千華・2022-05-09
花よ
一語一笑
千華✨
花のように
優しく咲けたら
花のように
儚く散れたなら
紫陽花みたいに
自分の色を変えるなんて
器用なことはできないの
私はわたし
枯れて散るまで
この色で
花が咲く
花が散る
ただそれだけのことに
胸が熱くなるのは
すべての命の
美しさ 儚さ
そして強さを
わずか一週間で
体現してくれるから
繰り返す
再生と不滅の物語は
明日への希望とともに
いつもキミだけを見つめていた
まぶしくて鮮やかで
ボクには手の届かないキミだから
ただ見つめるだけしかできないけど
せめてひと夏
ボクが枯れてしまうまで
この恋を許してくれないか
秋の陽に
コスモス揺れて
しなやかに
たおやかに
頑張るあなたの
面影浮かぶ
嬉しい桜
悲しい桜
せつない桜
花は同じでも
心に映る桜模様は
人それぞれ
秋の澄んだ青空には
コスモスの花が
よく似合う
揺らめいて
さんざめいて
おしゃべりしてるみたい
優しげなのに
芯の強さを感じる
そんな健気な花ですね
小さくて
か弱くて
しなやかで
したたかで
足元に咲く花は
美しい
最後の桜は
いつもより儚く見えた
来年の桜は
今日と同じじゃない
あなたと二人
並んで見る桜は
きっとこれが最後だから
淡く 儚く
熱く 激しく
目蓋に焼き付けて
心に刻みつけて
花は
いつかは枯れるけれど
もう少し一緒に
咲いていたかったわ
散るんじゃない
新たな命を咲かせるの
私の激しさを
きっとあなたは
知らないでしょう
ああ
こんなにも美しい
こんなにも儚い
全てこの世のことは
一夜の夢のよう
草ぼうぼうの裏の空き地に
萩が咲いている
いつの間に咲いたのか
ひっそりと
ピンクの花が揺れている
お月見に間に合うように
一生懸命咲いたんだね
今朝にはもう
散りかけていて…
潔いばかりの
花の命の短さを思う
いつも通る道に
昨日までなかった
真っ赤な焔が燃えている
彼岸花
こんなに暑かったのに
ちゃんと咲いている
だってもうお彼岸なんだから
私たちの出番でしょ
今咲かなかったら
彼岸花の名折れでしょ
そう言わんばかりに
華麗に花弁を広げている
彼岸花
私の好きな花