#紫蘭の花束

リミッターはもういらない

完走しきっちゃっていいの

君に溺れるのも時間の問題

空に1つ増えた星はないかと

ひとり空を眺めているんだよ

ちゃんと好きだったよ

おやすみ、あの頃の私

得体の知れぬ神に心臓を売るなら

見ず知らずの勇者に心臓を贈れよ

軽く柔らかな綿菓子のような

甘く適当な私たちの関係性は

固く閉ざした氷の墓

温もりと後悔を知る

ひとりで抱え込まなくていいのに

どうしても抱え込んでしまうキミ

『好きでした』

投げた言葉は無様に散る

50/50に負けた虚しさ共に

きみの人生のⅠぺージを

白紙で記憶してる時点で

気付くべきだったんだよ

胸が傷むのは嘘じゃないし

涙が溢れるのも嘘じゃない

この感情に名前はないけど

"わたしは心を虐めている"

加害者とはこういうもの

"きみはわたしを救っている"

ヒーローとはこういうもの

星空に浮かぶ幸せが

滞らないように願う

名のない幸せに

走り出し心躍る

普通に気づきを

気になる人をかっこいいと言われ

少しうれしく思った私がいたのよ

張り巡らされた蜘蛛の巣

時折離れて冒険に出るが

傷つく勇気持ち合わせず

行って帰っての繰り返し