#極楽

この世で極楽創るから

どうかどうか

僕の傍で生き続けてよ

ピアノの笑う音が響いている。

青い氷はグラスの中で揺れていて

僕はそれを黒い方の目で見つめている。


宝石の砕ける音が残っている。

朽ち果てるのを待つだけで、

まるで生産性がない。合理的でない。

生きている意味がない。見つけられるわけがない。


もう、故人なのだから。

ここは、極楽なのだから。

大好きだい
ってえ言ったら

大好きだよ
ってえ返ってきて

幸せだい
ってえ言ったら

幸せだよ
ってえ返ってきて

俺があんたの名呼べば
あんたも俺の名呼んでくれる

こんな途方もない幸せ
俺は他に知らねえよ

この世の極楽たあ
愛する人と
想いを分かち合う

その事なんだな

お前らの強すぎる正義感が

僕たち悪をもっと強くしているんだ！！！

お前の正しいと思っていることが

僕たちに対する暴力なんだ‥

そもそも自分勝手に生きちゃいけない

っていうのがおかしい

こんなせかいに希望なんてありゃしない

ならいっそもう終わりにしてしまえばいい

みんなで楽になろう

今まで繋げてきた歴史もなにもかも

終わらせよう‥

いいぞ！もっとだ！！もっと怒りや憎しみ苦しみ悲しみを
もっと爆発させるんだ！！

この国を変えるには君たちの力が必要さ

もう疲れたろ？

おやすみ‥

迷惑かもしれない

そんな事

誰が言ったの？

言われてないんだったら

そんな事考える

時間がもったいない

言われたんだったら

なんで言われたの？

君が悪いの？

その子はノリで言ったの？

嫌われてるなら

その子に話しかけなきゃいい

そんな簡単に

ことが進めば楽なのに

　　侍と禅僧


侍　「 "極楽" と "地獄" に

　　　ついて説明してみろ」


禅僧「お前は愚か者だ。

　　　お前のようなものに

　　　時間を無駄にできぬ！」


侍　「無礼者！死にたいか！」

　　　(刀を手にとる)


禅僧「それが地獄です」


侍 　(感情に囚われていることに

　　　　気づき、我に返る)


禅僧「それが極楽です」

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