#白い世界

雪の降る日に

バスを待ちながら飲んだ

ひとつの缶コーヒーが

ほっと吐く息に色が着くように

とてもとても温かくて

薄暗く暮れていく

辺りの心細ささえ

何処かへ飛んで行ってしまったんだ

死んだら何もかも楽になるのかな

天国でもやる試練があるのかな

天国行ったら本当に〝幸せ〟なのかな

天国は本当に〝平和〟なのかな

そもそも本当に〝天国〟があるのかな

天国に行った人しか知らない闇

白い世界が
迎えてくれる
何色にも染まりうる
白い世界を
君は持ってる

諦めないで

君の情熱で
その白い世界を
染め上げるまで

息を吐くと白くなって

今見える世界もだんだんと

白くなっていく

雪が降る中私はたった一人で

歩いていく…

私はただ君にそばにいて

欲しいだけなのに…

白い世界から自由になって空を飛ぶ

揺れながら落ちる初雪が
白い世界を連れて来た

静かに遠く広がる白の
圧倒的な世界の記憶

瞳を閉じれば
いつでもそこに映し出され

心ごとその情景に
染まるから

少し気怠い朝もやの中で
瞼をそっと下ろしてみるの

白い世界

まるで私だけ取り残されたよう

空を見上げて

あなたとの思い出を振り返る

今年初の雪を見れた

窓から眺める景色は白い世界でとても綺麗だ