はじめる

#第5話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全40作品・




『現代っ子の神楽くん』第5話です( '-' )!!



ちょっと遅くなりました( '-' )エヘ((蹴



予定立て込んで締め切りまじかになって
一日で書いたとか言えなi((



今回も楽しく読んで下さると嬉しいでございますっ( '-' )✨((はぐらかしたな



本編っ、本編へ( '-' )(圧)



___________________



前回
 ̄ ̄ ̄


そうして神楽は神主と共に



雲一つない快晴の中、美しい桜が舞う春の並木道を、他愛もない話をしながら



その知り合いが開く孤児院に向かって歩き出したのだ


___________________





〝SFファンタジー小説(仮)〟




作者 : 紅李夜 律花
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



『現代っ子の神楽くん』





第5話


違う世界
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




___月華町side






受付人『っ!あ、貴方は…!理央(リオ)さん…ですよね?』






水鈴『理央?どっかで聞いた事あるな…』







理央『久しぶりやなぁ、元気しとったかい?』







何処か掴みどころの無い雰囲気に困惑する周りをよそに






『お前もちっとは老けたなぁ』と敢えて空気を読まない様な事を口にしながらケラケラ笑っていた理央だったが






直ぐに、それまでのおどけた様子なんて無かったかのように切れ長の目を細め、真剣な表情を水鈴に向けていた







理央『あー、、水鈴だったか?悪ぃな、さっき話してる時に聞いちまってよ』







水鈴『いや、構わない…それより、理央は何かあって話をしに来たんだろう?』







理央『まぁな。神楽様が地球に行ったって聞いてよ、言っとかないといけねぇ事があったからな』







水鈴『そうか…見てたのか。それで、言っておかないといけないってどういう事だ?』







理央『俺はよ、かぐや姫様が地球へ降りる前に一度地球で一生を過ごした事があるんだよ』







水鈴『何だと…?!』







そうなのか、と訴えるように水鈴が受付人の方へバッと視線をやると、受付人はこくりと頷いた







故に理央は『うつけ者』『物好きな人』として噂になっていた







その時から月華町の表にはあまり姿を現さなくなったらしいのだが







生きているかも不明だと言われていた理央が突如として現れた今、とても言い表すことのできない妙な雰囲気が漂っている







理央『つーわけで俺ぁ、はみ出しもんって訳だ。人によってはならず者なんて馬鹿げた事言ってる奴もいたっけなぁ?』







理央『まぁ、だからこそ知ってんだ。地球へ行ったらどうなるかって事がよ』







水鈴『…!お願いだ、教えてくれないか…?』







理央はクッと笑うと、月に住む者が地球へ行くとどうなるのか体験した事を話し始めた







まず地球へ行くと記憶を失われ、見かけは5、6歳に戻されたと言う







それから、左手の甲に刻まれた金色の文字で自分の名を思い出し、地球には苗字と呼ばれる2つ名がある事も知った







他にも、周りより“異常に”成長が早く気味が悪いと蔑まれ、独りで過ごしていた所を武士という人に保護された事







勉学、武術、身体能力、容姿、芸術等。人より何かと優れ、秀でていた事







己の私利私欲の為だけに戦える事を哀れ悲しんだ事






とても優しく大切な人達に出会った事







大切な人達との別れを嘆いた事







命は脆く短命で儚いものだと知った事







理央『他にも山ほどあったがな、もう何年も前の事だ。ここで過ごしてる内に忘れちまったさ』







遥か遠い昔の記憶へ浸るように、理央は虚空を見つめて寂しげに笑っていた







水鈴『そうか…なぁ理央。一つ聞きたいんだが、地球とこの月の都に住む人でそんなに能力の差があるのか?』







理央『最低でも2倍は違うって聞いたな。まぁだから、かぐや姫様は俺なんかよりずっと凄かったんだろうよ』







水鈴『2倍…!何でそんなに違いが出るんだ…』







理央『なぁに簡単な事だ、次元が違うからさ』







水鈴『次元が…?』







理央『あぁ。ここは5次元の世界だが地球は3次元の世界なんだ』







水鈴『3次元…?あの縦と横と奥しかない物質化した3次元か?!』







理央『くっ、そうだな。ほら、そこにいる龍も地球に行くと大抵の奴には見えねぇらしいぞ』







水鈴『それは、、凄いな…』







そうして地球との違いをひとしきり話した後、水鈴はふと湧いた疑問を理央に問いかけた







水鈴『なぁ、最低でも2倍は違うんだよな。という事はこの月華町でさえ優秀な神楽様はどうなるんだ?』







ゴクリと喉を鳴らして返答を待つ水鈴に、理央はニヤッと笑ってこう言った







理央『…さぁな』








続く___






【終わりに】



今回は月華町sideのお話でした( '-' )✨


地球と月の都にどんな違いがあるのかを書けたので良かったかなぁと思っております(笑)



余談ですが月の都で神楽の足に勝てる者は今のとこおりません(´・ω・`)


最初の追いかけるシーンも水鈴が遅い訳じゃなく(むしろ速い方)神楽が速すぎたんです( '-' )((


神楽が暴走しない事を願います((殴



という事でこれからもご愛読下さると嬉しいです



ではではまた次回( '-' )ノ))フリフリ

夜白妖 律双・2021-02-05
旧/現代っ子の神楽くん
第5話
締め切りが怖い今日この頃
これ毎回読んで下さる人居るのかな…:(˙꒳​˙):
200人突破❁⃘*.゚


桜)陸人?
男達)ら、雷鳥!こいつ雷鳥の姫だったのか?
陸人)ああ、雷鳥の姫になにしてんだよ!
陸人はそう言って男達を倒していった。
あっと言う間に周りの男達は倒れてしまった。
陸人)桜、大丈夫か?
桜)う、うん。
陸人)これ、羽織れ
陸人がパーカーをかけてくれた。
桜)ありがと。
私は陸人のパーカーを着た。
陸人)お前バイク大丈夫か?
桜)乗ったことない。
陸人)じゃあ後ろ乗れ!!
私は陸人の後ろに乗った。
陸人)捕まれ!
私はどうしたらいいか分からずに背中に捕まった。
陸人)それだと落ちるぞ!
桜)じゃあどうすれば、、、
陸人は私の腕を掴んで自分のお腹あたりに置いた。
桜)えっ!!
これじゃ抱きついてるみたいだよー
そう思っていたらバイクが走り出した。

そして

着いた場所はまたあの倉庫だった。

〈続く〉
この小説に好きが20ついたら続き書くことにします!

結衣☆♡🌸小説読んでね!・2020-03-21
暴走族の総長が恋をした!?
第5話

翌朝、私はクレハに起こされる


「おい、起きろ」

「……んぁ?…な、に…」

「脱げ」

「………え…、…えっ!?」


一気に目が覚めた私は

ベッドから飛び起きた



「…間違えた、着替えろ」


窓の外はまだ薄暗い

私は瞼を擦り時計を見る


「…え、まだ5時なんですけど…」

「早くしろ」


有無を言わさないクレハに

私は渋々準備を始めた



「…クレハ」

「なんだ、もう終わったか」

「お、終わってない!着替え中!」


今にもカーテンを開けそうな返答に

トクトクと心臓の音がうるさい


「…どこに行くの」

「……言わねぇ」

「なんで!?」

「大したことねぇから、期待するな」


二人で病院を抜け出すということは

つまりまた

クレハに密着するということだ


腰を引き寄せる力強い腕の感覚が

昨日から胸の高鳴りを誘う



いやいや、相手は死神だ

久しぶりのときめきに

勘違いしちゃいけない…




「私、おかしいかも…」

「…違いねぇな」

「…!?」


小さな独り言さえ

拾い上げるクレハに

なんだか笑えてくる





そんな早朝に

クレハに連れられて

降り立ったのは…



「ク…クレハ…なんだか

薄気味悪いんだけど…」


まだ薄暗いそこは

森林が生い茂る山の中


「お前が書いていたことを

実行してやってるまでだ」

「私が書いたこと…?」

「……忘れてんなら、いい」

「えっ、待って、何?」


そうこうしているうちに

やがて遠くに見える山の向こうが

白んできた


「…あ…」

小鳥は囀り、霧は晴れていく


私の目に映ったものは

光り輝く朝陽だった


「綺麗…」

「"初日の出を見たい"、お前はノートに

そう書いていた」

「…うん」

「まぁ、初日の出ではねぇけどな」



私は、隣に立つクレハを

そっと見上げる


光を浴びるその横顔は

じっと前を見据えていた


「…俺を見るな、日の出を見ろ」

「はっ、はい」




生きる山々の息吹が

照らされ始め

朝露がキラキラと輝いている


その光景は

目に焼き付く程、眩しい



「…残り、悔いなく生きろ」


クレハの言葉が

朝陽を浴びて落とされる


それは七色に輝く光のようだった

Mari・2020-02-16
物語&小説/from:Mari
小説
死神のクレハ
第5話
死神シリーズ
独り言
ポエム
好きなだけなのに

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に40作品あります

アプリでもっとみる


人間界に降り立ち

風の流れが見える

そんな原っぱに横たわった


「あー…最悪」



結局私は大死神様から

任務を外された




情けなくて、悔しくて

とにかく一人になりたくて…



死神の世界じゃ

誰かしらが声を掛けてくる



そんな私にここは

最適な場所だ




「わっ、びびびっくりし、た」


突然聞こえてきた声の主は

倒れるように寝転ぶ私の横で

足を止める



あぁ…

若干一名、私のことが

見えるんだったっけ



むくりと上体を起こすと

鈴音が心配そうに

覗き込んでいた



「大丈夫、死んでるわけじゃないから」

「お姉さん…この辺の人なの?」

「あー…そうね」


適当なことを言ってしまう私に

鈴音は疑う様子もない



「…あなた、この間は

あの男に何もされなかった?」

私の問いに、言葉を詰まらせながら

鈴音は語り始めた


「いつもの…こと、ですから…」

「…そう」

「…親同士が、再婚して

去年、兄妹に…なったん、です」

「……」

「どうも、嫌われてるみたいで」


鈴音は眉を下げ

力無く悲しげに笑う



よくよく見れば

鈴音の身体には

傷や痣が至るところに出来ていた



「…離れることは考えていないの?」

「お母さん…が、心配で」

「このこと、お母さんは?」

「…知りません、言えなくて」



両親の居ないところで

暴力は行われているのだろう


卑劣なそのやり方に

前世の憎しみさえもが蘇る



「お姉さん…また、ここに来たら

会えますか」

「……会えるよ」


救いを乞うような目に

私は〝会えない〟とは言えなかった



嬉しそうに手を振って

駆けていく鈴音を見送ると

胸が痛い


数日後には

私はあの子の魂を

狩らなければならないのだから…




「あららぁ?仕事に冷徹な涼風も

妹には弱いみたいっ」

「っ…、バンビ…」


軽やかに私の隣に降り立ったのは

天使のバンビだった



「聞いたよー、暫く任務

外されたんだって?」

「…誰に聞いたの」

「ロク」

「…死神と仲のいい天使って

それどうなの?」


悪態をつく私に

バンビは声を上げて笑う



「だって、仕事上

関わることも多いし

それに、意外にも

死神の皆さんいい人ばっかりだもん」

「…死神にとってそれ

褒め言葉にならないからね?」



死神によって狩られた魂は

空へ舞い上がり

天使に引き取られる


かといって

死神と天使の交流は

ほとんど無い


バンビは稀少だ



「漣から聞かれたよ」

「何?」

「運命を変える方法はないのかってー」

「……」

「あの子の運命のことでしょ?」



悪縁がそばに居る以上

難しいのは分かってる


悪縁と離れても

その影響が薄れるまでに

時間を要することも…



「…方法、無くはないよ」

「え…?」

「少しばかり、危険だけどね」


バンビの笑顔の裏に

頼もしく、力強い光が見えた気がした

Mari・2020-04-22
物語&小説/from:Mari
小説
涼風に揺られて
第5話
死神シリーズ
友情出演有り
独り言
ポエム
あの日に戻りたい
好きな人

「夕凪…、苦し…」


喉元が熱い

既に私は死んでいるはずなのに

息が苦しくて、仕方がなかった


「…死んだ時の記憶を見せる前に

と思ったけど

随分刺激が強かったみたいだね」



夕凪は、ひょいと軽々

私を抱きかかえる


縋りつくように

夕凪の肩に顔を埋めると

目を瞑っていても

一瞬、光に包まれたのが分かる




「タイムオーバー」


そう呟いた夕凪は

ゆっくりと私の身体を降ろした


顔を上げると

視線と視線がぶつかる


「今日はもう日が暮れる」

「……」

「明日は、君が死んだ日に

連れてってあげるよ」

「っ…」

「さぁ、君は耐えられるのかなぁ?」



手は震え

膝はガクガクと

身体を支えるのに精一杯だ



嫌な予感がする


家族のこと以上に

苦しい現実が

襲いかかる気がしてならない



「私…やっぱり、無理…」

「…ふーん?」

「怖い…っ」

「……」


夕凪の沈黙が

余計に恐怖を煽るようだった



「夕凪」


いつの間に居たのか

涼風が声をかける


「その子には無理よ」


夕凪は私を見下ろし

フッと鼻で笑うと

「あーあ、言われちゃったね」と

肩を竦めた



「君はいいの?

あんなこと言われたままで」

「……私、は、このままで、いい」

「あー…」


夕凪は呆れたような表情を見せ

右手で首の後ろを掻く


「だから言ったじゃない

人間に肩入れしたって

時間の無駄よ」


そう言いながら

涼風は夕凪の隣に立った


「……そうかもね」



声のトーンを落とした夕凪の言葉が

重く心に刺さるようで

ツキンと胸が痛む



「…もう、私に構わないで」


振り絞って出した言葉は

あまりにも小さくて…



「なんて言ってるのか

聞こえないな」

そう言って夕凪は笑った


「まぁ、いいや

受け止めることが出来なきゃ

連れてっても仕方ないからね」


きっと、呆れているのだろう


夕凪と涼風は

黒袴をはためかせ

夕暮れ前の風の中に消えていった



「…ひとり、ぼっち…か」


無情なほどの静けさに

波の音だけが聴こえる



なんのために

私はこの世に生を受け

なんのために

命を落とし

この場所を彷徨うの



たっぷりの愛情じゃなくてもいい

ほんの少し

笑顔を向けてくれるだけで

良かったのに



潤は、私を愛してくれていたよね?


それだけが、希望であり

どうしても失望するのが

怖かった

Mari・2020-03-22
物語&小説/from:Mari
小説
夕凪の空
第5話
死神シリーズ
独り言
ポエム
あの時伝えたかったこと





人の評価を気にせず
気楽に生きれる人間に
なれたらいいのにな……。
(独り言)

物語第5話です。



















「ー……え……」

美鈴は思わず声を漏らした。

ー同じだ。

同じなのだ。

面影が。

ー人形と。

そして彼は。

紺色の浴衣を身に纏った、
美鈴も同じくらいの
少年の姿をしている。


あの人形と、同じように。


驚きで固まっている美鈴の頬に
温かな手がそっと触れる。
そしてー

『こんばんは、美鈴』

心がとろけてしまうような
美しい声で、彼は

ー龍は、美鈴に話しかける。

「…っ、こんばんは」

我に帰った美鈴が、
詰まりそうになった言葉を
なんとか喉から絞り出す。

『いつも僕の子を
可愛がってくれてありがとう』

龍はほほえみながら優しく
美鈴の頭を撫でて言う。

ー『僕の子』って……
もしかしてー

美鈴は懐から人形を取り出し、

「それって……
この子のことですか?
……これは、龍様の
ものだったのですか!?」

と驚きを隠せないまま龍に問う。

『そうだよ。誰か拾って
くれるかと思ってね。
遊び心でこの地に
放ってみたのだよ。
そして美鈴がこの子を拾った。
それで僕は初めて美鈴の存在を
はっきりと知ったんだ』

ゆっくりと綺麗な発音で
龍が答える。

ー『遊び心で』……龍様にも
そんなことがあるんだー

もうじき消える命だが、
龍についてひとつ
知ることができた。

それが嬉しくて、
美鈴は自然と笑みを零す。

『やっと笑ってくれた』

美鈴のほほえみを見た龍が
嬉しそうに美鈴にほほえみ返す。

そして美鈴の肩に腕を回し、
顔を近づけ、美鈴の瞳を
真っ直ぐに見つめた龍は、
無邪気な笑顔で囁いた。

『美鈴の笑顔、素敵だよ』

生まれて初めて、
温もりを感じた気がした。

そんな言葉、
言われたことが無かった。

龍にこんなことを
言われたことが、只々
驚きで、信じられなくて、

ー嬉しくて。

『美鈴?どうしたの?』

気がつけば美鈴は泣いていた。

目から涙が溢れて、止まらない。

慌てて必死に拭っても、
涙はあとからとめどなく
流れ落ちてくる。

ー龍様に泣いている所を
見られたー

恥ずかしい。

それなのに、涙は消えない。

苦しくて、どうしようも無くて、

美鈴はその場に崩れ落ちー。

















神様に思いがけず優しくされて
嬉し泣きしてしまった女の子の話。

蓮・2019-09-21
小説
蓮の物語1作目
第5話

海李「俺は那緒の話を聞きながらひっそり思っていたことがある」
那緒「私も海李さんと話しながらずーっと思っていたことがあります。」
海李・那緒「この人と一緒にいると楽しいなって」
那緒「でもある日突然病が重くなりました。」
海李「余命あと数ヶ月...」
那緒「そのことは海李さんと家族しか分かりません。友達などいないんだから。」
海李「俺にとって那緒はかけがえのない人だった。大切な人がいなくなるってどれだけ辛いことか。」


那緒「あのー海李さん?」
海李「ん?」
那緒「ちょっと話入りすぎてはいませんか?」
海李「だって俺とお前で作る話なんだろ?入って当たり前だろ。」
那緒「まあそうですよね。」
海李「続きやらねーの?」
那緒「あ、やります!」

続く

実桜・2020-04-07
君と僕の作り話
第5話


「幽鬼」

「なんだ」

「あの子に任せて

本当に大丈夫なのかね?」

「……どうだろうな」



正直、不安で仕方ない


そりゃそうだ


天界で悠々と過ごしている女が

悪人共の制裁など

何故出来ようか




玉座に腰を下ろした結華は

一度目を閉じ

息を細く長く吐くと

瞼をゆっくりと開ける



その瞬間

俺だけではなく

その場に居た誰もが

息を飲んだに違いない



「お、おい……

さっきと、目……の、色が違うぞ」

「……ああ」



ゾクッと背筋が凍るような感覚



空気は重く

音という音が全て

静寂の中に溶けていった




「お主ら分かるか、あの子が放つ力」


そう言って

俺たちの横で

結華を見守る地獄の神は

ニヤリと口角を上げる



「あの子は一体……」

「まぁ、見ているが良い」


神の視線を追うように

俺たちはもう一度

結華に目をやった




「坂井勝太」

「……はい」

「あなたはゲームの中の自分を

現実の世界に重ね

多くの人間を蹴落とし

死に追いやった」

「……俺は何もしてませんよ」



弛んだ肉体と、無精髭

据わった目と、伸びきった髪の毛


時折、爪を噛み

貧乏ゆすりをする坂井



薄ら笑いを浮かべるその様は

不気味にも思える



だがしかし

結華は表情ひとつ変えない


それどころか

何やら青い光が

結華の身体に巻き付くように

揺らめき始めた



「ゲームの中だけでは飽き足らず

現実でも人を支配し

執拗な嫌がらせを

繰り返す姿が見えるが

それでも、何もやっていないと?」

「俺はね、お嬢さん

常にトップを目指してきた

その為には手段も選ばない

それの何が悪いんですかね?」

「……社会の中で懸命に努力を重ね

掴んだ地位と名誉

それが汚い手によって

崩壊していくことの苦しみを

お前は考えたことがあるのか」



坂井はわざとらしく

考える素振りを見せつつ

「ていうか、考える必要あります?」

と笑う



坂井は

会社一のやり手の上司の不倫を

匿名で社内チャットに流し

チンピラに金を支払い

同僚を病院送り

更には、想いを寄せていた女に

ストーカー行為を繰り返し

その彼氏には詐欺行為を働いた



そのやり方は全て

坂井がやっていたゲームに似せて

実行されていたと言う



「……悪質極まりねぇな」

「ああ……」



人間は、努力を重ね

培ってきた経験や知識を

最大限に発揮してこそ

信頼を得、その地位と名誉を

持続させることが出来る



力任せに上り詰めた坂井に

何を得ることが出来よう



結華がどう制裁を下すのか

見ものだ




「お嬢さん、俺ね

神になりたいんだけど」

「……神?」

「天界のトップは神でしょ?

だから神になりたいんだよね」

「悪いわね

あなたは神にはなれないわ」

「……は?」


坂井の顔つきが一瞬にして変わる



「なれない?俺がトップに?」

「そうよ」

「なぜ?」

「あなたには

トップに立つ素質がないもの」

「……は?」


坂井の貧乏ゆすりは

次第に大きくなり

ついには立ち上がり

椅子を激しく蹴り飛ばした


「ふざけんなよ!てめぇっ」

そう言って坂井が

結華を睨みつけた時だ



結華の周りの青い光が

炎のように風を巻き起こしながら

大きく立ち上る




「あれ……は、まさか」

俺と空海は同時に声を漏らした



「なん、だっ、これ……身体がっ」


坂井は金縛りにでもあったかのように

その場から動けないまま

番人に取り押さえられる



「坂井勝太、お前の魂は未熟であり

このまま天界に

野放しにするわけにはいかない」

「な、んだと?」

「地獄の最高の仕置を

受けるが良いわ」

「……はぁ?」

「お前には、天界よりも

地獄がよく似合う

良かったではないか

仕置はトップレベルだ」



あの、天真爛漫な結華の言葉とは

思えない




「度肝を抜かれたか?」


地獄の神が俺たちを見て笑う


「まさか、あの子は……」

「結華の中には、龍が宿っておる」

「やっぱり……

龍人と呼ばれる人間が居ると

耳にしてはおりましたが……」

「龍が宿った人間は、龍の力を操り

龍の本質を備えておる

あの子はその一人だ」



龍が宿っていても

その力をコントロール出来る人間は

存在しないと

昔聞いたことがある



なぜあの子にそれが出来るのか

不思議でならない




空には煌々と輝く月が

雲の隙間から顔を見せていた

まるで

龍の持つ宝玉の如く

Mari・2020-07-16
物語&小説/from:Mari
小説
地獄の扉へようこそ
第5話
独り言
ポエム


文化祭準備で賑わう放課後の教室には

様々な画材道具があった



「……どれを使おうかな」

「咲桜、何を探してるの?」


梢が私の顔を覗き込み

興味津々に尋ねてくる



「和紙に墨文字を書こうかと……」

「それいいね、何を書くの?」

「……まだ内緒」

「えー、何?すっごい気になる」



私は押し花を散りばめた和紙に

墨文字で椿のポエムを

書こうと思いついた



椿の想いだけでも

祥太郎と共に

この場に居てほしい



「わぁ、綺麗な花だね」

「春に咲く花を押し花にして

残そうと思うの」

「それいいね」


梢は向かいの席に座ると

私が持ってきた花を手に取る



「ねぇ、咲桜」

「なぁに?」

「チューリップって、色によって

花言葉が違うんだっけ?」

「うん、ピンクのチューリップは

〝誠実な愛〟」



私が花をポエムに添えようとした理由は

花言葉に意味を込めたかったからだ



「紫のチューリップは〝永遠の愛〟」

「うわぁ……なんだか恥ずかしいね

紫のフリージアは?」

「〝憧れ〟だよ」



祥太郎と椿、二人の想いの強さに

密かに憧れる



「誰に憧れてんの?」


突然、背後から声が聞こえたかと思うと

祥太郎がひょいと覗き込んだ



「は、花言葉の話だよ」

「なんだ、花言葉か」

「祥太郎、ガールズトークの邪魔ー」

「ひでぇ、たいして

ガールズトークでもねぇだろ」



昨日泣いてたとは思えない程

祥太郎はケラケラと笑う



「おっ、木に咲く花もあんじゃん」

「あ、ほんとだ

咲桜、桃の花って花言葉はなぁに?」

「〝私はあなたの虜〟」



その花言葉に、二人は目を丸くして

私を凝視した



「な、何?」

「咲桜……すっごい大胆」

「え、え?」

「吉井さん、それって告白?」


からかうように

祥太郎はわざと照れて見せる



「ち、ちち違っ……」

「照れてる咲桜……可愛い」

「ちょ、梢までっ」



なんだか、心地いい

思わず私も頬が緩んだ



本当なら

椿もここに居たのかもしれない


生きていれば、また違う形で

私たちは笑い合っていたのだろう



「桜の花は?」


祥太郎の問いに

胸がドクンと音を鳴らす



「〝精神の美〟なんだけど

桜にはもう一つ花言葉があるの」

「もう一つ?」

「白い勿忘草と同じ花言葉で

……〝私を忘れないで〟」



一瞬、祥太郎の動きが止まった気がした



「へぇ」


そしてその返答に

慌てて梢が口を開く



「せ、〝精神の美〟って

咲桜にピッタリだね

さすが名前負けしてないわぁ」

「えっ……」


梢は話を逸らせと言わんばかりに

目配せをした



どうやら、椿を彷彿とさせる言葉は

祥太郎の前では禁句らしい



「……吉井さんさ」

「っ……」

「これに何書くの?」



きっともう、祥太郎は

悟っているのだろう


私は何も言葉を返せなかった



「余計なことすんの、やめてよ」


祥太郎の伏せた目が

悲しみに揺れている


重い空気を纏い

祥太郎はそのまま

教室を出て行ってしまった

Mari・2021-05-02
物語&小説/from:Mari
小説
SakuraWish
第5話
好きな人
独り言
ポエム
このままずっと

あの神社は
『駒鳥神社』じゃなくて
『子間取り神社』よ


恐怖のかくれんぼ
第5話 後編 ~真実ヲ知る~

※恐怖のかくれんぼ第1話~第5話を見てない人は見るのをおすすめします。


私「え!?子間取り神社…??」

母「ええ、そうよ。」

母「子間取り神社は名前の通り『少し目を離した隙に子を取られる』『知らぬ間に子を取られる』と噂されてるわ。」

母「今ではあまり聞かないけれど…」

私「……子間取り神社と花午女の子が何か関係あるの?」

母「花午女の子は子間取り神社の神様」

私「え!?!?」

母「……と、噂されてるわ」

母「だけど本当は違うの」

私「え、そうなの?」

母「花午女の子は子間取り神社の神様に連れていかれた(取られた)子よ」

私「子間取り神社の神様って…??」

母「子取り神よ」

私「子取り神?小鳥神じゃなくて?」

母「昔は小鳥神と呼ばれてたわ」

母「それに、昔は⑤(私)の言った通り駒鳥神社だったのよ」

母「村人たちの噂のせいで変わってしまったの」

私「そうなんだぁ…」

私(ん?)

私「お母さん、それってどれぐらい前のこと?」

母「えっとぉ…800年くらい前だったかしら?」

母「それがどうしたの?」

私(何か引っかかる。でも今は言わないでおこう)

私「ううん、少し気になっただけ」

母「そう…。じゃあ話を続けるわね」

母「花午女の子は子取り神に連れていかれたの」

母「子取り神に子を取られたら、取り返すのは難しいわ。だから、花午女の子は食べられたんだと噂は広がった」

母「……だけど、花午女の子が連れていかれて(行方不明になって)2週間ほどした時かしら」

母「……見つかったのよ。花午女の子が…」

私「!?生きてたの…?」

母「いいえ…。」

母「残念ながら、見つかったのは死体よ」

私「え!?」

母「花午女の子は子間取り神社で死体で発見されたわ」

母「それから『花午女の子が地獄で待ってる』『花午女の子に子供を地獄に引きずり込まれる』と言われてきたわ」

私「だから④は…」

母「………⑤(私)、実はね…」

私「??」

母「お母さんと⑤(私)は昔神社に住んでたのよ」

私「神社に住んでた…??」

母「実は、私たち鳥飼(とりかい)家は代々この村に伝わる巫女なのよ」

私「え!?巫女!?」

母「ええ。私たち鳥飼家は子間取り神社や子取り神・花午女の子から子供を守ってきたの」

母「花午女の子から子供を取り返せるのは私たち鳥飼家だけだし、花午女の子に対抗できるのも鳥飼家だけなのよ」

私「!!!じゃあ、私が④を取り返せのも、花午女の子を見つけることが出来たのも偶然じゃなかったんだ!」

母「そうよ。でも、花午女の子に対抗するにはやり方があるのよ。だから、お母さん、⑤(私)が花午女の子から④を取り返して無事に帰ってきた時、びっくりしたのよ」

私「やり方…?」

母「……それは後でね」

私「う、うん」

私(今、誤魔化した?まぁいいや)

私(でも…そっか、私、巫女なんだ…)

私「………ん!?」

母「ど、どうしたの?」

私「私たちが巫女なら、今神社には誰がいるの??」

母「私のお母さん……あなたのおばあちゃんよ」

私「おばあちゃん??」

私「でもおばあちゃんは、私が産まれる前に他界したって…」

母「それはお父さんの方のお母さんでしょ」

私「あ、そっか」

母「……会ってみたい?」

私「…いいの?」

母「ええ、いいわよ」

私「じ、じゃあ行く!」



自室にて



私「そっかぁ…。巫女かぁ…。」

私「どうりで詳しいわけだ」



母「⑤(私)ー、ご飯よー」

私「はぁーい」



夕食



私「お母さん、だからあんなに詳しいんだね」

母「え??」

私「いや、800年も前のこと、ずいぶん詳しいなぁと思ったらお母さん、巫女さんだったんだね」

母「…⑤(私)もいつか、自分の子に話す日が来ると思うわよ」

私「えー?まず、結婚できるかわかんないよー?」

母「あんた、彼氏いないもんね」

私「き、気になってる人はいるもん…」


私は花午女の子について考えながら
こんな話をしていた━━━━━━━━




🌷今回、長くてすみません🙏
次回、第6話は
子間取り神社に行き
主人公が祖母と対面します!

幸呼愛・2019-08-12
恐怖のかくれんぼ
第5話
後編
真実


どれ程の時間

僕は公園の隅で身を縮めていただろう



耳の奥で何度もこだまする


〝拓真の死が僕と関係している〟という

残酷な未来予測



僕のせいで

拓真は生命を落とすのか……?



考えただけで頭が割れそうだ



「あれ?蒼太?」


その言葉にハッとする


声を掛けてきたのは

学校帰りの拓真だった



「おいおい、もしかして

学校サボった?」

そう言って片眉を下げ、笑う拓真の顔を

上手く見れない



「僕が学校サボろうと

拓真には、関係ないだろ……」

「まぁ、確かにそれは

蒼太の自由だけど……」


何か言いたげな拓真


分かってる

学校をサボったって

状況が変わるわけじゃないことくらい



「あのさ、僕……と、

関わらない方がいいよ」

「……なんで?」

「なんでって……、僕は……」

「〝僕は?〟」


拓真を死なせてしまうかもしれない、なんて

言えるわけがないじゃないか



「ぼ、僕は死神だから……」

「……はい?」


キョトンとした顔で

首を傾げる拓真は

やがて噴き出すように笑う



「何?なんか変な映画でも見たの?」

「いや……えっ、と……

とにかくっ、もう僕に話しかけないでよ」



僕は堪らず走り去った

涙が出そうだった



なんで

なんでなんだよ


なんで、僕ばっかり

こんな目に遭わなきゃならないんだ



父には捨てられ

母からは暴言に暴力

学校では虐められ

おまけに死神まで見える


唯一の友達だった拓真は……



「……うっ……あ、あああああっ」


涙なんだか、鼻水なんだか

分からない程に

ぐしょぐしょに顔を濡らした



少しくらい

生きる希望を見たかった


せめて

誰の迷惑にもならずに

この世を去りたい



なのに、どうして……





「おやおや……

派手に泣いている若者が居るかと思えば……

少しは人目を気にした方が宜しいかと」



いつの間に、またそばに居たのか

暁がため息混じりに僕を見ている



「……もう、僕のことはほっといてくれよ」

「そうですね、情が移っては

厄介なことになりそうですからね」


そう言いながらも

暁はじっとしたまま

僕のそばを離れる気配がない



「ところで、あなたはいつから

私の仲間になったのでしょう……?」



つい先程、苦し紛れに拓真に吐いた言葉を

改めて問われれば

顔から火を噴きそうだ



「暁……って、意地悪だよね」

「これでも優しい方ですよ」



不思議と心は落ち着いていく


たとえ相手が死神でも

今この時、僕はひとりじゃないと

思えてしまうからだろう



自分を偽らず

何も考えずに言葉を交わすことが

こんなにも心地いいと感じたのは

拓真と遊んだ幼い頃以来だった

Mari・2021-03-23
物語&小説/from:Mari
暁に輝く星
第5話
死神シリーズ
小説
独り言
ポエム
友達
辛い

あの日から
いつもと変わらぬ
日常が帰ってきた


友達と楽しく恋バナなんてしてた
あの、とっても楽しい日々が
帰ってきたんだ


そう、私は思い込んでいた━━━━━


恐怖のかくれんぼ
第5話 前編 ~ヨウスガオカシイ~

私「ただいま~!」

いつも通り
学校から帰った私

母「おかえりなさい」

私「?」


いつもなら明るく
笑いながら「おかえり」
って言ってくれるお母さん。

だけど、今日はどこか
暗いような気がした。


母「⑤(私)、着替えたらリビングに来なさい。話があるの。」

私「??…わかった」



リビングにて


母「座りなさい」

母「……言わないでおこうと思ったんだけどね。」

私「……うん…」

母「実はお母さんも、花午女の子(かごめのこ)とかくれんぼをしたことがあるの。」

私「!?え…」

母「…⑤(私)は、この村の神社に行った時のこと覚えてるかしら?」

私「それって『駒鳥(こまどり)神社』のこと?覚えてないよ。」

母「……。そう、なら説明する必要がありそうね。」

母「まず、あの神社は『駒鳥神社』じゃなくて『子間取り神社』よ」

私「え!?そうなの?」


今回はここまでです。
短くてごめんなさい🙏

次回、
主人公の住む村・母・主人公
の秘密が明らかに…!!!

お楽しみに☆

幸呼愛・2019-08-04
恐怖のかくれんぼ
第5話
前編
まだまだ続くよ

《私に夢中なチャラ男くん。》


ガチャ、
『あ、真央ちゃん!いらっしゃい、』
店に入った瞬間パアァァァと顔を輝かせ、景翔が話しかけて来た。
『こ、こんにちは…』
『お、挨拶してくれた。嬉しい』
物珍しそうに言って来たので、
『っ…ゆ、遊喜さんだってすごい嬉しそうな顔してたし…』
おもわず思ったことを言ってしまった。
『えっ、俺そんな顔してた?てか、名前呼んでくれたし、ますます嬉しい、』
まるでご主人様に撫でてもらった忠犬のようにニパーッと笑って来たのでなんだかドギマギしてしまった。
『そ、そうですか…じゃあ、』
眩しいくらいの笑顔がなんだか照れくさくて私はプイッとそっぽを向いて参考書のコーナーへ向かった。
『んふふ、ねぇ景翔って呼んでみてよ、』
急に顔の真横から現れたのでさっと距離を置き、
『嫌です。じゃあ、』と、さっさと本を手に取りレジへ向かった。
『つれないなぁ』そう聞こえてきたが、無視を決め込み家へ帰った。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
『つれないなぁ』
今日はいけそうだったんだけどなぁ〜、
まぁ、名前呼んでもらったしいっか、
浮かれ半分で仕事に戻ると声をかけられた。
『はい、どうかされました?…ってなーんだあおちゃんじゃん、どしたの?』
そこには俺の“現”彼女がいた。
『どうしたじゃないよ、今の子誰?』
少し怒りを含んだ声で訪ねてきた、
…あちゃー、今の、見られてたカンジ?
『なにぃ?ヤキモチ?ったく可愛いなぁあおちゃんは、大丈夫、本の場所聞いてきただけだよ』出来るだけ平然といつものように取りつくろう。
『…そうは見えなかったけど』
『大丈夫だって、心配しなくても…』
ここで口を耳元へやって、
『俺には、あおちゃんしか見えてないんだから、』
出来るだけ低く、小さい声で囁く。
『…なら、良いけど、』
ほーら、こういうとこ、女は単純だ、…けど、真央ちゃんだけは…おっといけない、彼女といるときにあの子のこと考えるなんて、
『もうちょっとで終わるから待ってて、美味しいクレープ屋、見つけたんだ。』
ニコッと笑って手を振った。
そして俺は、バイト終わり、彼女とデートした。

Cloverஐ♡🍀~ஐ・2020-02-15
小説
第5話


まるでプラネタリウムの中を

駆け抜けているかのように

満天の星空が何処までも続く



バサッ、バサッと羽根を大きく羽ばたかせ

シガは私たちを乗せて

日本へと向かっていた



「し、しっ、が、シガっ……」

「なんすかぁ?」

「す、すご、く……乗り心地が、っ!」

「いいでしょ?」

「い、っ、……!いや、わ、悪っ……」

「いいでしょ?」



にっこり微笑むシガは

私の言葉などお構いなしに

物凄いスピードで夜空を駆ける



空を泳ぐ龍とは違い

鹿は跳ねるのだ



揺れるっ……

羽根の動きに合わせて

ものすごく、揺れる!!



「もうすぐ着きますんで

ちゃんと掴まってて下さいねー」


シガは心做しか楽しそうだ



「それにしても、まりあさん

何か悲しいことでもあったんすか?」

「……え?なんで?」

「えー、だってドラコンさんは

〝幸せを呼び込む小人〟なんすよー」

「幸せを呼び込む小人?」



シガの言葉に耳を疑いそうになる

この、工口小人が?


「はいー、心が悲しみに落ち込んでる人の

元にしか現れないんですよー」



そうだ、私……

振られたんだっけ



嬉しさや、寂しさ

そういった感情をうまく出せず

いつも「気持ちが見えない」と

振られてしまう



可愛げのない私に

男たちばかりではなく

自分さえもが

愛想を尽かしてしまいそうだった



「悲しくなんてないよ」

「……強がんなくてもいいっすよー」

「強がってなんか……」

「感じる素直な気持ち、そのまんまを

言葉にしていいんすよ」



羽根の動きに合わせて揺れる

そんな、シガの背中は乗り心地が悪い


だけど、シガの言葉は

やけに心地いい



「私、恋人関係になると駄目なの

途端に、どう接していいか分からなくなる」

「恋愛に不器用なんですねぇ」

「不器用、かぁ……」



僅かに俯いたその時

制服の衿口からドラコンが顔を覗かせる



「おぉ、なんだ、辛気臭ぇ顔して」

「あ、ドラコンさん起きたんすねぇ」

「おー……、シガの背中は相変わらず

すげぇ揺れだな」

「ゆりかごみたいなもんすよ」

「いやいやいや、ゆりかごみてぇに

優しいもんじゃあねぇよ?

こっちは

ガックンガックンなってっからね?」



この二人……いや、この二匹は

仲間だと言っていた

もののけ精霊同士ということか……



「ねぇ、ドラコン」

「なんだ?谷間はわりと

寝心地良かったぞ?」

「いや、谷間の話じゃなくて」



振られて落ち込んでいる女の子なんて

世界中に私だけではない

悲しみの一つや二つ、誰もが抱いている



「どうして、私のとこに現れたの?」

「誰がだ?」

「ドラコン」

「…………あ、俺か?」

「他に誰がいるのよ……」


眠そうな目を擦りながら

ドラコンはじっと私を見上げた



少し切なげに目を細めたドラコンは

ゆっくりと口を開く



「そりゃあ、パンツが見えたからだ」

「…………はい?」

「ちょうど落ち込んでる人間のとこに

落っこちたらパンツが見えたからだ」

「……二回も言うな」



やっぱり工口小人なだけだった



「……ドラ……ドラコンさんっ」

シガは笑いを堪えながら

肩を震わせている


「鹿……」

「シガです」

「これのどこが

〝幸せを呼び込む小人〟なのよ」

「おかしいなぁ、そのはずなんすけど」


尚も笑いを堪えるシガ



私は大きく溜め息をつくと

ドラコンをつまみ出した


私たちはまだ遥か日本上空を飛んでいる



「いいのかなぁ?これ指離したら

ドラコン真っ逆さまだけど

工口工口で適当なこと

言ってていいのかなぁ?」

「わっわわわわ、わかった!言う!

家に着いたらゆっくり話す!」

「宜しい」



やっぱり私のところに現れたのは

何か理由があるようだ



人々がこの地に生まれ来る前から

もののけ精霊は居たとされる


だがしかし、ドラコンは元は人間



私はそこに引っ掛かりを覚えたのだ



天空を駆けるシガのスピードは増す


風を切る私の脳裏には

何か思い出してはいけない記憶の欠片が

微かに浮かぶようだった

Mari・2021-04-14
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
第5話
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モテ男になんか興味ない!
第5話

女子1>〇〇ちゃん!おはよう!
女子2>おはよっ!
女子3>おっはー!
〇〇>心愛(ここあ)ちゃん、瑠奈(るな)ちゃん、愛夏(まな)ちゃん!おはよう!
心愛>ちょっと来てくれるかな?
〇〇>いいよ!

心愛>ねぇ。
〇〇>え?(やばいかも…)
心愛>神4様達に近づくのやめてくれない?
瑠奈>そうよ!あんたは美しくなるために何も努力してないでしょ?
愛夏>なのにどうしてVIP室に入れるわけ?こんな奴が。w
〇〇>私は…
心愛>今回は許すけど、次神4様達に近づいたらどうなるかわかってるわよね?
〇〇>え…?
愛夏>あれー?わかんないのかなー?ww
瑠奈>今教えてあげよっか?w
心愛>こうなるのよ!
バシン!
〇〇>痛…何するのよ!
心愛>は?あんたが神4様達に近づくから悪いじゃないの!ww
〇〇>近づいてなんか…
愛夏>否定するの?
〇〇>…
心愛>うふふ。まぁ、今日はこれくらいにしとくわ。
瑠奈>次は容赦しないわよ。w
〇〇>どんな事をしたらダメですか…?
心愛>はぁ。それもわかんないの?教えてあげて。
愛夏>はーい!1つ目は、神4様達に近づかない事!
瑠奈>2つ目は、この事を誰にも言わないこと!
心愛>そういうことよ。わかった?
〇〇>は、はい…
心愛>よし!じゃあ、またね!
愛夏>まったねーw
瑠奈>じゃあねー!ww
〇〇>……

〇〇>おはようございます…
なな>あ、〇〇!おはよう!!遅かったね?
〇〇>寝坊しちゃって...ww
なな>〇〇ったらw(これは何かあったな…)

_お昼の時間_(授業は飛ばします!すみません)
なな>いただきまーす!
〇〇>いただきます。
なな>〇〇。
〇〇>ん?なーに?
なな>なんかあった?
〇〇>え、?何もないよ、、?
なな>そっか。でも、言いたい時に言いな?いつでも聞くよ。電話もいつでもとれるようにしとくからさ。
〇〇>なな…。ありがとう。。
るい>あ!〇〇ちゃんっ!!
〇〇>え、、
なな>キャーーー!!るいくん!?!?
るい>ご飯中だった?ごめん、ごめん!
なな>全然!!大丈夫です!
瑠奈>あー!見て見て!〇〇ww
愛夏>あーあ。約束したの忘れちゃったみたいねw
心愛>そうねwでも、もう少し様子を見ましょ。
〇〇>(あ、、見られてる…)
〇〇>あの、もう行くね!ななは、もう少し喋ってて!ごめんね。じゃあ。。
なな>え?〇〇?ごめんなさい、るいくん。私、〇〇の事心配だから行きますね!じゃあ!
るい>うん、じゃあね!(俺、避けられた…?)
心愛>ほーら。ちゃんと守ってくれてるよw
愛夏>なーんだ!ww
瑠奈>楽しくなると思ったのにーww

なな>〇〇!!
〇〇>なな…?(泣)
なな>〇〇…。どうしたの?こんなに泣いちゃって。大丈夫、大丈夫。私がついてる。
〇〇>なな.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.
なな>何があったの?
〇〇>それは言えないの…
なな>え?何で??
〇〇>言っちゃダメなの…ごめん。
なな>そっか…
〇〇>ありがとう。もう大丈夫だよ!!
なな>辛い時は絶対私に言うこと!約束だよ?
〇〇>うん!!約束!
なな>よし!

_下校時間_
なな>〇〇、明日ねー!
〇〇>うん!バイバイ!

~靴箱~
〇〇>え、、何で2年の所にいるの…?
??>たまたま通っただけだよ。。

第5話終了!!
面白かったですか?
最近、好きが減ってるんです…😭😭😱😱
好きよろしくお願いします!!!
次回もお楽しみに!

KOHA_🌼👼🏻(ヘッダーに好きください!)・2019-04-15
妄想物語
第5話

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