#月の表情

震えながら笑う君は

今にも崩れそうでさ

僕は手を伸ばしたの

頬を染め上げた月は照れたように笑っている

今夜、私の想う月に夢の中で会わせて欲しい

月のように遠くて星のように離れて見えるよ

どんなに想っても触れられない心もあるのね

君が目を細めて笑うから

私も口角上げて笑うのよ

月が出番を求めてやってくる時

変わり始める空に僕は手を振る

夜は寂しさの出番なんだって

貴方も寂しさを抱えてるのね

手を伸ばしても届かない月のような恋

染まりはしないなら月のように去って

月は何処かに向かっているのだろう

嗚呼、僕も連れて行ってくれないか

月が世界を照らそうとしていても

闇がまた浮かんでは心を潰すのよ

今宵、貴方は一体誰に

微笑みかけるのかしら

始まった時に笑えるように

始まるまで僕を見守ってよ

届きそうで届かないからいいと思ったの

触れてしまったら消えちゃいそうだから

見えていても近づくことはできない

空に現れた月が君と重なりました

月が微笑んで「願いは？」と僕に尋ねます

願えば夜の間に叶えてくれるのでしょうか

月が空に挨拶をしようとしているよ

明日も会える約束はできないけれど