笹葉 リド・2019-03-23
死に際
君の最後の写真に
僕はそっと涙を落とした。
生きてる間に
涙は沢山流したから
せめて最期は
大切な人に笑顔を遺せるように_
苦しみと痛みが
狂おしいほどに愛しくて
どっちも求めすぎて
身体が先に逝く
顔を歪める自分が
愛おしくて愛おしくて
歪な笑顔に代わる
死に際に見たのは燃えるような夕日と
泣きながらこっちに向かって手を伸ばす君だった。
でもマンションの壁のせいで
それも見えなくなった。
君の泣き声もゴオッという風の音で
聞こえない。
ただ落ちながら思う。
「走馬灯を見ないってことはまだ生きるのか」
そう諦めて目を閉じた。
最期の幸福・快感を得たいですかぁ?
ドーパミン・βエンドルフィン・セロトニン等の
脳内伝達物質を大量に放出する事で今までに無い程
の快感を得られるんです。
僕はその瞬間が楽しみで仕方ない。
終わった後の見た目なんて快感に委ねれば気になんないでしょ?
大好きな人の側で死にたい。
本当に死にたいって
思ってる人は
死ぬ寸前に涙は流せないよ
死ぬときは、笑って、笑って、笑って。
ありきたりなラブソング
街に溢れかえる。
今日もそれが誰かの箱になって
ぼくたちはしんでいく。
綺麗な棺桶
君が華を手向けてくれたら
それは幸せ
アルバム届いたしなんか
渡す時ないしなんか怖いし
自分のせいでまた体調悪くさせるかもで
自分が信用できんくなってきた
ホンマに自分が嫌いやわだる
おらんほうがマシな気がしてきた