︎︎ ︎︎︎︎︎ 太宰 深・2024-09-15
言ノ葉の箱庭
変わるのが怖いのは
自分を愛していた証だったわ
いつもと同じ景色が
美しく見えていた時は
きっと幸せだったのよ
いつも強く優しい人はきっと
一番自分を許したかったの
認めたくなかったけれど
この傷跡は生きたかった証なの
時を待つ必要は無い
どうせ勝手にやって来る
だからそこが悲しい所なら
逃げてしまえばいい
優しい所まで行くといい
あなたに何があったかなど
わざわざ尋ねたりしないわ
何があろうと無条件で味方だもの
幸せの大小など比較しても仕方がない
そもそも器が違うのだから
立派な人生ではないけれど
ただ愛したかった自分に
恥じない今でいたいじゃない
人の選択を失敗みたいに話す奴は
だいたい他人の足跡を辿ってきた奴だ
失敗しながら生きているだけで
失敗作なんかじゃないわ
未来で過去を愛せたら
愚かだった日も報われるじゃない
誰かが愛していた自分よりも
愛せる自分でいた方が美しかったの
素晴らしい人生は言葉では理解し難い
なぜなら感動は心でするものだから
痛みに慣れたりなんてしないわ
ただ心を幸せになれる所に置いてきたの
人は時に間違え失敗をするが
それは決して悪の証明ではない
人の本質は責任の取り方にある