#栞挟む序章

空白ページに心を紡ぐ

変人の私が詠う普通の詩

酸素に嫌われた私は

本音を吸って嘘を吐いた

感情のバグは再起動して

何も無かったように笑うんだ

冬の寒さに麻痺しても

凍傷の傷が楽になる訳ないの

私が泡となって消えたら

水の中で流す君の涙も

すぐに気づいてあげるから

誰にも愛されないから

心に鍵をかけたわ

私を守れる人は私しかいない

辛い時は自分を優先していいの

余裕があるときに誰かを気遣えれば充分

人の愛し方を教えてくれても

愛の忘れ方は教えてくれない

笑顔と愛嬌の半額セール

ひとりぼっちの私の身体には

重ね貼られた値引きシール

結婚して鬱になる人もいる

幸せだとしても辛くなる時もあるよ

もしも星の涙に気づいても

太陽の下で涙の理由を聞かないでね

空の色が反射する海

ほら海も空の顔色伺ってる

幸せの余韻を詠う哀

泡沫少女と溶ける愛

貴方の隣にいないＩ

限界になる前に頼れって

君は自分の限界値分かりますか？

唯一無二なんて理想論

人は常に代わりを用意してるのに