#記憶

君の未来に私はいないから

せめて記憶に残っておきたくて

あの日の気持ちを
思い出すことが
出来なくても
あの日から始まった恋を
覚えていよう

私たちは悲しい出来事ばかり

記憶に残るようにできている

せめて憂鬱を幸せで上書きしたい

愛することを　　忘れた　人魚は

深い　碧に　溶けながら

水底へ　　哀の　欠片を　　探しに　行く


陸の　王子と　愛し合った　　微かな　ぬくもり

宙の　英雄と　星座を　巡った　　遥かな　過去

海の　仲間と　共に　歌った　　懐かしい　記憶


どんなに　探しても　　見当たるはずも　ない


朝になれば　　泡と消える　　自らの　儚さを

神に　すがることも　恨むことも　せずに……

過去の想い出に囚われず

自然体でいられますように

初めて

練った

日のことを

あなたは

もう

忘れて

しまったに

違いないのだ。

私の記憶の中にある景色は

もうここにしかない

何処を探しても

私の心の中にしかないんだね

あの魔女のことを忘れたと思っても、
それは顕在意識上の
錯覚に過ぎない。

あなたが練った日から、
あの魔女は、
色として
あなたの記憶に存在しているのだ。

ねるねるねるねを練りながら
あなたと見上げた花火。

その記憶が正しいかどうかも、
今の私には
わからない。

君が私を忘れなければ

私はずっと幸せなのに

君と一緒に下校した

あの思い出…


嘘の記憶


あの時間

僕は

すでに帰宅していて

夕方のニュースを

見ながら

ねるねるねるねを

練っていたのだ

寝て起きたら貴方のことを

忘れてたりしないかな

そしたらもう苦しまなくて済む

でもきっとまた好きになる

やっぱり忘れたくないな

いくら辛くても大好きだもの

嫌なことは

水に流して

でも、

忘れられるのは

自分だけ

部屋をどれだけ換気しても

どこか取れないだるさ。

それは、やっぱ君との思い出が

関係しているのかもしれない。

今日あったことを思い出そうとすると
貴方のことばかり思い出してしまうの。
他のどんな事よりも大切だから、
一番貴方のことを覚えていたい。