#素直じゃない

母さんの「何してたの？」は


優しい言葉ではなく


恐怖を感じる言葉なんだ_

「これ、あげる」

気づいてる？1番上手くできた

チョコレートを君に渡してること

「……本命？」

お菓子より甘い君の声が耳元に響いた。

「辛いよ」


「悲しいよ」


「独りはやだ」


「置いてかないで」


「要らないなんて言わないで」


「無視しないで」


「お願いだから」


こんな事言えたなら


俺は今頃何してる＿？

彼女の部屋


今日はお家デート。



お家デートったって


付き合って二年にもなると


することなんて決まってて


イチャイチャして


くっついて眠ったり


飯食ったり


あとは互いの時間。




｢ねー｣


スマホゲームに夢中な俺は


花梨の呼び声に声だけで呼応する。



｢んー？｣


｢この気持ち伝わってる？｣



そんなこと


わからないもんか。


どうせ、いつものアレだろう。




｢わかるって。俺のこと好きなんだろ？｣



｢ちーがーうっ｣


なんだ？


いつもと台詞が違うぞ。



いつも


えー、なんでわかるのー？


っていうくせに。



俺はスマホから、花梨に目を移した。



｢はー？違うの？｣


｢うん｣


｢じゃあ、何？｣



花梨は四つん這いで俺に近づくと


頬に小さなキスをして笑う。



｢やっと見てくれたね｣


｢はー？｣


｢たまにはこっち見なよ｣


｢なーに、寂しかった？｣


｢んー、ううん｣


｢はー？寂しくねえのかよ｣


｢うん、ゲームしてる間ずっとね｣


｢ん？｣


｢横顔可愛いなって思ってたから｣



やべえ、すんげえ恥ずかしい。


そして


｢この横顔って今は私だけのあなたなんだなって思ったらきゅーーーんって心があったかかった｣



そんなこと言う花梨に


久しぶりにこんなにときめいた。



｢なー、花梨｣


｢ん？｣


｢こっち来いよ｣



俺が片腕を開いて促すと


花梨は飼い猫みたいに


俺の胸へ飛び込んできて



｢ゲームはいいの？｣



そう聞いた。



｢あー、まあ、またあとで｣


俺は花梨の頬にキスを返す。


こんな可愛いのが側にいたら


ゲームどころじゃないよな、


それが本音。



ふふふ、花梨は含んで笑う。



｢なんだよ？｣


｢へへ、作戦勝ち♪｣



そう言って可愛く舌を出す俺の彼女は


俺を敗北させる天才策士に違いない。

紅い花びらに


茎のトゲ


まるで私みたいに


素直じゃない花

白　雪　姫　は

毒　リ　ン　ゴ　と

分　か　っ　て　て

食　べ　た　ら　し　い　よ　
　


本　当　嫌　な　オ　ン　ナ

寂しい？

君にそう聞かれて

素直にうんと言える私なら

よかったのに

誰にでもいい顔してる人に

『優しいね』


努力を見せつけてくる人に

『凄いね』



そんな優しく,素直に褒められるほど、

私の心は強くも優しくもなかったみたい。

君が好きだった、あの子

大人しくて可愛くて、何よりとっても『素直』で＿。


あの子とは正反対の元気でブスで、とっても『素直じゃない』

私は君の瞳に映れないかな＿？

上手く甘えられたら
もっと好きって伝えられたら
何か変わるのかもしれない
変わるのかもしれないけど
私にはできない

不器用で
素直じゃなくて
迷惑ばっかかけてるけど
これが私なりの甘え方だから
これが私なりの愛の伝え方だから
これが私なりの恋だから
あなたはそんな私でも
受け入れてくれますか？

可愛くないし、
素直じゃないし、
駆け引きとか出来ない。

もっと自分に素直でいたい

「チビ」

『そんな身長変わらないでしょ！？』

「バカ」

『あんたが頭良すぎるの！』

そうやって君とふざけ合う

″もう″と頬を膨らます君が愛おしい

口に出すことは出来ずに君をからかう

きっとそれが間違いだったんだ

素直じゃない俺にバチが当たったんだ

君はアイツを好きになった

アイツと俺は親友で

君とアイツが両思いなのを知っていた

何が正解かなんて分かりきっている

でも俺はそれを認めたくなくて

「からかわれてるだけだよ」

なんて嘘をついた そうしたら君は

『それでも想い続けるよ』

なんて無理して笑うから

俺は君を遠くから見守ろうじゃないか

素直になれない可愛くない自分が嫌

素直じゃない私は嫌いですか？