ハルユー・2日前
追憶の中に
零れ落ちる記憶
サラサラと
明日を笑顔で生きる為に。
手のひらの残るのは
キラリと光る
キミの優しさ
いつの間に
過ぎゆく夏の足音が
夕立にかき消され
時の流れさえ
止めてしまう
なのに雲間に覗く空の高さに
秋の彩
心の色が変わっていく
キミがいた夏
この世の全てが
鮮やかだった
キミが消えた夏
全てが狂おしいほどに
静かに静かに
色を失っていった
いっそ消えてしまえばいいのに…
そう呟きながらも
あの夏は
私の中で一枚の絵画(え)に
変わっていた