#逝ってしまったキミへ

空に居る

君を想って

手を伸ばす

光る指輪に

涙も光る

死にたいも 消えたいも 逝きたいも

発することなく空に還った君
ﾃﾝｺﾞｸ
"そっち"では逝きずらくないかい？

僕の心に消えない傷跡と

最期の最期まで想い出と僕を置いて
ﾋﾟﾝｸﾑｰﾝ
ひとり逝った君 "桃色月"の傍へ

鳴く蝉は儚き命を燃やし尽くす

この季節に大切な君が逢いに来る

君が空に還る頃に夏は終わる

"声が聞きたかったから"

それが、君の最期の言葉

今すぐ、君の声を聞きたい僕は

空へ還る事も出来ないままに

君に最後のお願い。

僕の想い出の中では、

永遠に笑っていてくれませんか______

君は弱くなんかなかったよ

"死にたい"も"消えたい"も誰にも言わず

たった一人で 空に還ったんだから

恋をするには幼すぎた君

好きだと言った“白い薔薇”

握ることもないまま

もう似合う年齢になっているのに

君は遠く旅立った…

空に還った君が

好きな花は向日葵だった

もう一度だけ一緒に見たかった

〔桜ひらり〕





僕の記憶に
君の面影が甦ったら

春爛漫の日
満開の桜の下で過ごしたことを

そっと思い出している




あれから、
僕はいくつもの涙の雫が
頬を流れていったけど

柔らかな春を迎えて
少しずつ笑顔になりつつあるんだ

もう一度、
二人で桜を見に行きたかった




今はもう…
決してとどかない
君がくれたもの…

かけがえない数々の思い出と
喜びや笑顔と
逢えない淋しさと

そして今は、
僕らしく生きていく勇気と




「もうそんなに泣かないで」

遥か彼方から

花びらのようにひらりと
君の声が聞こえてきそうで…



僕ならもう大丈夫だよ




アリガトウ…

あの時に君自身の希死念慮を

君より先に墓に入れられたら

君は生きるを選択しただろうか

空虚という名の残骸が

僕の心に降りしきる

取り払えるのは君だけなのに＿

鳴く蝉は儚き命を燃やし尽くす

その季節に大切な君が逢いに来る

君が空に還る頃に夏は終わる

記憶の中のキミは
教室で熱心に
授業を聞いている姿。

ボクは、社会人になったけど
キミは学生のままだ。

あの頃に戻りたい…

キミを失うなんて
思いもしなかった。

キミは、心残りがいっぱい
あっただろう。

ボクも同じだよ。

キミに何もしてあげられなくて。

せめて、もう今は悲しまず
苦しまずいるかい？

ボクは、まだ完全に笑顔に
なりきれていないけど、
少しずつ、歩き出しているよ。

いつか言おう。

本当にありがとう。

もう逢えない愛しい君へ

淋しさを少しずつ

心の引き出しから天に差し出す

応えるかのよう＿下弦の月