#誤魔化し

黒くて汚れてしまった顔なんて

だれも見てくれないから

明るくて綺麗な笑顔の被り物で隠すんだ

勇気を振り絞って口に出した言葉も

独り言、なんて誤魔化して亡くすの

心の悲しさに

気づかぬ振りをして

誤魔化す事ができたら

どれだけ幸せでしょうか

【大好き】は恥ずかしくて
言えないから

【大嫌い】で
誤魔化しちゃうんだ

いつも笑っているから
平気そうに見えるのかもしれない

いつも笑っているから
悩みなんてなさそうに見えるかも

でも本当は違うんだよ
笑って誤魔化してるだけなんだ

自己嫌悪の上から塗り重ねた

マニキュアの匂い 頭がくらむ

あいつのこと好きなの？

とりあえず

「嫌い」とか言っといた

でもね

言葉では誤魔化せても

気持ちはごまかせないんだよね。

喉から出かけた好きの言葉は、

全部視線で誤魔化して

いつも笑っている人は
悩みはないのかな

それとも
笑って誤魔化しているのかな

私も
誤魔化せるのならば誤魔化したいよ

でも
出来なかった
なんでだろ

花火の音に紛れて


君は僕への愛を囁いた

声に出したら全て嘘


それでも,この手を
君に伸ばしてみたいんだ

あの頃の僕が

捨ててきてしまった

ひとつの欠片

取り繕ってみても

思い描いてみても

やっぱりどこか偽りで

抜け落ちた穴が

塞がることはなくて

自分を守るために

捨てたはずのそれを

今さら探してみても見つからない

言い訳をして誤魔化して

上手く笑えた頃の自分を真似て

歩いてみたけど、

やっぱり上手く笑えない

たくさんの時間の中で

捨てたはずのそれを守ることが

ほんとは必要だったこと

今の僕には分かったから、

時間はかかるかもしれない

また見つけることなんて

出来ないかもしれない

それでも、いつか

拾い上げたその時は

もう手放したりしないから

嘘と曖昧を滲ませた僕の笑顔

それはまるで放浪者みたいに

行く宛もなく彷徨っていた。

暖かい部屋の中
焦がれてるくらいが
幸せだとそう知った

馬鹿馬鹿しい、とか言って

黒い感情を誤魔化して

僕はもっと黒くなっていく