はじめる

#第3話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全51作品・




『現代っ子の神楽くん』第3話です( '-' )!!!



今回は多分、短め(?)です...すみません_( 」∠)_



地球に降り立った神楽君という事で、その一つの節目をどう繋ぐのか、と言う点もこだわってしまいまして...笑



語彙力が無いながら、一つ一つ丁寧に言葉を文章に纏めたので



今回も楽しんでお読み頂けると嬉しいで御座います( '-' )ノ✨



では、現代っ子の神楽くん第3話、是非ともお楽しみ下さいませ( . .)"




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


前回
 ̄ ̄ ̄

水鈴『神楽様、ご健闘をお祈りします』




最後は笑顔でそう告げた水鈴に、神楽は『お前もな』と笑い返して地球へと降りて行った


______________________



〝SFファンタジー小説(仮)〟



作者 : 紅李夜 律花
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



『現代っ子の神楽くん』




第3話


失われた記憶
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







水鈴『......ハァ』






受付人『...水鈴殿、申し訳ありませんっ…!』






水鈴『...?』






受付人『我々がしっかりしていれば、こんな事態にはならなかった筈です...』






水鈴『構わんさ、お前達が悪い訳じゃ無い。大体、悪ぃのは全部〝アイツら〟だろう』






罪悪感で押し潰されそうになっていた受付の者達を水鈴は『そんな辛気臭い面をするんじゃない』と優しく笑って慰めた






受付人『...そう、ですね』






水鈴に元気づけられ、受付人達はすっかり活気を取り戻していた






そこへ突然、ある一人の男が水鈴と受付人達の前に姿を現す






??『.........』






水鈴『ん...?見かけない顔だが...お前、誰だ?』






受付人『っ...!!あ、貴方は...!___』










_____神楽side





チュンチュン



ピチチチ...





神楽『.......んん...』






眩しい太陽の光に照らされ、可愛らしい雀のさえずりと共に神楽は意識を覚した






神楽『こ、こ...何処だ......あれ、、俺、は誰だ、っけ?思い出せない...』







辺りを見渡すと、新緑の木々が並んだ中央に立派なお社が建っていた




その向かい側には美しい鳥居も見える




そこから続いた参道の〝真ん中〟に神楽は横たわっていた






人気(ヒトケ)は無く、ただ神聖な空気だけが静寂した空間を纏っている






この神社らしき場所で目を覚ました神楽は、以前の記憶が失われていた






何も思い出せなくて混乱している内に





鳥居から続いていた石の階段を登る足音が聞こえて来た





カラン_カラン_カラン_






沈黙の中、突如響いた下駄の音に神楽はビクっとしながら恐る恐る音のする方へ視線を向けると






そこには袴のような装束をした人がこちらを見つめて立っていたのだ






??『...少年...?』






神楽『......?』






何方(どちら)も状況が理解出来ずにポカンと口を開けている





そんな沈黙を先に破ったのは袴の装束を着た男の人だった






??『君、随分変わった格好をしているんだね。何故こんな所に居るんだい?親御さん達は、、居ないようだが...』





神楽『...??』





神楽は質問に対してよく分からず、更に焦って困惑したような表情を浮かべる






??『あぁ、急に声を掛けてすまない、、私は此処の神主をしている者だ』





神楽『かん、ぬし...?』





神主『あぁ、この神社を管理しているんだよ。そうだ、君名前は?』






神楽『名、前...』






神主『まさか、記憶が無いのかい...?』






神楽『思い、出せない...』






そう言った刹那、神楽の左手の甲が一瞬光った様な気がして神主が視線をやると






金色に近い様な文字で〝神楽〟と書かれてあった






神主『君、神楽って言うのかい?』






神主は『捨て子なのか、、?』『親御さんたちが捨てる前に名前を書いておいたのか』など独り言の様にぶつぶつと疑問を呟いた







神楽『か、ぐ...っ!! 思い、出した、、俺は、神楽__。』






神楽はハッとした後自分の名を思い出したが、神主が『思い出したのか』と聞くと神楽は『でも、それだけなんです...』と答えた





神主『まぁ、とにかくこんな参道の〝真ん中〟に居てはいけない。移動してから話を聞く事にしよう』





神楽『...?』





神楽が首を傾げていると、神主が優しくこう言った





神主『参道の真ん中はね、〝神様〟が通る道なのさ___』







__続く






【終わりに】



遂に地球到達、という事で物語の歯車が動き出しました( '-' )✨



そしてお知らせなのですが、今回から『現代っ子の神楽くん』は毎週金曜日の夕方から夜頃に投稿することにしました。


理由は色々あって、まぁ、1週間あれば(私が)助かるかなぁと思いまして...( '-' )((ゑ



あと、何故金曜日なのかと言うと、調度皆さんの学校や仕事が休みに入るので、お疲れ様ですと言う意味も込めて、楽しんで貰える様にこの曜日と致しました( . .)"



まだまだ至らない所もあるこの小説ですが、寛容な心で読んで頂けたらなと思います(〃'-'〃)✨



ではではー( '-' )ノ))

夜白妖 律双・2021-01-22
現代っ子の神楽くん
第3話
お知らせ
毎週金曜日投稿
夕方から夜頃
短かったかなぁ...?((焦
300人突破❁⃘*.゚


陸人)桜、お前雷鳥の姫になれ!!
桜)えっ!!私なにかもわからないのに無理だよ!
陸人)後で説明した後に答えきかせろ!
桜)わ、わかった。
そう言い終わる前にまた手を引かれる。
雷鳥の人達)こんにちは!!!
たくさんの男達が頭を下げて並んでいた。
その前を通ってひとつの部屋の前に着いた。
中に入ると数人の男の子がいた。
男の子)総長が女の子連れてきたー!
びっくりしている男の子達。
陸人)お前らこいつに族の事教えてやれ!
男の子)りょーかい
男の子達に族のことを教えて貰って「姫」の意味が分かった。
陸人)で、どうすんの?
桜)無理だよ。ていうかなんで私?
男の子)そりゃー、、、
男の子が喋るのをやめた。
男の子が見つめる方に目をやると、
すごい殺気をまとった陸人が居た。
うわぁー怖いよー!

次回に続く

結衣☆♡🌸小説読んでね!・2020-03-19
暴走族の総長が恋をした!?
第3話

私に残された時間は

あと8日


絶望の淵に立たされた身であっても

悔いのないように

過ごしたい


そんな想いから

ノートにペンを走らす



「何をしてる」

「わっ…!」


突然現れるクレハに

私の心臓はドクンとひとつ

音を鳴らした


「ク…クレハ」

「なんだ」

「その…、突然現れるのは

心臓に悪い…」

「……お前、心臓は健康だろう?」


無表情でそう言われてしまえば

返す言葉もない


「…で?なんだこれは」

「……あと8日で、やっておきたいことを

書いてたの…」


チラリとクレハを盗み見れば

目と目が合う


「どうやって?」

「…え?」

「どうやって両親に逢いに行くんだ」


ノートの1番目に書かれた文字を

クレハが、トンッと指さした


【①両親に逢いに行って親孝行】


「えっと…」

「入院中だぞ」

「…はい」


確かに、入院中では

逢いに行くことも

親孝行することも出来ない


黙り込んだ私に

クレハが口を開く


「…仕方ねぇな」

顔を上げた私に言葉を続けた


「着替えろ」

「…え?」

「5分で準備しろ」

「え、なんで…」

「早くしろ」


理由を聞ける雰囲気でもない


「…み、見ないでよ?」

「見ねぇよ」


そう言ってカーテンの向こうに

クレハが移動する

私は言われるがまま

簡単に準備を済ませ

クレハを呼んだ


「…化粧くらいしろよ」

「ご、5分じゃ無理です!」

「まぁいい」


伏し目がちに

一度ため息をついたクレハは

私の腰をグッと引き寄せる


「っ…!?」

それはあまりに唐突で

顔から火が出るかと思う程熱くなった


「な、なに!?」

「黙ってろ」


クレハが病室の窓ガラスに

手を翳したかと思えば

次の瞬間には

雨の降る空へと舞い上がる


「雨が…ここだけ降ってない…

て、てて、ていうか!

空!空飛んでるっ」

「…俺にくっついてりゃ

お前も見えてない、安心しろ」

「…えっと…どこに、行くの?」



クレハは一度私に視線を落とす

「目を瞑ってろ」


その表情からは

何も読み取れない


ゴクリと喉を鳴らしながら

私はギュッと目を瞑った

Mari・2020-02-13
物語&小説/from:Mari
小説
死神のクレハ
第3話
死神シリーズ
独り言
ポエム

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に51作品あります

アプリでもっとみる


人は幾つかの縁で繋がっている


縁は人間が

自力で切ることは出来ない



その縁の中でも

一番強く、そして厄介なのが

〝悪縁〟と呼ばれるものだ



悪縁は、悪い影響を

受ける者と与える者で

繋がっている



「まさかあの男にまた会うとはな」

そう言って

漣はあぐらをかいた



「漣はどうしてあそこに?」

「お前があれだけ動揺するくらいだ

鈴音があの時の

妹なんじゃねぇかと思ってな」


私の前世を知る漣に

嘘はつけない



「あの男が、そばに居るから

鈴音は死ぬことに?」

「恐らく、そうだろうな」



私は、人間だった時代に

一度漣に助けられたことがある



あの男が悪縁である鈴音は

前世でも酷い仕打ちに遭い

殺されかけた


憎しみは募るばかりで

為す術もない


そんな時

人間界へ降りていた漣と出逢い

縁というものを知り

私は妹を連れて

あの男からなんとか逃げた



悪縁がそばに居ることで

命が危険に晒されるということを

あの時、漣に聞かなければ

早々に妹は命を落としていただろう



「涼風」

「…何?」

「お前は、あの子を狩れるのか」


唐突な質問に

私は言葉を詰まらせる


「俺たち死神が

人間の運命を変えることは

許されない」

「…分かってる」

「もしお前が出来ないなら

俺が代わってやってもいい」

「……」


言葉が出ない


今まで

運命によって定められ死した魂を

身体から切り離し

天界へ送るのは

当たり前の責務だと思って

やってきた



それが前世の妹だからといって

こんなにも心が揺れるとは…



「…まだ時間はある、考えておけ」

そう言って漣は

立ち上がる



「漣…」

「なんだ」

「…いや、なんでもない」

「そうか」



人間の運命を変える方法を

知っているか、など

聞けるはずもなかった




「おっ、涼風」

「ロク…」

「この後の任務、一緒みたいだなぁ」

「そうなの?」

「なんか、死者すっげぇ居るらしいよ」


ロクは指を折りながら

数を数え始める



「…十三人!」

「面倒くさ…そんなに?」

「俺三人、あと夕凪と漣も三人

んで、涼風四人」

「…なんで私だけ一人多いのよ」



死者の人数が多い場合

死神数人で行くことも度々だ



「トンネルの崩落事故なんてさ

もう可哀想でさぁっ」

「あー…崩落事故ねぇ」

「まぁ、古いトンネルで

土砂崩れが原因らしいけどねぇ」


その言葉に

心臓が掴まれるように痛む


「…土砂崩れ?」

「そっ、最近各地で起こってるらしいよ

まぁ、こんだけ豪雨が続けば

そうなるよね」

「……」


私の頭は一瞬にしてフリーズし

ドクドクと音を立てる嫌な鼓動は

暫く鳴り止まなかった

Mari・2020-04-20
物語&小説/from:Mari
小説
涼風に揺られて
第3話
死神シリーズ
独り言
ポエム
大切な人に伝えたい事
あの日に戻りたい
好きな人



第3話

メ)俺は、、、いや、
私)?
メ)Me,too
私)なんで英語ー
メ)笑笑
私)笑笑
メ)同じこと思ってたなー
私)だねー
ちょっと恥ずかしい
メ)大山と変わりたいなー
私)変わってほしいなー、でもバドミントン部
ないよー
メ)卓球はいるー
ドキッ
私)なんで?
メ)、、、
私)おーい
メ)ん?
私)ん?じゃないよー!ちゃんと答えて
メ)〇〇〇〇〇〇だから

END

〇は次の話で!!
感想ききたいです!
お願いしますm

ゆみ(๑•᎑•๑)🌈 💕🎶・2020-02-19
第3話
みんなみて〜
贈り物ください!!!
感想聞かせてください

お待たせしました!

恐怖のかくれんぼ 第3話



花午女の子「かくれんぼしよう?」
私「!?い、いいよ……」
花午女の子「じゃあ鬼は君ね!絶対に見つからないよ!私、隠れるの上手いんだから!!!!!」
私「……う、うん…」
私「じ、じゃあ30数えるね…」

私「1.2.3.4…………30。も、もーいいかい?」
花午女の子「フフフ、もーいーよ!」
私「!!………よしっ!」

さっきから声が震えている。怖がっちゃダメだ。これじゃ④を助けられない。

たしか、物置小屋に行けばいいんだよね…

ザッザッザッ

私「ここか……」
私「フー……よし…」

ググッ

ガラガラガラ

私「④みーつけた!」
私「!?④だ……寝てる…」

ピンポーン
私「遅くにすいません…あの、④を…」
④母「④!!!!見つけてくれたの!?本当にありがとうございます!!!!!」
④父「騒がしいな……!?④!!!!」
④母「あなた!⑤(私)が見つけてくださったの!」
④父「そうなのか…ありがとうございます!本当にありがとうございます!!!!!」
私「い、いえ……遅くにそいません…おやすみなさい………」

私「…次は花午女の子か……」

腕時計を見て

私「…時間がない。」
私「……………お母さん、お父さん…」

花午女の子を見つけないと私は地獄に落とされる。お母さんとお父さん、心配するかな。私のために、涙を流してくれるかな。

私「…………死にたくない…」
花午女の子「それなら早く見つけなよ~」
私「!?………そうだよね」
私「よしっ!絶対に見つけるぞ!」

2時間後

見つけるとは言ったものの、全然見つからない。朝まであと、30分。
お爺さんにもっと聞いとけばよかった………。

私「もう一度物置小屋に行ってこよう…」

完全に諦めた私は、④を見つけた物置小屋に行った。

まさかとは思うけど、ここに花午女の子はいないよね笑。

ガラガラガラ

私「花午女の子みーつけた!笑」
花午女の子「あー、見つかっちゃった」
私「え!?」
花午女の子「絶対に見つからないと思ったのにな~。残念だけど、私の負けだ」
私「え……じゃあ私、生き…てる?」
花午女の子「……見つかったのはこれで2回目だよ!君、凄いね!楽しかったよ!また遊ぼうね!」
私「え?わっ」

キラッ

私「まぶしい……!?って、いないし…」
私「あっ…きれい…朝か……」

その頃のお爺さん

お爺さん「あの子は生きとるかの……」
お爺さん「あのこと、やっぱり言った方が良かったか…」
お爺さん「あの子は代々この村に伝わる巫女だってことを……そして、花午女の子とのかくれんぼで花午女の子を最初に見つけたのが、あの子のお母さんてことを……」

第3話 おわり

本当にお待たせしました!!!!!
遅れてごめんなさい!!!!!

「恐怖のかくれんぼ」はまだまだ続きます!
次回もお楽しみに!

幸呼愛・2018-07-08
恐怖のかくれんぼ
第3話
幸呼愛の作品展


「ねぇ、どこに向かってるの?」

「オーストラリアだ」

「おっ……オーストラリア!?」

「あの辺の海域に

ジュコンが多く生息している」

「……ジュゴンね」

「……そうとも言うな」


まさか、龍の背に乗って

海外へ行くことになるとは

誰が予想出来ただろう


ゆったりと夜空を泳ぐように

ドラコンはオーストラリア海域を目指す


「あー……しかし、いいもんだな」

「何?」

「女のぬくもりがー…

背中にあたるってぇのはいいもんだぁ」


……っ!?


「ちょっ、変なこと言わないでよ!」

「おぉ?なんなら俺の背鰭で

感じてくれてもいいんだぞ?」


このスケベ小人め!!



「おっ!見えてきたなぁ、オーストラリア」

「う……わぁ……っ」


夜中と言えど、宝石箱のように

色とりどりの灯りが

オーストラリア大陸を

煌びやかに浮き上がらせていた



「綺麗……」

「おぉ、見惚れてるとこ悪ぃな

こっちだ、こっち」


そう言いながらドラコンは

オーストラリア北部の

人気のない海岸付近へと降り立つ



「なんか……く、暗いね……」

「おっと、デカすぎて窮屈で仕方ねぇや」


地上に降り立った龍の身体は

所狭しと海岸に広がっていた


「……ていうか、ジュゴンもびっくりで

寄ってこないと思うよ」

「えぇー、そりゃあ困るなぁ」


ドラコンの背から降りた私は

その龍の身体の大きさに

改めて苦笑いを零す



「よし、しゃあねぇな」


ドラコンがそう呟いたかと思うと

そのシルバーブルーの身体が

一層輝きを増し始めた


海岸一帯が明るく照らされ

目が眩む程、強い光が放たれた次の瞬間

私は目を疑う



「え……、え?」

「あぁ?なんだぁ?」

「……どちら様?」

「ドラコンだ。俺の名前を忘れるたぁ

なんてぇ奴だ」



……はて?



「いやいやいや、ドラコンこんな

イケメンじゃなかったし!」

「……お前ほんとに失礼な奴だな」


なんと、私の目の前に現れたのは

龍の姿から人間の姿に

変化したドラコンだった



「いや!?」

「なんだその反応は」

「違うでしょ!?」

「違わねぇよ!?」


陰陽師のような神聖な格好をしたその姿は

確かに龍の化身とも思える



「でも小人のドラコン、こんなに

イケメンじゃなかったじゃん!」

「これが本来の俺の姿だっ」

「……えー」

「なんだその疑いの目は……」


何故こんなにも

あの小人は姿を変えられるのか

私の好奇心は掻き立てられるようだった



「じゃあどうして小人になったり

龍になったりするわけ?」

「話は長くなるぞ」

「……あ、じゃあ、いいや」

「いや、聞けよ、そこは聞いとけよ」


私は岩場に腰を下ろし

仕方ないな、と言わんばかりに

ドラコンを見つめる



「俺はその昔、故郷に居座る妖と戦った」

「妖……」

「ちょうど、こんな満月の夜だったな」


ドラコンは目を細め

遠くに輝く月を見上げた


「妖を仕留めるあと一歩のところで……」

「負けたの?」

「……負けてない。最後まで聞け」


月の光が

まるでドラコンの身体を包むように

降り注ぐ


「俺は妖の魔術で小人にされ

それと同時に、俺の放った龍の術が

妖を仕留めた」

「……一応仕留めたのね」

「だがな」

「うん」

「仕留めたら消えるはずの龍が

俺んとこに戻ってきやがった」


んー……

それは一体どういうことですか?


「当たり前に、小人じゃあ龍を

受け止めきれねぇ」

「まぁ、そうよね」

「そこでだ」


ドラコンは私に視線を移すと

話を続けた


「仕方なく俺は、魂ごと

龍に乗り移ったってわけだ」


月の光を背後に浴び

ドラコンは微笑んでみせる


「……いや!?

そこかっこつけるとこじゃないよね」

「なんだ、同情くらいしやがれ」

「まぁ、いいや

それで自由自在に姿を変えれるように?」

「おいこら、まぁいいやで片付けるな」


ドラコンは少しばかり

ムッとした表情を見せたが

一つ溜め息をついてまた口を開いた



「いや、満月の夜だけだ」

「えー……」

「なんだその、えー、は」

「満月の夜だけしか

イケメンになんないのかぁ」

「……しばくぞ」



話を聞かなくても分かる

ドラコンはこの世に生きる人間とは違う


だけど、不思議とドラコンに対する

恐怖心などは無い


むしろ、もっと知りたいとさえ思える



「いいね、小人になったり龍になったり

本来の姿に戻ったり、楽しそう」

「……そうかぁ!?」

「いいじゃん、そういうの楽しめば」


僅かに目を見開いたドラコンは

やがて楽しそうに笑い始めた



「お前、変な奴っ」

「は!?失礼なっ」

「どっちがだっ」

「ていうか、その顔と名前が

不一致過ぎてウケる」

「おいこら、どういう意味だ」

「おかしいって、ドラコン、……ウケる」

「ウケんな」



ザザンと音を立てて打ち寄せる波が

月の光に照らされて

キラキラと輝く


私たち二人の笑い声は

夜空の向こうまで響いていくようだった

Mari・2020-12-04
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
第3話
コメディ小説
短編/Mari
愛してもらいたかった。君に。
好きな人
大切な人
独り言
ポエム

海李「その人は図書館でよく会う顔見知りの人。」
那緒「好きな本が同じで会ったらたまに話すぐらいでした。だけど学校も行くこともないから会わなくなってしまいました。」
海李「数日後、街でたまたま会いました。」
那緒「そしてあなたが始めての友達になりました。」

海李「なぁまだ続くのか?」
那緒「これはまだ序章ですよ。」
海李「はぁー?」
那緒「最終章までやらせてください!」
海李「断るって言ったらどうする。」
那緒「それでも無理やりやります。」
海李「だろうな。」
那緒「あなたもそうやって話に入り込んでますからね?」
海李「そんなの俺の勝手だ。」
那緒「では続きを話していきます!」
海李「はぁ...」

那緒「だけど買い物の帰り道いつも通り歩いて帰っていました。その時に事件が起こりました。」

続く

実桜・2020-04-06
君と僕の作り話
第3話


「なんで俺ここに連れて来られたんか

意味が分からんわ」


その男は

大きく溜め息をつきながら呟く



「富村夏樹」

「なんや」

「自分のやったことが

どれほど周りを巻き込んだか

分かるか」

「分からへん」


ポケットに手を入れたまま

夏樹はそう答えた



「では、友人の一人が

お前の責め句によって

自殺を試みたことは知っておるか」

「そんなん、そいつの心が

弱いだけやろ

そんな奴、死んだ方が

マシちゃうか?」

「また別の友人も心を傷め

ストレスで身体を壊したことは

知っておるか」

「俺のせいちゃうで」



飄々とした夏樹の様子に

そばで控える番人さえもが

怒りに満ちた顔で

夏樹を睨んでいる



そういえばこいつ

前にも一度ここへ来たな


あの時は確か

戦時中ということもあり

地獄の掃除という

軽い刑で済んだ



人を極限まで追い詰める

その自己中心的な考えと

人間の言葉とは思えぬ程の汚い言葉は

いつの時代も

変わらなかったということか



「仲間を集めて

爆発的な無差別殺人を

計画していたようだが」

「なんや?なんでバレてんねん」

「何故そのようなことを

考えたのだ」

「だって、俺らの言うこと

通らへんねやったら

強行突破で

分かってもらうまでやないの?」



長年ここで働いてる俺も

ああ言えばこう言う夏樹のような

人間には

開いた口が塞がらない



「それで罪のない多くの人間が

巻き込まれてもか?」

「仕方あらへんわな」



神は呆れたように息を吐くと

一段と厳しい声色で

制裁を下す



「富村夏樹、お前には

人の命を大切に思う心が

無いと見なす」

「なんやそれ、失礼な話やで」

「人間の心が育っていない魂を

世に出すわけにはいかぬ」

「どういう意味や」

「よって、地獄での永久処罰とす」

「はぁ?ふざけんなや、くそじじい!」



番人に捕らわれた夏樹は

部屋を出ていく間も

しつこい程に

散々喚き散らし暴れた



「俺はああいう奴が嫌いだ」

ボソッと耳打ちする空海に

「同じく」

俺もそう答える




人間の心が

育ちきれていない魂は

他人の心や命の大切さも

分かりはしない



世に出せば

他の人間が危険に

晒されることになるだけなのだ




人は、生まれ変わりを果たしながら

魂の成長を繰り返す


自身の在り方を思考し

他人との関わりを学び

失敗を重ねても

試行錯誤しながら

己を成長させていくのだ



夏樹は

何度生まれ変わっても

自身の失敗や責任を

他人のせいにし

他人を責めることで

自身の成長から逃げてきた


そのツケの大きさは計り知れない



苦しみは無駄ではないのだろう

必ずや、魂の成長に

役立つのだから



「幽鬼」

「なんだ空海」

「一旦休憩だとよ」

「そうか、交代の時間か」


俺と空海の代わりに

北辰と鬼瓦が門前にやってきた



すると、空海がなぜだか

気持ち悪い程にもじもじしている


「……気持ち悪いのだが」

「彼女とスイーツを

食べてきても良いか?」

「……その顔にスイーツは

似合わんが、構わん、行ってこい」



空海は一瞬ムッとするが

時々スキップをしながら

地獄のカフェへと

駆けて行った



暑さがジリジリと身体を焼く


「……俺も少し休むか」



休憩所へと足を運んだ俺は

地獄の事務員と顔を合わせた


「あら、幽鬼さん」

「おう、桔梗じゃねぇか」

「ねぇ知ってる?

今日天国から女の子が

紛れ込んでたでしょう?」

「あぁ、天国へ帰したぞ」



しまった……

桔梗は話し始めると長ぇんだ



「あの子ねぇ、よく来てるのよ」

「あ?そうなのか?」

「ここだけじゃないわよ

色んな場所に出没してるらしいの」



命を落とした後の世には

天国と地獄の他にも

様々な場所がある


ただし、そう簡単には

行き来出来るわけもなく

なぜあの女にそれが出来るのか

不思議でならない



「死神の夕凪から聞いたところ

クレハのとこにも現れたらしいわよ」

「夕凪が知ってるということは……」

「死神界にも現れたらしいの」


何をやっておるのだ、あの女は……



「今度見掛けたらさ

友達になっておきなさいよ幽鬼」

「……なぜだ」

「面白そうじゃない」



……くだらん


俺は桔梗の話を聞きながら

水を一気に飲み干した

Mari・2020-07-06
物語&小説/from:Mari
小説
地獄の扉へようこそ
第3話
戯け者
独り言
ポエム
制裁


「ねぇ、あなた笹川綾花?」

「え…」


どこからか声が聞こえ

辺りを見渡すが

誰の姿も見えない


「だ…、誰?」


次の瞬間


ザッと音を立て

砂浜に降り立つように

姿を表したのは

黒袴に黒マスクの女だった



「ま、また、…死神っ?」

「Yes」



腰まである黒髪を風に靡かせ

じっとこちらを見つめると

女は口を開く


「私の名は、涼風(すずかぜ)

少し前、あなたに

任務を邪魔されたんだよね」

「っ…」


夕凪が言っていた仲間って

この子のことだ


「あー、その顔は

既に夕凪に聞いてるみたいね」

「詳しくは…知らない」

「…ふーん、そう」



涼風は黒マスクを少しズラして

顔を見せると

一歩ずつ距離を縮めながら

話し始める



「夕凪がやけにあなたのこと

気になってるようだから

口添えに来てあげたの」

「な、に…」

「まさか記憶を無くしてるとはねぇ」



含みのある言い方に

気持ちが落ち着かなくなり

私は思わず涼風から目を逸らした



「そんなに怖がんないでよ」

「……」

「ひとつだけ教えてあげる」

「い、いいっ、要らないっ」


咄嗟に耳を塞ぐが

容赦なく涼風の言葉は降り掛かる


「私があの日

命を狩るはずだった男の名は

高梨潤」

「高梨、潤…?」



キーンと耳鳴りがした


走馬灯のように

頭の中に浮かぶ映像


「っ、潤…っ」

それは幸せそうに笑い合う

彼氏、潤との記憶



「その男が死ぬはずだったのに

どうしてあなたが死んだのか

知りたくなぁい?」


不敵に笑む涼風を前に

私はゴクリと息を飲む



「…本当に、過去に…行くことなんて

出来るの?」

「…私たち死神には

それぞれ特殊な能力が備わってる」

「特殊な、能力?」

「夕凪は、過去と現代を

行き来することが出来るのよ」



過去に行けば

私が死んだ理由が明らかになるだろう

きっとそこには

なぜ記憶を失ったかも

隠れているはずだ



「あとはあなた次第ね」


怖い…

取り戻した潤との幸せな思い出が

崩れていきそうで怖い




「涼風」

「あら、戻ってきたのね」


声のする方に視線を移すと

防波堤の上に

降り立つ夕凪の姿が見えた



「ちょっとお喋りが過ぎたかもね」

「そう?」

「あとは俺に任せてよ」

「…あっそ」


数秒間、涼風は夕凪を見つめると

身体を翻し

そのまま音もなく姿を消す



夕凪は、ゆっくりと私に向き直ると

手を差し出した


「過去に、行ってみる?」

「…うん」

「本当は怖いくせに、いいの?」



潤にもう一度逢いたい



ただ、それだけの理由で

私は夕凪の手を取った

Mari・2020-03-20
物語&小説/from:Mari
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夕凪の空
第3話
死神シリーズ
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あの時伝えたかったこと


「ねぇ、何か食べて帰る?」

「いいねぇ」


そんな、クラスメイトの声が飛び交う

学校の玄関先は

すっかり陽が沈み薄暗い



「咲桜も一緒に行こうよ」


そう言って梢が声を掛けてくれる


「あぁ、行きたいとこなんだけど

おばあちゃん一人、家に残してるから

私はやめとくね」

「え、咲桜、おばあちゃんと二人暮し?」

「うん……」

「そっかぁ、じゃあまた

明るいうちに帰れる時誘うよ」

「ありがとう」



楽しそうに校門を出ていく彼らに

手を振り

私は家へと向かって歩き出した




「あ……、ペンケース忘れてきちゃった」


文化祭準備で使ったペンケースを

ロッカーの上に

置いたままにしてきたことを思い出し

私は足早に学校に引き返す



誰も居ないはずの教室には

なぜか灯りがついていた


誰か、まだ残っているのだろうか



そっと教室の中を覗くと

祥太郎が一人

机に腰を下ろし、項垂れている



手元には、椿のポエム


「……椿」



僅かに漏れた声と共に

一粒の雫は

頬を伝い

祥太郎の手の甲に零れ落ちた



「佐倉……くん?」


見てはいけないものを

見てしまったに違いない


祥太郎は振り返る間際に

さっと涙を拭ってしまう



「なんだ、吉井さんまだ居たの?」


普段と変わらない笑顔で

祥太郎は椿のファイルを身体の後ろに隠した



「うん……、ペンケース忘れちゃって」

「あぁ、そっか」

「……佐倉くん、……ねぇ、大丈夫?」

「……大丈夫って何が?

泣いてなんかないからね?」



右の口角を持ち上げ

否定しながらも目を逸らして笑う祥太郎



やっぱり本当は

祥太郎の心は癒えてなんかいない



じっと見つめていると

堪らず祥太郎が口を開いた



「なぁにっ、ほんとだって」


大袈裟な程に、明るく振る舞う姿に

胸がじわじわと疼く



「そっか……」

「おぅ、暗くならないうちに

帰んねぇと危ねぇぞ」

「うん」


このまま、祥太郎を

一人にしていいのだろうか



後ろ髪を引かれる思いで

私は教室を出た



転校してきたばかりで

何も知らない私に

慰めの言葉なんて言えるはずもない



玄関まで辿り着き

諦めて靴に履き替える


「……私に出来ること

ほんとにないのかな」



先程の祥太郎の涙と

寂しげな背中が

目に焼き付いて離れない



「吉井さん!」

「……っ、佐倉、くん」

「送ってく」

「え?」

「いや、この時間に女の子一人で帰すとか

やっぱり男としてやっちゃ駄目でしょ」



心配して、追い掛けてきてくれたようだ


「……近いし、大丈夫なのに」

「えー……そこは、ありがとうって

言っときなよ」


先程の祥太郎が嘘だったかのように

その表情は明るい


「ありがとう」


祥太郎の為に

何か力になれたらなんて

そんな気持ちが湧いてくる



椿の想いを

どうにか良い形で残せないか

私はそんなふうに

思い始めていた

Mari・21時間前
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第3話
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[朱里side]

「ねえ、朱里さー、なんで最近あいつといんの?あんなやつといないほうがいいって。」

「みんな、拓真のこと誤解し過ぎだから!」

「だって、上から目線だしさー、ほんと態度悪すぎだから。」

「外向きはそんなだけど、優しいとこあるんだから!私は拓真のいいとこ知ってるもん!」

「朱里、、、もしかして、あいつのこと好きなの?」

「そうだよ。」

「あ、朱里、?」

「私は拓真のいいとこ知ったから、好きになったんだよ。拓真のことちゃんとみようとしないでさ。拓真のことちゃんと知ったら、そんなこと言えないんだから。」

「朱里?どうしたの?」

「トイレ、行ってくる。」

「え?朱里っ!」

なんで、みんな拓真のこと分かってくれないんだろう。

すると、

「なんであんなこと言ったの?僕のこと悪く言うやつなて今に始まったことじゃないんだから、言わせとけばい、」

「よくないっ!拓真は優しくて、ぶっきらぼうだけど、ちゃんとみんなのこと見てて。そんな拓真のこと、これ以上悪く言われるなんて嫌だから!あと、拓真は私の大切な友達だから!」

「朱里、、、。」

「あ、ごめん。なんかあつくなっちゃって、。」

「ううん。ありがと。そんなに僕のこと大切に思ってくれて。僕、教室に戻るよ、。」

「え?拓真?」

そういって、拓真はスタスタと帰って行った。



[拓真side]

らしくないな。

こんなにも、心が揺れている。

君が僕の前に現れてから、僕の日常は大きく変わった。

君がいるのが当たり前で、

こうして、僕を大切にしてくれてることが

こんなにも嬉しくて。

僕は、

君が、

朱里が

好きだ。

僕は君がいないと、ダメみたいだ。

毎日、僕を周りのやつから守ってくれて、

僕を笑顔にしてくれて、

たまにはふざけたこと言ってじゃれあって。

でも、いつしか、君が離れてしまったらなんて

考えると、胸が締め付けられてならない。

朱里が好きだから。




「朱里。一緒に帰ろう。」

「え?う、うん。いいよ。」

「.........」

「.........」

二人の間に沈黙が流れる。

二人の周りには誰にもいなくて、

二人の足音だけが聞こえる。

「「あのさっ!」」

「え?あ、先言っていいよ。」

「いや、いいよ。拓真先に言ってよ。」

「じゃあ。」

「うん。」

「少し、自分の話していい?」

「うん。」

「僕は、、、」


次回(最終回)につづく。



⚠ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。まだまだ素人ですが頑張りますので、最後まで読んでいただけるとありがたいです。

🐝ゆりたん。・2019-01-13
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第3話


※おかしい所があるかも知れません…

※人物や設定は私の妄想です

※面白いといいのですが……(--;)










そう考えていた私は思わず叫びそうになる
ダメ、取り乱すな私
あの人にさえ私の存在が分からなければ
いいのだから……

でもやはり無理だった

「……ん?」
教室内を見渡していたその人は
私のところで動きを止めた
「誰だ……って咲希羽じゃん?」
その人がそう言うと
クラス中の目線がその人から私に変わった
「あ……えっと…」
その人と会ってしまったこと
そして何より
クラス中の目線がこちらを向いていること
そのせいで私は返事すら返せなくなった
「なんだ?鮎川知り合いだったのか」
先生も私の焦った様子に気付かず、
私に追い打ちをかけるようなことを言ってきた
「……あ…その……」
やはり私は返事が出来ない
「知り合いも何も俺は咲希羽とー……」
返事をしない私に代わってその人は
ヘラヘラ笑いながら言おうとする
「あ……やめて……!」
「小学校同じだったんですよー」
私の言葉はその人には届いておらず
言ってしまった

「マジで?」
「鮎川さんとあの人が?」
「うーん…意外って感じ?」

クラスが一気にざわつき出す
そして私が1番恐れていたことが起きる

「鮎川とお前ってどーゆー関係?」

言われた。
いや、言われてしまった
ほんとだー、気になるー
クラスメイト達が全員その話にくいついた

これじゃバレる
昔の私が
本当の私が……

「…………です」
私は精一杯の声で言った
「鮎川さん?どしたの?」
近くの席のクラスメイトが急に喋り出した
私に問いかける
「だからっ!」
私は立ち上がった
ガタン!
その音でクラス中が静かになる
そして
全員が私の方を向いた

「私は、綾瀬くんとは知り合いでも
なんでもありません。
今日、初めて会いました。」






続く

ひなᕱ⑅ᕱ♥(終了します)・2019-03-30
空を眺めるぼくたちは
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人けのない町外れの小さな公園は

僕の隠れ場と化していた


錆びたブランコや、今朝方の雨で湿った砂場

色褪せた象の滑り台



「ここに来ると、落ち着く」


暖かいこの場所は

僕の唯一の思い出の場所でもある



「……幼い頃から

ここに逃げて来て居たのですから

そうでしょうね」

「っ……!?なん、で……」


突然、過去を言い当てられ

僕は思わずギョッとした



暁は、したり顔で笑うと

言の葉を紡ぐ


「あぁ、勝手に記憶を覗いてしまいました

私の特殊能力です」

「もう何も隠しておけないね……」


僕は諦めたように笑った



「生まれた頃から

母さんのお荷物でしかなかったんだ」


食事も着るものも

満足に与えてもらったことは無い


母の温もりとは

一体どんなものだろう



「家に居るだけで、暴言も暴力も

激しくなってくばかりだったよ……」



父は、僕が三歳の頃に

逃げるようにして出ていった


僕を施設に預けるという話もあったが

大方、母の〝小間使い〟として

残されたのだろう


言い方を変えれば〝奴隷〟のようなものだ



「それでもここに来れば

友達が居たんだ

すごく、明るい子でさ……」

「彼は、今どうしてるのですか?」

「……同じ学校だから

時々、話し掛けられるけど……

僕なんかと関わらない方がいいんだ」

「それでほぼ無視してる状態なんですね」



思い出せば目頭がじんわり熱くなる



この公園で仲良くなった佐々木拓真は

高校生になってからも

僕がイジメの対象であろうが

関係なく明るく接してくれた



それは、僕の希望の光だった



「ある日、見たんだ」

「何をですか?」

「……体育の後

拓真の制服切り刻まれてて」

「ええ」

「そこに〝横山と仲良くした制裁だ〟って

書かれてた……」



〝気にするな〟と笑う拓真の優しさが

今も胸に突き刺さる


僕の為に、拓真が酷い目に遭う必要は無い



「美しい友情ですね」

「……美しいなんてもんじゃ、ないよ」



手放した友情の代わりに

僕はこの公園での思い出に縋る


それだけが、僕の支えになっていた



「でも、もしかすると

手放した気でいるのは

あなただけなのかもしれませんね」

「……どういうこと?」

「さぁ?どういうことでしょうね」


暁は目を伏せたまま

口角を僅かに上げると

タンッと地を蹴る



厚い雲の隙間から見える太陽に向かい

高く、高く、跳んだ暁は

そのまま光に吸い込まれるように

消えた



「……どうせなら、僕も連れてってよ」


一人、呟いた声は

虚しく風に吹かれていく


見渡した公園が

やけに霞んで見えた

Mari・2021-02-10
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物語第3話。
無価値なものでも
書き続けようぞー

次の次で
神様らしく無い神様が
出てくるぞよ。















自分の部屋に戻り
畳に座り込んだ美鈴は
優雅な自然の音色を
無表情で聞き流しながら、
小さな人形を
無意識に撫で始めた。

小さい頃、近くの川辺に
落ちていた、小綺麗で
可愛らしい人形。

何と無く捨てておけずに
家に持ち帰り、
それと無しに幾日も
眺めているうちに、
不思議と愛着が湧いてきたのだ。

それからは毎日肌身離さず
この子を持ち歩き続け、
今日に至っている。

紺色の浴衣を纏い、
柔和な笑みを浮かべている
小さな男の子。

手のひらにすっぽりと収まる
この少年の人形を、
母親が赤子をなだめるように
優しく撫でながら、美鈴は
つい30分前に起こったことを
回想していた。

ー何が、いけなかったの……ー

美鈴はただひたすらに
人形を撫で続けながら
「間違えた所」を探る。

「浮かんでは消えて」が
永遠にループする思考回路からは
幾ら探れど探し物は見つからない。

代わりに飽和と絶望だけが
募り募って、
美鈴は溜息を増やしてゆく。

ー黒森神社に来過ぎたことで
お怒りになってしまわれたの
だろうか……?ー

ふと美鈴の脳裏に
そんな考えがよぎる。

そして、一度よぎったその思考は
美鈴の頭をどんどん蝕んでゆく。

ーそうか。そうだったのかー

人形を撫でる手を止め
そっと立ち上がり、
寝巻に着替えて
布団を敷く。

電気を消し、手の中に抱いた
人形と一緒に布団に横たわる。

「明日は、月曜日ー学校か」

独り言を呟き、目を閉じる。

閉じた目から零れ落ちた
一筋の涙が、美鈴の枕を
わずかに濡らした。

ー龍様……ー

ただ、お慕いしていただけなのに。

思いが、心から、溢れ返るー。

ーあなた様にとって私は……
取るに足らない
人間だったのですねー

久しぶりに
心から泣いた夜だった。















生贄の女の子が、好きな神様に
裏切られたような気がして
苦しくてしょうがなくなった話。

蓮・2019-09-20
小説
蓮の物語1作目
第3話

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