#色褪せる

思わず足を止め、空を見上げた。


同じ空なのに君が隣にいないだけで


こんなにも色褪せて見える。

望んだのは
こんな世界じゃなかったはずなのに

手を伸ばしても遠のいていく答え

世界は色褪せて
私を1人、置いていく

優しく私を包む

この気持ちさえも

過ぎ行く時間と共に

色褪せてしまうのかしら

心に広がった喜びが

色褪せてしまいそうで

眠りにつくのが怖いのよ

君に会えなかった日は

愛しかった日常の全てが

途端に色褪せてしまうのよ

あなたがくれた花束

美しい色が褪せる前に

どうか帰ってきてください

懐かしい君の香りは

時が流れゆく間に

色褪せてしまっていた

あの日君と見た空は

いつもの空よりも

色褪せて見えたの_。

報われる事のないまま

幸せの在処も分からずに

ただ枯れてゆく運命なのよ

いつか必ず終止符を打って

色褪せる様な儚き恋ならば

最後までも麗しくに魅せよ

ずっと恋に夢見てた。


もっと綺麗なものだと思ってたし、

好きな人ができたら世界が輝くって信じてた。


全然違った。

輝くはずの世界が褪せる種でしかなくて、

恋は綺麗じゃないのだと知った。


でも、

この胸の高鳴りは綺麗なものだって信じていたい。


恋ってそんなもんなんだな。

そんなもんなんだよな。

この恋が色褪せる前にあなたの思いを繋ぎ止めていたい。

日々の濁流に呑まれ

自分の存在する意味

君との思い出すらも

段々と色褪せていき

この花束は
君に届くことなく
ただ、ただ、色褪せる_。

色褪せた過去より






色褪せない未来を






君と一緒に見てみたい