいいのか。そんなことを考えていると

「あ、流れ星」
「一瞬だったね」
「一瞬すぎて何も見えなかったよ」

流れ星が空をすうっと通り抜けた。心做しか彼との距離が縮まった気がした。

「一瞬だけの関係を終わりにしたいよ」
「ん?急にどうした?」
「……好きだってこと、気付いてよ」
「……え?」
「私がどれだけ待ったことか……」

私の口からこぼれた“好き”。沈黙が少しばかりか痛い。

「なかなか好きって言えなくてごめん。気持ちに気付かなくてごめん。僕も君のこと好きだよ。こんな僕でもいい?」
「……いいよ。待ってたよ」

2人の恋が実った刹那、星はそっと微笑んだ気がした。

夜月 星那・2021-11-29
刹那、星は微笑んだ
刹那、星は空に
綺羅星は遥か輝く
星の言ノ葉
小説
流れ星
迷宮
星空
幼馴染
仲良し
親友
片想い
好き
永遠の星夜に

星夜に1つ、愛を

冬も近づいてきた今日この頃。日も短くなって、だいぶ夜が長くなった。彼と過ごした時間も長くなっていってだいぶ好きの気持ちが増えた。

「なぁ、イルミネーション見に行かん?」

隣の彼が何故か突然こんなことを提案した。私はイルミネーションを見に行ったのは両手で数えられるほどしか行ったことがない。虚しいかな、私はあまりロマンチックなものは疎い。だけど行ってみたい気持ちも少しはあるわけで。

「行ってみたい」

あぁ、私は何て可愛げのない女なんだろう。もっと可愛くあれたらよかったのに。

(私、なんてバカだろう)

彼と初めて行くイルミネーション。これまで私が見てきたイルミネーションの中で1番綺麗だった。

「……綺麗」
「そやね、綺麗だね。でも君も綺麗だよ」
「そっかなぁ?」
「綺麗って言ってるから綺麗だよ」

可愛げのない言葉を返してしまう。可愛い子だったらもっと言葉を選んでいただろうに。

「今のままでも十分可愛いし綺麗だけど」

いきなり彼がこんなことを言い出した。

「可愛い君を、もっと可愛くしたい。いいかな?」
「ん?いいよ」
「じゃあ待ってね」

そう言って彼はネックレスを私の首にかけた。チャームには星が型どられていた。そっと見上げると、私がさっきまで見ていたイルミネーションの色が変わっていた。

「愛してる」

綺麗な夜に1つ、君からの愛を受け取って。

夜月 星那・2021-11-30
星夜に1つ、愛を
刹那、星は空に
綺羅星は遥か輝く
小説
短編小説
星の言ノ葉
流れ星
迷宮
イルミネーション
デート
好き
大好き

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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