はじめる

#雨と恋模様

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全28作品・

STORY.21 言いたいことがある
蓮「行くなよ、」

美雨「え、?」

蓮「...あいつと、ふたりで行くんだろ?」

美雨「...たぶん、」

蓮「美雨、」

美雨「ん、?」

(蓮が抱きしめる)
美雨「れ、れん?!」

蓮「行かないでほしい」
(強く抱きしめられる)

美雨「蓮、」

蓮「...」

美雨「蓮、!」

蓮「...」

美雨「蓮、強いよ、痛い...」

蓮「あ、ごめん」

美雨「私が萃のところ行っちゃいけないってことはわかったから。行かない方がいいんでしょ?」
(蓮が頷く)

蓮「行かなくていい」

美雨「なんでそんなに行ってほしくないの?」

蓮「...ただ、あいつが気に食わないだけ。だから、行って欲しくない」

美雨「そっか、ちょっと決めるね。話し合うから」

蓮「うん、」


穂香「え?!行くなって言ったの?!あいつが?!」

美雨「うん」

穂香「まじ?!そんでそんなこと言われて結城とはどうすんのよ」

美雨「...行くよ、」

穂香「へ?!あんた蓮に嘘ついたの?!」

美雨「うん、別にいいじゃん。会って遊ぶだけなんだし」

穂香「...もしかして、美雨。バレなきゃいいって思ってる?」

美雨「うん」

穂香「教えてあげる。蓮は監視をするのが得意なの。だから、コソコソこんな話してるところとか、結城とふたりっきりでいるところとか、そんなとこ見られたらもうやばいよ」

美雨「え、まじ?」

穂香「とにかく、バレなきゃいいって思ってたらバレるの。だから、嘘をつくの。」

美雨「嘘、?」

穂香「その日、私と出かけるって言っときなよ。私、どうにかして話すからさ、蓮に」

美雨「わかった。」

穂香「じゃあ、久しぶりのいとことのデートを楽しんでね」

美雨「うん」


蓮「萃」

萃「なに?」

蓮「この前、萃俺に聞いたじゃん。美雨のこと好きって」

萃「うん、言ったけど。それがどうかした?」

蓮「俺、あの時萃に嘘ついた」

萃「え?」

蓮「俺は美雨のことが好きだ」

萃「...そっか、なんかそんな気がしてた。」

蓮「え、」

萃「じゃあなんとなく聞いてるんじゃない?俺と美雨がデートすること」

蓮「あぁ」

萃「そこで俺、美雨に告白するから」

蓮「...」

萃「...」

Yuzuki.🌸・2023-11-25
雨と恋模様
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STORY.17 詩の初恋
(1年後)
詩「ね、見て!」

美雨「なにそれ」

詩「これねー、貰ったの。文房具!誕生日だからって」

美雨「だれに?」

蓮「...」

詩「空!」

美雨・蓮「空?!」

蓮「それは、男子か?」

美雨「いいじゃんべつに、男子でもー」

蓮「美雨にはわかんねんだよっ!」

美雨「はいはい、わかんなくてすいませーん」

詩「男の子だよ!」

美雨「...空って言ったよね、」

詩「うん」

美雨「ちなみに、なに空?」

詩「えっと、結城空」

美雨「え」

蓮「知ってんのか?」

美雨「同姓同名かもしれないし、あーでもなー」

蓮「なんだよ、どうした?」

美雨「その、結城空って子、私のいとこ」

詩「え!」

蓮「...(いとこかよ、)」

美雨「最後にいい?」

詩「うん!」

美雨「空って子に、お兄ちゃんっていたりする?」

詩「うん!高校2年生の」

美雨「あ、それは完全にいとこだ」

蓮「じゃあ、俺たちと同い年?」

美雨「うん。今ね、留学してるの。フランスだっけ、」

詩「あ!空言ってた!そんなこと!」

美雨「そうなんだ」

詩「で、空が家に遊びに来ていいかって聞きに来たの!」

美雨「いいと思うけど」

蓮「うん。俺は嫌」

美雨「なんでよ」

蓮「じゃあ、父さんたちに言ってみ。ダメって言うから」

詩「言わないもん!」

美雨「言われないよ、それは蓮だけ」

蓮「え、ちげーよ」
(ピロン)

蓮「あ、俺じゃねー」

美雨「じゃあ、私か。...LINEだ、」

(LINE)

萃 来週、そっち戻る

美雨「え?!」

蓮「どうした、」

美雨「萃が、戻ってくる」

蓮「...」


穂香「よかったじゃーん」

美雨「なにが!」

穂香「大好きな、いとこが帰ってくるからー」

美雨「大好きじゃないしっ!」

穂香「好きだったくせにー?」

美雨「わ、私の初恋は、嵜先輩だもんっ!違うしっ!」

穂香「そうかなー」

美雨「そうだよ!」

穂香「ま、いっか!」

美雨「穂香はどうなの?彩斗とは」

穂香「あー大丈夫」

美雨「ほんとに?」

穂香「うん、」

美雨「これからも、お幸せにー!」

穂香「ありがと、」

美雨「教室戻ろっ!」

穂香「うん、!」

美雨、私にこれからの幸せなんてないんだ。もう、私はー

Yuzuki.🌸・2023-11-06
雨と恋模様
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STORY.16 あの、!嵜先輩
美雨「...」
(嵜の部屋の前に立って考えている)

美雨「(あー、どうしよー。喋りかけようかなー)」
(うろちょろしている)

嵜「...美雨ちゃん、?」

美雨「え?!あっ?!あ、」

嵜「どうかした、?」

美雨「あー、えっと、げ、元気ですか?!」

嵜「うん、元気だよ」

美雨「よかったです、」

嵜「美雨ちゃんにさ、ちょっと話しがあるんだけど、いいかな、?」

美雨「え?」


(嵜の部屋)
美雨「...」

嵜「ごめんね、そんな、俺とも話したくないよね、」

美雨「あ、いえ!私も話があってあそこに立っていたので!」

嵜「そっか。俺から話してもいい?」

美雨「はい」

嵜「あの日。美雨ちゃんが俺に告白してきたとき。あの時は、俺もちょっと緊張してたっていうか、素直に言うと、美雨ちゃんを振るのが怖かった。」

美雨「え、?」

嵜「美雨ちゃんが俺のこと好きって言ってくれたことすごく嬉しかった。でも、俺は、麗華のことが好きだからって美雨ちゃんを振った。それで、麗華とは付き合うことにした。」

美雨「そうなんですね。でも、私は嵜先輩に気持ちを伝えられて本当によかったんです。振ってもらったのも、それもよかったです。先輩の気持ちが知れて、よかったです。」

嵜「美雨ちゃん、」

美雨「あの、!嵜先輩」

嵜「ん?」

美雨「今日まで、今日まで、...嵜先輩のこと好きでいてもいいですか?」
(泣きながら言う)

嵜「美雨ちゃん、」

美雨「明日からは、ちゃんと家族だって思うから。好きでいさせてください!」

嵜「うん、」

美雨「うわーーーん、うわーーーん」

私にとっての初恋は、嵜先輩への気持ちは、今日で終わった。

嵜「...美雨ちゃん」

美雨「?」

嵜「俺を好きになってくれてありがとう」

美雨「っ、!また、泣かせないでください!」

嵜「あ、ごめん!」

美雨「嵜先輩、ありがとうございました」

嵜「うん。本当にありがとう」


(蓮の部屋)
蓮「へー、喋れたんだ」

美雨「うん!蓮のおかげ、ありがとう!」

蓮「は?!俺なんもしてねーよ」

美雨「私に嵜先輩のことまだ好きって気づかせてくれたから」

蓮「別に。なんもしてないし」

美雨「ほんとにありがとね!蓮」

蓮「あ、うん」

美雨「もう、嵜先輩のこと諦めついた!」

蓮「そっか」

美雨「これからもなんかあったら、よろしくね!蓮!!」
(笑顔)

蓮「うん、(そんな顔すんなよ、ばーか)」

Yuzuki.🌸・2023-11-06
雨と恋模様
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これらの作品は
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他に28作品あります

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STORY.3 思い出したくもない
(蓮の部屋)
美雨「...」

蓮「...」

美雨「浮気した」

蓮「あー、最低じゃん」

美雨「私が帰り、女の人と帰ってんの見ちゃって」

蓮「じゃあそれが浮気相手ってこと?」

美雨「うん。それで別れたんだけど、まだ好きとか言い始めて、それで私のあとついてきたりされたりした。」

蓮「でも、もう大丈夫なんだろ?」

美雨「うん。お母さんが再婚したことも知らないし、大丈夫!」

蓮「そっか」

美雨「ていうか、蓮だって詩ちゃんと同じことしてるし」

蓮「あ、それはそうだな」

美雨「ま、いいよべつに。でも、このこと小学2年生には」

蓮「俺から言っとく。このことはうまく伝えとく」

美雨「え」

蓮「さっきのことも謝んなきゃいけねーし、このままだと父さんにも怒られる。」

美雨「そうなんだ」

蓮「話してくれてありがと」

美雨「うんん」


嵜「あ、美雨ちゃん」

美雨「嵜先輩、」

嵜「さっきはごめんね、ほんとに」

美雨「いいんです、気にしてませんし」

嵜「そう、よかった」

美雨「...」

嵜「じゃあ行くね」

美雨「嵜先輩!」

嵜「ん?」

美雨「この後、その」

嵜「どうかした?」

美雨「勉強教えてくれませんか!」

嵜「え」

美雨「(無理だろうな、)っ、」

嵜「いいよ」

美雨「え、本当ですか?!」

嵜「うん」

(電話)
穂香「えまじー?!」

美雨「うん!」

穂香「よかったじゃん!」

美雨「うん!だから今、部屋を片付けてる」

穂香「え、美雨の部屋って汚いっけ」

美雨「いや、すみまで」

穂香「ほんと美雨は、もーうすみまで見ないよ!」

美雨「え、でも!」
(トントン)

美雨「じゃあ先輩来たからきるね」

穂香「えー、わかった。じゃーねん」

美雨「じゃあね」

よし、頑張るぞー!!

Yuzuki.🌸・2023-10-20
雨と恋模様
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STORY.5 嵜のこと好きだろ【後編】
穂香「ね、聞いてくれない?」

美雨「なにを?」

穂香「うち、彩斗のことが好きなんだ」

美雨「あ、やっぱり?!」

穂香「え、気づいてた?」

美雨「そんな気がしてた」

穂香「それでさ、今日の帰り告白しようと思って」

美雨「え」

穂香「いいかな、しても大丈夫かな」

美雨「大丈夫!穂香なら」

穂香「うん!ありがとう」


美雨「じゃあね」

穂香「ばいばい」

彩斗「じゃあなー」

蓮「おう」


美雨「......」

蓮「なに不安そうな顔してんだよ」

美雨「え、あ、なんでもない」

蓮「あっそ」


穂香「ねぇ、彩斗」

彩斗「ん?」

穂香「うちね、彩斗のことが好きなんだ」

彩斗「え、ほんとに?!」

穂香「え?」

彩斗「俺も好き!」

穂香「え、嘘でしょー」

彩斗「嘘じゃない!本当」

穂香「よかったー」

彩斗「彼女になってくれますか?」

穂香「うん!」


美雨「(気まずい、なに話せばいいんだか)」

蓮「そういえばひとつ聞きたいことがあった」

美雨「え」
(蓮が立ち止まる)

蓮「あんた、嵜のこと好きなの?」

美雨「え、そんなわけ」

蓮「好きだろ、嵜と話してる時お前、そんな表情してた」

美雨「あ、...誰にも言わないで」

蓮「...告んの?」

美雨「...わかんない」

蓮「やっぱり、あんたみたいな人嫌いだわ」

美雨「え?」

蓮「そうやって、嵜のこと好きで、楽しんでる人」

美雨「なんで、そんなこと言うの?」

蓮「嵜のこと好きな人は、クソな奴ばっかだから」

美雨「え、」

蓮「俺先帰るわ」

やっぱり、楽しいことがたくさんある訳じゃないんだ

Yuzuki.🌸・2023-10-21
雨と恋模様
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STORY.13 話したいことがあるんだ
蓮「いってらー」

美雨「うん、」

蓮「なんだよ、どうした?」

美雨「うんん、なんでもない」

蓮「あっそ、ほら早く行け。置いていかれるぞ」

美雨「うん。行ってきます」
(ガチャン)
(ドアが閉まる音)

蓮「...なんであんなにふたりして様子がおかしいんだよ、(ボソッ)」


(レストラン)
嵜「なに食べる?」

美雨「んー、これ」

嵜「あ、美味しそう」

美雨「はい」

嵜「ねえ、美雨ちゃん」

美雨「はいっ、」

嵜「帰りさ、ちょっと寄り道しない?」

美雨「はいっ!いいですよ!」

嵜「うん」


詩「いいなぁー、レストラン!スパゲッティとかあるんでしょー!!」

蓮「あるんじゃない?」

詩「食べたいー!」

蓮「じゃあ今日、スパゲッティにする?お昼」

詩「うん!」

圭介「そうだな。スパゲッティにしよう」

美希「そうしましょー」


嵜「美味しかったね」

美雨「ですね」

嵜「また行こうか。今度はみんなで」

美雨「はい!」

嵜「...美雨ちゃん、」

美雨「なんですか?」

嵜「話したいことがあるんだけど、いいかな」

美雨「はい、」

わかってはいたんだ。こんなことになるってことは、じゃないと嵜先輩は私とふたりでなんて出かけたりしない

嵜「...この前の美雨ちゃんの返事、...美雨ちゃんの気持ちには答えられない」

美雨「...」

嵜「...」

美雨「嵜先輩は、麗華さんのことが好きなんですか?」

嵜「うん、」

美雨「っ、やっぱり!そうだと思ってました!」

嵜「え、」

美雨「嵜先輩!今度は別れないでくださいね」

嵜「美雨ちゃん、」

美雨「私、嵜先輩好きになれてよかったです」

嵜「...うん、じゃあ先帰るね」

美雨「はい」

ごめん、美雨ちゃん。俺、美雨ちゃんの気持ち答えられなくてでも、ひとつだけ言える。あの時の俺は、美雨ちゃんのことが好きだったかもしれない。あと、そうだ。あの日、廊下にいたの、美雨ちゃんなんでしょ?聞かないけど、きっとそうだってことはわかったから。


(ピロン)
蓮「っ、」

“ごめん、振られちゃった”

蓮「え、」

圭介「どうした?」

蓮「いや、ちょっと出かける」

圭介「雨降ってるのに?」

蓮「あぁ、」
(ガチャン)

Yuzuki.🌸・2023-10-28
雨と恋模様
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STORY.18 もしかして、美雨のこと好きなの?
萃「結城萃です。よろしくお願いします」

美雨「(な、なんで同じクラスなの?!)」

萃「あ、美雨」

美雨「え、あ、どうもー」

萃「なに、どうしたの?」

美雨「いーやーべつに」

彩斗「ていうか、ふたりはどういう関係?」

蓮「...」

美雨「それは、」

萃「いとこ」

クラスメイト達「え?!」


美雨「同じクラスなら言ってよ」

萃「いいじゃん、べつに。てかさ、さっきから美雨の隣にいるのってだれ?」

美雨「あ、そうだよね、言った方がいいよね。」

蓮「瀬戸蓮です。よろしく」

美雨「それでね、私のお義兄ちゃん」

萃「え?」

美雨「お母さんが再婚してさ」

萃「そうなんだ。よろしく、蓮」

蓮「うん」


美希「あ、萃!」

萃「久しぶり」

詩「...空のお兄ちゃん?」

萃「うん、そうだよ」

詩「空のお兄ちゃんは、空の好きなもの知ってる?」

萃「んー、今は好きか分からないけど、知ってるよ」

詩「そうなんだ」

萃「もしかして、空のこと好きなの?」

詩「え」
(バシッ)
(美雨が萃の背中をたたく)

萃「あーなんでもない」

詩「う、ん」

蓮「...」

美希「あ、そうだ。嵜くん今度帰ってくるって」

美雨「え?!そうなの?」

美希「うん」

萃「さき、?」

美雨「わたしのもう1人のお義兄ちゃん」

萃「ふーん」


萃「じゃあまた明日」

蓮「送ってくよ」

萃「ありがと、」


萃「...」

蓮「...」

萃「そうだ、せっかく二人っきりになったから、ひとつ聞いてもいい?」

蓮「うん、なに?」

萃「蓮ってさ、美雨のことすき?」

蓮「え、」

萃「俺は好きだからさ、ひとりの女として。」

蓮「...」

萃「で、蓮はどうなの?」

Yuzuki.🌸・2023-11-19
雨と恋模様
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STORY.19 好きじゃないよ
萃「で、蓮はどうなの?」

蓮「え、」

萃「好きなの?」

蓮「それは、ー」

萃「それは?」

蓮「...好きじゃないよ」

萃「本当、?」

蓮「...うん、」

萃「わかった。これからもよろしくな」

蓮「うん」


彩斗「どうした?そんな顔して」

蓮「いや、なんでもない」

彩斗「嘘つけー、もしかして、萃となんかあったとか?」

蓮「あいつのこと、好きなんだってよ」

彩斗「あいつ、?あー美雨ね」

蓮「うん」

彩斗「そんで?聞いただけじゃそんな顔になんないよな?なんか言われたのか?」

蓮「いや、その、美雨のこと好きって聞かれたから好きじゃないって答えた」

彩斗「なんで、?」

蓮「美雨にバレたら大変だから」

彩斗「蓮、」


蓮「...」

美雨「ん...れん、れん!!」

蓮「あ、なに?」

美雨「なにじゃないよ、ずっと呼んでたのに」

蓮「ごめん、」

美雨「なんかあった?蓮、変だよ?」

蓮「いや、なんにも」

美雨「嘘だ!変だもん、絶対なんかあったって!」

蓮「...もしさ、もしだよ」

美雨「うん、」

蓮「俺が、美雨のこと好きって言ったらどうする?」

美雨「...え、」

蓮「嫌だろ、義兄妹だもんな」

美雨「嫌じゃない、嬉しいよ。私のこと好きになってくれる人がいて、嬉しいから。本当に」

蓮「...そっか」

美雨「蓮はさ、好きな子いるの?」

蓮「いるよ」

美雨「誰??」

蓮「美雨こそいるだろ」

美雨「私はいないよ、本当に」

蓮「...っ!」
(前から自転車が来る)
(美雨のうでを自分の方に寄せる)

美雨「わっ!」

蓮「大丈夫か?」

美雨「あ、うん」

蓮「そうか」

美雨「...ねぇ、」

蓮「ん?」

美雨「私、蓮に聞きたいことがあるの」

蓮「え、?」

Yuzuki.🌸・2023-11-20
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STORY.7 ...嫌いだよ、大っ嫌い。
美雨「え...」

麗華「会わせてくれないの?」

美雨「いや、そういう訳じゃなくて...どうして私なんかに」

麗華「だって、義兄妹になったんでしょ?」

美雨「なんでそれを」

麗華「聞いたのよ」

美雨「え、」

麗華「蓮から」

美雨「蓮が、?」

麗華「ええ、久しぶり会って応えてくれたの」

美雨「そうなんですね、」

麗華「それで、会わせてくれないの?」

美雨「...嵜先輩がいいよって言うなら、でも先輩、同じクラスですよね、」

麗華「あら、知ってたの?」

美雨「はい、」

麗華「私、嵜にブロックされてるし、無理なのよ」

美雨「え?」

麗華「だから必ず聞いてね。じゃあ連絡先交換しよ」

美雨「はい、」


美雨「......、」
(トントン)

嵜「...あ、美雨ちゃん。どうかした?」

美雨「ちょっといいですか?」

嵜「うん」


嵜「どうした?」

美雨「...実は、綾崎先輩から嵜先輩に会いたいって言って欲しいって言われて、」

嵜「え?会ったの?麗華に」

美雨「たまたまぶつかって」

嵜「そっか」

美雨「それで、嵜先輩と義兄妹になってことを知ってました」

嵜「そうなんだ、」

美雨「蓮から聞いたって」

嵜「そっか、ありがとう。連絡してみる」

美雨「でも、ブロックしてるんじゃ」

嵜「っ、詳しいね。大丈夫、解除するから」

美雨「嫌いなんですか?綾崎先輩のこと」

嵜「...嫌いだよ、大っ嫌い。」

美雨「っ、」

嵜「じゃあありがとね、美雨ちゃん」

美雨「はい、」

その時の嵜先輩は、いつもと雰囲気が違くて、そして、怖かった。

嵜「(なんで、美雨ちゃんに言うんだよ)」


美雨「あ、蓮!」

蓮「なに」

美雨「この間のことはごめん」

蓮「なんで謝んの」

美雨「私が、嵜先輩のこと好きだから、だから、」

蓮「っ、もういいから」

美雨「え、」
(匂いがする)

蓮「っ、てかお前、あの女に」

美雨「あの女?」

蓮「綾崎に会った?」

美雨「う、ん」

蓮「...あいつとあんま関わんない方がいいぞ」

美雨「なんで?」

蓮「お前のため」

美雨「え、」

言うこと守っていれば、あのままでいられたのかな...

Yuzuki.🌸・2023-10-21
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STORY.22 星空の下で
蓮「ただいま、」

美雨「あ、おかえり」

蓮「...」

美雨「なんかあった?」

蓮「いや別に、」

美雨「ほんとに?絶対なんかあった顔してるよぉー」

蓮「...大丈夫だから」

美雨「そっか、わかった」

蓮「...(美雨になんて言えるわけないのに、)」


美雨「蓮!!」
(勝手に人の部屋に入ってきた)

蓮「なに、?」

美雨「屋上行こ!」

蓮「なんで?」

美雨「星空が綺麗だよ!だから、一緒に見よっ!」

蓮「...」


(屋上)
美雨「うわあー!!綺麗」

蓮「すごいな、」

美雨「まるで、夜空に浮かぶ幸せみたい」

蓮「え、?」

美雨「あ、星空がみんなの幸せみたいってこと」

蓮「...みんなの、幸せ、?」

美雨「うん、幸せ」

蓮「...」

美雨「蓮、ほんとに大丈夫?」

蓮「うん、大丈夫。美雨のおかげで良くなった」

美雨「え」

蓮「ありがとう」

美雨「うん、!」

蓮「...美雨」

美雨「ん?」

蓮「もし、萃が」

美雨「...?」

蓮「...美雨に告白したらどうする?」

美雨「え、」

蓮「もしだから」

美雨「...教えない!」

蓮「え、」

美雨「言ったらどうなるかわかんないし、言いたくないし、絶対、萃に言うでしょ?」

蓮「言わないよ、」

美雨「でも、なんでそんなこと聞くの?」

蓮「別に。なんか気になっただけ」

美雨「そっか、」

蓮「ていうかさ、土日、萃と出かけるんでしょ?」

美雨「え、」

蓮「別に、いいよ行ったって。俺が困らせた、ごめん」

美雨「あ、うん」

蓮「じゃ、おやすみ」

美雨「おやすみ、」

なんで、萃と行くこと知ってるんだろ、、

Yuzuki.🌸・2023-11-28
雨と恋模様
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STORY.2  好きな人の料理
美雨「ただいまー」

嵜「おかえり、美雨ちゃん」

美雨「あ、ただいまです」

嵜「ですって、いいよ敬語なくて」

美雨「あ、はい」

嵜「ま、慣れてこう」

美雨「はい!」

いやいや、最高過ぎるでしょ。好きな人が家にいて、おかえりだなんて

(美雨の顔がニヤニヤしている)
蓮「邪魔なんだけど」

美雨「あ、あごめんなさい」

蓮「ちっ」
(リビングに行く)

美雨「(え、舌打ちされた?)」


(美雨の部屋)
美雨「どうしよ、言おうかな」
(トントン)

美雨「はーい」

詩「美雨ちゃん、ご飯の準備できたって!」

美雨「ありがとう」

詩「下で待ってるね」

美雨「うん(やっぱり、詩ちゃんはかわいいな)」


(リビング)
美雨「美味しそう。グラタンだ」

詩「これ、嵜おにーちゃんがつくったんだよ」

美雨「え?!すごい!」

嵜「ありがとう」

美雨「(嵜先輩の手料理...美味しそう)」

嵜「じゃあ詩よろしく」

詩「はーい!手を合わせてください、嵜おにーちゃんのご飯を味わって食べましょう!いただきます」

美雨・嵜・蓮「いただきます」

美雨「んー美味しい」

詩「嵜おにーちゃんお料理、上手なんだよ!蓮も」

美雨「そうなんだ」

嵜「美雨ちゃんは料理する?」

美雨「あ、たまにします」

嵜「そうなんだ」

蓮「ごちそうさま」

詩「美雨ちゃん」

美雨「ん?」

詩「美雨ちゃんのお父さんってどんな人だったの?」

美雨「え、」

嵜「っ、」

蓮「おい詩!そんなこと聞くなよ」

詩「っ...」
(泣きそうな顔になる)

嵜「蓮、強く言いすぎ」

美雨「あ、気にしないでね。詩ちゃん、全然大丈夫だから」

蓮「なんなんだよ、」
(リビングを出ていく)

美雨「あ、ちょっと待って」

蓮「なに?」

美雨「ごめん」

蓮「は?なんで謝んの?」

美雨「私が答えてたら、蓮くんはその、」

蓮「てか、なに?蓮くんって嫌なんだけど」

美雨「え?」

蓮「呼び捨てのほうがいい」

美雨「あ、ごめん」

蓮「てか俺も聞いていい?」

美雨「え」

蓮「あんたの父親の話」

美雨「...別に、いいけど」

蓮「じゃあ俺の部屋来て」

美雨「え、」

蓮「嵜になんか言われんの嫌だから」

美雨「わかった、」

Yuzuki.🌸・2023-10-20
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STORY.20 何故か気になってしまうの、
美雨「私、蓮に聞きたいことがあるの」

蓮「え、?」

美雨「蓮ってさ、好きな子いるの?」

蓮「え」

なんでこんなこと聞いてるの?って話だよね。そんなの私にも分からない。何故か、聞きたくなってしまった。

蓮「...いる、」

美雨「そうなんだ、...そ、それだけ!」

蓮「お、おう」


美雨「...」
(眺めている)

穂香「おーい、どこ見てんのー」

美雨「っ!ど、どこも!」

穂香「ま・さ・か!蓮でも見てたんじゃないのー??」

美雨「み、見てないし!」

穂香 「ほんとー?」

美雨「...なんか、気になっちゃうの」

穂香「え?」

美雨「最近、蓮のことが頭から離れなくて...」

穂香「それってー、恋じゃない?」

美雨「恋?私が、蓮に?そんなそんなことあるわけ、ー」

穂香「...あるでしょ?そんなこと。だって、自分でも今そう言われてしっくり来たでしょ?」

美雨「で、も、嵜先輩のときとはなんか違うの!」

穂香「そりゃそうだよ。恋なんて全部一緒なわけじゃない。いろいろあるんだよ、美雨だってそうでしょ?みんなに同じ気持ちがあるわけじゃない。私はそう思うよ」

美雨「っ...じゃあ私って蓮のこと好きってこと?」

穂香「そういうことだね。美雨に新しい恋、よかったね」

美雨「...新しい恋か、」


萃「ね、美雨」

美雨「ん?」

萃「あのさ、今度の土日どっか行かない?」

美雨「え」

萃「だめ...?」

美雨「あ、うんん。大丈夫!行こ!」

萃「よかったー、じゃあ決まったら連絡するね」

美雨「うん」

萃「...あのさ、」

美雨「ん?」

萃「あーやっぱりなんでもない」

美雨「そっか、」

萃「じゃあまた」

美雨「うん」


蓮「ねー美雨」

美雨「ん?」

蓮「今週の土日あいてる?」

美雨「あ、あーごめん、」

蓮「穂香とどっか行くのか?」

美雨「穂香ではないんだけどさ、」

蓮「もしかして、萃?」

美雨「え、あ、そうなんだよね、ごめんね」

蓮「どこ行くの?」

美雨「まだわかんない」

俺は好きだからさ、ひとりの女として。

蓮「...よ、(ボソッ)」

美雨「ん?」

蓮「行くなよ、」

美雨「え、?」

Yuzuki.🌸・2023-11-25
雨と恋模様
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STORY.5 嵜のこと好きだろ【前編】
穂香「てか聞いて」

美雨「ん?」

穂香「うち最近、蓮の友達の彩斗って人と仲良くなったの」

美雨「まじ?彩斗って、同じクラスの?」
(美雨、穂香、蓮、彩斗は同クラ)

穂香「うん。でさ、今度。蓮と彩斗と遊ぶんだけど美雨くるっしょ?」

美雨「うん!行く!」


(当日)
穂香「お待たせー」

美雨「白石 美雨です」

彩斗「鈴崎 彩斗です、いいなお前。こんな可愛いこと住んでるなんて」

蓮「うっせ」

美雨「知ってるの?」

彩斗「うん、知ってる。俺が強引に突き止めた」

美雨「そうなんだ」

蓮「大丈夫だ、こいつ誰にも言わねーから」

美雨「うん、」

穂香「よし!行きますか!」

彩斗「あ、そうだ!美雨って呼んでいい?」

美雨「うん」

彩斗「俺は彩斗でいいから!」

美雨「りょーかいです!」

彩斗「あとあと、提案!」

美雨「なに?」

彩斗「ちょっとだけ、ふたりの時間つくんない?」

美雨「いいね」

穂香「それは男女でしょ?」

彩斗「まーそんな感じ!最後のほうでいいから」

美雨「私はいいよ」

穂香「うちも」

蓮「俺も」

彩斗「よし!じゃあ楽しむぞー!」


(楽しんだあと)
(ふたりの時間タイム)
(観覧車)
彩斗「なぁ、蓮って美雨のことすきだろ」

蓮「は?なに言ってんだよ」

彩斗「俺さ、穂香のことが好きなんだよね!好きじゃねーよな」

蓮「好きなわけねーだろ。てか、好きなやつなんていないし」

彩斗「嘘つけ、美雨のこと好きなくせに」

蓮「...あいつが好きなのはきっと嵜だ」

彩斗「あ、もしかしてそれを知ってるから」

蓮「お前、妄想激しいんだよ!好きじゃねーよっ」

彩斗「ほんとかよ」

蓮「ほんとだよ。ただの義兄妹」

彩斗「てか、どっちが誕生日先なの?」

蓮「俺」

彩斗「へー。じゃあ妹じゃん」

蓮「まーな」

彩斗「なあ、穂香の好きなものってなに?」

蓮「知らね、自分で聞け」

彩斗「はー?聞けねーよ」

蓮「いつものテンションで聞けばいいじゃねーかよ」

彩斗「あ、そうじゃんか!」

蓮「......」

あいつが嵜を好きなのは“きっと”
なんかじゃない
本当だ。

Yuzuki.🌸・2023-10-20
雨と恋模様
感想ください🫧

STORY.6 嵜に会わせてくれない?
嵜「おかえり、美雨ちゃんは?」

蓮「......」

嵜「蓮、?」

蓮「嵜はあいつのことどう思うんだよ」

嵜「え、」

蓮「...」

嵜「美雨ちゃんは、ただの義妹だよ」

蓮「...ほんとかよ」

嵜「、なんで?」

蓮「別に」

嵜「俺が好きだったら困る理由、蓮にあんの?」

蓮「それは、」

美雨「ただいま、」

嵜「あ、おかえり」

蓮「(引きずってるくせに、そんなこと言うなよ)」


穂香「どうしたの?」

美雨「蓮とケンカした」

穂香「え?なんで」

美雨「嵜先輩のことが好きなのって聞かれて」

穂香「あーそっか。まあ内容はそこそこわかった」

美雨「......」


穂香「おーい、そこのばか」

蓮「は?ふざけてんのか」

穂香「なんで、美雨にあんなこと言ったの?」

蓮「別に。関係ないだろ」

穂香「まだ嵜が引きずってるとでも思ってんの?」

蓮「っ...じゃなきゃあいつにあんなこと言わねー」

穂香「じゃあ聞いたらいいじゃん」

蓮「聞かなくてもわかる」

穂香「え?」

蓮「この前、グラタン作ってたんだ」

穂香「...蓮」

蓮「それでも引きずってないって言えるか?」

穂香「でも、どうして美雨になんて言うの?美雨は関係ない」

蓮「...嵜を好きな女はかわりないんだよ。好きじゃねー」

穂香「蓮、」

蓮「じゃあな」

穂香「...ばか蓮」


(廊下)
美雨「...」
(ドンッ)

美雨「あ、ごめんなさい!」

麗華「いいの。大丈夫、怪我はない?」

美雨「はい、」

麗華「あなた、1年生?」

美雨「はい、そうですけど」

麗華「じゃあ、白石 美雨って子知らない?」

美雨「私、ですけど」

麗華「それなら話が早いわね」

美雨「え、?」

麗華「嵜に会わせてくれない?」

美雨「え...」

Yuzuki.🌸・2023-10-21
雨と恋模様
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STORY.10 先輩って今、時間ありますか?
美雨「先輩」

麗華「なに?」

美雨「先輩に伝えたいことがあります」

麗華「なにを?」

美雨「私、嵜先輩のことがすきです」

麗華「え?」

美雨「この前は、嘘をつきました。でも、先輩に正々堂々と隠さないで、嵜先輩がすきってことを伝えたかったんです。私は本気です。」

麗華「...はぁ、蓮から聞かなかったの?」

美雨「え、」

麗華「私と関わらない方がいいとか、嵜のことをすきってことは伝えない方がいいとか」

美雨「言われました。」

麗華「だったらなんで、」

美雨「言ったじゃないですか、本気なんです。本気で好きなんです。」

麗華「っ、あっそ。でも、付き合うのは私だから」

美雨「っ...」


美雨「先輩!」

嵜「どうした?」

美雨「先輩って今、時間ありますか?」

嵜「うん、バイト前だけど少しなら」

美雨「あの、先輩と行きたいところがあります!」

嵜「え?」


嵜「美味しいね、ドーナツ」

美雨「はいっ!」

嵜「なに?ここのベンチでドーナツ食べるの、夢だったの?」

美雨「先輩と一緒に来たかったんです」

嵜「っ、あはは。ありがと、俺と来たいなんて言ってくれて」

美雨「いえ、先輩のことすきなので!」

嵜「っ!」

美雨「あ、え、あ、!」

嵜「...告られた?今、俺」

美雨「あー、...はい」

嵜「ありがと!考えるから!」

美雨「嫌じゃないんですか?」

嵜「え、なんで?」

美雨「義兄妹になったのに、好きだなんて」

嵜「前から好きだったんじゃないの?」

美雨「え?!」

嵜「っ、ちょっとは気づいてたよ。おかえりって言ったら、ニヤニヤしちゃってるし」

美雨「あーそんなところまでー!」

嵜「必ず、返事するから。遅くなるかもしれないけど」

美雨「はいっ!」

嵜「じゃあ俺バイト行くね」

美雨「いってらっしゃい!」

嵜「いってきます!あと、ごちそうさま」

美雨「はいっ!」

(見てる)
麗華「っ、なによ。...やるじゃない」


美雨「(ニヤニヤ)」

蓮「...お前、どうした。そんなニヤニヤして、きもちわりーな」

美雨「え、あー嵜先輩といい感じになってきた!」

蓮「え、あーそう」

美雨「ほんとに頑張るから!」

蓮「...付き合えそうなの?」

美雨「いやー、まぁ後返事だけだし!」

蓮「は?告ったの?」

美雨「ポロって、言ってしまった」

蓮「あっそ、」

美雨「なによー」

なんで俺が、嵜と付き合ってほしくないって思ってしまうんだろう...

蓮「好きじゃねーのに、こんな奴のことなんて(ボソッ)」

Yuzuki.🌸・2023-10-23
雨と恋模様
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