#爆ぜた恋情

夢であなたにハグされて

甘酸っぱい恋に顔を顰めて泣いていた

現実に引き戻される瞬間

喉が塞がるような切なさに涙が溢れた

恋情が爆ぜて君は優しさを喪失した

腐敗が進んだ心で歩く道すがら

君は漆黒の刃を僕に向けて

声も立てずに刃傷に及んだ

朽ちたハートは微塵も熱を持たず

信じがたい残像だけが

柔らかな春風に幻のように揺れていた

零れる涙は報われない恋の痛み

甘美なひと時は

夢の中に溶けてゆくの...

電車に揺られて君を想う


好きな人ほど近づけなくて


いつも後退り...


幾つ季節を重ねても


君との距離は縮まらなくて

甘味に溺れてあなたに疲れ

無感情のしずくが激しくほとばしる