#病み期

濡れた瞳を乾かして

弱い自分を陰に堕としたら

後は、私が光を浴び直すだけ

選択肢を与えられてるようで

決められている世界は

異変が起こるのも予測済みらしい

偽りを造り上げて

命を吹き込んでみただけ

だから、最後は自分の手で

どれだけ刃先を丸くしたって

傷を作る事実は変わらないままだ

涙も枯れ果てた平和な時間

傷が消えた身体は

やっと陽の光を浴びれたんだ

受け入れられない真実を

粉々に叩き壊したって

現実は嘘にならなかった

ただの日常だとしても

役から落とされないように

毎日、必死なんだよ

廃れた世界の外に向かう

迷い子たちの足取りは

誰にも止められはしない

どれだけ受け取っても

蓋を閉めれば

哀で埋め尽くされる

芽生えた感情が

花開く前に、

枯らしてしまえ

たくさんの選択肢

与えられるだけの人生

誰かが持っていた重荷は全て自分へ

君が教えてくれた世界が

味気ない日常に染まる前に

私が残した色を飾るの

湧き出て止まらない感情を

言葉や声にして消化する

この足し引きは永遠に終わらない

固い表情を解すように振る

季節外れの透明な雨に

なんと名前をつけようか

心温める光を求め続けても

身体は陰に隠れてしまう

望んだ先の壁は貪欲な自分を映すだけ