律・2021-02-07
消えてしまえ
ぱっと君への想いが消えてしまえば
どんなにどんなに楽だろうか
この行き場の無い感情も
水に流れて泡となって
消えてしまえ
この感情も
シャボン玉のように
弾けて消えてしまえば
いいのに
「さよなら」なんて
消えてしまえばいい。
うるさい
もう何もかも
消えてしまえ
音の無い
暗闇に全て堕ちてしまえ
だんだん薄くなって
周りと混じって
最終的に
存在を消してください
このまま消えてしまえ
愛のない罪のない言葉たち
空虚は雲の彼方
痛みを痛みでこらえよう
そう今しか立ちむかえない
待ってなんかいられない
全部全部消えてなくなってしまえばいいのに
そうすればきっと『君 』も『 僕』も
傷つかなくてすむのに
夢の中の春風に
想い出をさらって欲しくて
感情なんて消えてしまえ。
こんな辛い思い、もうしたくない。
世界に甘えていた自分が悔しい
気づくのが遅すぎた自分が憎い
逃げている自分が馬鹿馬鹿しい
自分なんて消えてしまえばな、
私だけ、時が止まったまま
みんな先を行くから。
置いていかないで、なんて言葉は
消えてしまえばいいんだ。
飛び降りてしまおうか。
消えて欲しいと願う人だって、
私に消えろと思っている人だっている。
それでもその人が死にたいと言い出したら
「やめてよ」と、咄嗟に叫ぶと思う。
どんなに世界の残酷さを描いた曲だって、
ハッピーエンドだと言い張れない。
逆を言えば、
バッドエンドだとも言い張れないんだよ。
パチパチ弾けて消えてった
線香花火みたいに
嫉妬なんて心も
病みなんて心も
弾けて消えてしまえばいいのに
君と過ごした思い出が
打ち寄せる波で消えてしまえば
君がくれたたくさんの笑顔が
深い海に溶けてしまえば
私は明日も
私でいられる