おるき・2022-07-27
罪の名前
悲しいなんて思わない だって
思えばほら また涙が溢れてくるから
どんなに君が笑ってくれても
大丈夫と言ってくれても
僕は自分自身を二度と許せないかな。
もしも願いがひとつ叶うなら
世界でたった一人だけの友達を
生きることは素晴らしいこと
そんな風に私も思ってみたい
もしも願いが1つ叶うなら
世界でたった1人だけの友達を
生きることは素晴らしいこと
そんな風に私も思って見たい
「罪の名前」
運命の女神様が目をとめた
「なんて可愛い赤ん坊だこと。
そうだわ!あの子に魔法をかけて
遊びましょう」
くぼんだ両目痩せぎすな体
私を見れば誰もが言うのです
「化け物!お前は同じ人間
じゃないんだよ」と
悲しいなんて思わないだって
思えばほらまた涙があすれてくるわ
もしも願いが一つ叶うなら
世界でたった一人だけの友達を
生きることは素晴らしいこと
そんな風に私も思ってみたい
「鼠はなんで嫌われるのでしょう?」
彼らは笑って「汚いからだろう」
「それなら答えて、
目の見えない僕のために。
見てみぬふりに理不尽な差別、
それって鼠とどっちが汚い?」
後退る彼らに続けて言うんだ
「二度とするな!」
嬉しいのになぜでしょうかだって
涙がほらやっぱりあふれえくるのです
もしもなりたいものになれるなら
あなたの前では普通の女の子に
思うほどに胸が苦しい
どうして私は私なのですか?
君は優しい女の子
なのにいつも自分を責める
慰めてあげたい君を
そうだここに咲いた花を君にあげよう
それは見事な白いユリの花
そっと君の近くに置いていくよ
運命の女神様は意地悪だ
「醜いあの子を見たらどんな顔
するんでしょう、見ものね」
目よ治れと魔法をかける
花は黒く闇のように染まる
それは不吉な黒いユリの花
「お前に彼から贈り物だ、
そら拾いなさい」
ああこれはきっと罰ですだって
私が身の程知らずに恋をしたから
いっそ死んでしまえばいいのでしょう
あなたは叫ぶ
「泣かないで、僕がずっと
死ぬまで側にいる。だからさ、
今日から君は普通の女の子さ」
……それに見なよ
悪夢のような魔法はほら
解けたみたい
「鼠はなんで嫌われるのでしょう?」
彼らは笑って「汚いからだろう」
「それなら答えて、目の見えない僕のために。
見て見ぬふりに理不尽な差別、
それって鼠とどっちが汚い?」
嬉しいのになぜでしょうかだって 涙がほらやっぱりあふれてくるのです
いっそ死んでしまえばいいのでしょう
貴方は叫ぶ 「泣かないで、僕がずっと死ぬまで側にいる。だからさ、 今日から君は普通の女の子さ」
ネズミはなんでなんで嫌われるのでしょう
彼らは笑って「汚いからだろう」
『それなら答えて目の見えない僕のために
見て見ぬふりに理不尽な差別、それってネズミと
どっちが汚い?』
後ずさる彼らに続けて言うんだ
『二度とするな!』
もしもなりたいものになれるなら 貴方の前では普通の女の子に
思うほどに胸が苦しい どうして私は私なのですか?
それに見なよ?
悪夢のような魔法は ほら 解けたみたい
「鼠はなんで嫌われるのでしょう?」
彼らは笑って「汚いからだろ」
もしも願いが1つ叶うなら世界でたった1人だけの友達を生きることは素晴らしい事そんなふうに私も思ってみたい
私は彼らに訊いた。
『鼠は何故嫌われるの?』
彼らは答えた。
『汚いからだろう』
そこに現れた君は言った。
『なら・・・
目の見えない僕に教えてよ。
目に見えない差別や暴力と、
鼠はどっちが汚い?』
後退る彼らに君は
『二度とするな!』
って。
もしもなりたいものになれるなら、
君の前だけでは、
普通の女の子でありたい。
そう、願ってしまった。
ねぇ、女神様。
どうして私は私なのですか?
[罪の名前]
花は黒く闇のように染まる
それは不吉な黒いユリの花
「お前に彼から贈り物だ、そら拾いなさい」