母親との会話
母親「ねぇ、桜愛?その金魚、引っ越す時に連れてくの?」
私「うん。生きていたら。」
母親「連れていくの!?笑笑」
私「だって私に1番懐いてくれてるのに置いてけないし。父親に任せたらお湯入れられて即死だよ。私覚えてるから。合計でもう30匹飼ってて、もう弱い金魚さん達からどんどんいなくなっちゃって、残り5匹になった時に、姉が3匹で私が2匹管理してて、私が掃除終わって姉は後でやるとか言ってた時に父親が勝手に掃除と水換えをやった。で、私達は買い物に行って帰ってきたら、姉の水槽の中の2匹は火傷で亡くなって浮いてて、1匹はなんとか耐えて生きてたけど、相当弱ってた。姉はショックだったのか大泣きで父親は“善意でやった”なんて言ってたけど、普通に手が冷たいからってお湯でやるのは勝手だけど、人がちょっと触るだけでも火傷しちゃうのに、お湯を入れて気が付かないなんてありえない。それで責め立てられて謝るなんてもっとダメじゃん??だから、私は父親は信用してない。任せられない。落ちた餌をあげてるとこだって何回も見て、「いや、やめて??なにしてんの?」って何度も言ったのに。金魚はそういうもんじゃないのに、生き物なのに、そんなことするなんて可哀想じゃん。飼い主は私と姉だったのに頼んでもないことするから早くいなくなっちゃった。そして死んでしまった金魚を埋めるのは私がやることになるし。謝りながら「ごめんね、しっかり面倒みてあげられなくて…」って言いながら手を合わせてね、お花を探してお供えするの。それをもう何回もやるんだもん。辛いものだよ?」
母親「うん…。まぁ…そうだね」
私「うん。1番辛かったのは、1匹だけ黒い金魚がいてデメキンみたいな子がいて、気に入ってて、1夜で死んじゃった。酸素が足りなくて、何もなかったからバケツに5匹入れてて、起きたら1匹は外に飛び出てて、その黒い金魚は弱かったのか沈んで横たわってたけど、水が動いたら浮かんできて死んじゃったってわかった時、めちゃくちゃ悲しくて大泣きした。生き物飼ったのも初めてだし、お気に入りだったのに餌もあげられずに死んじゃうなんて思わなかったから。悲しかったなぁ。あれは」
母親「笑笑確かに大泣きだったね。結構長い時間。琥珀は死体とか嫌だからねぇ。近寄りは愚か見もしないし笑」
私「そうだよ。せめて飼ってた以上、最後も見てあげなきゃ。それが飼い主なのに、琥珀もひどい笑」
母親「笑笑桜愛は動物好き?」
私「好き。だけど、毛の動物は飼えないから。アレルギーで。どうしても金魚とかになっちゃう。でも、懐いてくれるのも嬉しいし、だんだん言うこと聞いてくれたり覚えてくれたりしてくれて、本当に今生きてるたった1匹だけど、その金魚のことも大好きだよ。手をね、上からやるだけでも上がってきたり、私が水槽の前を通ると一緒に動いて合わせてきたり、餌は水槽の右下を私が指でトントン叩くと分かるらしくてどこかに入っててもちゃんとそこにくる。網に入って欲しい時は、網をコンコンと水槽の底にやると勝手に入ってくる笑可愛いんだよ。本当に」
母親「笑躾てるじゃん」
私「長年いるからね??笑仲はいい方だよ」
母親「まぁ、私も最初は近づいただけで水飛ばされて嫌われてたけど、今は興味ないのかなんもしてこないね」
私「そうだね。みんなに威嚇してたからね笑笑」
母親「そうだよ笑親戚来る時も玄関に金魚いるから入ってもらうのにも一苦労だったんだから」
私「私がちゃんとなだめてたじゃん」
母親「だから、それでなんとか入れたんだよ。家に!!普通はそんなに苦労しないもんだと思うんだけど」
私「笑笑警戒心強すぎたんだよ。」
母親「飼い主に似たんだね」
私「褒めてる??貶してる??笑笑」
母親「想像に任せます」
私「貶してるのね。わかったぁ」
母親「笑笑ひどいな」
私「笑笑ごめんなさぁい」