#第四章

初めて好きになって…。それからずっと守ってきたんだよ！

あいつを見つけれんのは…俺だけだから！

お前は幼なじみでいーかもだけど、ムリなんだよ俺は！

本当の宝物な…誰にも見せたくねーし、触らせたくねーし、できることなら一生隠しておきたい。俺としか目を合わせられねーように、ヘタレでビビりのまま

好きだから！！凛くんにふさわしいヒトになって…恋人になりたいから…！だから…絶対見つけてみせる。凛くんがの大事なもの…！

…大好き。初めて好きになった日からずっと…。凛くんだけが、大好き！

小六の七月頃
怪奇現象が起きた
お風呂の湯船で気持ちよく鼻歌を歌っている時
外から私の名前を呼ぶ声が
〇〇さーん、〇〇〜
と二人の男の子の声
一人はクラスの仲良しの友達
もう一人は不明
翌日学校に行くと友達と君から声を掛けられた
昨日お前の家行ったんだよー
習い事の帰りに寄ったらしい
君は少し家を行き過ぎなきゃ行けないのに
わざわざ来てくれて嬉しかった
でもそれより嬉しかったのは
それからだった
習い事がある日に毎回
二人で家によってくれた
家の目の前でいつも三人で話した
君が一人で来てくれる時もあった
すごく楽しくて幸せな時間だった
一ヶ月程度の束の間の幸せ
この頃の私には
それだけで十分すぎるほどだった