#素振り

毎日振ったバットの数を神様はちゃんと数えているのです。

自分の弱さに打ちひしがれて

自分の無力さを嘆いて

自分の非力さに絶望した。

『やりたい』のに。

心はやりたいと言ってるのに。

体が言うことを聞かない。

聞いてくれない。

疲れて動かない。

手が震えて止まらない。

泣きたくなるような

悔しさが込み上げてくる。

どうして自分は
出来ないんだろう。

どうしてみんなはそんなに
出来るんだろう。

分からない。

分からない。

悔しい。

自分にはあれが限界なのかも

しれない。

けどやりたい。突破したい。

悔しい。悔しい。

ランニングに行き
そのままの足で素振り。

部活を、学校を辞めようか
必死で考えてるのに
こんなことして何してるんやろ。

ソフトボールが好きなのかも分からない。

推薦で高校に入学したから
部活を辞めれば学校も辞めることになる。

正直部活は楽しく無い。
学校もそんなに楽しく無い。

でもせっかく親に買い揃えてもらった
制服やユニホームや道具。

とんでもない金額なのはわかってる。
だからこそ辞めれない。

でももうしんどい。
辞めたいはずやのに
なんで自主練なんかしてるんやろ？

自分を見失った。

素振りしたらまめが潰れた
痛いけど、潰れた数だけお父さんに近づけるなら　我慢してもっとも頑張ろうと思えるんだ

君の曖昧な素振りに
振り回されて
勘違いとわかっていても
少し期待してしまって
私、どうかしてる

君と約束したから
なにがあっても
つぎまた会うときまで
守りきってみせるから

すみません
聖職者っぽい
綺麗事を
言ってます
綺麗なごたくを
綺麗に並べて
自分の生き方に
誇りを持ってる用な
素振りをして
生きています
でも、誰も振り向いて
くれない
「なんて」